俺達の高校生活は、平穏に過ぎていく   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

オリ主難しいぃぃぃ!!

それではご覧ください。


2日目

今日も今日とて八幡と友達4人で昼ご飯。男1人で他の男子の視線とか報復とかが嫌だと八幡は言っていたけど、そういった人物は全く現れない。まぁ、ここ県内有数の進学校だし。そんな頭悪い事する人なんていないか。いたとしても、私達で蹴散らすけど。八幡も強いし。

 

それともう一つ。2学期が始まってちょっと驚いたことがあった。ここF組の後ろには、上位カーストが集団でいつもその場にいて、盛り上がりを見せていたが、何故だか結構雰囲気が悪く感じる。職場体験が始まるときに生じたチェーンメールのせいなのか、それとも夏休みに何かあったのか。まぁ私が知ったことじゃないし、どうでもいいけどね。静かになって逆に嬉しい。

 

「どう八幡?今日の弁当の出来は?」

「そうだなぁ。味はもう満点。だが、トマトが入ってる……」

「えー、トマト美味しいのに」

「トマト以外は何でも食えんだけどな……」

 

成程トマト限定ね。私は八幡の残したトマトを口に放り込む。それと同時に蘭子が口を開いた。

 

「春歌が口移しすれば食べれるんじゃない?」

「ぶっ!」

「げほっげほ!」

「痛!」

 

蘭子の発言に私は口に含んだミニトマトをポーンと目の前にいた有希の額にクリティカルヒットさせた。

 

「ちょっと蘭子!」

「えへへ、冗談冗談」

「比企谷君、このミニトマト食べる?」

「返答に困る質問をするなよ……」

 

さすがに食べたくないなんて言われたら、私が傷つく……。本当に困る質問だね。

 

さすがに机に落ちた上に一度私の口内に入った物は食えないだろうと思い、廃棄となった。どうでもいい情報だ。

 

 

 

放課後は八幡と帰るのが日課になっている。蘭子たち4人は各々部活があるから、たまにしか帰らないのだ。

 

「八幡帰ろう」

「おう」

 

八幡の下に行き、帰りに一緒に本屋でも寄ろうかなと考えていると、私の向いている方向、後ろでグループを作っている人たちがこっちを向いていることに気づいた。いや、正確には1人の女子。由比ヶ浜結衣という名前の、おっぱいが大きい子。……ぐぬぬ。

 

どうやら見ているのは私達で、特に八幡の方に視線を向けている。そして私と目が合うと、バッと視線を逸らした。

 

………もしかして、八幡の事…。

 

そう思った瞬間、私の中で、独占欲というものが湧いてきたような感覚に陥った。慣れない感情に若干困惑した。無性に、目の前の彼氏にくっつきたいと思った。

 

「八幡、帰り本屋寄ろう」

「あ、ああ。いいけど、何で腕に抱き着いたんだよ……」

「こうしたいから」

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

続編出した途端、前作が微妙に伸びてるんだよね。嬉しい。

また明日。

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