太正?大正だろ?   作:シャト6

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第二話

「こいつは…どういうことだ?」

 

軍の情報をハッキングした俺は、見つけた情報を見て驚く。

 

「帝国陸軍中将、米田一基。同じく帝国陸軍中尉、藤枝あやめか」

 

おっさんには、昔陸軍に居たって話は聞いた事あったが、未だに現役とは聞いてなかったな。話し方を聞いた感じ、とっくの昔に退役してるもんと思ってたからな。

 

「……」

 

俺は再び資料を見ていく。すると、これまた面白いことが分かった。

 

「あの劇場…見取り図も保管してんのか。それに、劇場の出資者に、軍はおろか政治家の連中も関わってるとはな」

 

となると、どう考えてもあそこの関係者が、ただの一般人って事はないだろな。おそらくマリア達や事務で働いてるかすみ達も関係者だろな。

 

「で、あの劇場の出資に大きく絡んでるのが、神崎重工トップの“神崎忠義”と、貴族院議員の“綾小路頼恒”か。これまた、随分と大物が関わってるとはな」

 

俺は椅子にもたれかかり、タバコを吸う。

 

「フ~……“帝国歌劇団”であり“帝国華撃団”か」

 

つまり整理していくと、街に敵が出てきた時に出てくるあの光武という機械。それにマリア達が乗って戦っており、その司令官が米田のおっさん。んで、副司令に藤枝がいて、劇場では支配人と副支配人をしている。だが、あの劇場自体が帝国華撃団の本陣って訳か。

 

「…だからおっさんは、あの時あんな顔してたのか」

 

あの時の事を思い出す。おっさんからしたら、マリア達は娘…アイリスに限っては孫といってもいいだろな。だが、あの光武に乗って戦ってるのがマリア達なら、可愛がって娘同然な連中を戦場に送らなければいけない。そらあんな顔になるか。

 

「俺もこの事を知ってたら、いい顔は絶対に出来ないな」

 

俺もマリア達との付き合いは、何だかんだで長い。そう考えれば、知り合いが死ぬかもしれない戦場で戦ってる姿を思えばいい気はしないな。

 

「…仕方ない。今度おっさんと会った時に話してみるか」

 

俺自身から、おっさん達の協力者になりたいと言うしかねぇな。ま、俺が何処まであいつらの助けが出来るかは分からんが、少しでもおっさんや藤枝の助けになってやりたいのも事実。折角神様にこの世界に転生させてもらって、その上色々な特典も貰ってんだ。ここで使わなきゃいつ使うんだって話だよな。

 

「そうと決まれば、早速おっさん達との話ができるように、色々と準備しねぇとな」

 

俺は再びパソコンに向き直り、おっさん達との交渉に必要な情報を探すのだった。

 

「…こんなもんか」

 

ようやくおっさん達との交渉に必要な情報の整理が終わった。

 

「ん~…!ここ暫く情報の整理なんかしてなかったから、久々に肩こったな」

 

ボキボキと肩を捻りながら呟く俺。取り合えずこんなところなので、地下室の電源を落とし店に戻った。店に戻り時間を確認すると、時間は既に午後3時になっていた。

 

 

ぐ~っ…

 

 

「…腹減ったな」

 

ひと先ずは飯を食うか…

織姫とレニに対して

  • 大輔に織姫&レニ両方
  • 大輔に織姫。大神にレニ
  • 大輔にレニ。大神に織姫
  • 大神に織姫&レニ両方

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