ついに俺の国王即位の日がやって来た。
俺はこの日のために作法などを完璧にこなせるようにしてきた。
弟はあれ以来絡まなくなったがあるとき弟の笑い声が聞こえるときがあった。一週間くらい前だったかな?
「若、そろそろ向かいましょう」
「ああ、分かった。すぐに向かう」
俺はベルテルミーニ王国の正装を着るために居た部屋を出て王の間へと向かう。
途中ミーナと出会った。
「お兄様、国王即位おめでとうございます」
「おいおい、まだ俺は国王になってはいないぞ?」
「それも時間の問題ですよ。後数時間もすればお兄様はベルテルミーニ王国の国王です」
ミーナは悲しそうに言った。
「…国王になって最初の仕事がミーナの結婚準備とはな…。悲しいものだ」
「お兄様、私はたとえ泊に嫁いでも心はベルテルミーニと共にあります」
そう言ってミーナはかた膝をつきこの世界の目上に対する例を行う。ミーナは式典参加のため純白のドレスを着ている。ミーナのその姿はとても洗練され女神のようであった。
「…ミーナ、ここでいうのは構わないがあっちでは絶対言うなよ?泊の連中がそれを大義名分に攻めてくるかもしれない」
あいつらの神経はかなり可笑しいからな。さすがこの世界の中国。そうなると位置的にここはモンゴルにでもなるのか?もしくは後金か。
どちらにしろ俺はこれから大陸統一を目指していくのだ。取り合えず今後は兵士と農民を分けていくか。別に兵士がほどんどいなくなっても問題はない。敵領でウイルスをばらまきゾンビや幻魔化させれば最強の軍団が出来る。今は真・鬼武者に登場した桜を開発中だ。勿論使っている人間は悪党のみだ。この時代は至るところにスラムが存在している。この王都でもだ。そこには埃を叩けば何かしらの罪状が出てくる。若しくは金に困って逃げ込んできたものか。その辺だ。
いまだ桜は上手くいっていないがそれも時間の問題だ。とにかく、今は国王への即位に集中するとしよう。
「それじゃあ、ミーナ。また後でな」
そう言って俺はミーナと別れて王の間へと足を進めた。
国王への即位は特に何事もなく終えることが出来た。
弟が何かやって来るのではないかと思ったが静かにしたままであった。本当に一体何があったんだ?最近大人しすぎでしょ。何かたくらんでいるのかねぇ。
そして即位が無事に終わり国王即位パーティーが行われた。
パーティーにはベルテルミーニ王国の重臣のみならず泊やアルテミラ皇国からもきていた。まぁ、ベルテルミーニ王国は大きくなったからな。
父は泊と同盟を結んだからであろうか?積極的に領土を拡大して現在ベルテルミーニ王国は泊と同盟を結んだときの三倍以上の領土になっていた。そのため大国のひとつとして知られるようになったのだ。
そんなわけで国王になった俺の元にたくさんの人が賛辞を送ってくれるがあまりの多さに少し辟易している。
その挨拶も終わりを迎えたとき弟がきた。
「なんだサクヤ。何か言いたいことでもあるのか?」
「…」
しかし弟は何も答えない。本当にどうしちゃったのかねぇ。
「…国王即位おめでとう」
「…おいおい、本当にどうしたんだサクヤ?お前がそんなことを言うとは思わなかったぞ?」
俺はてっきり罵詈雑言でも言って罵ってくるのかと思ったよ。
弟はそれに答えず少しずつ俺に近づいてくる。
「…俺が賛辞をいう理由はただひとつ」
「今日があんたの命日になるからだ」
瞬間パーティー会場に乾いた音が響いた。
~ハクアの小言~
ハクア「さぁ!いきなりですがただいまよりこの俺ハクア・ベルテルミーニが行うラジオ番組【ハクアの小言】!司会は勿論このハクア・ベルテルミーニだ!」
白董「メインパーソナリティーは若とこの私白董が行わせていただきます」
ハクア「さてさて、この番組は毎回ゲストを呼んではなんやかんや話すぞ!最初のゲストは作者本人だ!」
作者「どうも~」
白董「よろしくお願いします」
作者「白董はとても礼儀正しいね~、それに比べてハクアはなってないね~」
ハクア「なんだと!?タナトス改撃ち込むぞ!」
作者「ちょ!?それはない!俺がゾンビになったら一体誰がこのはなしすすめんのさ!」
白董「若が書いてくださると思いますよ」
作者「そっか、それなら安心…って安心出来ないよ!」
ハクア「うるさい。さっさと死ね」
作者「ギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
ハクア「ったく、作者のせいでめちゃめちゃだな」
白董「原因は若ですが。それより時間が来てしまったようです」
ハクア「む?そうか。…さて!第一回はめちゃめちゃになったが次は期待していてくれよ!それじゃあ、またな!」
作者「」