大輔「さて、俺が施せる全てを使って、あやめを調べたが…特に以上はないな。だが…」
身体的には問題ないが、相手は葵叉丹だ。何かしら呪い関係を受けててもおかしくない。
大輔「取り敢えず、霊力関係はおっさん達に任せて、万が一呪いがあった場合は、あの宝具を使うか…」
呪い系は魔術にも当てはまるはずだ。なら、あの宝具なら解除できる。
大輔「お前は絶対に救うからな…あやめ」
さくら達を含め、俺の女達に手を出したんだ。それ相応な仕返しがあると思えよ。葵叉丹…
大輔「…って、何が俺の女達だよ。まだ誰とも付き合ってすらねぇのに。少し頭を冷やすか」
俺はあやめを医務室に残して、地下に備えてる宿直室で寝る事にした。
あやめ「ウッ…ウウッ…」
誰?私の前にいるのは…
あやめ「あなたは…誰…」
「ふふふ…」
あやめ「誰?誰なの?」
あやめ「きゃあー!!」
私は目を覚ました
あやめ「ハ、ハア…ハア…」
目を覚ますと、見たことが無い場所だった。
あやめ「ここは…一体…」
「目が覚めたみたいですね」
振り向くと、そこには1人の女性が立っていた。
あやめ「あなたは…」
「私はオペレーター21です」
あやめ「オペレーター21?」
オペレーター21「今すぐマスターを呼んできます」
そう言い残してその人は部屋を出ていった。
21「失礼します」
大輔「…ん?」
寝てる俺を起こしたのはオペレーターだった。
大輔「お前は確か…」
21「オペレーター21です」
大輔「そうか。それで21、こんな夜中に呼び出しに来たって事は、あやめの奴が起きたんだな?」
21「はい。いかがなさいますか?」
大輔「…あやめが目覚めるまでに変わった事はあったか?」
21「いえ。バイタルも正常でしたので、心身共に異常は見られません」
大輔「分かった。なら悪いが、本人が帰りたいと言うなら、二人体制であやめを送ってやってくれ」
21「了解しました」
そして21は部屋を出ていった。
大輔「取り敢えず異常なし…か」
俺は再びベッドに寝転んで、さっき聞いた事を思い出す。
大輔「後は霊力関係だな。問題なきゃいいが…」
しかし…なんか引っ掛かるんだよな〜。そんな事を考えていたら、俺はいつの間にか寝落ちしていたのだった…翌日、今日はアイリスと紅蘭が主演の舞台がある。何でも今回はコントらしい。
大輔「舞台でコントか。昔のドリフを思い出すな」
俺は生では見たことないが、昔の映像とかで見たが面白かった。まあ、アイリス達にそこまで求めるのは酷だな。
大輔「さて、念の為にあやめの様子でも見に行くか」
俺は店を出て劇場に向かった。途中でかすみと会い、あやめは地下にいるそうだ。すると大神とあやめがいた。
大輔「よう」
大神「森川さん!」
大輔「あやめの様子を見に来たんだが、見た感じ大丈夫そうだな」
あやめ「ええ。色々と心配をかけてごめんなさい」
大輔「気にするな。ところで、こんな所で何話してんだ?」
大神「はい。以前帝劇には敵が入ってきたのを教訓に、ここにワナを仕掛ければと思いまして」
大輔「ワナ…ねぇ。で、どんなワナを仕掛けるんだ?」
大神「例えば、倉庫から蒸気管を繋いで、噴射するようにすれば…」
あやめ「なるほど。いい考えね大神くん」
確かにいい考えとは思うが…
大輔「水を差して悪いが、降魔にそんなの効くか?あいつら普通の武器は効かないんだろ?」
大神「あっ」
大輔「おいおい…そこを忘れるなよ」
大神「…すみません」
あやめ「でも、いい考えと思うわ。効くかどうかは分からないけどね」
けど、それだけ大神が考えてるって事だ。
大神「自分はもう少し考えてみます」
そして大神は行ってしまった。
あやめ「……」
大輔「あやめ」
するとあやめはください俺の胸にもたれ掛かってきた。
あやめ「……」
大輔「何があったかは知らねぇが、口にしなきゃ分かんねぇ事だってあるんだぞ」
あやめ「そう…ですね」
大輔「…まぁ、お前が何も言わないならそれでいい。けど、お前に何かあった場合は、俺がいるから安心しろ」
あやめ「…はい」
マリア「…何をやっているのかしら?」
さくら「……!」
すみれ「あやめさんのあの顔…森川さんにトロトロって感じですわ」
アイリス「あやめお姉ちゃんズル〜い!」
紅蘭「ホンマ油断できひんわ〜」
その日の夜…
あやめ「私は…いったい…どこへ行こうというの…私には…分からない…私は…いったい…どうしたっていうの…」
「何を悩んでいるというのかしら…?フフフ…」
あやめ「あなたはいったい…誰なの…?」
「フフフ…わたし?忘れてしまったの?すぐに分かるわ…」
あやめ「えっ?」
「フフフ…」
叉丹「ふふふ…もう少しだ。降魔【鹿】、そこにいるな?」
鹿「はっ!」
叉丹「出撃せよ。最強の降魔が目覚めるまで、邪魔な小娘どもをかく乱しろ!」
鹿「かく乱…はっ、承知したしました!」
叉丹「ふふふ…人間どもよ。もうじき、貴様らの存在を地上から消滅させてやる。赤き月…そして闇…破滅…新しき世界の序曲にふさわしい」
あやめ「私はいったい…どうしてしまったの…分からない…何かが私を…」
叉丹「…目覚めの時はちかづいている。さぁ、覚醒するがいい…」
あやめ「どうなってしまったの…私…どうなってしまうの…?」
叉丹「赤き月のもとに、最強の降魔、蘇らん…さぁ…!」
大輔「……」
「起きなさい!」
大輔「ブヘッ!」
俺は誰かに頭を殴られた。目覚めると、目の前には俺をこの世界に送った神がいた。
神「久し振りね」
大輔「そうだな。けど珍しいな。お前が直々に訪ねてくるなんて」
神「まぁね。久々に貴方に会いたかったってのもあるけど、貴方の事を思ってる人に何かが起きてるから、教えに来てあげたのよ」
俺を思ってる奴?誰だ?
神「藤枝あやめ」
あやめが?
神「ええそうよ。貴方、彼女の事を調べてあげたでしょう?」
大輔「ああ」
神「けど、彼女には呪いが掛かっていたのよ」
大輔「何だと!?」
神「流石に呪い関係は、いくら貴方でも分からなかったみたいね。けど安心しなさい。相手が貴方の事を好いてくれてるから、私がワザワザ教えに来たのよ」
大輔「そうだったのか…ありがとうな」
神「いいわよ別に。貴方には幸せになってほしいからね。それでだけど、彼女は降魔になる寸前だわ」
大輔「何だと!!」
あやめの奴が降魔にだと!
神「流石に彼女が降魔になったら、私もどうする事もできないわ。けど、1つだけ方法があるわ」
大輔「どんな方法だ?」
神「これよ」
そう言うと神は、俺に一発の銃弾を見せた。
神「これには私の力が込められてるわ。これを彼女に撃ち込めばいいわ」
大輔「これをか?」
神「そう。ただし、彼女が降魔に変わる直前で撃ち込まなきゃなんないわ。上手く撃ち込めれば、彼女と降魔になった彼女に分裂するわ」
大輔「…一発勝負って訳か」
神「ええ。貴方が鍛えたスキルがあれば問題ないと思うけど、万が一は貴方の相棒に力を借りなさい」
大輔「相棒…大賢者か」
神「ええそうよ。大賢者より上もあるけど、今の貴方じゃまだ進化は無理ね」
大輔「そうか…」
神「それじゃあそろそろ欲しいお別れね」
大輔「ああ。また暇な時来てくれ。今度は酒でも飲もう」
神「あら?酔わせて何するつもりかしら?」
大輔「アホか!」
神「フフッ、冗談よ。楽しみにしてるわ。後、彼女は今地下にいるわ。多分だけど、魔神器?だったかしら」
大輔「なに!分かった。ありがとう」
大輔「…ハッ!」
俺は目が覚めると、急いで下さい着替えて帝劇の地下に向かった。間に合えよ…
あやめ「わ…たし…本当の…わたし…わたしはいったい…誰なの…?」
大神「赤い月か…不気味な夜だな。後は地下を見回るだけか…」
大輔「大神!」
大神「も、森川さん!?どうしたんですか?こんな時間に」
大輔「詳しい説明は後だ。ハァ…ハァ…あやめの奴を見なかったか?」
大神「あやめさん?見てませんけど…」
大輔「そうか…って事はやっぱり地下か…」
大神「森川さん?」
俺は急いで地下に向かった。地下に着くと神が教えてくれた通りあやめがいた。
あやめ「……」
大輔「あやめ…ここにいたか」
あやめ「うっ…くっ…うっ!」
大輔「おいあやめ!しっかりしろ!」
あやめ「う…うう…」
大輔「あやめ!」
するとあやめは、俺の首を思いっ切り締めてきた。
大輔「ぐっ…うっ!」
あやめ「うぐぐぐぐ…ぐぐ…」
大輔「あ…あや…め…」
マズイ…この力…
大賢者『解。マスター、これ以上は危険です。迎撃を開始します』
バカ言うな大賢者!あやめにそんな事…できるかよ!
大賢者『ですが、これ以上はマスターが危険です』
それでもだ!死んだら死んだ!それまでだ!だが、俺もみすみす死ぬつもりはねぇ。だからよ…
大輔「とっとと…目を覚ませってんだ!」
俺はあやめを威嚇した。
あやめ「はっ!」
正気に戻ったあやめは、締めてた俺の首をから手を離す。
大輔「ゴホッゴホッ!」
あやめ「ご…ごめんなさい…森川さん…大丈夫…?」
大輔「…は〜っ!ったく。死ぬかと思ったぜ」
あやめ「わ…私が森川さんを…」
大輔「まあ気にするな。けど、一体何があった?」
あやめ「…森川さん、お願い。私を…強く抱き締めていて」
大輔「……」
あやめ「お願い…早く…!!」
俺はあやめに言われた通りあやめを抱きしめた。
あやめ「お願い…もっと強く…うう…」
大輔「……」
ビーッ!ビーッ!
すると警報が鳴り響く。
大神「森川さん!あやめさん!」
大輔「大神か」
大神「敵です!至急作戦司令室に!森川さん司令がお呼びです!」
大輔「…分かった」
あやめ「大神くん。少しだけ話があるから、貴方は残ってちょうだい。すぐに済むわ」
大神「分かりました」
そして~俺はあやめと大神を残して、作戦司令室に向かった。
大輔「…マジでこの銃弾を使う事になりそうだな」
大賢者『解。ですが、それを使わなければ、藤枝あやめを助ける事はできません』
大輔「分かってるよ…ままならねぇな…」
織姫とレニに対して
-
大輔に織姫&レニ両方
-
大輔に織姫。大神にレニ
-
大輔にレニ。大神に織姫
-
大神に織姫&レニ両方