太正?大正だろ?   作:シャト6

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第八十二話

大輔「ここが最後の部屋か…」

 

大賢者『解。この奥に葵叉丹と分裂した殺女、そして大神一郎と桐島カンナの反応が確認できます。そして、霊子砲のエネルギーも感知しました』

 

なら、俺もこの部屋に入るか。中に入ると、大神が殺女に止めをさそうとしていた。だが大神は剣を引っ込めた。

 

殺女「何故トドメを刺さないの!?今ならこの私を倒せたはずよ?」

 

大神「…分からない…でも…俺はそれでも貴女を倒す事が出来ないんだ…」

 

殺女「…おかしな…子…あなたの藤枝あやめと私は、もう違う存在だというのに…」

 

叉丹「殺女!茶番はやめろ!!」

 

すると霊子砲の上に叉丹が出てきた。

 

大神「叉丹!?」

 

殺女「叉丹様!?」

 

叉丹「失せろ!!虫ケラ!」

 

すると叉丹は、大神目掛けて技を放った。だがそれは大神に当たる事はなかった。何故なら…

 

大神「あ、あやめさんっ!?」

 

殺女「……」

 

大神「あやめさん…あやめさぁぁーん!!

 

殺女の奴…完全に分裂して、別の存在になってたとはいえ、やはり元はあやめなんだな…

 

叉丹「くだらん真似を…どこまでも愚かな女だ…」

 

大神「許さん…葵叉丹…俺達が正義の鉄鎚をくだしてやる!!」

 

大輔「それは俺も絡ませてもらおうか…大神隊長」

 

大神「も、森川さん!!」

 

カンナ「大将!」

 

大神とカンナは、俺を見て安堵した声を出す。

 

大神「無事だったんですね!森川さん」

 

大輔「ああ。だが途中でさくら達を見たがな…」

 

大神「そうですか…」

 

さくら達の話を聞いた瞬間、大神の声から覇気がなくなる。

 

大輔「悲しむのは、全てが終わってからだ。まずは…あいつを倒すぞ!!」

 

大神「そうですね!」

 

俺と大神、カンナは葵叉丹を見る。

 

叉丹「ハハハハ!!敵に助けられるようなヤツが何を言う!!心配するな…貴様らまとめて殺女の待っている、地獄へ送ってくれるわ…」

 

カンナ「あたいはもう大丈夫だ!隊長、大将、一緒に叉丹の奴を倒すぜ!!」

 

大神「カンナ!!…よし、行くぞ!!」

 

叉丹「まもなく世界は滅ぶ!貴様らの命も闘いも死も全て無に還る!フハハハハ…」

 

そして叉丹は笑いながら下におりてきた。

 

叉丹「見よ!これこそ我が神機…神の脅威…神威!!」

 

神威だかなんだか知らないが、神威だけならまだしもまだ降魔がいたのか。

 

大輔「仕方ねぇ。大神!俺が降魔を引き付ける!お前とカンナは神威だけに集中しろ!!」

 

大神「分かりました!行くぞカンナ!!」

 

カンナ「おうよ!」

 

叉丹「貴様ら虫ケラを粉々に踏みつぶしてくれるわ!!」

 

そして俺達の最後の闘いは始まった。

 

大輔「さて、引き受けたはいいが…ざっと何匹いる?大賢者」

 

大賢者『告。見ただけでも約30体はいると思われます』

 

大輔「約30か。なら簡単だな」

 

俺は履いてた下駄を脱ぎ捨てる

 

大輔「さてと…」

 

そして俺はゆっくりと手を合わせた。

 

大輔「…百式観音!!」

 

俺の背後に百式観音が出現する。それを見た降魔達は僅かながら引いていく。

 

大輔「本当は叉丹と戦ってみたかったが、そこは大神達に譲る。さて…遊ぼうか?トカゲども…」

 

ま~そこからは割愛させてもらうぞ?だって相手になんないし。

 

大輔「おっ。大神達の方も順調だな」

 

叉丹「くだらぬな…傷口を舐め合う事しかできぬ、愚かな人間どもよ…この私に身をゆだねれば、楽になれると思わぬのか…」

 

大神「なんだと…」

 

叉丹「この世界に正義などない。ましてや…愛などまやかしにすぎぬ。絶対の力…それこそが、この世界の心理!神の心理なのだ!!」

 

…はっ?何言ってんだコイツ…愛などまやかし?神の心理?ふざけた事抜かしてんな…

 

大輔「葵叉丹。お前に1つ問いたい。お前愛がまやかしって言ったよな?」

 

叉丹「そうだ!愛などまやかしにすぎぬ!!」

 

大輔「ならよ、お前生前?にあやめの奴と愛し合ってたんだろ?」

 

叉丹「フン!何を言うかと思えば…あいつの事など愛してなどおらん!私の研究の為に近づいただけだ!!」

 

ほ~そうかそうか…俺を好きと言ってくれたあいつの気持ちを踏みにじったってわけか…

 

大輔「なるほど。ならこれで心置きなく…テメェをぶっ殺せるからなぁ!!

 

俺はその言葉を聞いた瞬間に、完全に頭プッツンときた。そのせいで俺にかけてた封印の一部であるノッキングのボルトが全部吹き飛んだ。俺は当然今までより体は多少なりともデカくなり、筋肉がムキムキどころかガチムチボディになる。

 

大神「なっ…!?」

 

カンナ「おいおいおいおい!!!」

 

叉丹「ば…バカな…」

 

大輔「うんぬぁ!!…がぁっ!!」

 

俺は体中の筋肉を集中させて、右腕に集める。

 

大輔きいいいぃいい!!!!

 

大賢者『注。地球に打たない事を推奨します』

 

分かってるよそんなの…

 

大輔「!!!!!」

 

ビックバン…

 

叉丹「な、なにいいいいいいい!!!!!」

 

ビックバン(威力はかなり…かなり抑えてます)をくらった叉丹の神威は、跡形も残らなかった。

 

大輔(ふぅ…何とか叉丹を宇宙の果てに打ち上げなくてよかった…)

 

大賢者『注。もう少し冷静になる事をおススメします』

 

分かったっての…

織姫とレニに対して

  • 大輔に織姫&レニ両方
  • 大輔に織姫。大神にレニ
  • 大輔にレニ。大神に織姫
  • 大神に織姫&レニ両方

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