IS ~システムFate~   作:マルク マーク

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…私は悲しい(ポロロン


IS学園1日目放課後!!と2日目の昼まで

「うう………」

オルコットとの決闘が決まったその日の放課後。俺の目の前には、机の上でぐったりとする一夏がいた。

「い、意味がわからん……。なんでこんなにややこしいんだ……?」

一夏が愚痴をこぼすのも無理はない。IS学園の教科書はとにかく専門用語の羅列なのだ。

辞書でもあれば話は別だが、世に出て十年しか経っていないISに専門用語を分かりやすく解説できるだけの蓄積は無い。

そのため、ISの辞書などという物は現状存在しない。つまり一夏は、今日一日ほとんど何もできていないのだ。

「まあ、事前に知識の蓄積を怠ったお前の責任だな」

「言わないでくれ……」

「それにしても……」

「ああ……」

私達は教室の外に目を向ける。そこには、放課後だというのに休み時間と全く変わらない光景があった。

一年一組教室の前には他学年・他クラスの女子が多数押しかけ、きゃいきゃいと小声で話し合っている。

「勘弁してくれ……」

「まあ、しょうがないさ。昼休みも大騒ぎだったからな」

溜息をつきつつ、わずかに顔を俯ける。

なにせ、昼食にしようと私達が学食に移動すれば、集まっていた女子が全員後ろからゾロゾロとついて来るのだ。

一夏はげんなりした様子で「大名行列かよ」と呟いていたが。

しかも学食ではモーセの海割りが再び発生。ちょっとしたガリバー状態に二人で顔を見合せてしまう。

俺達は完全に「日本初上陸の珍獣」状態だった。今ならパンダの気持ちがよくわかるよ。

 

「ああ、織斑くん、御門くん。まだ教室にいたんですね。よかったです」

「「はい?」」

呼ばれて顔を上げると、副担任の山田先生が書類片手に立っていた。

「何かご用ですか?山田先生」

「あ、はい。えっとですね、寮の部屋が決まりました」

そう言って部屋番号の書かれた紙とキーをこちらに渡す山田先生。

IS学園は全寮制であり、全ての生徒は学生寮で生活する事を義務づけられている。これには、将来有望なIS操縦者を保護する目的もある。

未来の国防が関係する以上、学生の頃からあの手この手で勧誘しようとする国があってもおかしくない。実際、どの国も優秀な操縦者の勧誘に必死だ。

「俺たちの部屋、決まってないんじゃなかったんですか?前に聞いた話だと一週間は自宅から通学してもらうってことでしたけど」

「俺にも同じような話が来ていましたが?」

「そうなんですけど、事情が事情なので一時的な処置として部屋割りを無理矢理変更したらしいです。……二人とも、その辺りの事って政府から聞いてます?」

最後は俺達だけに聞こえるよう耳打ちする。

政府とは当然日本政府だ。何せ今までに前例のない『男性IS操縦者』だ。国としては保護と監視、その両方を付けたいようだった。

なにせ俺と一夏ニュースが世界中に流れて以降、マスコミの取材はもとより日本駐留の各国大使が「ぜひ我が国に国籍を移して欲しい」と言って来たり、企業の人事部所属の社員が「我が社に入りませんか?」と言って来たり、挙句の果てには遺伝子工学研究所の所員が「是非、生体調査をさせて欲しい」と言って来たりした。上二つはともかく、流石に研究所員の話には頷けない。ちなみに全部入学前にいた何もない部屋で行われた。

 

「そう言うわけで、政府特命もあってとにかく寮に入れるのを最優先したみたいです。一月もすれば個室の方が用意できますから、しばらくは相部屋で我慢して下さい」

「……あの、山田先生、顔に息がかかってくすぐったいんですが……」

「というか、いつまで耳打ちするつもりですか?」

教室内外の女子達が、興味津々と言った顔をしている。残念ながら、そんな甘酸っぱい話はしていないぞ。

「あっ、いえっ、これはそのっ、別にわざととかではなくてですねっ……!」

あからさまに慌てる山田先生。男に免疫がないのか、顔が真っ赤に染まっている。

「いや、わかってますけど……。それで、部屋はわかりましたけど、荷物は一回家に帰らないと準備出来ないですし、今日はもう帰っていいですか?」

「あ、いえ、荷物なら――」

「私が手配をしておいてやった。ありがたく思え」

後ろから千冬先生の声がした。

「ど、どうもありがとうございます……」

「まあ、生活必需品だけだがな。着替えと、携帯電話の充電器があればいいだろう」

なんとも千冬先生らしい大雑把な荷造りだった。その通りではあるけれど、日々の潤いは重要だと思いますよ?

「御門の荷物はお前の部屋にあったダンボールを全て持ってきておいた。…そう言ってもそこまで多くはなかったがな」

「わかりました」

俺がここに来る前は一人暮らしで荷物はすぐ移動できるように大体はダンボールに入っている。(宝具関連でなにかバレた場合王の財宝(ゲート•オブ•バビロン)に突っ込めるように)

「じゃあ、時間を見て部屋にいってくださいね。夕食は六時から七時、寮の一年生用食堂でとってください。各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります。学年ごとに使える時間が違いますけど……。えっと、その、織斑くんと御門くんは今のところ使えません」

まあ、そうだよな。ここはそういう場所だからな。

「え、なんでですか?」

だというのになんでそれを聞く?

「アホかお前は。まさか同年代の女子と一緒に風呂に入りたいのか?」

「一夏、俺は性犯罪者を友人に持ちたくないぞ?」

「あー……」

言われてようやく気付く一夏。遅いわ……。

「おっ、織斑くんっ、女子とお風呂に入りたいんですか!?だっ、ダメですよ!」

「い、いや、入りたくないです」

その言い方は誤解を招くぞ一夏。

「ええっ?女の子に興味がないんですか!?そ、それはそれで問題のような……」

「…」

俺は無言で一夏から数歩距離を置く

 

「まてまて御門!違うから!そんな趣味ないから!!」

必死に否定する一夏の叫びときゃいきゃいと騒ぐ山田先生の言葉が伝播したのか、廊下では俗に言う『腐女子談義』に花が咲く。

「織斑くん、男にしか興味がないのかしら……?」

「それはそれで……いいわね!」

「一夏×御門?それとも御門×一夏!?ああっ、どっちもいい!!」

…俺は今、きっと能面みたいな顔になっているだろう。

 

 

「えっと、それじゃあ私達は会議があるのでこれで。織斑くん、御門くん、ちゃんと寮に帰るんですよ。道草くっちゃダメですよ」

校舎から寮までは約50メートル。それでどうやって道草を食えと言うのだろうか、この人。

たしかに各種部活動、ISアリーナ、IS整備室にIS開発室と、およそISに関係するありとあらゆる施設・設備を擁するIS学園だが、今の所俺達には関係ない。いずれは見て回るべきだけど、今日はもう休みたかった。そろそろ女子の視線から解放されたいんだ。

「ふー……。行くか、アキラ」

「はあ……。そうだな」

先生二人が教室から出ていくのを見送って、俺達はため息混じりに席を立つ

またしても教室内外であれこれ騒いでいるが、今日は無視を決め、部屋に行く事にする。とりあえずここよりはましだろう。

 

 

 

 

 

 

「えーと、ここか。1025室だな」

「私は1033室だ。もう少し先だな」

「って、同じ部屋じゃないのかよ!」

寮の部屋番号を確認しながら進むことしばし、俺達は一夏の部屋の前にいた。

「山田先生の話を聞いてたか?無理矢理部屋割りを変更したと言ってただろ。俺達が初めから同じ部屋になれるなら、そんな苦労はしていないぞ。まあ、一月少々の同居人だ。頑張れ」

「お、おう」

私はそう言いながら、自分の部屋を目指した。

ガチャ。

ドアの開く音がしたので振り返ると、一夏が部屋の中へ入っていったのが見えた。そういえばあいつ、ノックしたか?

 

ドス!ドス!ドス!

ア、アキラーー!助けてくれーー!!

 

後ろからなにか聞こえるが俺は気にしない。

 

「1033室……あっ、ここか」

『1033』のプレートを見つけたのは、一夏と別れて20メートルほど行った場所だった。

 

 寮にやって来た俺は先生から渡された鍵を取り出す。

 

「さて、俺の同室は……っと、その前に…」

 

 コンコン。

 

「……どうぞ。開いてるから」

 

 俺が部屋をノックすると返事が返ってくる。ドアノブに手をかけて部屋に入る。

 

「失礼する」

 

 部屋に入ると、まずその豪華さに目を見張る。

 二つ並んだ大きなベッド。見ているだけでふわふわなのが分かる。こんなベッドうちにもほしいね。窓側のベッドには先客の荷物が乗っていた。

 

「…………」

 

横に設置された机に座って空中投影ディスプレイを睨んでパチパチとキーボードを叩いている眼鏡の少女がいた。

更識簪である

 

 

「少しいいか?」

 

 俺の言葉にキーボードを叩く手を止め、簪がこちらを見る。彼女は少し驚いた顔をしたがすぐにもとに戻る。

 

「…………」

 

「御門亮だ。アキラと呼んでくれ」

 

「………更識簪…」

 

「よろしく」

 

「……」

 

「……………」

 

か、会話が続かねぇ!

 

「シャワーの時間とかを決めたいんだがいいか?」

 

「…わかった」

そしてこの部屋で一緒に過ごすことについての取り決めを行った後俺はシャワーを浴びて寝た。

 

結構遅い時間までキーボードを叩く音が聞こえたが俺はこういうのは気にならないのでぐっすり眠れた。

 

 

 

 

翌朝、一夏と篠ノ之と食堂で朝食を摂る。

篠ノ之はかなり不機嫌らしく、一夏の話しかけに応じるつもりは全く無さそうだった。

俺達の周りには、昨日から変わらず一定の距離を保ちつつ

そんな中、三人の女子が私達に声をかけてきた。朝食を一緒にしたいらしい。

一夏が「別にいい」というと、声をかけた一人が安堵のため息をつき、後ろの二人が小さくガッツポーズをとっている。

周囲からは「出遅れた」「まだ二日目。焦る段階じゃない」といったざわめきが聞こえてきた。

「織斑くんも御門くんも、朝すっごい食べるんだ!」

「お、男の子だねっ」

「俺は夜少なめに取るタイプだから、朝たくさん取らないと色々きついんだよ」

「まあ、俺って結構燃費が悪いからな」

「へ~、そうなんだ~」

この後、一夏が女子の食事量が少なめなのを見て「そんな量で平気なのか?」と聞き、三人がしどろもどろになりながら答えるというシーンがあった。

ダイエットしているのだろうが、それを言えない乙女心。って奴か。

「一夏、アキラ、私は先に行くぞ」

「ん?おう。また後でな」

「わかった。また後で」

さっさと食事を済ませた篠ノ之は席を立って行った。

 

「織斑くんと御門くんって篠ノ之さんと仲がいいの?」

「織斑くんと同じ部屋だって聞いたけど......」

「ああ、まあ、俺たち幼なじみだし」

別段意識せずに言った一夏だが、周囲のどよめきは大きかった。誰かの『え!?』という声が聞こえた。

「え、それじゃあ――」

一夏の隣の女子が質問をしようとした所で、食堂に手を叩く音が響く。

「いつまで食べている!食事は迅速に効率よく取れ!遅刻したらグラウンド十周させるぞ!」

千冬さんの声は実によく通る。途端、食堂にいた全員が慌てて朝食の続きに戻る。

IS学園のグラウンドは一周5キロ。つまり十周で50キロ。フルマラソンより約8キロも長くなる。さすがにそれは勘弁なので、俺は急いで食べる事にする。

ちなみに千冬先生は一年生寮の寮長も務めている。いつ休んでいるのか。

 

 

 

 

 

「そうだ織斑と御門。お前たちのISに関してだが、専用機が与えられる事になった。が、届くのはもう暫くかかりそうだ。」

 

1時間目の授業の最初に織斑先生は一夏に対しそう言った。

 

「えっ、織斑君たち1年から専用機もらえるんだ。」

「羨ましいな〜。」

 

と、周りの女子達から羨ましがる声があがる。

そんな周りの反応に一夏は、

 

「えっ、専用機が貰えるってそんな凄い事なの?」

 

とキョトンとしていると、その頭に出席簿が振り下ろされる。

 

「貴様の頭は空っぽなのか?教科書の専用機に関する項目を読んでみろ。」

 

と、千冬先生が制裁を加えながら呆れていた。

 

「いてて…。えーっと?

『専用機とは篠ノ之束が制作したオリジナルのISコアを用いられた機体の内、特定個人専用の機体を指します。

オリジナルのコアの総数が467個しかなく、同時に専用機の数もそれ以下と希少なため、その多くは国、もしくはそれに属するIS関連の企業が所有しています。

専用機にはその時の最新鋭の機体と、実験機の機体があり、前者は国家代表、後者は代表候補性が主に所持しています。

また、当事の最新型であることから、その性能は量産機よりも優れているとされています』。

………つまり、専用機は貴重って事ですか?」

「ふん、掻い摘んで言えばそういう事だ。」

 

一夏が読んでいる専用機に関する内容を聞きながら、俺は考える、俺のISはどんなのかな?…と。

 

 

「ちょうど良かったですわ!」

 

と、セシリアが立ち上がりそう言った。

 

「わたくしだけが専用機を使ってはフェアでは無いと思っていたところでしたの。

まあ、あなた方にとっては負けた時の言い訳が減ってしまったことでしょうけど?」

「はなから負けるつもりなんてねぇよ。絶対に勝ってやる!!」

 

セシリアと一夏が睨み合う。

が、そこに千冬先生の怒号が飛ぶ。

 

「静かにせんか馬鹿者共!」

 

その声に、教室はやっと落ち着いた。

 

「全く…。熱くなるのは構わんがISは『兵器』だ。

いくら絶対防御があるとはいえ、事故が起こる場合もある。その事だけ忘れるなよ。」

 

織斑先生がそう締めくくり授業が再開されるかという時に、一人の女子が遠慮がちに手を挙げる。

 

「あの…、篠ノ之さんは篠ノ之束博士の関係者なんですか?」

 

「ああ、そうだ。篠ノ之はあいつの妹だ。」

 

その質問に対し千冬先生はあっさりと答えた。

…この情報をあっさりバラしていいのか?

バレないようにするために重要人物保護プログラムが適応されたんじゃないのか?

 

「「「えぇ〜〜〜〜〜!!?」」」

 

にわかに教室が騒がしくなる。…ってか千冬先生ならこうなることは分かりそうなんだが…

 

「凄い!うちには有名人の身内が2人もいるんだ!」

「ねぇねぇ、篠ノ之博士ってどんな人なの?

やっぱり天才なの!?」

「篠ノ之って剣道で凄く有名だよね!やっぱりISの扱いも上手いの!?今度教えて!」

 

女子達が次々に質問を飛ばす。

 

「あの人は関係ない!!!」

 

しかし、篠ノ之は怒声をあげて立ち上がった。

再び教室が静まり返る。

 

「大声を出して済まない…。しかし、私はあの人じゃない。私に教えられる事なんて何もないんだ…。」

 

そう言って自分の気持ちを鎮めるかのように席に着いた。

………気まずい空気の中、授業が再開された。

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜、俺やっていけるか心配だよ〜。」

「むしろ俺は一夏が今までISの知識をほとんど知らなかった事のほうが問題だと思うんだが」

 

午前の授業が終わりグロッキー状態となっている一夏に俺はツッコミをいれた。

今は昼休みに入っており、俺と一夏と篠ノ之はお昼を食べに食堂へ来ていた。

 

 

「しかし一夏。そんなんでオルコットに勝てると思ってんのか?」

「なんだよアキラ。今の俺じゃ勝てないのか?」

「実際そうなんだよ」

 

一夏はまだ分かってないようなので、現実を話そう。

 

「そもそも俺らはIS()初心者だ。

お前もまともにIS動かしてないだろ?対して向こうは代表候補生なんだ、かなりISの扱いに慣れてるはずだ」

「でも、まぐれで勝てるって事も…」

「ビギナーズラックってのはそうそうあるもんじゃねぇよよ。まあ、勝率を上げる方法はあるが」

「えっ?勝率あげるってどういうことなんだ?」

 

一夏ものってきたので、勝つための算段を話すことにしよう。

 

「おそらく向こうは俺達が初心者だと思ってるから、当日も油断してるだろう。だからその間に少しでも俺達はISの操作や戦闘に慣れておいて、相手が油断してる隙に倒すって感じか」

「おお、なるほど!じゃあ箒!ISの操作について教えてくれ!」

 

俺の作戦を聞き、一夏はやる気が出てきたようだ。

篠ノ之にISの手解きをお願いしている。

 

「断る」

 

しかし、当の篠ノ之に断られている。

 

「何でだよ箒!教えてくれよ!」

「嫌だと言ったら嫌だ」

 

と、2人が言い合いを始めた。

篠ノ之の嫌がる理由はよくわからない。なんでいやなんだったっけ?

 

「君達でしょ?噂の男子2人組。」

 

と、横から声をかけられた。

見るとおそらく上級生の女子が数人そこにいた。

 

「聞いたわよ、代表候補生に勝負挑んだらしいわね。

君達、ISを動かしてどのくらい?」

「えぇっと、大体20分ぐらい…です。」

「………俺もそれぐらいです。」

 

「駄目よ、そんなんじゃ。ISはどれくらい慣れてるかがものをいうのよ。相手の代表候補生なら300時間は軽く動かしてるはずよ。」

「それで提案なんだけどね、私達がISについて教えてあげようか?」

 

と言ってズズッと寄ってくる。

ISの操作を教えるのを名目にいわゆる俺らとお近づきになりたいというやつなのだろう。

この学園じゃ俺らは目立つからな。

実際、食堂にいても周りの視線が痛い。

これからこんな感じが続くのかと思うと、多少憂鬱だ。

 

「本当ですか!?じゃあぜひお願い

「問題ありません」

 

と、上級生達の提案に一夏が乗ろうとしたが、篠ノ之に遮られる。

 

「一夏には私が教えますから。………ついでにアキラも」

俺はついでにかよ…

「あなた一年生でしょ?

一年生が教えるより三年生が教えるほうが実りがあると思うけど?」

 

篠ノ之さんと三年生達がにらみ合う。

ていうか篠ノ之、俺の事ついで扱い?

 

「問題ありません。

私は篠ノ之束の妹なので。」

「えっ、篠ノ之って…、え!?」

 

篠ノ之というワードに三年生達がたじろぐ。

 

「そ、そう…。篠ノ之博士の妹なのね。そ、それなら仕方がないわね」

 

と、そそくさと三年生達は去って行った。

 

「なんだ。結局教えてくれるのか、箒。」

「ふん。ま、まあ仕方なくだがな。」

 

篠ノ之さんの照れ隠しにも一夏は気づかない。

というより篠ノ之も素直になればいいのに。

 

「一夏はなんかスポーツやってたりするか?」

「えっと小学生の時に箒の所の道場で剣道やってたけど」

「だったら丁度いい。篠ノ之に剣道を見て貰えばいい」

「えっ、でもISの操作は…?」

「俺らの専用機はまだ届かないだろ?

だから届く前にお前自身も動けるようにしとかないと。

ISの操作は専用機で慣らしていくべきだと思う」

「そっか、よしわかった!箒、よろしく頼むな!」

「あ、ああ!もちろんだ。そうだなアキラの言う通りだな、うんうん。私が手取り足取り教えてやろう!」

 

僕の提案に篠ノ之は嬉しそうだ。

 

「じゃあよろしく、篠ノ之。」

「うむ。あと、私の事は箒と呼べ。私だけ呼び捨てではあれだからな。」

 

 




すげぇ。
今までフレ29人しかいなかったのに今もう50人近くなってる。
追記
もうフレがいっぱいになったためもう登録できません。ご了承ください。orz
てかマジでもういっぱいになっちゃったよ。びっくりだよ。

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