「お嬢様大好き咲夜です」
戦闘はお好き?
「あまり好きじゃないわね」
はい今回も戦闘には関係ないです
「なぜ聞いたし」
「お嬢様、紅茶とケーキをお持ちいたしました。今日はアールグレイとパウンドケーキのセットでございます」
時刻は午後3時。いつもこの時間になると、私はお嬢様に紅茶とケーキを渡しています。
「ありがとうね咲夜。ところで…」
「なんでございましょう?」
「アールグレイって何?パウンドケーキって何?」
「…食べた上で聞いてくださいね、お嬢様」
紅魔館の門前。
「…Zzz…」
「また寝てるのね…」
これは、最近衰えてきたダーツの腕を鍛え直す良い機会ですね!というわけで、寝ている美鈴から少し距離を取り、
まず一本目…
「…痛っ、え?咲夜さん?あの…えっと」
二本目
「痛いですよ咲夜さん!」
三本目
「っ咲夜さんちょっと!?痛めつけないで下さいよ!」
パチッ
四本目〜十本目
7本のナイフで美鈴を取り囲み、解除
「咲夜さ…あっ」
これで任務完了ですね!それにしても、なぜ立ったまま寝れるのか…
紅茶とケーキをフランお嬢様とパチュリー様にも届け、午後の仕事は一旦終了。ちなみにお嬢様は、「流石咲夜ね。まあまあの出来じゃない」と、子供が喜んでお菓子を食べるような笑顔で仰られました。思い出すだけでも死にそうです。所謂キュン死にとか萌えってやつですかね。
ところが、いつものように平和な紅魔館に波乱が訪れました!
パチュリー様のケーキが魔理沙に盗られただけですけどね。勿論魔理沙は説教した上でクッキーを渡しました。クッキー☆じゃないです。パチュリー様には、もう一つケーキを渡しておきました。
その後、私は人里へ買い出しに出かけました。そこで、鈴仙に会いました。
「あら、咲夜じゃない。またあの吸血鬼の横暴な命令かしら?」
「いえ、今日はただ単に食料品を買いに来ただけよ。うちの館は主力メンバーのみでも6人はいるから。それより、鈴仙はなぜ人里に?まあ、あなたが来るのは珍しくないけれど」
「いつもの通り、薬を売りに来たのよ。お師匠様が何度も命ずるのでね…。耳を隠すの大変なのに」
「私は人間だから、不自然にはならないわね…。まあ、唯一変な所と言えば、メイド服であることかしら」
「私は必ず何かしら被らないといけないからね…。とりあえず、早く売って帰らなきゃならないから、これで失礼するよ。あなたも長話していられないでしょう?」
「そうね、早めに帰って夕飯作れとお嬢様の言いつけがあるので。ではまた」
今日の夕飯は、お嬢様が「クリームシチューってのが食べたい!」と仰るので、それにしました。私が人里に出かけている間、お嬢様はクイズ番組を見ていたようです。クリームシチューって言ったのも理解。
上田さんも有田さんも面白い人だよね