Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜(番外編) 作:黒曜【蒼煌華】
後少しでこの話も終了、本編へ移りたいと思います。
更新は又来週となりますが…分けて書いた分、書き溜めが出来ましたので、その間に本編を書き進めたいと思っている所存です。
《あづみ》「だって…私もきさらちゃんも、大祐くんの事…だ、大好きなんだもんっ」
《きさら》「だいすけは、きぃとあづのものっ」
《ナナヤ》「ちょっと〜!?」
《ヴェスパローゼ》「………ふふっ、これは…予想外ね」
《ベガ》「してやられた、と言うのが…一番でしょうか」
《リゲル》「大祐の事になると、流石のあづみも大胆ね」
《あづみ》「…え、えっと…///」
《森山碧》「おうおう、其処の2人がタッグを組んで攻め込めば…大祐は直ぐに落ちるだろうな。誰も勝てないだろ」
《ソリトゥス》「…大祐くん……やっぱり、ロリコン説…濃厚………」
《天王寺飛鳥》「あづみが14歳に、きさらちゃんが7歳。大祐君の恋愛年齢対象が、危ういな…」
《森山碧》「もう、ロリコン認定で良いだろ」
《ベガ》「それは論理的に可笑しいです。大祐は小さな子供達からも好かれるというだけで、大祐が幼女好きとは…」
《ヴェスパローゼ》「えぇ、事実、戦斗怜亜が良い例じゃないかしら」
《ナナヤ》「世羅ちゃんは既に、恋愛対象として大祐くんを見てるけど」
《リゲル》「だからこそ、大祐はロリコンなんかでは無いって話でしょう?」
《森山碧》「…まぁ」
《天王寺飛鳥》「正論でロリコン説論破されとる」
《ソリトゥス》「…確かに……大祐くん、グラマラスな女性も………近くに沢山居る……」
《あづみ》「えっと、リゲルとか…お母さん?」
《きさら》「ろーぜ!」
《ヴェスパローゼ》「あらあら」
《リゲル》《ベガ》「…ふぇっ!?」
《森山碧》「随分と珍しい声を上げたな、ははっ」
《天王寺飛鳥》「殺されるで」
《森山碧》「そら勘弁」
《ナナヤ》「…あれ、私って…?」
《ソリトゥス》「何方かと言えば…少女…?」
《リゲル》「そうね」
《ナナヤ》「じゃあ大祐くんはロリコンで決定!」
《ベガ》「都合が良いですね」
《ナナヤ》「ふっふ〜ん」
《森山碧》「ドヤ顔されても反応に困るよな」
《きさら》「うぃ」
《天王寺飛鳥》「ドヤ顔する場面やったんか?」
《ナナヤ》「なんで皆で私を否定するの〜!?」
《ベガ》「今日はあづみの誕生日です。あづみ以外は静かに、出しゃ張らない様にしましょう」
《ナナヤ》「更にスルーされたよぅ…」
《リゲル》「…ナナヤが珍しく、悲しんでる」
《森山碧》「こりゃ、大祐に見せるしか無いな」
《ナナヤ》「…っ!わ、私、悲しんでなんかないもんっ」
《森山碧》「本当か?顔に出てるぞ」
《ナナヤ》「…ふんっ」
《森山碧》「なんで拗ねるのぉ…!?」
《天王寺飛鳥》「………な、なぁ…ナナヤちゃんって」
《ソリトゥス》「……案外………健気…?」
《天王寺飛鳥》「せやな…」
《ヴェスパローゼ》「好意を抱いている異性との関係を、ずっと否定されているのよ?悲しむのも当たり前じゃないかしら。向ける愛が深ければ尚更、ね」
《リゲル》「……でも、今日はあづみの誕生日。ナナヤだけじゃなく、私達も自重しましょ?」
《あづみ》「そ、そんな…私は大丈夫、だよ…?」
《天王寺飛鳥》「なら僕は…何であんなに否定されてもうたんや…」
《ソリトゥス》「あ、飛鳥くんっ…!……私が……その………居るよ…?」
《きさら》「ぅゅ?」
《ヴェスパローゼ》「どうかしたのかしら、きさら?」
《天王寺飛鳥》「ソリトゥスさん、天使や〜…此処に天使が居るわ〜…」
《森山碧》「おいおい、男がふらふらしてるとか、情けないぞ」
《リゲル》「本当ね」
《ベガ》「大祐は疲れた時も、私達には頼りませんし甘えませんよ」
《あづみ》「えっ…?」
《ベガ》《リゲル》「…えっ?」
《森山碧》「おっと?此処に来てまさかの展開か!?」
《ベガ》「静かにして下さい」
《森山碧》「…さーせん」
《リゲル》「あ、あづみ…?今の「えっ」って?」
《ナナヤ》「えっ?だって大祐くん、本当に疲れた日は…確か、あづみちゃんに甘えに行くよ?」
《あづみ》「そ、その…甘えに来るってよりは、悩み相談…とか…」
《ナナヤ》「あづみちゃんの声を…むぐむぐ…聞いて、んくっ…癒されたいって、前に言ってた〜」
《リゲル》「…ナナヤ、カステラを食べるのか喋るのか、何方かにしなさい」
《ナナヤ》「だってこのカステラ、美味しいんだもん」
《ソリトゥス》「…!そ、それ、何処から…持って来たの…?」
《ナナヤ》「其処にあった貯蔵庫」
《森山碧》「飛鳥くーん、いい加減起きましょうねー」
《天王寺飛鳥》「嫌や」
《森山碧》「チッ…此奴、もう駄目やっ…」
《ソリトゥス》「…うぅ〜……後で世羅ちゃんに……怒られる…」
《天王寺飛鳥》「人を駄目扱いすんのは、駄目なんやで?」
《森山碧》「子供か」
《ナナヤ》「?…むぐむぐ…おいしっ♪」
《ヴェスパローゼ》「…ねぇ……ベガ、少し良いかしら」
《ベガ》「どうかしました?貴女からとは、珍しいですね」
《ヴェスパローゼ》「それは置いて。…あづみやリゲルに、性の話を教えるだのなんだの。そんな事を考えていたの?」
《ベガ》「はい。あづみは兎も角、リゲルも知らずでは後々が恐ろしいので。バトルドレスの機能、データベースを参照すれば、性の事なんて色々と載ってる筈ですが…」
《ヴェスパローゼ》「そう…成る程ね。無知な娘達に彼方の世界を教えるのは、結構気が引けるでしょう?細かい所は、大祐が教えてくれるだろうと信じても」
《ベガ》「だとしても、何れは必ず頭で理解する必要が有ります」
《ヴェスパローゼ》「…ふふっ、そう。それなら早く済ませてしまいなさい?もう直ぐ大祐も来る頃合い、でしょう?」
《ベガ》「…!そうですね。気にはしていましたが…まだ余裕があると思ってばかりいました。…であれば、少しばかり三人で席を外します。後は貴女が場を纏めて下さい。…任せましたよ、ヴェスパローゼ」
《ヴェスパローゼ》「言われなくても、その積もりよ?」
《ベガ》「頼もしい限りです」
《ヴェスパローゼ》「此処から出て、行き当たりに有る部屋。其処が丁度良いわ。…って、ソリトゥスが」
《きさら》「そぃとす、やさしぃ」
《ベガ》「…ふふっ。そうですね。ソリトゥスさんにも…えぇ、ヴェスパローゼにも感謝します」
《ナナヤ》「なになに〜、何の話〜?」
《ベガ》「いえ、今から私とあづみ、リゲルの三人で席を外す。そんな話です」
《ナナヤ》「ふ〜ん………まっ、私は此処に居た方が面白そうだから、ちょっかい掛けるのはやめとこうかなっ」
《森山碧》「俺がちょっかい掛けたろか」
《ベガ》「…あづみ、リゲル。少しばかり部屋を変えますよ。又此処に戻って来るので、話の内容は部屋を変えてから伝えます」
《あづみ》「は、はいっ、お母さん」
《リゲル》「…?えぇ」
《天王寺飛鳥》「女性だけで集まる大事な話に、ちょっかいはアカンて」
《森山碧》「あぁ」
《ソリトゥス》「碧くんも………本気じゃ…無いと思う……」
《ヴェスパローゼ》「本気で言われても困るだけね」
《きさら》「ゆぅえん、じっこぉ?」
《ナナヤ》「大祐くんが良く言ってる〜」
《ヴェスパローゼ》「軽く言う割には、言葉の意味が重いわ」
《ナナヤ》「うん………けど、大祐くんにとっては、それが丁度良いんじゃないかな」
《きさら》「だいすけ、せきにん、とゆ?」
《ヴェスパローゼ》「きさらもきさらで危なっかしいわね」
《きさら》「うゅ?」
《ベガ》「………さて…では、ソリトゥスさん。有難く部屋をお借りします」
《ソリトゥス》「…ど、どうぞ…!」
《ベガ》「あづみ、リゲル。移動しましょう。其処まで長話にはなりません。内容は濃い、かもしれませんが…」
《あづみ》「ちゃんと…聞かなきゃっ」
《リゲル》「あづみが意気込む位の話…ね。確かに興味有るわ」
《ベガ》「話の冒頭で直ぐに分かります。どんな内容なのか、大切な話ですからね?」
《あづみ》「リゲル、頑張ろ?」
《リゲル》「何をどう頑張れば良いのか…分からないけれど。あづみがそう言うのであれば、頑張らせて頂くわ」
《ナナヤ》「んじゃ、いってらっしゃ〜い♪」
《ヴェスパローゼ》「リゲル、ショートして帰って来そうね」
ーーー