っとまぁこんな事があった訳で、今から旧華撃団対現華撃団との戦いが始まる。場所は、俺が以前帝劇の地下の更に下に、秘密道具のポンプ地下室で作った場所だ。
「さて、今から手合わせと言う名のバトルが始まる訳だが…」
直仁「一応ルールの確認です。どちらかが参った、又は戦闘不能になる事。殺傷してはいけないこと…」
直仁が次々とルールを読み上げていく。そして読み終わり、いよいよ戦いが始まる。
「さて、向こうは誰を指名してくるのやら」
まず出てきたのはランスロットだ。ま、思った通り1番手か。
直仁「不満だろうが、一応ハンデとして現華撃団が好きな相手を選ぶ事ができる。ランスロット、誰を選ぶ」
ランスロット「そりゃあもちろん、あたしの殺気を無視した真宮寺さくらだ!」
直仁「分かった。さくらさん、お願いします」
さくら「分かりました」
俺は戦う前にさくらに声をかける。
「折角の機会だ。お前の実力を見せてやれ。あいつはどうも戦闘狂でな」
さくら「分かりました。…大輔さん、戦いに勝ったら…」
「ああ、いつものだな」
そう言うとさくらは、ウキウキ気分で前に出る。
ランスロット「よくもあたしを子供扱いしたな!絶対に許さない!」
さくら「別にそういうつもりじゃなかったんですけど…」
ランスロット「うるさい!」
するとランスロットは、直仁の合図も無しにさくらに斬りかかる。だが、流石は今までの歴戦がある。すぐに対処する。
「ま、今のランスロットじゃさくらには勝てないな」
すみれ「そうですわね」
俺の言葉に、旧華撃団の連中は頷いている。ランスロットは最初は剣1本だったが、さくらの実力に気付いたのか、すぐに普段の二刀流になる。それでもさくらは簡単に対処していく。
ランスロット「クソッ!クソッ!!」
「あ〜あ〜。頭に血が上って動きが単調だ」
マリア「そうね。冷静に対処すれば、物凄く素晴らしい逸材なんでしょうけど」
ロベリア「ま、今まで自分より上の存在がいなかったんだろうよ」
だろうな。天宮との戦いは、結局のところ光武を使っての戦いだ。生身では負けなしだったんだろうな。そしてさくらはランスロットの2本の剣を弾き飛ばし、首元に剣先を突き付けた。
さくら「ここまでです」
直仁「勝負あり!!」
さくら「貴方の剣…もう少し冷静さがあったら危ないところでした」
そしてさくらは俺達の方に歩き出す。
ランスロット「嘘…私が…負けた…嘘…嘘だあああああ!!」
するとランスロットは、落ちてた剣を拾いさくらに詰め寄る。
「あのガキ!」
俺は素早くさくらとランスロットの間に入り、剣を受け止める。
「「!!」」
直仁「森川さん!!」
「…おいテメェ。誰の女に手ぇ出してんだ?」
直仁「……」
まずい。森川さんがキレてる…
「誰の女に手ぇ出してんだって聞いてんだよ!」
すると森川さんの回りに気が集中していく。
ランスロット「あ…あぁ…」
「決着はついたはずだろうが。これ以上ヤりてぇなら、俺が相手してやるぞ?あ?」
一歩ずつランスロットに近づいて行く。ランスロットは腰が抜け座り込み、歯をガチガチ言わせていた。
「…取れよ」
すると森川さんは、ランスロットの剣をランスロットの前に放り投げた。
「誰の女に手ぇ出したか、その身にしっかりと教えてやるよ」
さくら「大輔さん!」
するとさくらさんやすみれさん、マリアさん達が森川さんを止めに入る。
マリア「少しは落ち着きなさい」
すみれ「そうですわ」
グリシーヌ「全く…私達の事となると回りが見えなくなるのは変わっていないのだな」
「…わりぃ」
森川さんは落ち着きを取り戻す。
「すまなかったなランスロット」
ランスロット「い、いや…あたしも悪かったし」
「そうか…さて、悪いがついでだ。上海華撃団隊長、ヤン・シャオロン!悪いが俺の相手をしてもらおうか」
シャオロン「な、なんで俺だけ指名なんだよ!」
コイツ…あの時の事忘れてるのか?
「直仁の奴とはケリついてるみたいだが、俺とはついてねぇよな?」
シャオロン「なっ!?あの時謝ったじゃねぇか」
「確かに謝った。だがなぁ、自分の嫁達を悪く言われて、怒らねェヤツガいるか?キッチリ落とし前つけさせてもらうぞ?」
シャオロン「チッ!けど、俺もあんたとは1度ケリつけたかったんだよ」
そして、森川さんとシャオロンの戦いが始まる。
直仁「それでは…始め!!」
シャオロン「先手必勝!寸発勁!!」
「寸発勁か。なら…八卦六十四掌」
俺は目を白眼にして、シャオロンの技を避け打ち込んでいく。
「八卦二掌!」
シャオロン「ぐっ!?」
「四掌!八掌!!」
シャオロン「ぐあっ!」
「十六掌!三十二掌!!六十四掌!!」
シャオロン「ぐあああ!!」
全てをくらい、シャオロンは吹き飛ぶ。
「どうした?その程度なのか?上海華撃団隊長は」
シャオロン「く…くそっ…」
「どうした?」
シャオロン「負けて…たまるかよ!!ユイ!」
ユイ「はい!」
するとシャオロンは、ユイから棍棒を受け取る。
「なるほど。直仁との時に見せた棍術か」
シャオロン「ああ。直仁より強いあんたに通じるか分からないけどな!」
「……」
なるほど。あいつなりの考えか。なら、こっちもそれ相応の技で答えないとな。
「投影・開始」
俺は一本の刀を投影する。それを見た現・華撃団連中は驚いてるがな。
「お前の覚悟は分かった。なら、俺もこの技で相手をしよう」
シャオロン「いくぜ!!」
シャオロンは動き出し、上に大きくジャンプした。
「雷の呼吸…」
シャオロン「脳天割り!!」
「壱の型…霹靂一閃!!」
俺達は同士討ちする。
『……』
大神「ど、どうなったんだ…」
大河「わ、分かりません…」
シャオロン「へへ…やっぱり強えわ…森川さん…」
そう言い残してシャオロンは倒れた。
「フッ…説教する筈が、すっかり忘れてたぜ。だが、お前の気持ちは充分伝わったからいいがな」
倒れて気絶したシャオロンを見て、俺はそう呟いた。ったく、いい顔で気絶しやがって。
織姫とレニに対して
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大輔に織姫&レニ両方
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大輔に織姫。大神にレニ
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大輔にレニ。大神に織姫
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大神に織姫&レニ両方