太正?大正だろ?   作:シャト6

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体調を崩して思った以上に投稿が出来ません。申し訳ありません。

宣言が解除されて気が緩んでしまいました。


第六十話

翌日、俺はまずあやめとの約束で出かける事になっている。

 

「で、何処にむかうつもりだ?」

 

あやめ「ふふふ…ヒ・ミ・ツ。たまには、私だって森川さんとお出掛けしたいのよ」

 

「まぁいいけどよ。けど、確かにあやめと二人っきりってのは初めてだな」

 

あやめ「でしょ?」

 

いつもはさくらやアイリスとかが一緒だしな。

 

あやめ「ん…あら?あそこにいる子供…どうかしたのかしら?」

 

あやめの視線の先には、ポストに手紙を入れようと必死な子供がいた。

 

あやめ「…ボク、どうしたの?お姉さんに手伝える事ある?」

 

子供「あ…あのね、おばちゃん。この手紙をポストに入れたいんだよ。でも高くてさ、中々入らないんだよね」

 

あちゃ~…子供は無邪気だから悪気はないのは分かってるが…

 

あやめ「そ、そう…ちょっと貸してもらえる?()()()()が入れてあげるわ」

 

「やれやれ…」

 

あやめ、おばちゃんと言われて怒るのは分かるが相手は子供だ。

 

子供「あ…はい。お、お姉ちゃん…これです」

 

ほら見ろ。お前の殺気で子供が怯えてるじゃねぇかよ。

 

あやめ「こ、これは…」

 

あやめは子供から受け取った手紙を見る。

 

あやめ「ボク…この手紙、本当にこの宛名で出すの?」

 

子供「うん!ていこくかげきだんに出すんだよ」

 

「そうか…」

 

子供「皆で応援の手紙を書いたんだ」

 

あやめ「そう…実はね、お姉ちゃん達帝国華撃団と知り合いなの。だから…お姉ちゃん達から渡しておいてあげるわ。それでも…いい?」

 

子供「ホントにいいの!?じゃあ、約束だよ!ちゃんと渡しといてね!!」

 

そう言い残し子供は言ってしまった。

 

あやめ「……」

 

「フッ…あいつらにいい土産が出来たじゃねぇか」

 

あやめ「そうね」

 

そして手紙にはこう書かれていた。【帝国かげき団、負けないで】

 

「随分と熱い励ましじゃねぇか」

 

あやめ「本当ね」

 

あやめは手紙を見て涙を浮かべる。

 

「あいつらにも言ったが、世間じゃどうこう言われてるが、こうやってまだお前達を励まし信頼してる連中もいるんだ。それを無下にするなよ」

 

あやめ「…はい!」

 

「その手紙は、帰って全員に見せてやりな。たった一言でもあいつらにとって励みになるだろうしな」

 

そして俺達はあやめが連れてきたかった店に入る。

 

「へ~、随分と雰囲気いいな」

 

あやめ「そうでしょ?この間偶々見つけたんです」

 

「落ち着いた雰囲気は好きだな」

 

俺達はそれぞれ注文した品を飲んでいる。

 

「あやめ、前から気になってたんだが…」

 

あやめ「はい?」

 

「いい加減敬語で話すのは止めろ。大神やさくら達に話してる感じで俺にも話しかけろ」

 

あやめ「でも…」

 

「言っちゃ悪いが、年齢はお前の方が上だ。それに、全て敬語で話してる訳じゃないんだからよ」

 

あやめ「…分かったわ。これでいいかしら?森川さん」

 

「さん付けは…まぁいいか。それで充分だ」

 

あやめ「あらそう?ウフフ…」

 

そこからは他愛ない話などをして、あやめとの時間を楽しんだ。なんだかんだでこうのんびりしたのは久しぶりだな。

 

「さて、そろそろあいつ等の所に行かないとな」

 

あやめ「そうね。確か花屋敷だったかしら?」

 

「ああ」

 

あやめ「……」

 

そう言うとあやめの表情が少し暗くなった。

 

「どうしたんだよ」

 

あやめ「…森川さん」

 

「ん?」

 

あやめ「私藤枝あやめは、貴方をお慕いしております」

 

「!!」

 

その言葉に流石の俺も驚いた。

 

「…本気で言ってるのか?」

 

あやめ「ええ。こんな事を簡単に言える程軽い女じゃないわよ?」

 

「そうか…」

 

さて、どう応えたもんかな。

 

あやめ「今は返事をしなくてもいいわ。貴方がさくらやマリア達から好意を受けてるのは知ってるもの」

 

「そうか」

 

あやめ「けど、貴方に気持ちは伝えたかったのよ」

 

「…今はまだ応えられねぇ。だが、さくらにも言ったが、この戦いが終わったら必ず返事をする。もしかしたら全員まとめて言うかもしれねぇがな」

 

あやめ「ふふっ。その時を待ってるわ」

 

「ああ。じゃあ俺は行くな」

 

あやめ「ええ。あの子達と楽しくね」

 

そして俺はあやめと別れ、三人娘が待ってる花屋敷へと向かったのだった。

織姫とレニに対して

  • 大輔に織姫&レニ両方
  • 大輔に織姫。大神にレニ
  • 大輔にレニ。大神に織姫
  • 大神に織姫&レニ両方

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