そして登録人数250人突破し、全話PVも20万突破しました。
という訳で今回の回は最初の投稿した日の時間である20:10の投稿とさせて頂きました。
初めての小説投稿でまさかここまでなるとは・・・
これからもこの素晴らしい世界にイレギュラーを!を宜しくお願いします。
「リュウヤ、準備はいい?」
「おう」
俺達は今、宿屋の裏庭にいる。
遂に今日、【スサノオ】の性能実験を始める。
んじゃ始めるか・・・
どんな物か分からないから十分に距離を取らせる。
俺は【魔法生成機】をポケットに入れて起動した。
「【スサノオ】起動」
【魔法生成機】所有者──[イチジョウリュウヤ]
【魔法生成機】ノ正規隠シシステム[パンドラ]ノ条件オールクリア
セーフティーロック────解除
通称【スサノオ】
通常起動シマス────
その電子音の後にポケットから黒い靄が吹き出して俺の顔を除いて全体を包み込む。
怒らくは【魔法生成機】から出たんだろう。
靄は少しづつ固まっていき、黒い甲冑を纏った形になった。
「これが【スサノオ】・・・」
手を閉じたり開いたりして感覚を確かめる。
大きさ、重さ、全てが丁度良く、動きにくさが感じられない。
「どう?」
アクアが聞いてきてそちらを見るとウィンドウが表示された。
驚いた表情を浮かべてしまったが向こうは気付いていない。
どうやら俺にしか見えないらしいな・・・
ウィンドウには魔力残量やスラスターの出力ゲージの表示があった。
てか見えづらいな・・・
消えないかな~?なんて考えた時だった。
ウィンドウが綺麗さっぱり消えたのだ。
後は・・・
「【ピット展開】」
背中にあったピットが分裂して俺の周りを飛び始める。
停止と念じるとピット達は地面に対して垂直になり、俺を囲むようにして止まる。
まるで俺を守ってるかのようだ。
なら次は・・・
「【ライトアーム:ブレード】」
詠唱をするとメキメキと音を鳴らして右手の形状がブレード状になる・・・いや、違うな・・・“右手の形状が変わる“というよりも“魔力が収束され、その魔力がブレードになった“という方が正しい・・・
2~3回程軽く振ってみる。
軽い。
「【レフトアーム:銃】」
こちらにも魔力が収束され、銃口が現れる。
なんというか・・・トランスフォーマーに出てきそうなカッコイイデザインだ。
残るは・・・スラスターだな。
背中に2つ、両足に1つずつ、合計4つあるスラスターを点火して逆噴射による飛行を試してみる。
おぉ・・・意外とバランス取れてる。
さすが俺・・・と思ってそれぞれのスラスターを見ると自動で向きを微妙に変え、安定させてたようだ・・・恥ずかしい・・・
そしてこの飛行モード、どうやら体重移動で方向転換や移動が可能のようだ。
魔力残量のみを表示して残量を見るとスラスターを使ってたせいか10分の1程減っていた。
俺は地面に降りて【スサノオ】を解除した。
「どうだった?」
全然動きやすい事を言うとアクアがホッ・・・と安心していた。
試しに模擬戦で試すと言ってアクアに【ドレインタッチ】をさせてもらう。
模擬戦の相手はゆんゆんだ。
「一応俺は防御を中心にやるからドンドン来ていいからな」
「分かりました」
俺が【スサノオ】を発動したのを確認してゆんゆんが魔法を放つ。
「【スターライト・ブレイカー】!!!!」
その時ある物が俺の目の前に表示される。
【魔法名:スターライト・ブレイカー
魔法の種類:収束系砲撃魔法(攻撃系最上位)
魔法の内容:自身が放出した魔力を収束し、相手に向けて砲撃する魔法】
そう、魔法の情報が流れてきた。
そして別の魔法の欄が表示される。
・シールド
・零地点突破・改
・四天抗盾
恐らく発現できる防御系の魔法だな。
そしてシールド以外の魔法は俺は作ってないから多分【スサノオ】に元々搭載されていた魔法なのだろう。
試しに一番下の魔法を使う事にした。
「【四天抗盾】」
ピットが4本動き出してピット1本を中心に三角にシールドが形成され、ゆんゆんの撃った【スターライト・ブレイカー】が【四天抗盾】に直撃し、吸収された。
魔力のメーターもちょっと減る。
・・・ん?再び減った?
三角のシールドを見ると中心に光が収束されていく。
そしてその光は放たれた。
その先にいるのはダクネス。
「ダクネス!」
ダクネスはすぐに気付くも真正面から受けた。
だがダクネスに傷一つ付いてない。
それどころか「リュウヤその程度か?」と頬を赤らめて挑発してる・・・もうやらんて。
もう1度ゆんゆんに【スターライト・ブレイカー】を撃ってもらう。
次に試すのは【零地点突破・改】。
2本のピットがパカッと開いて四角を作り、魔力の膜を張った。
その真ん中に【スターライト・ブレイカー】が激突したがすぐに吸収され、案の定魔力メーターが少し上がった。
「シノア、模擬戦頼むわ」
「は~い」
シノアは【死鎌童子】を展開して俺に斬り掛かる。
シノアの振った【死鎌童子】は俺の肩を捉えた。
ガキッ!!!!
金属同士がぶつかり合うも俺の【スサノオ】は傷一つ付いてない。
だが魔力のゲージが微妙に減った。
恐らくこの【スサノオ】は魔力構成されてて、【死鎌童子】の攻撃を受けた所に修復で魔力が供給されたのだろう。
つまり【スサノオ】展開時の魔力減少は今の所
・スラスターを使う。
・魔法を使う。
・攻撃を受ける。
の3つが魔力の減る条件ということだ。
試しにブレードとか銃とか使ってみるか・・・
そのままシノアと模擬戦をやろうかと思ったら和真が名乗り出てきた。
「お前やるの?」
「まぁな、少しは剣の腕も上がっただろうしな」
まぁ、本人がやりたいのならそれでいいか。
「んじゃ、ちょっと模擬戦頼むわ」
「いいぜ」
お互いに距離を取って和真は【チュンチュン丸】を構え、俺は【スサノオ】の右腕の部分をブレード状に変える。
和真が俺に縦に斬り掛かる。
それを俺はブレードを横にして対応した。
ギィン!!!!
魔力の減りはミリ単位。
まぁ刀とかの刃物系は金属だけど使えば使う程摩耗する。
このブレードは魔力構成されてるから斬った際に摩耗した部分へ魔力が送られて元の刃に戻るって感じだな。
因みにこの時点で魔力は100から92に減ってる。
燃費的にはどうなんだろうか・・・?
俺は左腕を銃に変えて単調で5発程撃つ。
和真はすぐに反応して5発全てを躱した。
「少し動きが良くなったな?」
「誰かさんに扱かれてたからな」
和真はそう言いながら俺に斬り掛かる。
うん、スピードも刀の威力も稽古を始めた当時よりかは全然良くなってる。
少し本気を出して【霞み突き】を使った。
和真は上半身を捻って【霞み突き】を躱し、そのまま【チュンチュン丸】を横に一閃する・・・って!
「うおっ!?」
まさかの反撃にブレードで対応する。
あと少し反応が遅ければ負けてた。
「っぶね~・・・」
よく反応出来たな。
「チッ、勝てたと思ったのに」
まさか流派に対応されるとはな・・・
だが和真のお陰で動きに対しての不憫さが全く無いことを再認識出来た。
ちょいとゆんゆんに攻撃魔法を使ってもらって【零地点突破・改】で吸収して魔力を回復する。
さっきから【スサノオ】を纏った状態で【ドレインタッチ】をしないのはアクアにそう言われたからだ。
どうもこの【スサノオ】はかなり魔力吸収に関しては繊細で【スサノオ】を起動したまま魔力を吸収したら装甲に影響が出やすいのだとか。
まぁ【魔法生成機】自体不安定だから尚更不安定にしても意味無いし、それで壊れたら最悪だ。
だから唯一魔力吸収の出来る【零地点突破・改】を使って魔力補充をやらせてもらっている。
その他で魔力補充をやらせてもらうなら【スサノオ】を解除してからと言われた。
ウィンドウを展開すると魔力は95%に増えていた。
・・・・・・ん?
ウィンドウをよく見ると【WARNING!】と下に表示がある。
それを開くと【滅却砲】と表示があり、メーターは60%位溜まっていた。
試しに和真に軽く俺の装甲を斬らせてみる。
すると62%に上昇した。
和真とシノアに「こっちがいいって言うまで斬り続けて」と頼み、斬り始める。
すぐに100%になり
【滅却砲】ヲ発動シマスカ?
YES
NO←
と表示された。
・・・ちょっとヤバそうだけどやってみるか・・・
何事にも経験が大事だからね。
アクア達に「【滅却砲】っての撃ってみるから離れてて」と言って誰もいない所へ右腕を水平にしてYESを選ぶと《【滅却砲】の発動ヲ確認。砲台構築ト魔力充填ヲ開始シマス》とアナウンスが流れ、砲台が形成され始める。
そしてその砲台は重い為、自動で脚立が付いて安定している。
先端の銃口辺りに魔力が収束され始め、水色、赤、白の順に色が変わっていく。
アクアが走ってきて砲台の銃口を上に上げようとしていた。
「どうした?」
「どうした?じゃないわよ!!!!何【スサノオ】の全力を使おうとしてんの!?この王都が吹っ飛ぶわよ!?」
その言葉を聞いた途端に俺の顔は青くなった。
え?マジ・・・!?ちょっ!?どうしよう!?ねぇ!?本当にどうしよう!?
銃口を上げようにも重くて上がらない。
そうだ!
「シノア!人型を出してくれ!」
「え?はい。分かりました」
シノアは【死鎌童子】を展開して人型を3体程出した。
その人型達は俺に近付いてきて一緒に銃口を上に上げたと同時に真っ白なレーザーが天空へ伸びる。
そのレーザーは雲の中に吸い込まれ、大爆発を起こした。
当然爆風は王都を巻き込むが爆発自体には巻き込まれず、爆風だけの被害で住宅街の瓦が剥がれ、鉢植えが落ちて割れるだけで済んだ。
「・・・」
あっぶね~・・・マジで王都1個消滅させかけたんだな・・・
勿論パーティメンバー全員からはお叱りを受けた。
でもこれで【スサノオ】の性能は分かった。
これなら【終わりのセラフ】を使わずともウェイルスとアメルダをどうにか出来るかもしれない。
俺は希望を見出して今後は【スサノオ】をクエストで使って扱いに慣れておこうと思った。
そしてその爆風で魔物が襲撃して来たと王都中で騒ぎになり、王都にいた100人を超える騎士団や冒険者達が集まって闘いに備わってしまったのは言うまでもない・・・
ま、後々怖くなりそうだったので【スサノオ】の性能実験で砲撃したとは言わずに来るはずのない魔物襲撃の防衛線に参加しましたがね。
【スサノオ】の見た目は魔法科高校の劣等生で司波達也が使っていた装備を連想して下さい。
【滅却砲】の見た目はガンダムのGNバズーカの全体を黒く染めたような形状です。
それと先程、スマホで小説を書いていたのですがスマホがバグって勝手に再起動し、アプリで書いていた小説が書き溜め分も含めて綺麗さっぱり消えました。
バックアップもありません・・・
なので次回の小説投稿は少し間が空いてしまうという事になりました。
皆さん・・・本当にすみません・・・
消えたと知った時の絶望感は凄まじかったよ・・・
感想、誤字脱字報告お待ちしております。