俺は先に帝劇の外に出る。すると数体の脇侍がいた。
大輔「脇侍だと!?。こいつらはあの時に全滅したんじゃなかったのか!?」
だが、これくらいの数なら、俺一人でも十分だ。すると、見慣れない光武が帝劇から出てきた。
大輔「なんだあの光武。初めて見るタイプだな」
調べた情報だと、以前使ってた光武を改良した【光武・改】だったはずだが…すると見慣れない光武は、脇侍に一人で突っ込んで行った。
大輔「おいおいおい!何やってんだあいつは!大神の奴は何してんだ!!」
だが、その光武はあっという間に脇侍四体を倒した。腕は確かみたいだが…
大輔「まさか…あいつ織姫か!?」
なら一人で出てきたのも納得だ。
『帝国華撃団、参上!!』
やっと出てきたか。
大輔「大神、まさかとは思うが、あの見慣れない光武に乗ってるのは…」
大神『はい。織姫くんです』
やっぱりか。
大神『無事か、織姫くん!』
織姫『大丈夫で〜す!もうお茶の子サイサイってカンジ!私は好きにやりますから、自分の心配をして下さ〜い!』
さくら『織姫さん!敵と戦うには、皆で力を合わせないと大変な事になりますよ!』
織姫『心配いりませ〜ん。私と貴方達では、レベルが違うので〜す。それじゃ、行ってくるで〜す!そこで私の活躍を見てて下さ〜い』
大神『お、織姫くん…』
ハァ〜…やれやれ。
大輔『大神。織姫の事は俺に任せろ。お前はさくらの方を頼む』
大神『で、ですが…』
大輔「それに、お前も久々の実戦だ。そっちに集中しろ」
大神『…分かりました。森川さん、織姫くんをお願いします』
大輔「了解だ、大神隊長」
そして俺は織姫の機体に近付く。何かあればすぐに対処できるように。
米田『大神ぃ!何油売ってやがるんだ!敵はすぐそこだぞ!』
椿『敵、劇場に接近!』
かすみ『これ以上は危険です!』
米田『…よしっ!【帝防】を展開しろ!』
由里『了解!【帝劇防御壁】を展開します!』
すると劇場を囲むように、鉄の縦が出現した。あれは、以前にも見たことがあるな。そして劇場の安全が確保され、大神達はあっという間に脇侍を倒した。織姫のフォローも必要なかった。
大神『よし、やったぞ…しかし、あの敵の魔操機兵は、確かに【脇侍】だった…』
大輔「ああ。あの時に全て処分したはずだ。まさか再び、この帝都で見るとはな…」
大神『ですが、ひとまずは終わりましたね』
さくら『はいっ!久し振りの戦闘で、緊張してしまいました』
織姫『あ〜あ!早く戻ってシャワーでも浴びたいで〜す!』
「フフフ…」
大賢者『告。高密度のエネルギー反応!』
さくら『…こ、この異常な妖力は!?』
この反応…何処かで…すると、建物の一部が斬られた。
大神『な…何者だっ!?』
「久し振りだな…帝国華撃団」
さくら『お、お前は!!ま、まさか…葵叉丹!?』
織姫『あおい…さたん?誰ですか、それ〜?』
さくら『一年前…魔の力を利用して、この帝都を滅ぼそうとした恐ろしい男です。でも、叉丹は滅んだ筈なのに…何故?』
確かにさくらの言う通りだ。叉丹は俺や花組の連中で倒して、ミカエルが連れて行ったはずだ。大賢者、あれはあの時の叉丹…山崎慎之介なのか?
大賢者『告。解析結果…99,99%葵叉丹、山崎慎之介と一致します』
そうか…となると、どうやって復活したかだ…
山崎「葵…叉丹…?それは偽りの名…偽りの生…」
ん?様子がおかしいな…
山崎「反魂の術によって、我は再び蘇った!」
さくら『…は、反魂の術!?』
反魂の術?
大賢者『告。死者の魂を現世に呼び戻す方法です』
現世に呼び戻すだと!?
大賢者『反魂の術は、かなり難しい方法です。死人の人骨を集め、頭から足先まで順序通りに並べるなど、かなり複雑な術式です』
しかし、目の前にいる叉丹…山崎は実際生きている。となると、その複雑な術式を遂行できる奴がいるって事か…
大神『誰がお前を蘇らせたんだ?一体何のために!?』
山崎「お前達が、それを知る必要は…ない」
すると山崎は、これまた俺が宇宙の果まで飛ばしたはずの神威に乗って出てきた。
大神『くっ…あの恐るべき敵が、また俺達の前に現れるとは…』
織姫『も〜!何やってんですか〜!昔の敵だかなんだか知りませんけど〜…あの人が敵のリーダーなら、私がさっさとやっちけちゃいま〜す!!』
すると織姫は神威に突っ込んで行く。
山崎「貴様ら如きが勝てるものか…この帝都の怨念の加護を得た、この…私に!!」
大賢者『告。このままでは織姫機が危険です』
大輔「分かってるよそんな事!投影・開始!」
俺は刀三本を投影し、織姫と神威の間に割り込んだ。
山崎「消えろ!」
大輔「させるか!!」
ガキン!!!!
俺は神威の攻撃を刀で受け止める。しかし、流石に油断したのか、脇腹に違和感を感じた。
織姫『な、何で…』
大輔「さあな。けど、大神やさくら達がお前の事を仲間と言ってるんだ。なら、仲間である俺が助けても不思議じゃねぇ!」
さくら『大輔さ〜ん!』
山崎「うぬっ!邪魔立てするか、森川大輔!!」
大輔「テメェに殺らせるわけには…いかねぇな!織姫は…俺達の大事な仲間なんでな!!」
織姫『…お、店主さん!?…何故、庇ってくれたのですか?」
大輔「言っただろ。お前は大神やさくら達…俺達にとって大切な仲間だ。それに、人を助けるのに理由がいるか?」
織姫『仲…間…?』
大神『そうだ。織姫くん、君が俺や盛川さんの事をどう思っているかは知ってるつもりだ。だが、これだけは覚えておいてくれ。俺は、花組の隊長だ。花組の隊員は、必ず守って見せる!』
大輔「俺自身も、いつからか知らないが花組の仲間になってたんだ。なら、同じ花組の御前を助けるのも普通のことなんだよ」
大神『信頼しあい、助け合い、共に戦う…それが、仲間じゃないか!』
織姫『少尉…さん…店主…さん…』
ったく、相変わらずウチの隊長は真っ直ぐな事で。
大賢者『告。マスターも少なからずその影響を受けていると思われます』
だな。でなきゃ、さくらを馬鹿にした織姫何か助けなかっただろうしな!
織姫『あ〜あ。本当にお節介が好きな人達…でも、このムカつく敵を倒さないと気分悪いです。それじゃ、皆さん。がんばってください私に協力して下さ〜い!』
さくら『はい!』
大神『よ〜し、皆!勝負はこれからだ!!』
大輔「気合い入れてくぞ!!」
山崎「…ふっ、ほざけ!我が愛刀・光刀無形が貴様ら全員、骨まで消し去ってくれるわ!」
すると、また数体の脇侍が出てきた。
大輔「大神、脇侍の方は任せるぞ!」
大神『分かりました!行くぞ皆!』
『了解!』
大神の指示で、さくらとアイリスは脇侍の方に向かった。
織姫『ちょっ…ちょっと待つで〜す!店主さん一人で大丈夫なんですか〜?』
大神『ああ。寧ろ森川さんは、俺達花組の中で一番強い』
織姫『嘘でしょ!?店主さんは生身ですよ〜!普通に考えたら、勝てる筈ありませ〜ん!!』
さくら『織姫さん、見ていれば分かりますよ』
さくら達は、あっという間に脇侍を倒した。
大輔「さてと…残るはお前だけだな」
山崎「ぐっ…貴様ぁ!!」
山崎は光刀無形で俺に斬り掛かってきた。俺は居合いの構えをする。
大輔「一刀流、居合い…死・獅子歌歌!!」
神威は真っ二つに斬れたのだった。
織姫とレニに対して
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大輔に織姫&レニ両方
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大輔に織姫。大神にレニ
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大輔にレニ。大神に織姫
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大神に織姫&レニ両方