IS ~システムFate~   作:マルク マーク

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お待たせしました。
ガチャ報告、うちのカルデアに新しい☆4鯖が来ました。
我らがオカンことエミヤ(弓)の赤い方です。
イベントは自分は全部、新選組を選んでます。
そう言えばCCCコラボが来るらしいですね。自分、今石が70個ほどあるんですけどやっぱり取っとくべきですかね?

そう言えば言い忘れてたんですがこの話の宝具には実際の効果とゲーム効果があります。
例えば玉藻の水天日光天照八野鎮石ならゲーム効果は回復ですが実際は死者を蘇らせる事ができます。
他にはアニキのゲイボルグとかです。
ですからゲーム効果と実際の効果を使い分ける事ができます。
本来なら話の中で説明するべきなのでしょうが。
めんど....じゃなくていつになるかわからずおそらく次回にはこの設定を使うためここで説明しておきます。

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ファ?!Σ(゜Д゜)



一夏vs鈴!!そして出てくる乱入者

今、俺は一夏と鈴が試合をする第1アリーナの観客席にいる。

本来なら、管制室で千冬先生達と一緒に見るはずだったが、頼んで観客席で見れるようにしてもらった。

 

「もうすぐはじまるね〜。あきらん」

「....」

そして何故か俺の両脇には、簪と布仏本音がいる。

俺はクラスメイトとの付き合いはそこそこ良い。その中に本音がいる(いきなりあだ名呼びにはびっくりしたが)

 

簪は複雑な顔をしながら見ている。

....まあ、当然か。そう思っていると、一夏と鈴がピットから出てきた。

 

「出てきたな」

「うん、あきらんはどっちが勝つと思う〜?」

「さぁな」

「....」

一夏が出てきてから簪の顔が更に険しくなり、無口になってしまった。さっきまでは少しは話してたのに....

 

「始まったよ〜」

本音がそう言ったのを聞き俺は試合を見ながらこっそり準備を始める

 

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…あれ痛そうだなぁ。

俺は前方で試合開始を待っている鈴がまとっているIS、『甲龍シェンロン』の非固定浮遊部位アンロック・ユニットを見ながら、そんなことを考えていた。

…いやなんだよあれ刺々しすぎるだろ。

 

「一夏、今謝るなら少しくらい痛めつけるレベルを下げてあげるわよ?」

「雀の涙くらいだろ?そんなのいらねぇよ。全力でこい」

 

勝負は何事も真剣勝負じゃないと意味がないからな。

 

『それでは両者、試合を開始して下さい!』

「あっそ…。じゃあ、後悔しても知らないからね!」

 

ブザーとともに鈴が吠える。

 

「うおおおおおお!」

 

俺はセシリアから習った三次クロス…なんだっけ?、をどうにかこなして鈴を正面に捉える。

 

「ふんっ!」

 

しかし、俺の斬撃を鈴は手にした青竜刀のようなものをバトンのように回してはね返す。

鈴の武器は両端に刃が付いており、高速回転させながら自在な角度で切り込んでくるので、さばくのも一苦労だ。

まずい、消耗戦になる前に一旦距離を…。

 

「甘いっ!」

 

少し後ろに下がった俺を見逃さず、鈴の肩アーマーがスライドして開き、中心の球体が光る。

その瞬間、俺は目に見えない『衝撃』に殴り飛ばされる。

 

「っ!?」

「今のはジャブだから。」

「ぐあっ!!」

 

さらに見えない衝撃に追撃され、俺は地表に打ち付けられる。

今のでダメージを結構食らった。

なんなんだ、今のは…!?

 

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「衝撃砲か」

「知ってるの?あきらん」

「まあな」

 

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)の中にドラ〇もんの空気砲があるし、風王結界(インビジブル・エア)など風を使う宝具もあるから風の動きはある程度読める。

 

....そろそろか。

俺は王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)に手を突っ込んだ。

 

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「へぇ、よく躱すじゃない。衝撃砲『龍砲』は砲身も砲弾も目に見えないのに」

 

鈴はそう言いながらも、龍砲とやらを放ってくる。

実際あれはかなり厄介だ。

砲身が見えないのもあるが、どうやら砲身角度に制限がほぼないらしい。

 

「くそっ。何とかして隙を作らないと…」

 

でなければ、()()を使えない。

しかし、鈴はかなり強敵だ。

アキラが言っていたが、おそらく鈴は戦闘に入ると冷静になるタイプらしい。

冷静でいられるということは隙を作るのが難しいということだ。

…だけど、絶対に負けてたまるか。

 

「鈴」

 

俺は鈴に呼びかける。

 

「何よ?」

「本気で行くからな」

 

俺はそう言って真剣に見つめる。

 

「な、なによ…そんなこと、当たり前じゃない…。とっ、とにかくっ、格の違いってやつを見せてあげるわよ!」

 

鈴はなんだか曖昧な表情を浮かべたが、すぐに表情を戻し青竜刀を一回転させて構え直す。

俺はその鈴が構え直したのを見逃さず、一気に飛び出す。

 

「なっ…!?瞬時加速(イグニッション・ブース)ト!!?」

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)』。

それは俺とアキラが対戦した後、セシリアが訓練中に教えてくれた技能だった。

近接武器である『雪片弐型』しかない俺にとって、それは勝つために必要な技であった。

使い所さえ間違えなければ、代表候補生クラスとだって渡り合える!

 

「うおおおおおおっ!!」

 

たった一度しか使えないこの奇襲。

絶対に決めてやる!

動きが遅れた鈴の懐まで一気に攻め込む。

 

「くらえ....」

 

 

 

ズドォォォォンッ!!!

 

「っ!!?」

 

鈴に刃が届きそうになった瞬間、それは起きた。

アリーナ全体に走る大きな衝撃。

ステージ中央からもくもくと煙が上がり、客席から悲鳴が飛び交う。

そして、アリーナの遮断シールドが貫通されていた。

 

「な、なんだ?何が起こって....」

「一夏!試合は中止よ!すぐにピットに戻って!」

 

状況が分からず混乱する俺に、鈴の声が飛ぶ。

その時、ISのハイパーセンサーが何かを捉える。

 

『ステージ中央に熱源。所属不明のISと断定。ロックされています』

 

「なっ!?」

「一夏、早く!」

「お前はどうするんだよ!?」

「あたしが時間を稼ぐから、その間に逃げなさいよ!」

「逃げるって....、女を置いてそんなことできるか!」

「馬鹿!アンタの方が弱いんだからしょうがないでしょうが!

別にあたしも最後までやり合うつもりはないわよ。

こんな異常事態、すぐに学園の先生達が....」

「っ!?あぶねぇ!」

 

ハイパーセンサーの警告を見て、鈴の体を抱きかかえてさらう。

その直後、さっきまでいた空間を熱線が通過する。

ビーム兵器、しかもセシリアのよりも出力が上。

間一髪であった。

今のを食らっていたら....、と思うと俺の背中に冷たいものが流れる。

 

「ちょっ、ちょっと馬鹿!離しなさいよ!」

「お、おい、暴れるな!」

 

と、抱えていた鈴が腕の中で暴れ始める。

その顔は真っ赤であった。

 

「う、うるさいうるさいうるさいっ!」

「だから暴れるなって!また次が....」

 

と、再びセンサーに警告が出る。

確認すると、煙の合間から砲身がこちらを狙っているのがチラリと見えた。

 

「っ!?まずい!鈴っ!」

 

俺は未だ腕の中で暴れている鈴に呼びかけるが、鈴はまだ気づいていない。

 

まずい、このままだと喰らっちま....

 

偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)!」

 

そんな声とともに観客席の方から、中央に向かってドリルのような何かが飛んでいった。

すると、煙の中から何かが飛びだしてそれを躱す。

が、おかげでレーザーが飛んでくることはなかった。

 

「無事か?」

 

その声を聞き、相手を確認して、目を見開く。

 

「....アキラ!?」

 

そこにいたのは、カルデアをまとったアキラだった。

 

_________________________________________________________

 

 

それに気付いたのは、一夏が鈴に飛び込んでいったときであった。

アリーナの上空、遮断シールドよりも更に上。

 

「....きたか」

 

そう思った次の瞬間、アリーナが揺れた。

確認すると中央から煙が上がり、遮断シールドが破られていた。

 

「何が起こって……っ!?」

 

簪が聞こえてきたアラーム音に驚く。

 

俺は気にせずある物を手に持ったまま、アリーナの遮断シールドに近づく。

 

「待って....!!」

....誰かが俺の裾を引っ張る

「簪」

「....」

 

うっ....

行かないで....って顔してる....

「なぁ、簪」

「....」

「今、一夏と鈴がピンチだ」

「....」

「こうゆう時に助けるのが友達....いやヒーローだろ?」

「....!?」

簪は顔を上げてオレを見る

「....」

そして裾を離す

「行ってくる」

「....行ってらっしゃい」

「頑張ってね〜、あきらん」

 

 

俺は手に持った物を使いアリーナの中に入る

 

中に入って最初に見たものは

空中で、一夏に抱えられた鈴が暴れている姿だった。

こんなときにイチャイチャしてる場合か。

そう思った矢先、煙の合間から砲身が一夏達を狙っているのを確認する。

クソッ、間に合うか!?

 

我が骨子は捻れ狂う ( I am the born of my sword)

俺は急いで弓を持ち詠唱する

偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)!」

 

そして、煙の方へ向けて偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)を放った。

すると、煙の中から灰色の物体が飛びだしてきた。

偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)を躱されたが、結果的に一夏達への攻撃は中断された。

....今度から弓の練習もするか

 

「無事か?」

そう言いながら、一夏達の元へ向かう。

「アキラ!?なんでここに!?」

 

一夏は俺を見て驚く。

鈴も俺の登場でようやく落ち着いたらしい。

 

「内緒だ」

「な、なんだよそれ…?」

 

俺の言葉に一夏は微妙な顔をしている。

 

「で、一夏はいつまで鈴を抱えているんだ?」

「........っ!そうよ、はやく離しなさい!」

 

我に返った鈴は一夏の腕から脱出する。

そして、俺達は飛び出してきた何かを確認する。

 

「なんなんだ、あれ....」

 

一夏がそう呟く。

その姿はまさに異形であった。

深い灰色のそのISの様なものは手が異様に長く、首というものがない。

そして、全身装甲(フル・スキン)だった。

その巨体の全身には姿勢を維持するためなのかスラスター口があちこちにみてとれ、頭部には剥き出しのセンサーレンズ。

極め付けに腕にはビーム方向が左右合計4つついていた。

 

「お前、何者だよ」

「................」

 

一夏が呼びかけるが、相手は答えない。

その時、俺達のISから通信が流れる。

 

『織斑君!凰さん!それに御門君!聞こえますか!』

 

_________________________________________________________

 

 

「みなさん!今すぐアリーナから脱出して下さい!すぐに先生達が制圧に向かいます!」

 

横の真耶が必至に呼びかける。

状況はハッキリ言って最悪であった。

生徒の安全を考え、一夏達にアリーナからの脱出を促す。

 

『....いや、先生達が来るまで俺達で食い止めます。』

 

が、返ってきたのは拒絶であった。

 

「だ、駄目ですよ!生徒さんにもしものことがあったら....」

『それに脱出は無理です。』

 

と、御門が自分の通信を使ってそういった。

 

『ピットへのシャッターはすでに閉じていますし、遮断シールドにあいた穴も閉じてます。それに脱出してしまったら、観客席の人達に被害が及ぶ可能性が』

 

御門の指摘は的を射ていた。

今、一夏達が脱出してしまえば、先生達がやって来るまでの間、観客席の生徒達は危険に晒されることになる。

 

「....御門、どうしてお前はそこにいる?本来ならば、観客席にいるはずだが」

 

私は御門に質問を投げかける。

 

『最初は観客席にいたのですが、途中で何故か遮断シールドに穴ができまして、落ちてしまったんです」

「....そうか。神名、指揮はとれるな?」

『....はい、大丈夫です』

「よし、では現場の指揮はお前に任せる。応援が来るまで持ち堪えろ」

「お、織斑先生!?」

 

横の真耶が驚きの声をあげる。

 

『わかりました』

 

そうして、通信が切れる。

 

「あっ!もしもし御門君!?織斑君も凰さんも!」

 

真耶は慌てて呼びかける。

 

「本人達がやると言っているのだから、やらせてみてもいいだろう」

「お、お、織斑先生!何を呑気な事を言ってるんですか!?」

 

真耶は今にも泣きそうな顔をしている。

 

「落ち着け。コーヒーでも飲め。糖分が足りないからイライラするんだ」

 

私はそう言って、カップを手に取り棚のコーヒーメーカーの方へと向かう。

コーヒーを淹れて側にあった容器のフタを開け、中の白い粒子を入れていく。

 

「....織斑先生、それ、塩ですけど」

「................」

 

................

私はピタリとコーヒーを運んでいたスプーンの手を止め、側面に『塩』とかかれた容器に戻す。

 

「なぜ塩があるんだ?」

「さ、さぁ........?」

「............」

「あっ!やっぱり弟さんのことが心配なんですね!?

だからそんなミスを....」

「................」

 

................

 

スッ

 

「山田先生、コーヒーをどうぞ」

「へ?あ、あのそれ塩がはいってるやつじゃ....」

「どうぞ」

 

真顔で真耶に差し出す。

真耶はそれを涙目で受け取った。

 

「い、いただきます....」

「熱いからな、一気に飲むといい」

 

そう言って、処理を任せた。

 

「先生!わたくしにIS使用許可を!すぐに出撃できますわ!」

 

と、オルコットが声をあげる。

 

「そうしたいところだが....、これを見ろ」

 

そう言って、私は手元の端末の情報をオルコットに見せる。

 

「遮断シールドがレベル4に設定....?しかも、扉がすべてロックされてるのですか!?」

「そのようだ。あのISの仕業だろう。御門の言っていた通り、これでは避難することも救援に向かうことも今は出来ない」

 

私は冷静を装ってオルコットに説明するが、内心はかなり苛立っていた。

 

「で、でしたら!緊急事態として政府に助成を__...」

「やっている。現在も三年の精鋭がシステムクラックを実行中だ。遮断シールドを解除出来れば、すぐに部隊を突入させる」

 

説明してる間にも苛立ちが益々募っていく。

それを察したのか、オルコットは頭を押さえながらベンチに座った。

 

「はぁ....結局、待ってることしか出来ないのですね…」

 

オルコットがそう言ってため息を吐く。

実際、今の私達は何も出来ない。

 

「まぁ、現場の指揮は御門が執っているんだ。

深刻な事態にはならないだろう。」

「…アキラさんがいるだけでそんなに変わりますか?」

 

オルコットが尋ねてくる。

 

「ああ。お前は普段あいつといて、一体何を見ているんだ?」

「た、確かにアキラさんの動きは素晴らしいですが…。

彼はIS初心者です。」

「そうだな。確かにあいつはIS()初心者だ。

....だがあいつの目は何度も死線をくぐってきたかのような目をしている。」

 

私はモニターの中の御門達を見ながらそう言った。

 

そして本来ならするはずの無い血の匂いもな。

心の中でそう思う。

 

オルコットは私の方に視線を向けていたが、ふと何かに気づき呟いた。

 

「あら?篠ノ之さんはどこへ....?」

 

振り返り確認すると、オルコットの言ったように篠ノ之の姿は無かった。

 

「............」

 

私はそれに嫌な予感を感じていた。

 

 

 

 




ちなみに遮断シールドを通る時に使った道具はドラ〇もんの通り抜けフ〇プです。

そう言えば、イベントで魔神柱の死体を使ったって話が出た時「素材....?」って無意識に口から出たんですよね。

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