Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜(番外編)   作:黒曜【蒼煌華】

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各務原あづみ happybirthday!No.13

《ソリトゥス》「ほ、ほら…飛鳥くんっ…謝らないと…!」

 

《ベガ》「…ですが、ソリトゥスさんは別です。貴女は見知らぬ人にも優しく、弁える所はしっかりとしてますから」

 

《ソリトゥス》「えっ………と、……………………………えへへ……、ありがとう…ございます…」

 

《ベガ》「それに、雰囲気が何処と無く…こう、あづみに似ているのです」

 

《森山碧》「性格の問題じゃないのか?」

 

《天王寺飛鳥》「一概にそうとは、言えへんけどな」

 

《ソリトゥス》「…?」

 

《ベガ》「物静か、という接点でしょうか」

 

《あづみ》「お母さん、どうしたの?」

 

《リゲル》「あづみがベガに対して『お母さん』、ね…相変わらず慣れないわ」

 

《ベガ》「慣れるも慣れないも個人次第ですよ、リゲル。ですが…私が各務原あづみの母親である事に、何ら変わりは有りません」

 

《ヴェスパローゼ》「あら、良い事言うのね」

 

《きさら》「ぃいこと?」

 

《リゲル》「…ヴェスパローゼとベガって、何方の方が立場上なのかしら…」

 

《ナナヤ》「同等?」

 

《天王寺飛鳥》「はっきりとは分からんやろな」

 

《森山碧》「おーい、知ったかみたいな発言は止しとけ」

 

《あづみ》「お母さんと…ヴェスパローゼさん…?」

 

《ソリトゥス》「あづみちゃんは………実感…湧いてないみたい……」

 

《ベガ》「まだ、馴染めていないというのもありますね」

 

《リゲル》「ベガが馴染めていないのなら、私が慣れないのも仕方ないわよね?」

 

《ベガ》「それとこれとは話が別です。他人の所為にしてはいけませんよ」

 

《リゲル》「…う…諭されてる気分だわ…」

 

《ヴェスパローゼ》「ま、何方が上であろうと…大祐の妻になるのはきさらで決まっているから、あまり関係無いわね」

 

《ベガ》《リゲル》「…!」

 

《きさら》「つ、ま…ぉよめさん?」

 

《ナナヤ》「そうだよ〜」

 

《きさら》「だいすけ、の?」

 

《ナナヤ》「うん」

 

《きさら》「なゆっ!」

 

《ナナヤ》「だめっ、私がなるの〜」

 

《きさら》「ぅゅ…きぃ、まけなぃっ」

 

《ヴェスパローゼ》「小競り合いが始まってるわね」

 

《ベガ》「…ヴェスパローゼ、今の言葉は聞き捨てありませんね」

 

《ヴェスパローゼ》「小競り合いの事かしら」

 

《リゲル》「いいえ、その前よ」

 

《ベガ》「ヴェスパローゼ、大祐の妻に相応しいのはあづみです。それだけは頭に入れておいて下さい」

 

《あづみ》「ふぇっ…!?」

 

《リゲル》「そうね、あづみ意外有り得ないわ」

 

《あづみ》「リゲルまで…」

 

《天王寺飛鳥》「なんやなんや…大祐君争奪戦かいな」

 

《森山碧》「ああいうのには、ぜってー首を突っ込んじゃ駄目だ。二次災害が飛んでくるぞ」

 

《天王寺飛鳥》「はははっ、大祐君も大変やなぁ」

 

《ソリトゥス》《森山碧》「…………………………………………………………………………………」

 

《森山碧》「(先ずは自分の心配をしろよ…)」

 

《ソリトゥス》「飛鳥君…鈍感過ぎ………」

 

《天王寺飛鳥》「?」

 

《ナナヤ》「ちょっと!私を抜いて話を進めるの禁止っ」

 

《ヴェスパローゼ》「ふふっ、確かに…その可能性がなきにしもあらず、ね」

 

《ベガ》「なきにしもあらず、ではないです。あづみの将来は、大祐に全て託してますから」

 

《あづみ》「お、お母さんっ」

 

《リゲル》「だからあづみ以外に有り得ないって話ね」

 

《あづみ》「り、リゲル〜…」

 

《きさら》「あづ…、きぃ…」

 

《あづみ》「…うん…きさらちゃんも、嫌だよね…」

 

《きさら》「うぃ」

 

《ヴェスパローゼ》「こういう時の為に、予め大祐に伝えておいて良かったわ?きさらが大人になったら、1人の『女性』として見て頂戴って」

 

《ベガ》「大祐がその子をどう見ようと、大祐自身があづみを大好きな事に偽りは生まれません。彼自身、あづみの事を妻にしたいと思っているでしょうし」

 

《リゲル》「それに、きさらが悪いとは言わないわ。自分の望みをきさらに押し付ける、貴女が悪いのよ」

 

《ヴェスパローゼ》「ブーメランね」

 

《リゲル》「…!と、兎に角、私達で啀み合ったって仕方無いじゃない」

 

《ベガ》「親の意見より子の意見を優先しろ、という事ですか?リゲル」

 

《リゲル》「えぇ」

 

《ヴェスパローゼ》「急に正論を並べ始めたわね」

 

《リゲル》「正論なんだから、良いじゃない。…………けど、私だって大祐の事……」

 

《ベガ》「リゲル?」

 

《リゲル》「………はっ、な、何でもないわっ」

 

《ヴェスパローゼ》「あらあら、自分に素直になれば良いじゃない」

 

《リゲル》「う、五月蝿いわねっ。余計なお世話よ」

 

《ナナヤ》「………あれ、私…放置されてる?」

 

《森山碧》「安心しろ、俺達も同類だ」

 

《ナナヤ》「そういう話じゃないもんっ、大祐くんは渡さないからね!」

 

《森山碧》「…俺に言うなよ!?」

 

《天王寺飛鳥》「確かに二次災害喰らっとるな」

 

《ソリトゥス》「…色々と、付いていけない…」

 

《ヴェスパローゼ》「リゲル、貴女も本当は大祐のーー」

 

《リゲル》「最初はあづみって決まってるもの。私は……次点、かしらね」

 

《ベガ》「…意外に消極的ですね」

 

《リゲル》「だ、だって、大祐の1番はあづみじゃない。私の大切な2人が結ばれてくれるのであれば、大歓迎よっ」

 

《ヴェスパローゼ》「無理しても良い事無いわよ?」

 

《ベガ》「リゲル、貴女は優しいのですね」

 

《リゲル》「そんな事…無いわよ…?」

 

《ヴェスパローゼ》「…それでも、大祐の1番の妻になるのはきさら、だけれど」

 

《ベガ》「いいえ、あづみです」

 

《リゲル》「…………………」

 

《あづみ》「…お母さん、リゲル」

 

《きさら》「ろーぜ…」

 

《リゲル》「…あづみ、どうかしたの?」

 

《ベガ》「大祐の事でしょうか」

 

《ヴェスパローゼ》「それなら…ふふっ、きさら…貴女なら大祐の良い妻になれるわよ?」

 

《きさら》「ろーぜ…ぁかった」

 

《ヴェスパローゼ》「あら、意外とやる気満々ね。その意気で…大祐を我が物にしてみなさい?」

 

《リゲル》「何だか、きさらに対しての試練みたいになってるけれど…私達がそうはさせないわ」

 

《ベガ》「ええ、それに、あづみと大祐の愛は崩れませんから」

 

《あづみ》「お母さん、リゲル…じゃあ…」

 

《あづみ》《きさら》「「私(あづ)ときさらちゃん(きぃ)の2人だけ、大祐くん(だいすけ)のお嫁さんになる(なゆ)」」

 

《ベガ》《リゲル》《ヴェスパローゼ》「………っ!?」

 

《森山碧》「……んぁ?凄い事になってきたな…ってか、何時になったら来るんだよ…大祐」

 

《ナナヤ》「ちょっと!オチは譲らないからねっ。さっきからずっと放置されてたんだもんっ、少しは見せ場を…」

 

《森山碧》「いや、知るかよ!?早いとこ大祐に頼まれた事を熟せ…」

 

《ナナヤ》「…あ、そうだった」

 

《天王寺飛鳥》「この子、天然なんか…?」

 

《ソリトゥス》「さ、さぁ………?」

 

《ナナヤ》「私だって、大祐くんは譲る気無いからねっ」

 

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