これが俺からのクリスマスプレゼントだぁぁぁぁああああ!!!!
嬉しいよね?(威圧
そして今日、お気に入り登録人数20人突破!!!!
まさかここまでとは・・・感謝感激・・・!!!!
私の二次創作「このすばらしい世界にイレギュラーを!」
これからも皆さんのご期待に添い、面白くしていこうと思います!
空が薄暗い。
隆起した地面の上にそれは立っていた。
デュラハン
俺の聞いた諸説は確か・・・とある騎士が無念にも首を斬られアンデットとなり、首を探す為にこの世をさ迷う魔物になったという説。
死を予言する魔物とも言われている。
『俺は最近、この近くの城に越してきた魔王軍の幹部の者だが・・・』
・・・ん?城・・・?
首を持つ左腕がプルプルと小刻みに震え出す。
『まままま、毎日毎日毎日毎日っっ!!おお、俺の城に、毎日欠かさず爆裂魔法と、訳のわからん斬撃や魔弾を撃ちこんでく頭のおかしい大馬鹿者は、誰だアァァァアア!!!!』
デュラハンはそれはもうお怒りじゃったぁ・・・
てか、うん、心当たりバリバリなんですよね・・・
「・・・爆裂魔法?」
「爆裂魔法を使えるやつって言ったら・・・」
「爆裂魔法って言ったら・・・・・・」
冒険者達の視線がめぐみんに集まる。
本人は自分じゃないと言わんばかりに他の魔法使いを見る。
責任転嫁やめなさい・・・
あそこに撃ってたの俺とめぐみんしかいないし・・・
「めぐみん・・・行くしかない・・・」
めぐみんは観念したのか渋々俺の後に付いて来る。
デュラハンとの距離を10mにして立ち止まる。
『お前らか・・・!お前ら二人が、毎日毎日俺の城に爆裂魔法と訳分からん斬撃と魔弾をぶち込んで行く大馬鹿者共か!
俺が魔王軍幹部だと知っていて喧嘩を売っているなら!?
堂々と城に攻めてくるがいい!
その気が無いのなら、街で震えているがいい!
ねぇ!?何でこんな陰湿な嫌がらせをするの!?
この街には低レベルの冒険者のみで雑魚ばかりと見逃してやっていれば、調子に乗って毎日毎日ポンポンポンポン魔法と斬撃を撃ち込みにきおって!!
頭おかしいんじゃないのか貴様ら!』
まぁ怒りますよね・・・自分の住んでる所にバンバン撃ってたら・・・
「我が名はめぐみん!アークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!」
『・・・めぐみんって何だ?バカにしてんのか?』
「ちっ、違わい!」
すみません・・・この子紅魔族なんですよ・・・
「我は紅魔族の者にして、そしてこの街随一の魔法使い。我が爆裂魔法を放ち続けていたのは、こうして魔王軍幹部の貴方をおびき出す為の罠!こうしてまんまとこの街に、ノコノコ出て来たのが運の尽きです」
めぐみんの言葉に後ろの冒険者達が感心したのか、どよめく
作戦ではないけど・・・
『・・・ほう、紅魔の者か・・・そのおかしい名前は別に俺をバカにしていた訳では無かったのだな』
「おい、両親から貰った私の名前に文句があるなら聞こうじゃないか」
めぐみん、落ち着け・・・
『そっちの貴様もだ!何だあの斬撃と魔弾はぁ!?実力が近いと思ってあの城で待っていたがそこの頭のおかしい奴と一緒にポンポン撃ちやがって・・・!堂々と挑んできたらどうだ!』
しょうがないじゃん・・・いるって知らなかったんだし・・・
てか実力が近いって・・・?
ヤッタァ!誉められたヨ!
『まあいい。とにかく、俺はお前ら雑魚共にちょっかいをかけにこの地に来た訳ではない。この地にはある調査に来たのだ。しばらくはあの城に滞在する事になるだろうが、これからは爆裂魔法は使うな。いいな?』
デュラハンはそれだけ言うと用が済んだのか帰ろうとする。
「それは、私に死ねと言っている様なものです。紅魔族は日に一度、爆裂魔法を撃たないと死ぬんです」
『お、おい、聞いた事ないぞそんな事。貴様、適当な嘘をつくな!』
惜しい・・・もう少しで帰ると思ったのに・・・
俺は何か来ると勘づき、軽く半歩前に出る。
『どうあっても、爆裂魔法を止める気は無いと?』
デュラハンの問にめぐみんは頷く。
『俺は魔に身を落とした者ではあるが、元は騎士だ。弱者に手を出す趣味は無い。だが、これ以上城の近辺で魔法を使うのなら、こちらにも考えがあるぞ?』
・・・来るな・・・
「ふっ・・・余裕ぶってるのも今のうちです!先生!お願いします!」
・・・先生?
どうも呼んだのはアクアらしい・・・。
「しょうがないわね・・・魔王軍の幹部だか何だか知らないけど、この街にこの私が居たのが運のつきよ!さあ、覚悟はいいかしら!?」
どうもアクアは先生って呼ばれた事に気分を良くして、俺達に走り寄りながら、何処からか先端に桃色の蕾のついた白いステッキを出す。
デュラハンもこれは予想外の者が来たのか、興味を示す様にアクアを腕に抱えた頭で見る。
『ほう、これはこれは。プリーストではなくアークプリーストとな? 俺は仮にも魔王軍の幹部の一人。
こんな街に居る低レベルのアークプリーストに浄化されるほど落ちぶれてはいない。アークプリースト対策は出来ているのだが・・・。
そうだな、ここは一つ、紅魔の娘を苦しめてやろう・・・』
デュラハンはそう言って右手にどす黒い魔力を集める。
「大丈夫、私が浄化するわ!」
そういうアクアの前に俺は立った。
「リュウヤ!?危険よ!ここは私に・・・」
俺は叫んだ────
「ダクネスと和真はそこで待機!めぐみんもアクアの後ろに隠れてろ!」
それぞれが俺の指示した行動を取る。
よし・・・これで危険は免れた・・・
俺は歩いて最前線に出る。
『ほぉ・・・自ら前に出て来るとはな・・・何をする気だ?』
「さぁな?お前がそれを撃てば分かるんじゃないか?」
恐らく奴が放つのは【死の宣告】
勝算は半分だ・・・でもやるしかない・・・!
俺は掌を隠すようにして魔力を右掌に溜める。
『面白い・・・その挑発に乗ってやろう・・・』
デュラハンは人差し指を突き出し、唱えた。
『汝に死の宣告を!お前は一週間後に死ぬだろう!!』
黒い魔力がかなりの速度で飛んでくる。
俺は右手の人差し指を突き出し、魔法を唱えた──
「【人間失格】」
魔法を唱えた瞬間、人差し指の先が光出し、黒い魔力とぶつかり火花を散らす。
魔法【人間失格】
俺が作った、相手の魔法を相殺する魔法。
基本全ての魔法を打ち消すことが出来る魔法だ。
だがこの魔法には欠点があり、打ち消す対象の魔法が強ければ強い程、消費魔力も増える。
だから魔力が尽きれば相殺の効果は消え、相手の魔法を被弾してしまう。
流石魔王軍の幹部・・・相殺するのに俺の魔力の75%も消費した・・・
『・・・クククッ・・・クハハハハハ!!!!まさか死の宣告を打ち消すとはな!!!!面白い!ならば・・・』
ガシャンと音を立て、デュラハンは馬から降りる。
『この俺が相手をしてやろう・・・!』
その右手には緑色の大剣が握られている。
やるしかないのか・・・
「【銃剣製:第二世代型神機】」
俺は【銃剣製】でGODEATERで使われる神機で、刀身がロングソード、銃身がアサルト、装甲がタワーシールドで構成された全体が黒い二世代型神機を出し、デュラハンの上に【転移】を使って移動する。
黒くした理由?
・・・まぁカッコイイからw
「おらよっ!」
『ぬんっ!』
2つの金属はぶつかり合い、火花を散らす。
デュラハンは力を入れ、俺を弾き返した。
『・・・貴様・・・名は何という?・・・』
「へぇ・・・アンデットとはいえ興味を示すのか・・・」
『当然だ・・・久々の実戦だからな・・・これから倒す相手の名ぐらいは知る必要がある』
それもそうか・・・なら教えといてやるか・・・
「リュウヤ・・・冒険者のイチジョウリュウヤだ!!!!」
俺は駆け出す。
『リュウヤか・・・その名・・・覚えておこう!!!!』
激しい攻防が始まった。
ガッ!ズシャッ!ガキン!
両者共に一歩も引くことがない。
竜弥の斬撃が入る時もあれば防がれることもある。デュラハンもまた同じだ。
デュラハンは厄介になったのか竜弥を蹴り飛ばす。
だが竜弥も負けじと神機の装甲を展開してそれを受ける。
だがデュラハンの力が強く3m程飛ばされた。
『面白い・・・ここまでやれるとはな・・・』
「そいつはどうも・・・こちとら現役の騎士に稽古をつけてもらってるもんでね・・・こっちとしては大人しく帰って首を探しててもらいたかったけどな」
皮肉混じりにデュラハンに告げる。
まぁこいつは首を抱えているから探す必要無いけど・・・
『俺もそうしたかったが性分でな・・・強い奴となれば闘いたくなるものだ・・・』
アンデットとはいえ元騎士、動きがそこらの冒険者とは桁違いだ・・・それにあの体格、恐らく鎧も数kgはある・・・その上左腕は頭を抱えているから使えない。
なのに奴は右腕のみで、両手を使っている俺との力に大差がない、そしてダクネスと訓練した時の様に木剣でもない。
これは完全な殺し合い────
もしこの状況で両手であの剣を握られて闘ったらと思うと冷や汗が出る。
魔力残量が少ないが・・・使うしかないか・・・
『どうした?来ないのか?』
両者が様子を伺う。
「流石は元騎士と言うべきか?簡単に攻撃を受け流すんだな・・・」
『この程度は実力の内には入らん・・・そうでなければ騎士は名乗れんよ』
「・・・そうか・・・こちとらもう帰りたいんだがな・・・」
『帰りたい・・・?ふざけた事を言うのだな?俺は元騎士、このまま帰すとでも思っているのか?』
それもそうか・・・
「いや思っちゃいねぇよ・・・だから・・・」
俺は神機を正面で構える。
「次で終わらせてやる!!!!」
2人の間に沈黙が流れる。
『終わらせる・・・?クククッ・・・クハハハハハ!!!!終わらせるか!いいだろう!こちらも全力で行かせてもらおう!』
両者が構える。
俺は深呼吸し、残り魔力の大半を消費する、ある魔法を叫んだ────
「【一刀修羅】!!!!」
魔法【一刀修羅】
俺が今の自分の限界を超えた全力を出す為に作った魔法。
誰かが言ったかは覚えてないが、脳はリミッターが掛かっており、基本10%しか使われていない。
この一刀修羅は元々リミッターを外し、残り90%を無理矢理こじ開ける技だ。
はっきり言って俺も今100%出せとなると無理だ、ならエターナルバーストの様に基本性能を上げればいいと思い、1分間だけ自分のステータスを50倍に跳ね上げるようにした。
1分間にした理由はただ単に1分間以上使うと全身が筋肉痛になるからだ・・・最初に使った時・・・あの時は痛かった・・・うん・・・
魔法を叫んだ途端に風が吹き荒れる。
魔法が発動した証拠だ。
『力が跳ね上がっている・・・ククク・・・クハハハハハ!!!!面白い!まだそんな切り札があるとはなぁ!来い・・・決着を着けるぞ!』
俺は駆け出す。
残り50秒・・・
「ウオォォォオオオ!!!!」
デュラハンが思い切り剣を真っ直ぐ振り下ろして俺の左肩を狙う。
俺は咄嗟に左足で地面を蹴り、デュラハンの左側に移動して剣の攻撃範囲外に出る。
出た瞬間に右足でブレーキを掛け、思い切り神機を横に薙ぎ払った。
『甘い!』
ギィン!と音がしてデュラハンの剣で防御されるのが分かる。
俺の斬撃はいとも簡単に弾かれた・・・
・・・くっ!さすがに無理か・・・!!!!
残り40秒・・・
弾かれた勢いを利用して身体を回転させ、縦斬りをする。
デュラハンも負けじと剣を横に振り防御する。
ギィン!と火花を散らせながら金属同士がぶつかる音が響き、俺は力差で飛ばされる。
だがすぐさま神機を銃型に変形させデュラハンの胴体を撃ち、その何発かが被弾する。
『ぐっ・・・!なんだ・・・その武器は!』
「ちょいとした可変型でね・・・けど止めは剣で行くぜ!」
デュラハンは被弾した部分が痛むのか少し動きが鈍くなっている。
よし・・・行ける・・・!
残り30秒・・・
一刀修羅の活動限界の半分を切った。
このままでは拉致が開かないと判断し、再び別の魔法を唱える。
「【ブラッドレイジ】解放!!!!」
魔法【ブラッドレイジ】
某神喰いゲームの奥の手だ。
俺はこの技をダメージを受けた分と比例して、使用者のステータスを制限時間内のみ跳ね上げる魔法にして作り上げた。
【ブラッドレイジ】が発動し、俺の背中に円を描き、棘のような金色の翼が生える。
【一刀修羅】と【ブラッドレイジ】・・・
残り魔力は既に5以下・・・使える残り時間は約5秒・・・
身体は軋んで悲鳴を上げるがこれに賭けるしかない!!!!
ダクネスにも放った【霞み突き】・・・これで決める!!!!
俺は神機を剣型に戻し、駆け出した。
デュラハンの前で剣を振り下ろす。
俺の突き可能な範囲に入れた!
『貰ったぁ!』
「させるかアァァァアア!」
振り下ろしと突きが交錯する。
デュラハンの剣が俺の左肩に入る、だが竜弥も負けじと突きを放ち、勢い余ってそのままデュラハンを通り越してしまった。
倒れるのはどちらか・・・
パキン────
金属の剣が折れる音がした。
折れたのは───
両方だった───
両者の武器は砕け、竜弥はデュラハンと引き分けた。
「がっ・・・はぁっ・・・!」
【一刀修羅】と【ブラッドレイジ】の効果が消え、竜弥が満身創痍でなんとか立っているが規則正しい呼吸が出来ない。
竜弥の右肩から左腿に赤い線ができ、血が浸たり落ちる。
鉄のような味がする・・・口からも血が出てるのか・・・?
だがそれでも折れた神機を杖にして立っていた。
デュラハンも深手を負ったようで左脇腹が竜弥の神機によって抉られている。
『うっ・・・ぐっ・・・』
デュラハンはガクッと片膝を付くもすぐに立ち上がり、馬に乗る。
「どこに・・・行きやがる・・・!」
『今日は・・・・・・ここまでにしておいてやる・・・だが忘れるな・・・!俺は必ず・・・貴様を・・・!』
全てを言う前にデュラハンは去っていった。
闘いの場に俺だけが残された。
ウオォォォォオ!と門の近くにいる冒険者達から歓声が上がる。
俺のパーティメンバーも走り寄って・・・あれ・・・?
目が・・・霞む・・・
俺は完全に力尽き、地面に倒れた。
誰かが俺を抱き起こし、皆が話し掛ける。
涙が顔に落ちた。
めぐみんが涙を流している。
何か言ってる・・・必死に目を凝らし口元を見た。
『ご・め・ん・な・さ・い』
馬鹿・・・謝るなって・・・
やべ・・・眠くなってきた・・・
俺は皆に囲まれたままゆっくりと意識を手放した────
書いててなんだけど・・・
竜弥・・・アンタ強過ぎや・・・
【一刀修羅】と【ブラッドレイジ】同時使用って・・・
そしてデュラハン戦を出したのでアンケートの締切は明日の18:00です。
見てない、知らないという方は活動報告をご覧下さい。
優しい皆なら投票してくれるよね・・・?(´;ω;`)