ハリー・ポッターと底の少女   作:姫桜

4 / 6
追記:オリ主の寮をスリザリンに変更


ハーマイオニーさんとホグワーツ到着&組み分け

さて、会話の途中で栗毛の少女───ハーマイオニー・グレンジャーさん───が、ネビルのヒキガエルがいなかったと報告に来た。

ネビルははっ!として、私が魔法でトレバーを取ってくれたことを説明した。

 

「なら良かった。それよりも、今魔法って言ったわよね。あなた、魔法が使えるの?使ってみせてよ。」

 

と、頼まれた。

私の第一印象は「マシンガントークな女の子」だ。

間違ってはないと思う。

さて、ここで困ったことがある。

どんな魔法を使おうか、だ。

エビスキーは治療魔法だし、ロコモーター、アクシオはあんまり面白くなさそうだ。

…この際、杖から魔力を飛ばす威力、特徴がない普通の光る魔力玉をだそう。

 

「わかった、見ててね。」

 

そして私は自分の杖の先端に魔力を集中させる。

これは自分がイメージした色が魔力について、それが飛び回るというものだ。

ある程度溜まったらそれを拡散させるように解放する。

この次弾がでる間に違う色をイメージする。

すると様々な色…赤や青、黄色、緑の2色で構成された魔力の玉が規則性を持って周りを飛び回った。

その間私のウンブラはハーマイオニーの猫のクルックシャンクスと魔力の玉の取り合いで夢中だった。

当たった魔力の玉は消滅するが、小さな粒子を追って2匹は動き回っている。

さて、私からしたらあんまり効果がないと思っていたが…予想に反してハーマイオニーは目を輝かせていた。

 

「すごいわ!エミリー!今のどうやったの!?」

 

「えっと…まず、杖の先に魔力が流れて、集中している光景をイメージして…それが充分できたら今度は色を…」

 

私達はホグワーツに着くまでそれの説明と実践をやっていた。

私は早くも友達を2人手に入れた。

私が一方的に思っていなければ、だけど…

 

 

 

ホグワーツに着いた。

私はハーマイオニー、ネビルや、ほかの人に先を譲って最後に降りた。

 

「イッチ年生!イッチ年生はこっちだ!」

 

引率はハグリッドがやって、歩きずらい凸凹した道を歩いた後、船でホグワーツに向かった。

そしてホグワーツにつき、階段を登ると上には母さんことマグゴナガル先生がいた。

 

「ホグワーツ入学おめでとう」

 

「新入生の歓迎会が間も無く始まりますが、その前に皆さんの寮を決めないとなりません。組み分けは大事な儀式です。」

 

儀式という言葉に少し嫌な考えが頭をよぎったけど、そんなに痛いことや色々とヤバイことしないと思う。

しないよね?

私も組み分けの話は聞いたことがない。

サプライズ的なものだろう。

 

「寮は全部で四つあります。グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンです。どれも輝かしい歴史があって、偉大な魔女や魔法使いが卒業しました。」

 

それからは寮の説明をして、マグゴナガル先生の合図で大広間に入った。

大広間は上には星空が広がり、天井がないようで、何百もの蝋燭が浮かんでいた。

でも私はこれが天井に魔法をかけて行っていることを知っている。

ホグワーツの歴史を読んでいてわかったのだ。

だがこれは予想以上に綺麗な風景だ。

思わず見入ってしまう。

だが大事なのは組み分けだ。

マグゴナガル先生は大広間の中央で私達を待機させ、奥からイスと古い帽子を持ってきて、イスの上に置いた。

なにが起こるのだろうと思って観察していると、その帽子が動いた。

動いたのだ帽子が。つばのへりの破れ目が、口のように開いて歌いだした。

 

私はきれいじゃないけれど

人は見かけによらぬもの

私をしのぐ賢い帽子

あるなら私は身を引こう

山高帽子は真っ黒だ

シルクハットはすらりと高い

私はホグワーツ組み分け帽子

私は彼らの上をいく

君の頭に隠れたものを

組み分け帽子はお見通し

かぶれば君に教えよう

君が行くべき寮の名を

 

 

 

グリフィンドールに行くならば

優希ある者住まう寮

勇猛果敢な騎士道で

他とは違うグリフィンドール

 

 

 

ハッフルパフに行くならば

君は正しく忠実で

忍耐強く真実で

苦労を苦労と思わない

 

 

 

古き賢きレイブンクロー

君に意欲があるならば

機知と学びの友人を

ここで必ず得るだろう

 

 

 

スリザリンではもしかして

君は真の友を得る

どんな手段を使っても

目的遂げる狡猾さ

 

 

 

かぶってごらん!恐れずに!

興奮せずに、お任せを!

君を私の手にゆだね(私は手なんかないけれど)

だって私は考える帽子!

 

私はその歌を聴いて、一つの寮に目をつけた。

スリザリンだ。

歌には「君は真の友を得る」とあった。

私が欲しているのは友だ。

人間の友達がより多く欲しい。

だが、ここで問題がある。

これはもしかして…確証がないのだ。

もしかしたら真の友を得られないかもしれない。

これは結局身の振る舞い方で決まるのだろうか。

 

「ABC順に名前を呼ばれたら、帽子をかぶって椅子に座り、組分けを受けてください。アポット・ハンナ!」

 

そして帽子が寮の名前を叫ぶ。

だが私はエミリー。Eだ。

だからすぐにできる。

早く組み分けがしたい。

ハーマイオニー、ネビルはどこになるだろうか?

 

「エミリー・ヴェンデッタ!」

 

来た。

早く行きたくて、背筋は伸ばしていたけどどうしても早歩きになった。

 

「ほうほう、これは難しい。」

 

頭の中に声が響く。

 

「知識欲もある、忍耐力もある、いざと言う時の狡猾さもあるし、そのいざと言う時に振るう勇気もある。ふむ……」

 

すると帽子の声が止んだ。

まるで何かを考え込むように…少し開心術をかけてみよう。

そして開心術をかけた私は…なぞの白い空間で、4人の大人の人達と向き合っていた。

 

「ほう?私達の空間に入ってくるとは…」

 

「どうやって入ったの?そんなことが出来た人は初めてよ。レイブンクローに入らない?」

 

「いや、彼女は純血だ。スリザリンこそ相応しい。」

 

「忍耐力があるのでしょう?ハッフルパフがいいと思います。」

 

「いや、勇気も持ち合わせている。グリフィンドール以外はありえん!」

 

と、色々と議論している。

……もしかして、この4人って…

 

「もしかして、ロウェナ・レイブンクローさん、ゴドリック・グリフィンドールさん、サラザール・スリザリンさんにヘルガ・ハッフルパフさんですか?」

 

「あら、よく分かったわね。やっぱりあんな賢い娘にはレイブンクローが相応しいわ。」

 

「いいやスリザリンだ!純血で賢いならそれ以外はない!」

 

「グリフィンドールがいい!彼女は友を欲しがっているのだろう!?」

 

「ならハッフルパフです!ハッフルパフは寮の団結力があります!」

 

 

 

 

…どれ程経ったのだろうか?

私はしばらく考えるのをやめていたのだが。

するとサラザール・スリザリンさんが私の前にいて

 

「お前はスリザリンに決まった。時間をかけてすまないな。」

 

「いえ、大丈夫です。スリザリンになれてよかったです。。」

 

…周りで気絶している3匹の穴熊、獅子、渡鴉は気にしないでおく。

なんだか獅子がサラザール・スリザリンさんと睨み合っている気がするが気のせいだ。

そして私の視界は元に戻り

 

「スリザリンッ!!」

 

スリザリンの席から拍手で迎えられながら、私は席に座る。

友達いっぱいできるといいな。




グリフィンとハッフルってあんまり絡みないんですね。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。