太正?大正だろ?   作:シャト6

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第八十四話

サタン「オオオオオオオォ…」

 

『帝国華撃団・参上!!』

 

って、サタンめちゃめちゃデケェじゃねぇか!それにここ宇宙だろ!?なんで息できんだよ。

 

大賢者『解。大天使ミカエルのお陰で、個体名森川・大輔の回りに空気の膜が纏われてます』

 

なるほど。だから宇宙でも生きができるのか。テキオー灯出そうと思ったけど、これは助かるな。

 

サタン「こ…この力……まさか!?」

 

ミカエル「そうです。サタン!!」

 

サタン「ミカエルかっ!?」

 

ミカエル「あなたの闇に対抗しうる唯一の力…」

 

ミカエルはそう言いながら、ゆっくりとサタンに近づいていく。

 

ミカエル「信頼と愛…人間の心の光。大いなる…天の父の力です!」

 

サタン「下らぬ戯言を…」

 

ミカエル「還りましょう…サタン…大いなる父の御許へ…」

 

サタン「黙れ!!そんな紛い物で…我に勝てると思うのか?」

 

すると、サタンの角が光り出す。

 

さくら「きゃあっ!」

 

紅蘭「やばいで大神はん、森川はん!!あの角が、皆の体力を吸い取りよったで!!」

 

すると今度は、中央の赤い玉が黒く光り出す。

 

すみれ「ああっ!」

 

カンナ「かっ…体が動かねぇ…」

 

マジかよ…どんだけ桁外れなんだよ。

 

ミカエル「今の私の力では、あの角は壊せないようです…角の攻撃さえ無くなれば、額の宝玉への足場も作れるのですが…」

 

するとミカエルは、サタンの胴体にある玉の所に飛んだ。

 

ミカエル「華撃団の皆さん、あれがサタンの弱点…核である天使体です」

 

するとミカエルは俺達を回復させ、別の足場を作った。

 

ミカエル「華撃団の皆さん…後は頼みましたよ…あなた達に大いなる父の祝福がありますように」

 

そしてミカエルの奴は何処かへ行ってしまった。

 

大神「よし!狙うのは右の角と額の宝玉…そして天使体だ!!これを最後の戦いにするぞ!帝国華撃団、出撃だっ!!」

 

『了解!』

 

そして、いよいよ最後の戦いが始まった。ここは宇宙…となると、あれが随時使えるな。

 

大賢者『告。使えますが、終わってからの体への負担は計り知れないものと思われます。それでも使いますか?』

 

大輔「答えはもちろん…YESだ!」

 

俺は眼鏡を外した。

 

大輔「大神ィ!」

 

大神「は、はい!」

 

大輔「右角と宝玉は、俺がどうにかする!お前ら全員天使体に集中しろ!!」

 

大神「そ、そんな!いくらなんでも森川さんに負担が!」

 

大輔「逆だ!お前らがいると…本気になれないからな!!」

 

俺の体はどんどんデカくなり、そして太陽並みの温度に包まれる。

 

大賢者『解。天上天下唯我独尊(ザ・ワン)に完全移行します』

 

大輔「…時は満ちた」

 

『……』

 

俺の姿に、誰も何も言わない。ただ、紅蘭が反応した。

 

紅蘭「アカン!森川はんから発してる熱で、神武が溶けてまう!」

 

大神「な、なんだって!?」

 

マリア「隊長!ここは森川さんの言う通り、私達は天使体に集中すべきかと」

 

カンナ「だな。天使体なら、大将と距離離れてるから問題ないだろ」

 

大神「…分かった。全員で天使体の攻撃を開始する。紅蘭は、随時神武の様子の確認もお願いする」

 

紅蘭「了解や!」

 

大神「じゃあ…行くぞ!」

 

『了解!』

 

そして大神達は天使体。俺はまず右角に向かった。

 

大輔「……」

 

サタン「き、貴様は!?」

 

大輔「貴様如き、我が相手をするまでもない。だが、角と頭くらいは我がやってやろうと思ってな」

 

サタン「フン!貴様一人で私に攻撃が通じると思っているのか!」

 

大輔「…聖剣、エスカノール」

 

すると、サタンの右角は簡単に破壊される。やっぱエスカノールの特典強いわ。

 

サタン「な、なにぃ!!!」

 

一瞬の出来事に、流石のサタンも驚きを隠せなかった。

 

すみれ「……」

 

さくら「本当に、森川さんは規格外ですね…」

 

マリア「ええ…味方で本当に良かったと、心から思えるわ…」

 

なんか下で言ってるが、俺は気にせず宝玉に移動した。

 

サタン「このぉ!」

 

サタンも何か反撃してきたが、今の俺には無意味。

 

大輔「…かゆ」

 

サタン「バ、バカな…いくらなんでもで、魔王の攻撃に耐える人間など!」

 

大輔「ただ貴様が我より弱いだけだ。聖槍、エスカノール!」

 

そして今度は、人差し指の突きで宝玉を破壊した。

 

大輔「後は大神達を残すのみ」

 

俺はゆっくりとサタン達から離れる。

 

大神「森川さんが作ってくれた好機だ!行くぞ!」

 

紅蘭「行くでぇ!帝都にウチ等がおる限り〜!」

 

マリア「この世に、悪の栄えた試しなし!」

 

カンナ「乾坤一擲、力の限り〜!」

 

すみれ「豪華絢爛…花吹雪〜!」

 

さくら「例え、この身が燃え尽きるとも!」

 

アイリス「世界の明日は、我らが、あ守〜る〜!」

 

大神「うおおおおおおおっ!!!これで最後だ!狼虎滅却・天下無双おおおおおおおおお!!!!!!!」

 

大神の最後の一撃で、天使体は粉々に砕け散った。

 

サタン「なっ…ああ…うああああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

光に包まれ、そこにはボロボロになったサタンがいた。

 

サタン「……く……あ……ミカ…エル…か」

 

ミカエル「サタン…もう、いいでしょう?誰もあなたをせめたりはしない…あの頃のように…二人で静かに、生きていきましょう」

 

サタン「この私を許すと言うのか?ミカエル…」

 

ミカエル「許すもなにも…私はあなたを恨んだ事などなかった…私はあなたの事を見守っていたでしょう。ずっと、側で…」

 

サタン「黙れ!!そんな戯言は信じぬ!俺は父に背いた!ミカエル!お前さえも裏切った!!」

 

ミカエル「サタン…」

 

サタン「だが…俺は断じて後悔はせん!!父に背いた事も!地獄に落ちた事も!!お前を裏切った事も!!!所詮、神の国の愛などは欺瞞!!すぐに裏切られる!ならば、信じねばよいのだ!!殺戮を繰り返し…憎しみを繰り返し…命の大地を破壊し…今日だけの事しか考えずに、ただ生きていけばよい!そこに愛は生まれぬ!愛など必要ない!!愛など認めぬ!天の栄光などどこにもない!ただ、剣に生き…剣に死せればよいのだ!!」

 

するとサタンは、折れた剣を自分の胸に刺そうとした。だが、それをミカエルが止めた。

 

ミカエル「サタン…何を恐れているの?神の時は無限…神の愛も無限…そして…私の愛も…無限。あなたの罪が、どれほど重くとも…私があなたの罪を許します。あなたは…愛されるために、生まれてきたのだから」

 

サタン「俺が…愛される事など…」

 

ミカエル「何も心配はいらないわ…さあ、自分の手で扉を開けて。心にある、神の国の扉を…私がずっと側にいる。あなたを守り続ける。だから…ね」

 

ミカエルがそう言うと、サタンの体が消えていく。

 

ミカエル「…それでは、私はサタンと魂と共に、神の国へ旅立ちます」

 

大輔「…そうか」

 

ミカエル「【輪廻を調整された者】…いえ、大輔さん。向こうの方も、私が神の国へ旅立ったら、戻ります。ですので、どうかお幸せに」

 

大輔「ああ。アイツの顔を見る度、アンタのことも思い出せるしな。しっかりと面倒を見るさ。惚れてくれた女だ」

 

ミカエル「その言葉を聞いて安心しました。ではさようなら」

 

そしてミカエルは、神の国へ旅立っていったのだった。それと同時に、俺の端末に通信が入る。

 

大輔「俺だ」

 

オペレーター『今先程、藤枝あやめの心臓が動き出しました』

 

大輔「そうか…」

 

あやめ…生き返ったか。

 

大輔「暫くは様子見だ。24時間体制で見ておけ。こっちが終わり次第俺も戻る」

 

オペレーター『了解しました』

 

通信を切った俺は、大神達の元に行く。すると、瓦礫からおっさんが出てきた。

 

米田「よう」

 

『米田長官!』

 

米田「はっはっは!わしもまだまだくたばりゃせんて。さあ、約束通り宴会じゃ。大宴会じゃあ!!」

 

『お〜!』

 

さくら「っとその前に。森川さん、大切ってこの中の誰の事なんですか?」

 

大輔「はっ?その話は…」

 

さくら「誰を選ぶんです!」

 

大輔「その話は後日って言っただろ」

 

『私だよ/私ですわ/ウチや/アイリスだもん/』

 

大輔「ちょっ!お前ら、落ち着け!どああああ!!」

織姫とレニに対して

  • 大輔に織姫&レニ両方
  • 大輔に織姫。大神にレニ
  • 大輔にレニ。大神に織姫
  • 大神に織姫&レニ両方

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