「やぁ、はじめまして。突然だけど、君は当然純血だよね?」
突然私の前にいたプラチナブロンドの男の子が聞いてきた。
ダイアゴン横丁で母さんに聞いたが私の家、ヴェンデッタ家は有名じゃなくとも由緒ある純血の家だと。
「うん。純血だよ。」
「ならよかった。もし混血やマグルだったら父上に言って退学にさせていた。」
なぜマグル、混血だからそうなるんだろうか。と思ったが考えは人それぞれ、批判するのは良くない。
それからは問題なく組み分けが行われた。
ダフネ・グリーングラスさん、ドラコ・マルフォイさんと話しながら組み分けを見ていた…いや、大半がドラコくんが生徒一人一人に対して色々言ってるのを聞いていたのだが。
私もダフネさんもあんまり発言はしていない。
そして会話の中で友達を2人手に入れている。
まあ察けるだろうけれど、ダフネさんとドラコくんだ。
ダフネさんは…まあ純血主義ではなくマグルだからどうしたという感じだった。
印象は他人には少しドライな人、だ。
だが優しさもある。
事実友達になってくれとお願いしたらやはり冷たいが微妙に嬉しそうに了承してくれた。
ドラコくんも同じく了承してくれた。
ドラコくんは純血主義のプライドが高めの人。
でも同期には心優しい…というのが私の第一印象。
そして全員の組み分けが終わった。
すると一番奥の席に座っていたご老人──アルバス・ダンブルドア校長──が立ち上がった。
「ホグワーツの新入生、おめでとう! 歓迎会を始める前に、二言、三言、言わせていただきたい。では、いきますぞ。そーれ! わっしょい! こらしょい! どっこらしょい! 以上!」
あの人の頭は大丈夫なのだろうか、と思うかもしれないが私はダンブルドア校長と面識があり、慣れた。
その後は食事に集中した。
ローストビーフを黙々と食べながら周りに聞き耳を立てる。
スリザリンはどうやらサラザール・スリザリンと同じように純血主義で、マグル、混血を見下しているらしい。
そして寮では有名で権力が高い純血が偉い、という考えが強いようだ。
私の家はあんまり影響力はないが、大丈夫だろうか。
というか、今まで知らなかったのだが。
それにしても何故隠していたのか…それがわからない。
まあでも母さんにも考えがあるのだろう。
生憎私は考えることが嫌いだ。
これ以上は考えないでおく。
暫くすると料理が消えた。
私は少食なため少し前に満足して食事をやめている。
グラップくん、ゴイルくんはまだ満足していなさそうな顔をしていた。
何故あんなに食べられるのだろうか?
もしかしたら胃に拡張魔法を使っているのかもしれない。
「全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある。
一年生に注意しておくが、校内にある森に入ってはいけません。これは上級生にも、何人かの生徒たちに特に注意しておくぞ。」
と、大事な話なので聞くことに集中する。
こういうのを聞き逃したらいけない。
まあマグルが作ったゲーム機というのでは、チュートリアルがなくて、ぶっつけ本番で戦わされて勝利してゲームを進めて言ったら化物みたいな力を持った敵にイレギュラー認定されて、必死こいて倒したらそれが手加減だったとかいうゲームがあるらしい。
ちなみに私はやったことはないがマグルのゲーム機は持ってる。
母さんに上目遣い&涙目でお願いしたら(私は意図的にやっていない)買ってもらえた。
テレビは構造を知っていたから変身術で作った。
ゲーム機も覚えておきたいが次々新作が出るから覚えきれない。
閑話休題。
「管理人のフィルチさんから、授業の合間に廊下で魔法を使わないようにという注意があった。
今学期は二週目にクィディッチの予選がある。寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡するのじゃ。
そして最後じゃが、とても痛い死に方をしたくない人は、今年いっぱい四階の右の廊下に入ってはいけません」
なんでそんな所が学校にあるんだろう。
道に迷わないように学校の道を覚えておかないと…