俺達の高校生活は、平穏に過ぎていく   作:”アイゼロ”

6 / 18
はい、どうも、アイゼロです。

急展開です。あまーーーーーーーーーっ!!です。

もう付き合って1年なんだから甘く書きますよ。

それではご覧ください。


6日目

朝、睡眠から意識が戻ると、何かとても暖かいものを抱き着いているような気がした。それは何なのか分からないが、寝心地がよくて気持ちがいいから、強めに抱き着く。すると、うぅんと小さい声がした。………え?

 

重い瞼をゆっくり開けると、俺の胸板の前に春歌の顔があった。いつの間にかパジャマ姿になっており、俺にしがみつくように寝ている。なんとも無防備な様だ。俺以外の男だったら絶対触ってたぞ。気を付けてくれ。

 

「おい、春歌」

「んぅ、あ~、八幡?おはよ」

「おはよう。そんで、男なら誰もが夢見るこの状況は?」

「八幡突然寝た

 私も寝ようとした

 八幡にくっついたら意外と気持ちよかった」

 

はい、分かりやすく3行でまとめてくれました。どうやら俺は突然寝てしまったらしく、春歌が添い寝してくれてたんだ~。……………マジか。

 

「お前恥ずかしくないのかよ……。俺今にでも恥ずかしさのあまり頭打ちつけたいんだが…」

「もう1年も彼女やってるんだよ。そんなことで恥ずかしがってたら、この先」

「お前顔真っ赤だぞ」

「言うなーー!」

 

得意げにどや顔だったが、声上擦ってるしちょっと震えてるし。

 

 

 

キッチンに行くと、既に朝食ができており、両親もいた。

 

「八幡君、昨日はすまなかったね。混乱させてしまって」

「ええ、危うく頭パンクしそうになりましたよ」

「あの後母さんに散々しごかれたよ……。あはは」

「生き急ぎなのがあなたの悪いところよ。ごめんね比企谷君」

「大丈夫です。……おかげで決心しましたから」

 

俺の今の言葉に、眉を顰める太宰親子。予想外だったのが春歌も何かわかってない事だ。昨日俺に告白させた張本人でしょうが……。変なところで鈍感のギャルゲー主人公かよお前は。

 

「俺、春歌の人生背負います」

 

結婚しますなんて言えるメンタルを持っていないヘタレな俺は、昨日の春歌の父親の言葉を借りた。

 

突然の俺の告白に、ポカーンとしてしまっている両親。春歌は持っていた箸をカタカタと音をたてながら、顔を赤くして震えている。

 

「春歌は、比企谷君と結婚したい?」

「…うん、したい。八幡以外となんて考えられない」

「はい。じゃあ決定。春歌は比企谷君のお嫁さんになりました」

「2人共、お幸せに」

 

朝、太宰家の食卓で、婚約者が誕生した。お互いどうしたらいいかわからないため、チラチラと見ながら朝食に手をつける。一方、目の前の太宰夫妻は俺らを見てニヤニヤと笑みを浮かべている。

 

さて、今一度問おう。

 

((どうしてこうなった!))

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

太宰夫妻は後に重要人物になるんじゃないかな?あくまで予定。

また次回。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。