デート・ア・ライブ 雫キャッスル   作:事の葉

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すいません。遅くなりました。

なんで前期ってこんな試験多いんすかね。受験生だからって覚える量を増やさないでほしいです。

というか、どれだけ公式を覚えても試験開始という合図とともに忘れてしまうあの症状は何なんですかね。分かる人には分かる筈。


相変わらず本編と全く関係なくて申し訳ありません。

ではでは、1ヶ月ぶりの。ご閲覧くださいませ~


デート

‐side 士道

 

 雫という、不確定の塊のような精霊とデートするその日。俺は琴里から貰ったグラフを見ていた。

 恐怖値が一定値まで下がり、全体も平均を保っている。

 前日、デートの約束をし帰った後、雫の恐怖値が機械さえも測れない程まで上がったので不安だったが、とりあえず一安心だろう。

 

「・・・はぁ」

 

 今までの精霊達とはまた違った緊張感を覚えて、落ちつかない。

 

 耳にインカムを付け、グラフを置き、やけに重たい足を無理に動かしてデートの待ち合わせ場所である来禅高校へと向かう。

 

 

 

‐side 雫

 

 今にでも逃げ出してしまいたくなる不安感と、何をされるか分からないという恐怖。

 丁度いい言葉が見つからないと言う多少の苛立ちを覚えながらも、来禅高校のクラスの中、内心暴れ回っていた。

 

『大丈夫ですよ。雫様』

 

 後ろに隠れたプログラムが定期的にこう言ってくれないと、私は気が狂いそうになってしまう。

 

「そう・・・かなぁ? 寝癖は・・・」

『ついていませんから! これで10回目ですよ!』

 

 むぅ・・・いいじゃんいいじゃん。

 

 不安感と緊張感、恐怖心と緊張感は紙一重に感じる。

 その自論から言うと、私は今士道さんとのデートに緊張(わくわく?)している・・・?

 

 いやいやいやいや。違う違う違う!

 そんなわけない!

 実質、怖いし不安。けれど・・・ん? 可笑しい。

 

『自分に素直になるんですよ』

「素直だよ!」

『にしても、今まで見たことのない雫様を見るというのは面白いものですねぇ。あたふたして、身だしなみ整えて、それに声を荒げるなんて・・・』

「うぅ・・・う、うるさいなぁ」

『はいはい。おや、来たようですよ?』

 

 プログラムが窓の外を指さしているように感じ、その下を見ると、士道が走っていた。

 デートの待ち合わせをする人は、これを見ると緊張感やら、ワクワクやらで顔が赤くなるそうだ。

 私は彼を見ると、恐怖に心臓を貫かれたような・・・はたまた、処刑執行人が自分の前に顔を出したような絶望を感じる。

 

『これで最後です。大丈夫ですよ。雫様。安心して。私がついています』

「・・・うん」

 

 恐怖が全身を血液と一緒に駆けまわるのを無理矢理制止。楽しみを数えて絶望を薄くする。

 下手な自己暗示みたいなもんだけれど、それでマシになるなら私は何でもやろう。

 

 ぐらぐらと立ちくらみがするが、それも何かを掴めば大丈夫。一つ一つ解決策を見付けて、それを実現する。それで何とかなる・・・

 

 

 

‐side 士道

 

 校内を散策し始めて数分。俺のいるクラス、2年4組に二人はいた。

 雫は何故かこの学校の女子の制服で・・・

 霊装だと分からなかったが、スタイルがとてもいい。十香や美九みたいにダイナマイトボディっていう訳じゃないが、綺麗な曲線美を描いている。さらに身長よりも長い鉄紺の髪も、少し切って先で一つに束ねているから、ストレートのままふんわりとした印象を持たせる。

 

「・・・」

『おや、流石雫様。早速一人の男を見惚れさえましたね』

「うぅ・・・・・・」

 

 恥ずかしい顔がまた最高です。

 と、ここでようやく我に帰り、前にいる女神をエスコートするのが俺の役目だと思い出して、ふぅ、と深呼吸。

 だがなぁ・・・一般の人間が美の神を目の前にして深呼吸だけで落ちつけるか!!

 

「と、とりあえず行こうか」

「は、はい・・・」

 

 昨日とは打って変わって臆病な雫。

 王女様をエスコートする王子様にでもなった気分だ・・・




超長い髪を先で束ねるという素晴らしい髪形を最初に考えた人に私は賞をあげたい。

それぐらい大好きです。
ストレートなのにふんわりしてますよね。私の知り合いにコスプレイヤーがおり、東方の『萃香』というキャラクターのコスプレをしていたのですが、私はやはりあの髪形に目が釘付けになってしまいます。


来月に試験と部活がありますので、また不定期になるかと思いますが、またゆっくりと御待ちください。

それと、あと少ししたら新しいデアラの小説を出す予定です。そちらも読んで頂けると幸いです。

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