第一話
あれから数ヶ月が経ち、大神は南米への演習航海へ。紅蘭はあやめの跡を継いで花やしき支部長になり花やしきへ。あやめは未だおっさんの秘書的な事をしてるが、軍事内では死んだとされてるため、基本は俺の店にいる。んで大帝国劇場はようやく修復が終わったそうだ。何でも色々と取り付けパワーアップしたそうだ。んで、俺は今現在何をしているのかというと…
大輔「ここが花の都パリか」
俺はパリに来ていた。おっさんから聞いたが、前に欧州平和会議が開催されたらしく、サタンが起こした災害を目の当たりにしたため、パリに新たな華撃団を設立するそうだ。んで、俺は同じ華撃団関係だからというので、ここパリでも情報屋を始めようとしたのだ。もちろん、おっさんやあやめ達には内緒でだ。その方が面白そうだからな♪
大輔「さて、巴里華撃団の本拠地になる場所は…」
俺は調べた資料を片手に、日本で言う大帝国劇場みたいな場所に向かっていた。
大輔「おっ!あったあった。ここが新しく設立される巴里華撃団の本拠地【テアトル・シャノワール】か」
目的地の前で俺はそう呟く。
大輔「場所の確認も出来たし、俺の新たな本拠地に行きますかね」
俺はシャノワールを背に、こっちで商売を始めるための仕事場兼自宅になる場所に向かった。到着すると、向こうとは少し違った雰囲気だなやっぱ。
大輔「地下に降りてくタイプか。なら、向うじゃ食堂だったがこっちはBARとかが無難だな」
俺はそう言いながら店に続く階段を降りていった。中に入ると既に数人のオペレーター達が掃除をしていた。
大輔「お疲れ」
『お疲れ様ですマスター』
大輔「店の方の掃除は、大方終わったみたいだな。悪いな任せっぱなしで」
オペ5「いえ、大丈夫です」
大輔「ん?数人足りないがどこ行った?」
オペ9「何名かは、ここパリ中にカメラ等を取り付けに行きました」
なるほど。それでいないのか。
大輔「なら、こっちはこっちで地下を作るか」
俺はポケットから道具を取り出した。
大輔「ポンプ地下室〜!」
地下の地面に箱を埋める。大きさは…龍が如くの賽の花屋のコンピュータールームみたいにして、この地下室は上にあった部屋みたいな感じに改造だな。背後には巨大な水槽作って…
大輔「広くするには…次元ローラー!」
これでこの部屋も広くなる。そこからは賽の花屋そっくりに作るための作業が始まったのだった。それから数日後…
大輔「ふぅ…ようやく完成したか」
地上で営業する店と、地下で行う裏の仕事場がようやく完成した。
大輔「お前らもお疲れだったな。シフトを調整して各自メンテナンスに入ってくれ」
『了解しました』
オペレーター達には指示を出した俺は、店で扱えそうな商品とかがないか、市場等を見て回ることにした。市場に行くと、やはり日本とは違うな。
大輔「さて、どんなモンがあるかね〜」
市場をブラブラ歩いている。賑わってるな。取り敢えず今日の夕飯の材料だけ買って帰るか。買い物も終わり家に帰ろうとすると、花屋の前で赤いシスター服?を着てる女性が花屋の店主であろう女性に話し掛けていた。俺は少し離れた場所で耳を澄ます。
「仲間が欲しい?シャノワールにたくさんいるじゃないですか!」
「じゃないんです…コレットさん。私が言っているのは巴里華撃だ〜んっ!」
コレット「…はい?」
おいおい…いきなり秘密の巴里華撃団の事を言いそうになってるぞあのシスター。
「いえいえ…別に…」
口を抑えながら横に進んでいくと、汽笛を鳴らす蒸気の機械に頭をぶつけていた。
「あいった〜!!」
大輔「……」
マジであいつ本当に巴里華撃団なのか?
「あっ!天使様!お祈りお祈り…」
頭をぶつけて、天使が見えるらしくお祈りしていた。
大輔「そこはシスターなんだな」
コレット「大丈夫ですか?エリカさん…」
あのシスターの名はエリカって言うのか。
大輔「これは帰ったら早速色々と調べねぇとな」
俺はバレないようにその場から離れた。店に戻り、早速俺はオペレーター達にエリカというシスターと、シャノワールの情報を調べさせた。暫くして出来上がった報告書を見ている。
大輔「シャノワールに関しては、大帝国劇場と然程変わらんな。ま、華撃団に関しては帝国華撃団がモデルだから当たり前か。んで、そのシャノワールの支配人であり、巴里華撃団の司令官であるグラン・マ。本名【イザベル・ライラック】。平民の出でありながら、夫であるライラック伯爵亡き後も、巴里社交界にその人あり謳われ、政界にも非常に強い発言力がある。んで、その巴里華撃団設立に尽力した男で【
世界遺産の凱旋門を支部化とはね〜。
大輔「んで、日本にいた時は政治戦略で右に出る者がいなく【鉄壁の迫水】と呼ばれていた。こりゃ交渉事は面倒くさそうだな。おっさんとかでも無理そうだ」
こいつも今後観察対象だな。んで、肝心なエリカって女だが…
大輔「本名【エリカ・フォンティーヌ】修道院見習いのシスターか。……ああなるほど。こいつもあいつらと同じで、過去に色々あったみたいだな」
資料にはこう書かれていた。赤ん坊の頃にポン・ヌフ橋の下に置かれてた捨て子であり、フォンティーヌ夫妻に拾われ育てらる。そして1年前に交通事故に遭いそうになった時に、咄嗟に自分の霊力で回避した。その時に養父母が怪我をしてしまい、それを切っ掛けに自分の霊力に恐れて自ら修道院に入ったそうだ。
大輔「霊力の暴走か…さくらやアイリスと似てるな…」
俺は資料を机に置き、椅子にもたれ掛かり水槽がある方に椅子を回転させた。
大輔「ふ〜…霊力…人とは違う力を持つっていうのは、生半可な覚悟じゃ無理だからな」
かく言う俺も、この世界に転生して誰もが持たない力を持つ。それだけならあいつらと変わらないが、俺はあいつら以上の力がある。この世界を滅ぼす事だって可能な力をな…
大輔「…ままならねぇな」
俺は煙草を吹かし、そう呟くのであった…
織姫とレニに対して
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大輔に織姫&レニ両方
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大輔に織姫。大神にレニ
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大輔にレニ。大神に織姫
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大神に織姫&レニ両方