デート・ア・ライブ 雫キャッスル   作:事の葉

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やぁ。こんばんわ。

・・・なんかやった方が良い気がする。

と、言いながら何もしません。ごめんなさい。ネタが無いんです。


ではでは、ご閲覧くださいませ~♪


戦争、開始

‐side 士道

 

 俺が精霊を救う組織〈ラタトクス〉の所有する〈フラクシナス〉に回収されると、令音さんに艦橋に案内された。今もクルーが忙しなくコンソールを動かしている。

 

「待ってたわ」

 

 そこでチュッパチャップスを口に含んでいた琴里がニィと笑った顔をこちらに向ける。

 

「早速だけれど、これを見てちょうだい」

 

 そう言って大型モニタを指差す。

 そこに映されたそれに、俺は目を疑った。

 

「こ、れが、天使・・・?」

 

 俺の脳がパニックを起こす。心拍数が上がり、濁流の如き速さで血液を循環させる。しかし、脳に行きとどいていないように、脳は動かない。

 

 そこに映されていた天使は、まるでノイシュヴァンシュタイン城のように神々しい城であり、他者の進入を断固として拒否する、絶対なる貴族の要塞でもあった。想像したよりも何倍もでかく、恐らくノイシュヴァンシュタイン城と同等の大きさはあるだろう。

 その天使と形容していいか分からない浮遊する城に、ASTもミサイル等で応戦(?)している。いや、まぁ、それ以外で攻撃する方法が俺にも分からないんだがな・・・

 よく見るとその城の塔の尖った屋根の上に、オレンジ色の菱形のクリスタルみたいなものが浮かんでいる。

 

「な、なぁ、琴里。これってASTからしたら的がでかくなるだけじゃないのか?」

「でかくても天使。しかも狂三の天使並よ」

 

 そう言って、顎でモニタを差す。

 丁度今、ASTがミサイルを一斉掃射したところだ。四方八方から、恐らく100は軽く超えてるだろうという数だ。

 

 だが・・・

 

「な・・・!?」

 

 全て、ものの見事に空中で爆発させた。

 今の一瞬。時間にしたら0コンマ1秒もあるかないかの速度で、ほぼ同タイミングで全てのミサイルは何かに接触したか、それともそれこそ光線にでも撃たれたかのように、それは爆発した。

 炎がさらに城を明るく赤く照らす。その姿は、確かに、あの、人間を滅ぼさんとする天使そのものだった。

 

「・・・何が、起こったんだ?」

「中津川、写真撮れた?」

「ほんっとうに疲れましたよ・・・」

 

 クルーの一人、中津川は額に流れた汗を拭いながらフフフと力なく笑う。

 琴里の言う写真、というものがモニタに映し出された時、俺のみならず、琴里や、他のクルー達も、それに驚愕した。

 

 塔の先端に浮かんでいる菱形のクリスタルから青白い光線が現れ、ミサイルを一蹴したのだ。その写真でも光線が細いものとして映されている訳ではないから俺の思い込みかもしれない。それほど、音の速さ、いや、光の速さを越して、その光線はミサイルを薙いだのだ。

 

「なるほど・・・レーザーね。ようやく謎が解けたわ」

 

 ふむふむと頷く。

 

「不安要素が無くなったなら・・・分かるわね」

「好きにさせろ・・・ってことだよな」

 

 それにそうだ、と返すようにニィと笑う。

 俺が精霊の力を封印するには異性として好きになってもらわないといけないようで、傍から見たら浮気男な訳だが・・・何を今さらって感じだよなぁ・・・

 

「えぇ。今まで精霊のデータはないから、どんな奴か分からないわ。くれぐれも、注意してちょうだい・・・あぁ、それと、今回は用心棒を連れていくから」

 

 そう言うと、俺の後ろにある扉がシューと軽快な音を立てて開く。そこから7人の少女が現れた。

 

 なんということでしょう。精霊が全員やってきてしまいました。そこまで用心しないといけない精霊なのかと思うと少し胃が痛くなる。

 

「私を忘れちゃ困りやがります!」

 

 十香の影から一人の少女が大声を上げながら顔を出した。

 何処となく俺に似てる顔つき、俺と同じ色をしたポニテの髪。俺の実妹を自称する祟宮真那だ。

 

「あ、あぁ、悪い」

 

 小さかったなんて言ったら殺されかねない。

 

「っていうか、なんで真那を?」

「丁度動ける状態だったからよ。それと、一番この天使について詳しいし。真那、説明出来る?」

「なめるんじゃねーです」

 

 独特の口調をしてふんすと鼻を鳴らす。

 真那は元はASTに所属していた。重症を負っていたところを〈ラタトクス〉が保護して、今に至る訳だ。

 

「あの天使は〈機界城(シャムシエル)〉。まぁ分かると思いますがでっかい要塞です。流石に内部までは・・・」

 

 すまねーです、と謝ると、それを補うように折紙が言った。

 

「私は一度内部に入ったことがある。入ってすぐ甲冑の騎士がいる。そこから先は行けなかった」

 

 こちらもゴメンと謝る。

 

「大丈夫よ。それと、士道の他にも渡しておくわね」

 

 そう言うと、ピッタリのタイミングで入ってきたここの副司令、神無月恭平さんがアタッシュケースを開いた。

 そこには、俺がいつも付けているインカムと同じものが入っていた。

 

「ここを介して他の精霊や、真那、士道と連絡が取れるように改良しておいたから。上手く使ってちょうだい。なにせ今回の相手はバカでかいんだから」

「あぁ。ありがとう」

 

 インカムを耳に付けながら言うと、琴里は少し顔を赤くしてそっぽ向いてしまった。

 

 琴里は一度堰こんでから言う。

 

「さぁ、私達の戦争(デート)を始めましょう」

 




ラタトクスは百年戦争でもおっぱじめるつもりなんすかねぇ? 精霊総動員なんざ

精霊対ゴジラ

的な映画でも作らないとありえないと思ってましたよ。


まぁ、考えたの私ですけど。

真那ちゃんの口調って上手く出来ないんですよねぇ・・・今回もブレてた気ぃするし。


今回の天使の形は、本文にもあった通り、ノイシュヴァンシュタイン城をモチーフとしてます。誰しも知ってることでしょう。名前知らなくても画像みたら「あぁ、これかぁ」ってなるような城を選びました。


んじゃ、よいお年を~(また投稿するかもだけど)

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