太正?大正だろ?   作:シャト6

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第四十話

さくらを見送った俺は、作戦指令室とは反対の場所に向かう。

 

「さて、今回は劇場(ここ)を直接襲ったんだ。俺も出張るが…」

 

そう、俺は作戦指令室に向かわず、格納庫にむかった。到着すると、ほぼ無事な機体はさくらのしかなく、侵入してきたミロクに苦戦していた。

 

ミロク「ふふふ…この紅のミロクの本当の力を見せる時が来たようね」

 

さくら「そんな…まだ本気を出していないなんて…」

 

ミロク「出てくるがよい!童が忠実なる僕、紅蜂隊!!」

 

すると、ミロクの機体の周辺に、屋敷で見た紅蜂隊が出現する。

 

「おっと、流石にあの数はまずいな」

 

さて、そろそろ出ますか。この力、向こうで修業した時以来だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さくら「くっ…このままじゃ」

 

ミロク「お~ほほほほ!!最早帝国華撃団の運命もここまでじゃ」

 

「それはどうかな?」

 

ミロク「なんじゃと!?」

 

MISSOURI(ミズリー) SMASH(スマッシュ)!!」

 

誰かがそう叫ぶと、紅蜂隊の一体の首が吹き飛んだ。

 

「大丈夫かい?」

 

そして私達の目の前には1人の男の人が立っていた。物凄く…筋肉がたくましいけど。

 

カンナ「な、なんだあいつ」

 

すみれ「カンナさんより筋肉ゴリラの人初めて見ましたわ」

 

紅蘭「いや~…あれは中々やな」

 

大神「それに、顔が物凄く…濃い」

 

ま、普通ならそんな感想が出て当然だわな。

 

「HAHAHA!悪いが紅のミロク、ここ大帝国劇場から出て行ってもらおうか!」

 

ミロク「な、なんだと!たかが人間にこの紅のミロクが負けるはずなかろう」

 

「それは大丈夫!何故って?私が来た!

 

ミロク「ほ、ほざけぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

ミロクは躍起になり、俺目掛けて攻撃してきたが、俺はそれを拳で叩き落としていく。

 

「何故…何故わらわが、人間ごときに!!?」

 

「ヒーローとは…常にピンチをぶち壊していくもの! 敵よ…こんな言葉を知ってるか!!?更に向こうへ!!Plus Ultra!!!!

 

ミロク「きゃあああああああああ!!!!!」

 

俺が放った拳は、劇場の格納庫の天井を突き破り、空高く飛んでいき爆発したのだった。

 

カンナ「ま、マジかよ…」

 

さくら「ミロクを…それも生身の人が殴り飛ばした…」

 

すみれ「カンナさん以上に究極の脳筋ですわ…」

 

マリア「出鱈目すぎるわ…」

 

大神「まさか反撃の隙も与えないとは…」

 

紅蘭「あちゃ~…天井の修理どないしよ」

 

それぞれがそんな感想を述べていた。まぁ確かにただ力任せに殴ったけどよ…すみれ、カンナ以上の脳筋は流石にないんじゃないか?

 

「やれやれ…やはり力が使い慣れていないな。全盛期だったら5発も打てば十分だったのに、300発以上も打ってしまった」

 

そんな事を言った瞬間、光武で顔は見えないのに全員の驚く顔が浮かび上がった。もちろん、指令室にいるおっさん達の顔もな。

 

さくら「と、取り合えずいつものしましょうか」

 

そしてさくら達はいつものように勝利のポーズを決めていた。こっそり俺も写ったけどな。すると…

 

ミロク「お~ほほほほほほ!」

 

さくら「えっ?まさか!ミロクの声!?」

 

紅蘭「機体の爆発に紛れて逃げよったんや!ホンマしぶといやっちゃで!」

 

ミロク「ほほほほ!これで勝った等と思わない事ね」

 

大神「ま、まさか!奴らの襲撃は俺達を足止めするために!?」

 

マリア「米田中将やあやめさんが心配です。取り合えず上に上がりましょう」

 

おっと、俺は今の内に退散するか。そしてマリア達を出迎えないとな。

 

大神「そうだな。それじゃあそこの方も…っていない!?」

 

アイリス「どこいったんだろう?」

 

大神「いないものは仕方ない。急いで戻ろう!」

 

『了解』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵叉丹「完成だ…フフフ…」

 

天海「おお、やりおったな叉丹!ついに最後の地脈を抑えたか!時は来た!!天よ吠えろ!!地よ叫べ!!偉大なる支配者の、復活を祝うのろしを上げるのだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大神達が上に戻って来た瞬間、地震が起きた。

 

大神「なっ!?」

 

「大きいです!!」

 

まずい!これだけデカいと街中が混乱してるはずだ!

 

さくら「きゃああああああ!!」

 

「さくらさん!?」

 

大神「さくらくん!?どうしたさくらくん!しっかりしろ!!」

 

さくら「うう…あああ」

 

「さくらさん!!」

 

するとさくらはその場で倒れた。

 

マリア「隊長!さくらが!!」

 

「さくらさん!しっかりして下さい!さくらさん!!」

 

俺は気絶したさくらを抱えると、急いで自分の家に向かった。

 

あやめ「待ちなさい!さくらをどこに連れて行くの!」

 

「私の家です」

 

あやめ「その必要はないわ。ここには医療ポッドがあるわ」

 

「…そんな時代遅れの物では無理です。すみませんがこちらで治療を行います」

 

俺はそう言い残して、あやめの制止も聞かず自分の家…地下の医療施設に連れて行く。

 

「…詳しく知りたいなら、米田さんに話を聞いてください。そして、米田さんを含め3人までなら、私の家に来ても構いません。それでは」

 

そして今度こそ本当に、俺は劇場を後にしたのだった。

織姫とレニに対して

  • 大輔に織姫&レニ両方
  • 大輔に織姫。大神にレニ
  • 大輔にレニ。大神に織姫
  • 大神に織姫&レニ両方

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