デート・ア・ライブ 雫キャッスル   作:事の葉

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どうも。お久しぶりでございます。
最初に一つ。
高評価ありがとうございます。

というか、私の小説に平均評価なるものがつけられるなんて夢にも思ってござらんかったです。

今回は感覚を掴みながら、会話だけで丸1日以上消費しながら書いてました。だからって会話が普通になってるかは知らんが・・・

ではでは、ご閲覧くださいませ~♪


僅かな願い

-side 士道

 

「滅茶苦茶なルールね」

『ねぇねぇー、これはいつまでやるつもりなのかなー?』

 

 少しの間の後、続けなければ、という不思議な圧迫感によしのんが何時になくぎこちない声を上げる。

特別なにか動く訳でもない。よしのんにも四糸乃にも影響はない。つまり、少しの間は大丈夫だということ。流石にどれだけか・・・ってのは計りようがない。

 

「何も分かっていないな・・・ただ続けろというだけしか言われていないし・・・」

 

 皆がふぅむ、と唸る。どうやらこれはカウントされないらしい。

 

「しかし、難しいな。最初と最後のひらがなを考えて話すっていうのは」

「は、はは・・・ただでさえ難しいってのに・・・」

 

 確かに。七罪と四糸乃は会話が苦手だ。七罪は最近は普通に話せるようになったが、しかし、まだこんな大人数の中で話すのは慣れていないんだろう。

 また少しの沈黙が流れる。時間にして1分か? いや、1秒かもしれない。もしかしたら1時間かもしれない・・・

 と、皆が頭を悩ませていると、四隅にあるスピーカーから再び機械で出来た声が響く。

 

『タイムアップ。ランダムに誰か一人脱落します』

「なんだそれ!? 聞いてないぞ!?」

 

 いきなりのタイムアップ宣言に俺が声を上げる。

 

『おや、失礼しました。5分経過したらランダムに一人脱落とさせていただきます。それと・・・しゃが・・・上がった場合・・・らくとさせて・・・す』

 

 最後は意図してか、大きなノイズが邪魔をして全て聞きとることができなかった。

 皆がうん? と思っていると、夕弦の席が円卓の一部と共に何かに食われたかのように音も無く消えた。

 死んだ・・・のか? 俺の頭に最悪の可能性が過る。それを理解した瞬間に怒りの目がスピーカーに一斉に向けられる。

 

『さて、それでは再開するとしましょう』

「ちょっと待ってくれ」

『はい? なんでしょう?』

「これは、何時まで続くんだ?」

 

 聞くと、少しの間スピーカーからふぅむと唸る声が聞こえる。

 

『では・・・そうですね。次の脱落者で終いとしましょう。では、再開』

 

 これは・・・最悪の終わり方だ。よくこんなものを思いついたな、と俺は精霊を称賛してやりたい。

 さっきの夕弦が死んだとは限らない。ただ、少なくとも追放されたことに違いない。この城から追い出された・・・そう考えて続けるとしよう。でないと俺の心が持ちそうにない。

 い・・・い・・・い・・・

 もし、俺が続けたとして、そこから更に誰かに繋げていくために最後の言葉を選んだとしても、それが永遠に続く。次の脱落者が出るまで・・・か。いやいや、俺が脱落した誰が助けるんだ・・・

 

 嗚呼、不安だ。こんなことになろうとは、思ってもみなかった。もっと、言い方は悪いが、ごり押し出来る気がした。なのに・・・最悪だ。

 

 

-side 雫

 

 あぁ、そういえば、しりとりはしたことないな。っていうか、そもそも、言葉遊びをしたことがない。プログラムに勝てる訳がないから・・・

 絵本を本棚にしまって、ふぅ、と息を吐く。遺書を残す気にもならない。そもそも誰に書くべきか知らない。

 優しい人だったなら・・・あ、そうだ。絵本を読んでほしい。それと、出来れば外に出して欲しい。絵本で見る空は本当に綺麗・・・




本当の空は何か分からない。いつも下を見ているから。


という訳でこんばんは。上を向いて歩きたい人間です。
夕弦ファンの皆さま、ごめんなさい。何でもしますから。

反応をいただいた気がするので、今回はこれにて。次回はなるべく早く頑張ります。もしかしたら新小説かも。

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