俺達の高校生活は、平穏に過ぎていく   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

友人とコミケに行ってきました。めちゃくちゃ楽しかった。2万は使ったね。バイトしてて良かったぁ。

それではご覧ください。


9日目

もうすぐ文化祭が始まる。今日はその役割決めだ。前回は俺の幻影の覇者、もとい影の薄さで見事無職を獲得したが、今回はそうはいかないかもしれない。

 

春歌とその友達と弁当を共にしたため、俺の薄さは改善されてしまっただろう。言っとくが俺は基本傍観者だ。話しかけられたら、返す。俺はロボット。

 

最初は実行委員決めだったが、葉山が1人の女子を推薦したため、その人に決まった。ああ、可哀想に。完全に葉山に乗せられて、ノリで実行委員になった感じだ。絶対に途中で折れる。

 

F組の企画は、あの葉山率いるグループの女子が提案した星の王子さまの劇だ。主役はその葉山ともう1人、何回か見かけたことがある銀髪の美少年だ。何で男同士なのかわからないな。あの女子の趣味なのか。

 

ちなみに俺達は普通の裏方を任された。

 

 

役割決めから数日。目の前では劇の練習が始まっており、俺達裏方は材料などを運んでいる。

 

春歌の横で教室を見渡していると、ドア付近で駄弁っている女子集団に違和感を覚えた。

 

「どうしたの?」

「ああ、あいつらだ。ちょっと気になってな?」

「浮気?」

「断じて違うからな。俺お前しか見てねぇから」

「冗談なんだから、恥ずかしい事言わないでよ……。何が気になるの?」

「あいつ実行委員だろ?もう会議始まってるはずなんだが…」

「あー、相模さんだっけ?確かにおかしいね」

 

まぁ、あの爽やかイケメン(笑)の葉山に乗せられ半分、ノリ半分で実行委員になったんだ。こうなることは大体予想できていた。

 

だからといって心配かというと全然そうでもない。このクラスはあの集団がメインで動いていて、クラスメートはただ裏方だから、本番俺らに仕事はない。そもそも他にも企画やりたい奴もいただろうに。あの三浦とかいう女王気取りが威圧で有無を言わせなかったから、誰も発言できなかった。この中に少なからず不満な奴はいるんじゃないかと思う。

 

「八幡、今年も2人で文化祭回ろうか」

「最初からそのつもりだ。それにしても、付き合って1年か早えな……」

「そうだね。なんかあっという間に感じるなー」

「春歌が俺の胸倉掴んで無理矢理キスしてから1年だな」

「ちょっと!今思い出して恥ずかしい思いしてたのに、追い打ちかけないでよ!」

「今度は俺からしてやろうか?」

「えぇ!?…じゃ、じゃあ、お願い」

 

あれー?冗談で言ったのに本気にされて期待されてしまった。これはやるしかないようだ。何故か今になって緊張してきた。

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

今年もいよいよ終わりです。みなさんよいお年を。

また明日。

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