Z/Xの世界に転移 〜この世界で幸せを見つける〜(番外編) 作:黒曜【蒼煌華】
挿絵も背景に悩まされている途中でして、もう少ししたら完成致します。
《あづみ》「大祐くんと…いけない、こと…?」
《ルクスリア》「そそ♪あづみんはどう思っているのかなって。やっぱり、したいよね〜。だってだって、両思いで、片方は自分の命を投げ打ってでもあづみんを守ろうとする様な………あれ……大祐くんって、一歩でも道を踏み外すと…………実は危ない…?」
《あづみ》「えっと、そ、その前に……いけないことって…なに…?」
《ルクスリア》「………………え…?」
《ソリトゥス》「……あづみちゃんは…純粋無垢な女の子。幾らルクスリアでも………穢すのは躊躇うと、信じたいな…」
《ルクスリア》「……待って、あづみんって14歳だよね?」
《あづみ》「は、はい」
《ルクスリア》「…成る程」
《リゲル》「……何を企んでるかは何と無く察するわ。けど、あづみを穢す様な真似をしたら、只じゃ済まされないとーー」
《ルクスリア》「あづみんは、無知…大祐くんはそれに興奮してあづみんを襲う…!!ベタだけど確かに確実な方法ね♪」
《あづみ》「か、確実…?」
《リゲル》「呆れるわね……あづみに変な事を吹き込まないで。抑、先ず持って、大祐が、無知なあづみを襲う事自体無いと思うわ」
《ルクスリア》「え〜…じゃあ、私が今此処で教えてあげればーー」
《リゲル》「その口を閉じなさい」
《ルクスリア》「む…つれないなぁ……だから他の女の子に、大祐くんを危うく奪われるんだよ〜…?」
《リゲル》「何か言ったかしら?」
《ソリトゥス》「……二人共、落ち着いて………」
《ルクスリア》「この際だから言わせて貰うわ。ナナヤって娘ーー神様の方がまだ、素直で、率直で、大祐くんに何回もアタックして…寧ろ大祐くんにはナナヤちゃんの方がお似合いじゃないのかな〜?」
《あづみ》「………………」
《ソリトゥス》「あづみちゃん……ルクスリアの話を真面に聞いちゃ………だめ」
《リゲル》「…七大罪「色欲」の魔人、ルクスリア。良い加減にしないと、私の全力の1発をお見舞いするわよ」
《ソリトゥス》「また……壁、無くなっちゃうのかな………?」
《リゲル》「というか、それ以前の問題よ。私もあづみも、易々と大祐を渡したりしないわ。特にナナヤ、それに貴女になんて」
《ルクスリア》「私は別に…でも、うーん…気が無いって言えば嘘になるかな♪相馬きゅんがもうちょっと構ってくれるなら、其方に行くけどっ」
《リゲル》「私の話を聞いてるの…?」
《ルクスリア》「大丈夫、ちゃんと聞いてるから♪それに、私は事実を伝えたまで。もたもたしていれば、何れ後悔する。志しだけの建前なんて、何時かは崩れる」
《リゲル》「なっ…」
《ソリトゥス》「ルクスリア…今日は、あづみちゃんの誕生日………だから、控えて……」
《ルクスリア》「へぇ…誕生日……ん〜………」
《リゲル》「何を悩んでいるの?早いところ退場して貰えないかしら」
《ルクスリア》「……そっかぁ…誕生日、なんだ…ふふっ…ねねっ、あづみちゃん」
《あづみ》「な、なに…?」
《ルクスリア》「最後に、一つだけアドバイス。…偶には自分の欲に従ってみるのも楽しいよ?…重く考えちゃダメ、軽い気持ちで良いの。多分だけど、何時も我慢してるでしょ…?」
《あづみ》「わ、私っ…我慢なんて、してない…」
《ルクスリア》「それは嘘。我慢してないのなら、そうして『大祐くんから来て欲しい』なんて言わない。自分から過度に攻める事が出来ないから、相手から近付いて来て欲しいと、心の中で思ってるでしょ」
《あづみ》「…!!」
《ルクスリア》「でも、それはあづみんだけじゃ無い。大祐くんにもリゲルにも言える事。三人共好きな人には、よっぽど嫌われたく無いんだね〜」
《リゲル》「あ、当たり前…じゃない。誰だって、好意を向けている人から嫌われたいなんて思わないわよ…」
《ルクスリア》「でも、『嫌われる覚悟』を持って関係を築けないなら、正直関係どうこう以前の問題」
《リゲル》「一度、大祐に嫌われろ…って…?」
《ルクスリア》「そんな威圧的な目で見なくても、ね。良く考えてみて。あづみんとリゲルが、例えどんな事をしようとも、大祐くんが嫌うと思う?」
《ソリトゥス》「大祐くんの…あづみちゃんとリゲルさんに対する愛は………深海の様に深く、宇宙の様に広い……」
《ルクスリア》「正にその通りだよね〜♪羨ましいったらありゃしないっ」
《ソリトゥス》「………流石に……行き過ぎた行為は、大祐くんでもあれだと思うけど………」
《リゲル》「その行き過ぎた行為って、例えば…」
《ルクスリア》「あまりに大祐くんを愛し過ぎて、大祐くんの血肉を求めるとかぁ……後は、両手両足を切り取って、自分だけの物にするとか?あ、けどね…大祐くんの血なら欲しいかな♪」
《リゲル》「知った事では無いわ。…それに、そんな殺人紛いな事しないわよ」
《ソリトゥス》「でも逆に………いや、それでも………そんな事をされても…大祐くんは、二人を好きでいると思うよ……?」
《ルクスリア》「大祐くんの愛が深過ぎるわね〜」
《あづみ》「…大祐、くん…」
《リゲル》「そう考えると、私達から大祐に攻めるのって……」
《ルクスリア》「可愛いものね。大祐くんにとってはご褒美、幸せ其の物なんじゃないかな」
《あづみ》「大祐くんの、幸せ…って」
『ソリトゥス》「……二人が側に居てくれるだけで………幸せなんじゃ、ないかな…?」
《あづみ》「もしそうだったら、嬉しいなーー」
《ルクスリア》「『そうだったら』じゃなくて、『そう』なの。大祐くんの口から飽きる位聞いてるでしょ?『俺が犠牲になっても二人だけは何としても守る』とか…『二人の幸せが俺の幸せ』が代表例」
《あづみ》《リゲル》「…///」
《ソリトゥス》「二人共…顔、真っ赤…」
《ルクスリア》「あらあら、可愛いっ♪」
《リゲル》「…こうして聞くと、そんな恥ずかしい台詞を…」
《あづみ》「大祐くんは、どうして平然と…言えるんだろ…?」
《ソリトゥス》「…それも、二人に対する愛………ほんと、大祐くんは…」
《ルクスリア》「見ている側の胃が靠れる勢いで、甘々な展開を繰り広げるよね〜。それ位二人が好きなんだと、大好きで仕方無いんだと、周りは認めてる」
《ソリトゥス》「だからもう………見ていて微笑ましい……けど、確かに………早く夜の営みに…発展しないのかなって、これ以上関係を……深めないのかなって。疑問には思うかな……」
《ルクスリア》「まぁ…かと言って、大祐くんが消極的なのも認めざるを得ないよね〜。あの人、中々自分からは攻めないもの。女性を傷付けたく無い想いが強いのは嫌でも分かるわ?……でも、その鉄の鎖が、大祐くんに思い馳せる女性達を苦しめているとも気付いて欲しいわね〜」
《ソリトゥス》「それが…大祐くんの…欠点」
《リゲル》「…七大罪、侮れないわね」
《ルクスリア》「ん〜?私の事かな♪」
《リゲル》「貴女以外に誰が居るのよ…」
《あづみ》「…………………はぁ…」
《ルクスリア》「あづみんが大祐くんに発情してるわ?」
《あづみ》「ふぇっ…!?は、発情なんてしてないっ…」
《ソリトゥス》「溜息がそう聞こえるルクスリアは………末期……」
《リゲル》「違う意味で侮れないわね」
《あづみ》「うん」
《ルクスリア》「完全に侮辱されてるわよね、私」
《ソリトゥス》「侮辱リア」
《ルクスリア》「扱いが雑!それに、ネーミングセンスの欠けらも感じられない…」
ーーー
《ルクスリア》「結局長居しちゃったなぁ…大祐くんは一向に来ないし」
《あづみ》「何してるのかな…」
《リゲル》「気長に待ちましょ?」
《あづみ》「うん…」
『ソリトゥス》「一応、報告……大祐くん、未だに睡眠無し………丸一日以上…寝てない」
《ルクスリア》「他の女性達と24時間、フルタイムを楽しんでいるのかしら」
《リゲル》「またそんな事を……大祐の印象って、どんな風に思われてーー」
《ルクスリア》《ソリトゥス》「ハーレム」
《リゲル》「……………」
《あづみ》「え、ええと…」
《ルクスリア》「……………まぁ、それは置いといて♪」
《リゲル》「置いとくべき話でも無いわよね」
《ルクスリア》「まぁまぁ♪………うん、私はそろそろ御暇するわ。最後に、って言ってから、相当時間経っちゃったし」
《ソリトゥス》「……もし、又来る事があったら……飛鳥くんの現状報告を……」
《ルクスリア》「はいはーい♪」
《あづみ》「仲良し…だね」
《リゲル》「私とあづみ程では無いと、自負するわ?」
《あづみ》「えっ…?」
《リゲル》「えっ?…えっ!?」
《あづみ》「えへへ…嘘。私も、自負出来るもんっ」
《リゲル》「…ふふっ、ありがと、あづみ」
《ルクスリア》「あ、そうだあづみちゃん、あづみちゃん」
《あづみ》「は、はいっ」
《ルクスリア》「…大祐くん、来てくれると良いねっ♪」
《あづみ》「…うん///」
《ルクスリア》「可愛いっ」
《リゲル》「ほら、行った行った」
《ルクスリア》「私の扱いがあづみちゃん以外、雑!良いもんっ、相馬きゅんに慰めて貰うからっ」
《ソリトゥス》「………え、寝込みを襲う気、満々……だよね」
《リゲル》「…………………」
《あづみ》「…………………」
《ソリトゥス》「標的が大祐くんじゃなくて……良かった、ね…」
ーーー
本編もしっかりストーリーを固めて、書かなければ…!!