Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜(番外編)   作:黒曜【蒼煌華】

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今週も金曜日、又は日曜日にもう一話更新致します(*´꒳`*)


各務原あづみ happybirthday!No.7

《リゲル》「手紙…大祐から?」

 

《あづみ》「うん、真っ白な手紙…」

 

《ソリトゥス》「内容は……もう、確かめた……?」

 

《あづみ》「まだ…です。でも…少し怖いな…」

 

《ソリトゥス》「どうして………?」

 

《あづみ》「……………」

 

《リゲル》「…大祐が来れない、みたいな内容を想像したのね」

 

《あづみ》「う、うん…」

 

《森山碧》「まぁ、そうでは無いと思うぞ〜。俺に手渡した時、すげー必死そうだったからな」

 

《天王寺飛鳥》「必死?大祐くん、何か忙しいんか」

 

《森山碧》「彼奴は何時も忙しいだろ」

 

《天王寺飛鳥》「そ、そうなんか」

 

《森山碧》「呑気にしていられないだろ。書類片付けに彼女さん達との親交深め。その他諸々。こうして口に出してみると前者より後者の方が、絶対疲れるわ」

 

《リゲル》「好き放題言ってくれるわね」

 

《あづみ》「…でも、大祐くんが疲れてるのは事実だよ…?やっぱり、私達がお荷物に……」

 

《リゲル》「それは…」

 

《森山碧》「おうおう、待てい。彼奴は一度たりともそうは思った事ないだろうよ。それは俺でも分かる」

 

《天王寺飛鳥》「僕にも分かるで!大祐君がそういう男じゃないって事。あんだけ愛されてるのに、二人はまだそんな事を思うんか?」

 

《ソリトゥス》「……うん。大祐くんは、絶対にそんな事……思ったりしない…。だから二人も…存分に甘えた方が……良い」

 

《天王寺飛鳥》「せやな」

 

《あづみ》「そうなの…かな…。そうだと良いな…」

 

《ソリトゥス》「…あづみちゃん、違うよ?……ルクスリアも言っていた通り、そうだと良いな……じゃなくて、そうなんだよ…?」

 

《あづみ》「えっと…は、はいっ」

 

《天王寺飛鳥》「それはそうと、手紙…確かめなくて良いんか?」

 

《あづみ》「…あっ…そうだった」

 

《リゲル》「ふふっ…相変わらず、ね」

 

《森山碧》「なにがだ?」

 

《リゲル》「あづみの話よ。大事な事を見落としてしまうのは、何時もと同じなのね、と思って」

 

《天王寺飛鳥》「可愛いやん。こう…天然みたいな感じで」

 

《ソリトゥス》「………飛鳥くんは、天然が好み……」

 

《あづみ》「私、天然じゃないもんっ。飛鳥はいい加減な事、直ぐ言う…」

 

《天王寺飛鳥》「そ、それは何ちゅうか…ごめんな?許してくれると嬉しいんやけど…」

 

《リゲル》「本当…適当に物を言うのはやめて欲しいわ」

 

《森山碧》「んぁ?別に適当とかいい加減じゃなくないか?十分当たってると想うぞ」

 

《リゲル》「森山碧…貴様もーー」

 

《ソリトゥス》「え、えっと…あづみちゃんが天然なのは………私もそう想う……」

 

《あづみ》「ふぇっ…!?」

 

《リゲル》「三人共口を揃えて…」

 

《ソリトゥス》「だって……大事な事を見落としちゃう…然も、それが素なら………天然としか…」

 

《リゲル》「う…………それは…」

 

《森山碧》「というか、さっきの会話…天王寺氏とあづみんが付き合ってそこそこの彼氏彼女みたいだったな。ははっ」

 

《天王寺飛鳥》「そ、そうだったんか?いや〜…それを言われると、僕も嬉しいというか…」

 

《あづみ》「……………………」

 

《リゲル》「随分と酷い冗談ね」

 

《森山碧》「おう!…ってなぁ…天王寺氏、あんた…絶対あづみんにその気があるよな」

 

《ソリトゥス》「へっ…!?」

 

《天王寺飛鳥》「ち、違うて!ただ、あづみみたいな可愛い子の彼氏とか言われたら、誰だって嬉しくなるやん!?へっきーはんやて、そうやろ?」

 

《森山碧》「否定はしない、が、肯定もしない。要はその程度だ。確かにあづみんは可愛いが」

 

《ソリトゥス》「そ…そんな………飛鳥くん…」

 

《リゲル》「…これ以上その話を続けると、二人の額を撃ち抜くわよ。流石の私も我慢ならないわ」

 

《天王寺飛鳥》「わわっ、待て待て!冗談やて、冗談!調子に乗り過ぎただけなんや!!」

 

《森山碧》「…あ?あぁ…ま、無理だろうけどな」

 

《リゲル》「良い度胸ね、森山碧。幾ら大祐の親友と言えど、容赦はしない…何時か貴様の体を蜂の巣にしてやるわ」

 

《ソリトゥス》「わ、わぁ……お星様が見える…」

 

《天王寺飛鳥》「ちょ、ソリトゥスさんの意識が遥か遠くに飛んでる事に、誰も突っ込まないんか!?誰がこんな…」

 

《リゲル》《森山碧》「貴様(お前)の所為よ(だ)」

 

《天王寺飛鳥》「僕!?」

 

《ソリトゥス》「あ、あはは〜……もう私……駄目、かも…」

 

《天王寺飛鳥》「ま、待つんやソリトゥスさん!戻って来るんや!!」

 

《あづみ》「………………………………………」

 

《リゲル》「……あづみ?」

 

《森山碧》「ほらー、皆五月蝿い所為で、あづみんーー水色髪少女が黙りしちゃったじゃんかー」

 

《リゲル》「…チッ、外したか…」

 

《森山碧》「人が話してる時に横槍入れるのやめい」

 

《あづみ》「……………………私……」

 

《ソリトゥス》「…………はっ…!………此処は何処…?私は…ルクスリーーソリトゥス…、私は……ソリトゥス。…ルクスリアだなんて………ううん、ネタでも言いたくない………」

 

《天王寺飛鳥》「お、おお…ソリトゥスさんが無事に帰って来た…良かったわ〜」

 

《ソリトゥス》「…!あ、あ……あす……あすか…くん……!?ちょっと……近い……!」

 

《天王寺飛鳥》「なんやどしたんや?顔が真っ赤やで?」

 

《ソリトゥス》「そ…そんな……わ、私は…至って普通……飛鳥くんが、幻覚を見てるだけ………」

 

《森山碧》「無理な押し通しを…」

 

《天王寺飛鳥》「そうなんか!?」

 

《森山碧》「違うわ!気付け!!」

 

《リゲル》「…はぁ……本当、騒がしいわね。こういう時に、全員を一纏めにしてくれる人材が居れば良いのだけれど………ね、あづみもそう思わない?」

 

《あづみ》「………?えっ…う、うん…そう…だね」

 

《リゲル》「…あづみ?どうしたの…?何だか元気無い様子だけれど…」

 

《あづみ》「えっと…大丈夫だよ。ありがと、リゲル」

 

《リゲル》「………もしかして、天王寺飛鳥との関係、その話?」

 

《あづみ》「…っ」

 

《リゲル》「大祐より、実は天王寺飛鳥の方が好き…とか、かしらーー」

 

《あづみ》「違うもんっ!」

 

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