太正?大正だろ?   作:シャト6

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第六十三話

「さて、最後は椿だな。観覧車に乗りたいんだったか?」

 

椿「はい!宜しくお願いします!」

 

「じゃあ悪いがかすみと由里、少し待っててくれ」

 

かすみ「分かりました」

 

由里「あたし達だけ楽しんじゃ悪いもんね。いってらっしゃい椿、森川さん」

 

椿「えへへ…それじゃあ森川さん。行きましょうか」

 

そして俺と椿は観覧車に乗り込んだ。

 

「……」

 

椿「あの…森川さん」

 

椿は俺の腕にしがみついていた。

 

椿「あたし、高い所って…ちょっと苦手で…」

 

なら何で観覧車に乗ろうって言ったんだよ…

 

椿「だから…降りるまでこうしていていいですよね?」

 

「別に構わないが、高い所が苦手なら、何で観覧車に乗ろうって言ったんだよ」

 

椿「あの…実は夢だったんです。こうやって二人っきりで観覧車に乗るの。でも、今まで…そう思える人に出会えなかったんですけど…」

 

「……」

 

なるほど。由里にも聞いたが本当だったんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椿「キャッ!」

 

すると少しゴンドラが揺れる。

 

椿「さ、流石にてっぺんまで来ると揺れますね…」

 

「だな」

 

椿「結構…怖いです。もう少し頑張れると思ったんですけど…」

 

やれやれ…

 

椿「えっ?」

 

俺は椿の頭を撫でる。少しでも安心してくれりゃいいがな。

 

「少しは落ち着いたか?」

 

椿「は、はい…///」

 

「ならいい」

 

そしてゆっくりと下に近づく。

 

椿「あの…森川さん」

 

「ん?」

 

椿「あの…その…」

 

椿はモジモジしながら俺の顔を見る。

 

椿「あたし、森川さんが好きです!!

 

「お、おぉ…」

 

流石にデカイ声で言われりゃ俺も怯むっての。

 

椿「きっと、かすみさんや由里さんも言ったと思います」

 

「ああ。あの二人からも言われた」

 

椿「それに、さくらさんやすみれさん、マリアさん、アイリス、紅蘭さん、あやめさんも森川さんの事が好きだって事知ってます」

 

「……」

 

椿「でも、やっぱり…我慢できなくて…」

 

すると椿は泣き出してた。おいおいおいおい!泣くのは止めてくれ!女の涙は苦手なんだよ…

 

「そうか…ありがとな」

 

俺は取り敢えず椿頭を撫でながら礼を言う。

 

「確かに、椿の言うとおりさくらとかには告白された。けどな、悪いが答えは返してないんだ」

 

椿「…えっ…」

 

「さくらやかすみ、由里にも言ったが、今は色恋沙汰を気にしてる場合じゃねぇ。だからな、あいつ等にはこの戦いが終わってから全員を集めて、改めて気持ちに答えるって言ってある。もし…もし椿もそれでいいなら、この戦いが終わるまで待っててくれないか?」

 

椿「…勿論です!」

 

俺がそう言うと、椿は泣きながらも笑顔で答えた。

 

「悪いな。優柔不断な奴でよ」

 

椿「いえ…私も皆さんの気持ちが分かりますから」

 

「そうか」

 

そしてゴンドラは一番下まで到着し、かすみ達の元に戻る。

 

「あ、因みに言っとくが、すみれやマリアや紅蘭、アイリスからは告白されてないからな」

 

椿「ええええええええ!!!!」

 

今日一番驚きだなおい…因みにかすみ達にも同じ話をしたら椿と同じ様に驚いていたのは言うまでもない…

織姫とレニに対して

  • 大輔に織姫&レニ両方
  • 大輔に織姫。大神にレニ
  • 大輔にレニ。大神に織姫
  • 大神に織姫&レニ両方

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