Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜(番外編) 作:黒曜【蒼煌華】
《あづみ》《リゲル》《ソリトゥス》「……………………………………………………………………………………………………………………………」
【時計の針が時刻を刻む音】
《ソリトゥス》「…静かな空間………ルクスリアが帰って……テンションと…話題を、全部持っていかれた……」
《リゲル》「七大罪を相手にすると、こんなにも疲労するのね…碌な事無いわ…」
《あづみ》「やっぱり、大祐くんは凄いなぁ……」
《ソリトゥス》「……ルクスリアに…何時もあんな感じで、襲われてるんだよね…?メンタルヤバそう……」
《リゲル》「実はそうでも無いって、本人が言っていたわよ。あのルクスリアを…簡単にいなせてしまうのよね、大祐…」
《あづみ》「他の人達とも沢山関わってて…大祐くん、大丈夫かな…」
《ソリトゥス》「疲労困憊……何時もは、何してるの…?」
《あづみ》「大祐くん、ですか…?」
《ソリトゥス》「うん……」
《リゲル》「大祐は…部屋に篭りっきり。偶に外に出てきて、又直ぐ戻って。そんな事が日常茶飯事ね。世界の治安維持を目的に、私達にとっては訳の分からない書類とか片付けたり…」
《あづみ》「でも、特別な日には絶対、皆と一緒に過ごしてくれるよね」
《リゲル》「何も無い、至って普通の日常の中でも、必ず私達に会いに来てくれて」
《ソリトゥス》「………あづみちゃんやリゲルさんからは……会いに行かないの……?」
《あづみ》「私は…その…」
《リゲル》「あづみは毎朝、大祐の顔を見てるわよ?」
《ソリトゥス》「何で…あづみちゃんだけ……?」
《あづみ》「えっ…と、毎日、大祐くんが朝起きてるか…私が確かめに行くんです。大祐くん、殆ど起きてますけど…」
《リゲル》「毎朝毎朝、起きるとあづみが部屋の中に…なんて、夢の様な一時…」
《ソリトゥス》「……あれ…?じゃあ…起きてない時は……」
《あづみ》「私が…えっと…起こして、ます…///」
《リゲル》「あづみ、どうしてか凄く照れてるわね。毎朝大祐と何してるのか、気になって仕方が無いのは私だけかしら」
《ソリトゥス》「私も……気になーー朝の営み……はっ…!だから…夜は体力維持の為に…しっかり休んでる…!」
《あづみ》「そ、そんな…やましいことなんてしてないよぅ…」
《リゲル》「ほんとかしら?…実はこっそり、大祐に聞いたりしてるのよ?」
《あづみ》「え…ふぇっ…!?」
《リゲル》「あづみとの朝を過ごしている時間、その時の事を思い出した大祐の顔ったら……頰を赤くして、目を横に逸らしたのよ?恥ずかしそうに片手で口の辺りを隠しながら。…表情は至極幸せそうだったわ」
《ソリトゥス》「…それ……絶対、口元にやけてる…」
《リゲル》「いいえ?本当に恥ずかしがってたわ…あづみ、一体何をーー」
《あづみ》「な、何もしてないもんっ。大祐くんと……い、いちゃいちゃ、だなんて………」
《ソリトゥス》「………あづみ…ちゃん…」
《リゲル》「…私達…いちゃいちゃだなんて、一言も言ってないわよ…?」
《あづみ》「…!はぅっ…」
《ソリトゥス》「あづみちゃん………墓穴を掘る……」
《あづみ》「あうぅぅ〜…///」
《リゲル》「ほらほら、白状しなさい…?じゃないと、こしょこしょの刑にーーー」
《あづみ》「は、話すよぅ…」
《リゲル》「……くっ…惜しい」
《ソリトゥス》「リゲルさんの煩悩も………見え見え…の、透け透け………」
《リゲル》「これは煩悩では無いわ…願い、望みよっ!」
《ソリトゥス》「…それも……どうかと…」
《あづみ》「り、リゲルは…何時も通り、だね…?」
《ソリトゥス》「あづみちゃん……然りげ無く話題を変えちゃ、ダメ……」
《あづみ》「……!」
《リゲル》「図星ね」
《ソリトゥス》「……此れから、あづみちゃんの口から…どんな言葉が放たれるのか………楽しみ」
《あづみ》「は、恥ずかしいよぉ…」
《ソリトゥス》「…毎朝、大祐くんと…。どんなプレ……どんな事をしてるのかな……?」
《あづみ》「し、してないっ…大祐くんは、何時も起きてて、私は大祐くんと…お話ししたり……」
《ソリトゥス》「じゃあ…大祐くんが、まだ寝てる時は…?」
《あづみ》「………///」
《ソリトゥス》「……黙り込んじゃった………けど、顔は真っ赤……んふふ〜…これ、ちょっと楽しいかも……」
《あづみ》「だ、大祐くんは、何時も…私の為に、飲み物とか、食べ物とか……用意、しててくれて…」
《ソリトゥス》「話が…違う方向へ、逸れた……」
《リゲル》「それで良いの。…ま、あづみに無理させたって仕方無いわ。後は本人に直接聞けば良いだけ、でしょ?」
《あづみ》「えっ…り、リゲル…?」
《ソリトゥス》「すかさず…助け舟…」
《リゲル》「あづみに無理矢理聞く位なら、大祐に無理矢理聞いた方が得策よ。明らかにね」
《あづみ》「……リゲル、ありがと」
《リゲル》「それに、あづみが半泣きしているのを見逃すなんて、到底理解出来ないわ。…私達も、少しやり過ぎたわね…ごめんなさい、あづみ」
《あづみ》「リゲルは何も悪く無いよっ、えっと…私に質問してきてたのは…」
《ソリトゥス》「……ご、ごめんなさい…悪気は無くて………その…調子に乗り過ぎて……」
《リゲル》「ソリトゥスは何処か、人のプライバシーに土足で踏み込む節が有るわね」
《ソリトゥス》「はっきりと言われた…!」
《リゲル》「何か…間違ってたかしら…?」
《ソリトゥス》「あ、あづみちゃん……リゲルさんが、怖い………」
《あづみ》「リゲル、ストップだよ?ソリトゥスさんが震えてる…」
《リゲル》「あづみをもふもふして良いのなら、許す」
《あづみ》「えっ…なんで私…!?」
《リゲル》「…あ、そうよね。『私の』あづみなんだから、別に許可を得る必要は無かったわ」
《あづみ》「そ、そういう話じゃなくてっ」
《ソリトゥス》「私のって…断言した……」
《あづみ》「わ、私は……リゲルもだけど……大祐くんの……もの…」
《ソリトゥス》「…其方も断言……!?」
《リゲル》「ふふっ、流石あづみね。大祐の事は何時何処でも忘れない」
《あづみ》「…忘れるって方が、有り得ない…かな」
《ソリトゥス》「大祐くんって……影響力、高いもんね………その分、周りの人達も…癖が強い……」
《リゲル》「森山碧、が代表例じゃないかしら」
《あづみ》「大祐くんの…親友さん、だっけ」
《???》「呼んだか?」
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既にもう一話完成していますので、今週金曜日or日曜日に更新致します(*´꒳`*)