急展開です。あまーーーーーーーーーっ!!です。
もう付き合って1年なんだから甘く書きますよ。
それではご覧ください。
朝、睡眠から意識が戻ると、何かとても暖かいものを抱き着いているような気がした。それは何なのか分からないが、寝心地がよくて気持ちがいいから、強めに抱き着く。すると、うぅんと小さい声がした。………え?
重い瞼をゆっくり開けると、俺の胸板の前に春歌の顔があった。いつの間にかパジャマ姿になっており、俺にしがみつくように寝ている。なんとも無防備な様だ。俺以外の男だったら絶対触ってたぞ。気を付けてくれ。
「おい、春歌」
「んぅ、あ~、八幡?おはよ」
「おはよう。そんで、男なら誰もが夢見るこの状況は?」
「八幡突然寝た
私も寝ようとした
八幡にくっついたら意外と気持ちよかった」
はい、分かりやすく3行でまとめてくれました。どうやら俺は突然寝てしまったらしく、春歌が添い寝してくれてたんだ~。……………マジか。
「お前恥ずかしくないのかよ……。俺今にでも恥ずかしさのあまり頭打ちつけたいんだが…」
「もう1年も彼女やってるんだよ。そんなことで恥ずかしがってたら、この先」
「お前顔真っ赤だぞ」
「言うなーー!」
得意げにどや顔だったが、声上擦ってるしちょっと震えてるし。
キッチンに行くと、既に朝食ができており、両親もいた。
「八幡君、昨日はすまなかったね。混乱させてしまって」
「ええ、危うく頭パンクしそうになりましたよ」
「あの後母さんに散々しごかれたよ……。あはは」
「生き急ぎなのがあなたの悪いところよ。ごめんね比企谷君」
「大丈夫です。……おかげで決心しましたから」
俺の今の言葉に、眉を顰める太宰親子。予想外だったのが春歌も何かわかってない事だ。昨日俺に告白させた張本人でしょうが……。変なところで鈍感のギャルゲー主人公かよお前は。
「俺、春歌の人生背負います」
結婚しますなんて言えるメンタルを持っていないヘタレな俺は、昨日の春歌の父親の言葉を借りた。
突然の俺の告白に、ポカーンとしてしまっている両親。春歌は持っていた箸をカタカタと音をたてながら、顔を赤くして震えている。
「春歌は、比企谷君と結婚したい?」
「…うん、したい。八幡以外となんて考えられない」
「はい。じゃあ決定。春歌は比企谷君のお嫁さんになりました」
「2人共、お幸せに」
朝、太宰家の食卓で、婚約者が誕生した。お互いどうしたらいいかわからないため、チラチラと見ながら朝食に手をつける。一方、目の前の太宰夫妻は俺らを見てニヤニヤと笑みを浮かべている。
さて、今一度問おう。
((どうしてこうなった!))
最後まで読んでいただきありがとうございます。
太宰夫妻は後に重要人物になるんじゃないかな?あくまで予定。
また次回。