ってな訳で原子に苦戦している事の葉です。あれ科学者みたいな職に就かん限り使う機会なくね?
愚痴を言ってしまいすいませんでした。
ではでは、ご閲覧くださいませ~♪
-side 士道
『次の脱落者で終いとしましょう。では、再開』
俺は恐怖と共に、この試練を築きあげた精霊への少しの怒りを覚えながら、しりとりを続けようと、あまりよくない頭をフルに回転させた。
「いけませんよダーリン。難しく考え過ぎですー」
「す、すまん。ちょっと・・・な」
とりあえず落ちついて状況を整理だ。
1、俺達の会話はしりとり形式でお送りしなければいけない。
2、恐らくだが、『ん』がついたら終わり。多分会話として続ける以外はしりとりと一緒のルール。
3、5分間誰も喋らなければアウト。ランダムで一人脱落。
4、脱落者は恐らく追放。最悪死亡。だが、耶倶矢を脱落と考えると、恐らく死亡はしない。
5、不明のルールが一つ。恐らく、そのルールを解く鍵がこの階にある。
一通りはこんなもんか。じゃぁ、まずは『ん』がつかないように、なるべく早く話を勧めるとしよう。
「っていうか、本当に終わるんでいやがりますよね?」
どういうことだ?俺はそう言おうとした口をぐっ、と紡ぐ。
「ねぇ、今プログラムは喋ることも出来ないの?」
・・・だが返事は無し。1分1秒でも惜しいんだ。あまり長く待てない。
「ノーリアクション・・・だな」
「なんだ。ヒント貰おうかと思ったのに・・・そんなことより、本当に誰かが脱落するまで続けるのよ?」
そこだ。他にこの試練を切りぬける方法が書かれた紙はないし、説明もない。もし、誰かが脱落するまでこれは永遠に続けられることとなったら・・・誰が脱落する?
「世の中そう甘くない」
「い、嫌なこと言ってくれるわね・・・」
『ねー。ちょっとは希望持とうよー』
皆が会話を続けている中、俺の隣にいた真那が『小声は判断されるのか』ということを試していた。話には全く関係のない小言(全部ASTの愚痴だったけど)を言っているが、ブザーが鳴る等、反応はない。
そこで俺は真那に小声で『周囲に何かヒントはないか?』と尋ねると、少しの沈黙の後頷いて、二人は周りを見渡す。
耳に会話を入れながらの作業だ。次の始めの言葉は『ね』。考えると女子達の最後のひらがなは、基本決まっている。
周囲を見渡しすと、真那が張り紙を見付けた、と俺の裾を引っ張る。指差す先には、薄暗くて分かりづらかったが、羊皮紙で出来たと思われる張り紙が画鋲で刺されていた。
見てくる、と言って真那が椅子から立ち上がった瞬間。
四隅に設置されたスピーカーからブザーが鳴る。
「え・・・?」
真那が立ち止まる。誰かがルールを破った? んはついていないし、沈黙は長くて1分しかなかった。まさか・・・不明のルールに関係しているのか?
「なんでだ!?」
『先程伝えた筈ですが? 参加者が立ちあがった場合も脱落とさせていただきます。と』
「そんな・・・ノイズがあったぞ!?」
俺が訴えると、プログラムはクククと笑って『はて?』と呟いた。
『私の方ではそんなノイズは確認されていませんが?』
「ふざけるな!」
十香が天使を顕現させ、切先をスピーカーに向ける。その次の瞬間、十香と真那は姿を消していた。先程の夕弦と同様、食われたようにその周辺の椅子、テーブル、地面ごと消えた。
『あぁ、悲しい。3人目が消えてしまった・・・。とりあえず、これで〈
今まで何もなかった壁に割れ目が入り、ギギギという音を立てて扉が開く。
「・・・行くか」
皆が一度大きく深呼吸をすると、席から立ち上がり、広く長い廊下へと足を踏み出す。
-side 琴里
嗚呼、神様。どうか士道を助けてやってください。
なぁんて、願う時間があったら私は皆に指令を与えないといけない。全く、最悪の仕事と言える。
脱落した3人は今現在姿が確認されていない。可能性としては、死亡したか、または城内にあるであろう牢に閉じ込められたか。耶倶矢の方は既に精神が大きく揺らいで、泣き崩れてしまっている。持って後5分。随分と短い。
『しどぉ・・・・・・ゆづるぅ・・・ひぐっ・・・』
「落ちついて。大丈夫よ。士道ならやってくれる」
悲痛な声が私の判断を鈍らせる。出来る事なら私は今すぐ耶倶矢の元へ駆け寄ってやりたい。だけれど、私が出来るのは彼女にピアノ線みたいな細い糸を渡らせることだけ。
さっさとしなさいよ。士道
強引な気もしますが、すいません。私にはこれが限界です。
明日からまた学校が始まるので早くても次の土日になるかと思いますが、ご容赦くださいな。
また、会う時まで。時には空を見上げるのも一興ですよ。