あやめも無事に戻り、本当に元通りになった帝国華撃団。あれからも平和な日々が続いていたが、今日、帝劇を去る日が来た奴がいる。
米田「大神。向こうでもしっかりとやるんだぞ」
大神「はい!米田支配人!」
そう、帝国華撃団隊長の大神一郎だ。大神は今日帝劇を去る。おっさんが推薦した帝国海軍で南米の教官に任命されたからだ。
さくら「大神さん、頑張ってきて下さいね」
マリア「隊長が不在の間、私が隊長代理になります。花組の事はお任せ下さい」
アイリス「お兄ちゃん、向こうに行ってもアイリス達の事忘れちゃ駄目だよ」
すみれ「少尉の事ですし、大丈夫だとは思いますが、お体には十分お気をつけを」
カンナ「な〜に!隊長の根性がありゃんなのぶっ飛ばせるって」
紅蘭「しっかりと気張りや!大神はん!」
大輔「まぁなんだ。コイツらの事は俺も見ておく。お前はお前で、しっかりと教官任務こなして来い!後これ船で食え」
其々大神に労いの言葉をかける。俺は作った弁当を大神に渡す。
ボーーーーーーーーッ
すると船の汽笛がなった。そろそろ出向みたいだな。
大神「それじゃあ米田司令、皆、行ってきます!」
『行ってらっしゃい!』
そして船は出向していった。
大輔「…行っちまったな」
さくら「はい…」
さて、俺はこれからコイツ等と話だ。
米田「それじゃあ俺とカンナは先に戻ってるぞ」
大輔「ああ」
おっさんとカンナは先に帝劇に戻り、俺達は俺の店に向かった。到着すると既に店には三人娘のかすみ、由里、椿がいた。
さくら「これで全員ですね」
すみれ「そうですわね」
大輔「なら、話すとするか」
俺は覚悟を決めて話すことにした。全員集合俺が誰を選ぶかドキドキしていると思う。
大輔「俺は…」
さくら「ちょっと待って下さい!」
するとさくらが待ったをかけた。
大輔「なんだよさくら。俺が決心して話そうとしてるのに」
さくら「ごめんなさい。でも、その前に私達が話し合いで出した結論を先に聞いてほしいんです」
大輔「結論だと?」
さくら「はい。皆さんいいですよね」
さくらがそう言うと、全員頷いた。いったいなんの結論なんだ?
さくら「森川さん!」
大輔「は、はい」
真剣な表情のさくらに、思わず返事が吃った。
さくら「大輔さん、おそらくですけど誰も選ばないつもりじゃないんですか?」
ギクッ!な、何で俺がそう答えようとしたのが分かった!?
すみれ「その表情…やはりそうでしたのね」
マリア「まぁ、森川さんならそう思ったわ」
紅蘭「ホンマ皆と話しして正解やわ」
由里「本当にそうね」
かすみ「でも、森川さんがそう思う理由も分かるわ」
椿「そうですよね。私も森川さんの考え理解できます」
あやめ「そうね。でも、皆で話し合った結果なら大丈夫よ」
それぞれそんな話をしていた。俺がいない間どんな話し合いがされたんだ?
さくら「では森川さん。私真宮寺さくらを始めとする、ここにいる全員とお付き合いしてください」
大輔「……はっ?」
俺の聞き間違いか?今さくらの奴ここにいる全員と付き合ってくれって言った気がするんだが…
大輔「悪い、聞き間違えたか?今ここにいる全員と付き合えって聞こえた気がしたが…」
すみれ「いいえ。さくらさんが言ったことは何も間違っていませんわ」
大輔「そうか…聞き間違えじゃなかった…って待て待て待て!何でそんな結論になったんだよ!?」
マリア「昨夜皆と話し合ったんです」
紅蘭「おそらく森川はんの事やから、誰も選ばず断るやろなって」
アイリス「だったら、皆で大輔お兄ちゃんの恋人になろうって!」
何でそんな発想になったんだよ…
あやめ「フフッ。大輔さんには、私に傷を付けた責任もあるしね」
今そこでそれを言うかあやめ。
由里「私も、服着るために倒れた時の事もありますし」
かすみ「私は不届き者から助けていただきましたし」
椿「私も私も!」
駄目だ。こうなったこいつらは何を言っても意味ないからな…
大輔「はぁ…分かった。俺の負けだ。お前らがそれでいいなら、これからよろしく頼む」
『やった〜!』
俺の答えに満足したのか、全員が喜んだ。
大輔(さて、おっさんと大神に何て報告したもんか…)
大神は帰ってきてからになるが、おっさんには後で報告だな。酒でも交わしながら。
さくら「これからよろしくお願いしますね。だ…大輔…さん」
大輔「ああ。よろしくなさくら」
こうして、この日俺はまさかの9人の恋人が出来ることになったのであった。この後、おっさんを店に呼び出し事情を説明したが、最初は驚き呆れていたが、最後には真剣な表情で『娘達を頼んだぞ』と、さくら達の父親代わりである故、俺にそう伝えたのだった。
織姫とレニに対して
-
大輔に織姫&レニ両方
-
大輔に織姫。大神にレニ
-
大輔にレニ。大神に織姫
-
大神に織姫&レニ両方