一言だけ言う。めっちゃピンチ。何がかは察してほしい。だからといって毎日投稿達成させるけどね!あ、ばれちゃった!
それではご覧ください。
「ただいまー」
「お邪魔します」
「おかえり春歌。比企谷君、いらっしゃい」
玄関に出迎えたのは春歌の母親。一言挨拶をし、家へ上がろうとすると、思わぬ光景が目に入り、戦慄した。
「なあ春歌。俺が来ること、母親は知ってんのか?」
「え?言ってないよ」
「でも、何故か俺用のスリッパが用意されてるんだが……」
「あ、本当だ!」
まるで俺が来ることを予知していたかのように、用意されたスリッパ。しかし、当の母親は何食わぬ笑顔のままで、ちょっと怖いと感じてしまった。思わず予知能力でもあるんじゃないかと疑った。
「お?待ってたよ。八幡君」
そして次に現れたのは春歌の父親だ。この人もまた、俺と春歌を笑顔で出迎えた。見た目からしていい人だなぁ。おまけにイケメン。
「お、お邪魔します……」
「なんだったら、ただいまって言ってもいいんだよ?」
「無理ですよ……」
「そうかぁ。まだ無理か」
まだというか。今後とも言う気なんてないですけど。
さすがの春歌も、俺に対する馴れ馴れしい態度に参ったのか、俺の手を引っ張って、部屋に連れ込まれた。う~ん、普通立場が逆なんじゃないかと思うんだけどなぁ。でも、春歌の両親の接し方がもうすでに普通じゃないから、いっか。
「なんか、ごめんね。あんな両親で」
「まぁ、嫌悪されてるよりかは幾分マシだ。ちょっと気が楽になった」
「私は気が抜けちゃったよ……。あ、着替えるから、ちょっと出てて」
「はいよー」
妙に上手い事を言った春歌はタンスを開けながら、俺の退室を願う。俺は適当に返事をして、その場に座った。
「ちょっとぉ!そんな堂々と見ようとか凄い清々しいね!まだ早い!」
怒られてしまった。そんなわけで俺は今度こそ退室。まだ早いってなんだよ……。そもそも、彼氏が胡坐かいて目の前で彼女が服を脱ぐなんて、色々と危ないな。
ドアのまでしばらく待っている間、今になって気付いたことを考えている。
着替えどうしよう………。
なんか自然な流れで来てたから頭からすっぽり抜けていた。今から帰って取りに行った方がいいんだろうが、ぶっちゃけると、面倒くさい。
「八幡君、どうしたんだ?ドアの前で立って」
「春歌が着替え中です」
「突入だ」
「いやいやしませんよ!何言ってんだ父親が」
「僕も八幡君と同じころ、同じ状況があってね。その時は思いっきり入ってやったさ。案の定ビンタされたけどね」
なんて頭に手を置きながら、恥ずかしそうに話す春歌の父親。何故だろう。もっと緊張するはずだったのに、全然構える必要なんてない。
「あ、着替えなら僕のを使ってくれ」
何で知ってんだよ……。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そういや昨日、俺ケーキ食ってねぇ…………。
また明日。