さくら達と初詣に来ている俺は、帝都で一番でかい神社に来ている。
さくら「うわぁ〜!凄い人ですね」
「だろうな。正月だし、この神社は帝都で1番デカイ場所だ。これくらいの参拝客はいるだろうよ」
すみれ「全く…相変わらず田舎臭いですわね」
さくら「ムッ…」
「正月で神社まで来て喧嘩するなよ」
マリア「そうよ二人とも」
やれやれ。さて、取り敢えずお参りだが、何を願うか…
(俺は既に1度神様に会ってるんだよな…)
アイツにお願いかよ。ま、店の繁盛と健康長寿に、さくら達帝国華撃団の安全を願っとくか。
紅蘭「ようやくウチらの番やな」
紅蘭に言われ、俺達はようやく賽銭前に到着する。
(金額か…全員分だし千円でいいだろ)
因みに金額はこの時代の千円ではなく、俺の時代の千円の価値だ。それでも奮発してると思うがな。
(店の繁盛に健康長寿。それと、さくら達全員が安全に生きられますように)
『その願い叶えたわよ!』
「!?」
俺は聞こえてきた声に、思わず辺りをキョロキョロする。
(あの声…あいつの声だよな?)
さくら「森川さん?」
するとさくらが俺に声をかけてきた。
さくら「何かあったんですか?」
「あ、いや…なんでもない」
あやめ「急に辺りをキョロキョロし始めたから驚いたわ」
紅蘭「知り合いでもおったんかいな?」
「ああ。それに近いな。ま、見付からなかったがな」
誰が神の声を聞いたって言って信じるんだよ。
マリア「さぁ、お参りも済ませたし、少し辺りを見回りましょう」
アイリス「わ〜い♪」
紅蘭「行く前におみくじ引かんとな」
さくら「そうですね」
俺達は出店に行く前におみくじを引く。
さくら「皆さん引きましたか?」
マリア「ええ」
それぞれ中身を確認する。しかし、おみくじには何も書いていない。
アイリス「何も書いてないよ?」
紅蘭「ホンマやな」
すみれ「不良品かしら?」
あやめ「フフッ、これはね、水につけると文字が浮き上がる仕組みよ」
そして全員のおみくじを水につけると、徐々に文字が浮かび上がる。
さくら「出ましたね。私は…末吉です…」
マリア「私は中吉ね」
すみれ「小吉…まぁまぁですわね」
アイリス「わ〜い!アイリス大吉〜!」
あやめ「私はマリアと一緒で中吉ね」
紅蘭「そらないわ〜。ウチ凶やわ」
それぞれがおみくじの運を言う。さて俺は…おい
さくら「森川さんのおみくじは…」
『……』
俺のおみくじを見た瞬間、全員が黙ってしまった。そりゃそうだろな…こんな文字を見たらよ。
「なんだよ…最凶って」
おみくじはそう書かれていた。いや、大凶とかは聞いた事あるが…最凶って。せめて最強の方がまだいいわ。
紅蘭「ま〜…ある意味森川はんには合ってる気が…」
すみれ「字は違いますけど…」
さくら「間違ってはいない気が…」
マリア「そうね」
あやめ「確かに森川さんは…」
アイリス「大輔お兄ちゃんは強いよ!」
(アイリス…お前だけだ。素直にそう言ってくれるのは…)
俺は嬉しくなり、アイリスを肩車してやるのだった。
アイリス「うわ〜!高い高〜い!」
うんうん!子供は笑顔が1番だ!
さくら「そ、それじゃあ縁日に行きましょうか」
すみれ「そ、そうですわね」
紅蘭「せやな!」
さくら達は、これ以上このおみくじに触れない様に、俺を連れて縁日に行くのだった。別にそこまで気を使わなくてもよ…
アイリス「うわ〜!お店がいっぱいだ!」
紅蘭「ホンマやな。ぎょ〜さんあるで」
「取り敢えずどこ行くか」
マリア「森川さん。射的はどうですか?」
「射的か。いいな」
マリア「フフッ。必要ないかも知れませんが、銃の扱いをお教えしますよ♪」
「よく言うよ」
俺達はまず射的をすることにした。
アイリス「あ〜ん当たらないよ〜」
さくら「これは難しいですね」
あやめ「そうね」
マリア「…上手くいきませんね。銃身が歪んでるのかしら?エンフィールドなら簡単なのに」
「射的と射撃は違うからな。そもそも銃の重さが違うだろ?景品の上の方を狙って、沢山玉を当てるのが倒すコツだ」
マリア「上の方ですか…」
俺のアドバイスに、マリアは景品の少し上を狙うが当たらない。
マリア「ふぅ…駄目でした。すみませんが森川さん、お手本をお願いします」
「手本かよ。上手く行くか分からないぞ」
アイリス「大輔お兄ちゃん!アイリスあのパンダのヌイグルミが欲しい!」
あれか。なら、いっちょ狙ってみるか。まずは少し上を狙って…よし。このまま同じ箇所を狙えば…ゲットだ!
「やるねぇ兄ちゃん」
「ええ。ほらアイリス」
アイリス「うわ〜い!ありがとう大輔お兄ちゃん」
アイリスは嬉しそうにパンダのヌイグルミを抱きしめる。あんだけ喜ぶならあげたかいがあるな。
さくら「よかったわねアイリス」
一方マリアは、相変わらず景品に玉が当たっていない。
マリア「…どうして当たらないの?理論的には間違っていないはずなのに」
「ほら。もっと腕を伸ばして景品に近づけ。でないと当たらないぞ」
俺は後ろからマリアの腕を持つ。
マリア「は、はい…ですが…」
「普段通りにやればいいんだよ」
マリア「あ、あの…森川さんの息が…首筋に…それで…」
「あ、悪い」
仕方ない。マリアが撃つまで息止めるか。
マリア「……」
早くしてくれ…
マリア「風向…南南西…微風」
ま、まだか…
マリア「銃身のズレ…右に二度」
も…もう無理…
「ぶはぁっ!」
マリア「キャッ!」
俺が息を吐いた衝撃で、マリアは撃ってしまい外れた。
「わ、悪い…」
マリア「い、いえ…いいんです」
「けどマリア。真剣になるのはいいが長すぎだ」
マリア「す、すみません。けど、こうして森川さんと一緒に入れて楽しいです」
「そ、そうか…」
照れる事を言うなの。
さくら「え〜…ゴホン!」
「「!?」」
さくらの咳払いで、俺とマリアは離れる。
すみれ「随分楽しそうですわね…森川さん」
アイリス「大輔お兄ちゃん」
紅蘭「なんや、ウチらの事忘れられてた気分やわ」
あやめ「本当にね」
マリア「な、何言ってるの」
「忘れる訳ねぇだろうが」
さくら「本当ですか?」
ジト目でさくら達が見てくる。いや…そんな顔すんなよ。
『!!』
その時、俺達は気配を感じる。こいつは…
「久しいな…帝国華撃団」
織姫とレニに対して
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大輔に織姫&レニ両方
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大輔に織姫。大神にレニ
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大輔にレニ。大神に織姫
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大神に織姫&レニ両方