リリカルな世界の転生者   作:鈴木颯手

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話がポンポンかける。かけるうちに書いておこう。


第二話 ウイルス、細菌

現在俺は地下研究所でテストを行っていた。ここは俺の特典の確認やウイルス、細菌の開発を主とした施設だ。しかし、この施設の存在は俺の教育係りの白董しかしらない。

 

いい忘れていたがこの小国はなぜか西洋風と東洋風の名前がごっちゃになっている。因みに俺の名前はハクア・ベルテルミーニって名前だ。

 

本当は白董にも黙っておくつもりだったがつくって直ぐにばれた。

 

ここで白董の紹介をしよう。年は俺よりひとつ上の男。名前のとおり白い髪に白い肌。目は赤い。気配を消すのがうまくいつのまにか後ろにいることもしばしば。俺の命には基本忠実。今まで逆らうところを見たことはない。ウイルス、細菌の実験のための人間を直ぐにつれてきたり手伝いをしてくれる。

 

「ヒィ、や、やめろ!やめてくれ!」

 

現在俺は試作ウイルスを投与した人間を召喚したスピリットの前に出していた。

 

召喚したスピリットはノーザンベアードだ。それと気付いたのだがスピリットのコストが高ければ高いほど消費魔力も高いことが分かった。軽減コストは関係なく純粋にコストのみなので最強のアマテラスドラゴンより高いコストのやつもいる。いつかはアマテラスドラゴンを召喚してみたいぜ。あいつの能力的にこの辺では出せないが。

 

「い、嫌だ、死にたくない!た、助けて」

 

「行け」

 

俺は助けを乞う男の声を無視してノーザンベアードに攻撃命令を出した。攻撃命令を受けたノーザンベアードは咆哮をあげて突進していく。それを見て逃げる男。男を拘束していないため全力で逃げるが恐怖からかうまく走れていない。

 

…さて、男に射ったウイルスの効力が出てくるまで地下研究所の紹介をしよう。

 

この地下研究所は王城のかなり深いところに存在している。蟻の巣のようにいりくんでおりしらないものが入ったら生きて出られないほど複雑だ。

 

そして今いる実験場はかなり広く作ってある。俺はその上に設置された部屋で様子を見ている。因みにここの防衛はアシガリューが行ってくれている。コストが低くてそれなりに力があるからな。

 

おっと、そう説明している間についに男がノーザンベアードに捕まったようだ。足を捕まれ逆さまに持ち上げられている。人よりも高い身長と力を持つノーザンベアードだからできる芸当だ。最もコストが高いスピリットは皆できると思うが。

 

「い、嫌だ、た、助け…ウガ!?」

 

ん?ついに始まったか?男は苦しいのか自分の喉を閉めながら奇声をあげている。俺はノーザンベアードに傷つかないように下ろすよう命令して成り行きを見守る。

 

男は暫くは喉を閉めていたがやがて顔を引っ掻き始める。それで血や肉が飛び散るがやめない。やがて力尽きたようでピクリとも動かなくなった。

 

しかし、暫くするとむくりと起き上がり呻き声のような声をあげて実験場をさ迷い始めた。

 

実験は半分成功かな。これを見れば皆もわかるとおりゾンビを作ってみた。しかしただのゾンビではない。俺はこう見えても表向きは優しいからな。苦しまないようにしてやりたい。

 

そこで俺は【龍が如く of the end】に登場したタナトスを作っている。あれは感染者に甘美な死を与えるそうだ。俺は間違ってもごめんだが。

 

しかし、今の男はどう見ても苦しんで死んでいったな。ゾンビは出来たが甘美な死を与えることはできなかったようだ。

 

そしてもうひとつの目的を果たすべくマイクに口を近づける。因みにノーザンベアードを既に戻している。

 

「止まれ」

 

俺の声を聞くとゾンビはピタリと行動を止めた。次に歩けと言うと歩きその場を回れと言うとおぼつかない足取りでその場を回り始めた。

 

俺が行ったのはゾンビが命令を聞くようにしたのだ。これなら後は改良すれば兵士として使うことができる。

 

俺はとりあえずは成功と考えてスピリットを召喚してゾンビをすみも残らずに燃やし尽くした。失敗作は必要ない。

 




スピリット紹介
ノーザンベアード
コスト3
軽減コスト2
白のスピリット
系統・巨獣、星魂
レベル1BP3000(1)
レベル2BP5000(2)
レベル1、レベル2『このスピリットのブロック時』
ボイドからこのスピリット上にコア1個を置く。

アシガリュー
コスト3
軽減コスト2
赤のスピリット
系統・竜人
レベル1BP3000(1)
レベル2BP7000(3)

どちらのカードもよく使っていたカードです。

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