金時....金時....ガチャガチャ(爆死
エドモン....エドモン....ガチャガチャ(爆死
....ゴフッ
「という事で、一年一組のクラス代表者は織斑一夏君に決まりましたー!
あっ、一つながりで縁起がいいですね!」
セシリアと俺と一夏の試合から一夜明けて。
SHRが始まるなり山田先生が高らかに言い放ったセリフに一夏ポカンとしていた。
盛大に湧き上がるクラス内のテンションと比較すると、そこだけまるで嵐が来る前ように静かだった。
よかったな一夏、パンダがクラスの看板へとクラスチェンジしたよ。
「あの、山田先生…?」
「はい、なんですか織斑君?」
一夏にニッコリと微笑む山田先生。
「なんで俺がクラス代表なんですか?
昨日の結果から見れば、アキラかセシリアがなるはずなんですけど…。」
一夏が先生に尋ねる。
セシリアと呼んでいるところから、そう呼ぶよう言われたのだろう。
「それは……」
「それは、わたくしが辞退したからですわ!」
....山田先生はセリフを取られて涙目になっていた。
「一夏さんに代表を譲ることにしましたわ。やはりISの操縦には実績が何よりの糧……。クラス代表ともなれば戦いには事欠きませんもの」
「じ、じゃあアキラは!?」
「俺か?俺はめんど....じゃなくてオルコットと同じ理由だ。お前は戦った三人の中で一番弱いからな。」
「今、めんどいって言おうとしたよな!?」
「まあ、それはともかく」
「おい!」
「一夏には強くなってもらわないといけないからな」
「いやあ、セシリアとアキラ君わかってるね~」
「そうだよね、そうだよね! せっかくの男子なんだから、持ち上げないとね」
俺がそう言うとクラスメート達が色々言い始める。
「一夏さんは何も心配しなくともいいのですわ。わたくしのように優秀かつエレガント、華麗にしてパーフェクトな人間がIS操縦を教えて差し上げれば、それはもうみるみるうちに――」
バン! 机を叩く音が響く。立ち上がったのは、箒だった。
「あいにくだが、一夏の教官は足りている。私が、直接な!」
獣のような眼光鋭い瞳でセシリアを睨む箒。
「あら、あなたはISランクCの篠ノ之さん。Aのわたくしに何か不満でも?」
「ら、ランクは関係ない! 頼まれたのは私だ! い、一夏がどうしてもと懇願するからだ」
「え、箒ってランクCなのか……?」
「だ、だからランクは関係ないのだ!」
あっ、俺のランクはAだ。おそらく神がそう設定したんだろう。
「座れ、馬鹿ども」
ヒートアップしていた2人にに出席簿が振るわれる。
やっぱ、怖いなぁ…
「お前たちのランクなどゴミだ。私からしたらどれも平等にひよっこだ。まだ殻も破れてないような段階で優劣をつけるな」
千冬先生の言葉に誰も言い返せない。まあ、俺にとっちゃあISのランクなんてどうでもいいんだけどな。
別に宝具を使うのに支障はないし。
「さて。クラス代表は織斑一夏。依存はないな」
大丈夫だ、問題ない。
一夏を除く全ての生徒が返事をしたのだった。
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放課後
俺たち1年1組はパーティをしていた。
『織斑一夏クラス代表就任おめでとうパーティ』
一夏はクラスのほぼ全員から拍手を受けている。クラッカーも弾け、一夏の頭はテープだらけ。
俺は料理を片手に一夏を見ている。
パーティの主賓である一夏は……全然おめでたくなさそうだった。
「これでクラス対抗戦も盛り上がるね!」
「ほんとほんと」
「ラッキーだよね、同じクラスで」
「うんうん」
「このクラスも安泰だねぇー」
そんな感じで女子たちは勝手に盛り上がっている。
しかも、二組の女子まで混ざって。
……なんでいるんだよ?
「はいはーい、新聞部でーす。話題の新入生である織斑一夏君と御門亮君に特別インタビューしに来ましたー」
眼鏡をした女生徒が大きな声で言う。
インタビューという言葉に生徒たちが『オー!』と盛り上がる。
まだ料理を食ってる途中なのに……仕方ない……俺もそっちへ行くか……。
「おー、キミが御門亮君だね? よろしくね。はいこれ名刺」
あ、どうも。なんて頭を下げながら名刺を受け取る。
「では早速インタビュー! まずは織斑君ね。クラス代表になった感想を、どうぞ!」
ボイスレコーダーを向けながら、瞳を輝かせている。
「えーと……」
そう言いながら、俺の方と箒の方を見る一夏。
箒は目を逸し、俺は目を合わせた上で無視。
「まあ、なんというか、がんばります」
「えー。もっといいコメントちょうだいよ~。俺に触るとヤケドするぜ、とか!」
何でそのセリフなんだろうか....?
「自分、不器用ですから」
「うわ、前時代的!」
俺に触るとヤケドするぜも、十分前時代的だと思うが。
「じゃあまあ、適当に捏造しておくからいいとして」
それでいいのか新聞部
「じゃ次は御門君ね」
....こういう時のコメントって何を言えばいいんだろうか?....彼女のセリフを少し変えたのでいいか。
「えっと、じゃあ........敵に遭えば敵を斬る。神に遭えば神を斬る。主に俺の人生を変えた神を!」
....どうだ?
かっこいいポーズ(エミヤver.)まで作り、高らかに宣言した。
黛薫子が目を点にさせ、驚きを露わにしている。……ちらほら笑っている生徒もいる。
一夏に至っては『大丈夫か……』みたいな目をしている。お前よりはマシだろうが!
「お、おー! イイね御門君! 新聞の見出しは『神に喧嘩を売った新入生』に決定っと」
....俺、狂信者に刺されないよな?
「じゃあ最後にセシリアちゃんね」
「わたくし、こういったコメントはあまり好きではありませんが、仕方ないですね」
好きではないと言いながらも、満更ではなさそうなセシリア。
「コホン。ではまず、どうしてわたくしがクラス代表を辞退したのかというと、それはつまり――」
「ああ、長そうだしいいや。写真だけ頂戴」
「さ、最後まで聞きなさい!」
「いいよ、適当に捏造しとくから。よし、織斑君に惚れたからってことにしよう」
「えっ、な……!?」
あらら、真っ赤になっちゃった。
「え?本当なの?」
「何を馬鹿なことを」
と、一夏が人を小馬鹿にしたような顔で言う。
「....ハァ」
これにはセシリアもため息を吐く。
「はいはい、もうわかったわ。とりあえず三人で並んでね。写真撮るから。そうね、三人で手を重ねるとかいいかもね」
「あの、撮った写真は当然いただけますわよね?」
「そりゃあもちろん」
「でしたら今すぐにでも着替えて――」
「ダメー。時間がかかるからね。はい、さっさと並ぶ」
黛薫子がセシリアの手を引き、俺たちの元へと連れてくる。
不満そうだが、先輩相手に断れない様子。
「それじゃあ撮るよー。474×27÷4は~?」
「え? えっと……?」
「――3199.5」
「おお!正解」
咄嗟に答えたがあっていたか。
パシャリ。デジカメのシャッターが切られる……が、俺たちの周りを囲むように女子が集まっていた。
みんなも輪に入りたいのだろう。でも何で今?後でみんな一緒に撮ればいいのに
「クラスの思い出だからねー!」
「ねー」
そして、もうしばらく騒いだ後それぞれの部屋に戻った
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部屋にて
「....疲れた」
とっとと、シャワーを浴びて寝よう。
「ん?」
水が流れる音がする....
俺はそっとドアから離れた。
すまない、ラッキースケベを見せなくてすまない。
そういうのは一夏がやるからな。俺はやらない。
仮面ライダーゴールデンでも見てるか。
そう言えば皆さんはアンケートのコラボのところになんて書きましたか?
自分はカニファン(カーニバルファンタズム)と書きました。o(`・ω´・+o)