Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜(番外編)   作:黒曜【蒼煌華】

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本編も書き進めたい為、これ以上今週の更新は難しいかも知れません。


各務原あづみ happybirthday!No.6

《天王寺飛鳥》「なんや、元気無いなぁ。大祐君も来ておらへんし……ま、兎に角。あづみ、誕生日おめーー」

 

《森山碧》「おうおうおう、待てや兄ちゃん。ちっとは空気読もうや」

 

《天王寺飛鳥》「なっ…へっきーはん、顔が怖いで。もっとにっこり、笑顔が大切…」

 

《森山碧》「(ニタァ…)」

 

《天王寺飛鳥》「だから怖いで!?」

 

《森山碧》「今に始まった事じゃないだろ」

 

《天王寺飛鳥》「そ、そうやったか?へっきーはん、昔からその顔………なんか」

 

《森山碧》「スッとディスるのやめい!」

 

《天王寺飛鳥》「そんなつもりで言うたんやないで!?」

 

《森山碧》「ははっ。………ま、取り敢えずだ。天王寺の兄ちゃんは彼方でソリトゥスさんとでも楽しんでな。少しばかりのご指名だ」

 

《ソリトゥス》「…………ふぇっ…!?わ、私…そんな事、一言も言って無い…………」

 

《森山碧》「ほら、ソリトゥスさん待ってるぞ?女性を待たせて良いのか?」

 

《天王寺飛鳥》「ま、マジなんか?ソリトゥスはん、固まっとるで?彼女の緊張が解けるまで、あづみの誕生日を皆でワイワイ楽しんで、祝なあかんちゃうかーー」

 

《リゲル》「さっさと行きなさい」

 

《あづみ》「呼び捨て……やっ…」

 

《天王寺飛鳥》「なんでや!?訳分からん…」

 

《森山碧》「完全に嫌われ者と化してるな。これ以上嫌われたくないなら、早いとこ退散しないと……」

 

《リゲル》「これ以上と無い位に嫌ってるから、安心して」

 

《あづみ》「飛鳥ーーううん…天王寺飛鳥、あっち」

 

《森山碧》「おっほほ〜、見てて楽しいな、これ」

 

《天王寺飛鳥》「なんも楽しくなんかあらへんで!?…うぅ…僕だって傷付くんやからな。あづみみたいな可愛い子ーー」

 

《あづみ》「………………………」

 

《天王寺飛鳥「……あづみちゃんみたいな可愛い子に、リゲル…さんみたいなべっぴんはんに嫌われるとか…」

 

《リゲル》「名前で呼ばなくて結構よ。寧ろ呼ばないで」

 

《あづみ》「わ、私も…」

 

《天王寺飛鳥》「なんかあたりかたが強ない…!?」

 

《あづみ》「…全然、まだ柔らかい方」

 

《リゲル》「えぇ、是迄に無く優しい接し方を選んでいる事に、何が不満なのかしら?」

 

《天王寺飛鳥》「是迄に無い位厳しいで…丸で初めて会った時みたいな態度やんか」

 

《あづみ》「…………………………………大祐………くん……」

 

《森山碧》「……………………………」

 

《天王寺飛鳥》「なんや…?大祐君が来ないから、僕に八つ当たりしたんか…?幾らあづみと言えど、それは御門違いーー」

 

《森山碧》「やめとけ、というか…そっとしてやれよ。恋する女の子は色々と複雑なんだ。幾ら鈍感な天王寺でも、察してやれ」

 

《リゲル》「察しが悪い……同類みたいで頗る嫌ね」

 

《天王寺飛鳥》「…はぁ、ま、2人に嫌という程嫌われてるっちゅうのは身に染みたわ。でも心配あらへんやろ。大祐君は必ず来る、それは俺でも確信してる。理由なんて無いに等しいけど…」

 

《ソリトゥス》「…あ、飛鳥くん、飲み物でも……如何…?」

 

《天王寺飛鳥》「お、ほんま助かる。やっぱりソリトゥスさんは優しいなぁ〜」

 

《ソリトゥス》「えへへ…///」

 

《森山碧》「他人の誕生日にいちゃいちゃするな〜。当の本人はまだ出来てないんだから。主に男側に問題有り。あっづみ〜んは何も悪くない」

 

《あづみ》「…?それ、愛称…みたいなのですか…?」

 

《森山碧》「ん、あぁ…まぁ」

 

《リゲル》「良くあづみを愛称で呼べたわね。死ぬ覚悟が出来てるって事かしら」

 

《森山碧》「更々ねぇよ」

 

《あづみ》「愛称…そう言えば大祐くん、私の事…何時もさん付けばかり。それを大祐くんに言ったら、必死に悩んでくれたけど…【あづみ姫】が一番しっくり来るって……」

 

《森山碧》「其れ位大切なんだろな。彼奴にとって、各務原あづみという存在は」

 

《リゲル》「あづみ姫………という事は必然的に、あづみは大祐のお姫様って事よね」

 

《あづみ》「…!わ、私が…大祐くんの…お、お姫様…///」

 

《森山碧》「さっさと王子様が迎えに来れば良いんだがな。タラタラし過ぎなんだよ、大祐は」

 

《天王寺飛鳥》「気ままに待つっちゅうても、かなりの時間経ってるんやろ?へっきーはん、親友なんやから…なんかこう、伝言みたいなのは預かってないんか?」

 

《ソリトゥス》「……あ、リゲルさん、あづみちゃん……飲み物のおかわり、いる…?」

 

《リゲル》「有り難く頂くわ」

 

《あづみ》「お、お願いします」

 

《森山碧》「で、えっと?伝言か?伝言………確か……………あ」

 

《リゲル》「ん…ソリトゥス。別でお水、頂けるかしら?」

 

《ソリトゥス》「…?分かった………用意して来る……」

 

《リゲル》「悪いわね、感謝するわ」

 

《ソリトゥス》「お客様には……最善を尽くすのが、当たり前………」

 

《天王寺飛鳥》「…それで?へっきーはん、どないしたんや。なんか思い当たりでもーー」

 

《森山碧》「ああ、すっかり忘れてたわ。俺が此処に来た理由。…大祐が、其処の少女に手紙を渡してくれって、頼まれたんだったわ」

 

《あづみ》「わ、私に……大祐くんが…?」

 

《森山碧》「内容は軽いものらしいぞ。今渡す」

 

《天王寺飛鳥》「手紙…気になるなぁ。ロマンティックがーー」

 

《森山碧》「ロマンティックが止まらねぇぜ!!」

 

《天王寺飛鳥》「わいのネタが奪われた!?」

 

《あづみ》「大祐くんからの…手紙…なんだろな………」

 

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