この素晴らしい世界にイレギュラーを!   作:JAIL

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ゴールデンウィーク中は投稿どうしよっかなぁ~・・・
水曜日から海外に出掛けるんだよね・・・
無料Wi-Fiあったら投稿出来るけど・・・


この素晴らしい世界に新しい相棒を!

庭には綺麗な花が咲き誇り、鳥達がじゃれ合っている。

 

「いぃぃぃいいやあああぁぁぁあああ!!!!」

 

そして寒いという理由から外に出たがらない駄目神の悲鳴も響いていた・・・

ダクネスとめぐみんは外に出てクエストに行きたいらしく、アクアをソファーから引き剥がそうとしている。

 

「貴方達子どもみたいよ!外に行きたいなら他のメンバーを誘えばいいじゃない!」

 

アクアはそう言ってソファーにしがみつく。

 

「誰が子供ですか!」

「今のアクアの方が余程子どもっぽいぞ!このままでは・・・」

「「あんな風になるぞ(なりますよ)」」

 

俺達を2人がジッ・・・と見る。

・・・なんですか?

 

「・・・さすがに私だってああはなりたくないけど・・・でも私より先にあのダメな方を何とかしてよ!」

「おいお前ら、温厚な俺でも怒る時は怒るぞ?さっきっからあんな風だとか、ダメな方だとか・・・失礼だぞ?」

「和真に同意・・・」

「これは・・・駄目になりますよぉ~♪」

「暖かい・・・♪」

 

俺達、和真、俺、シノア、フィーリィゆんゆんは和真が設計し、俺が作ったコタツに入ってぬくぬくしていた。

電気は無いので熱した炭を使ってるから中に潜って全身を温める事は出来ない。

フィーリィとゆんゆんに至ってはコタツの暖かさに感動し、テーブルに顔を置いてふにゃけ顔になるほどだ。

 

「ミカン食べる?」

「あ、貰いま~す」

「私にも下さ~い」

 

俺はミカンを取って2人にも渡す。

俺とシノアは2人でテーブルの一辺に座っていた。

 

「文句があるならそこから出てきて言いなさいよ」

 

アクアの言葉に和真はコタツの中に潜り込んだ。

お~い一酸化炭素中毒になるぞ~

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

それは昨日の朝まで遡る。

俺達は魔王軍幹部の1人、バニルを倒すことが出来た。

だがそれは同じ魔王軍幹部であるウィズにそれを告げなければならない事を意味していた。

 

「バニルの事に関しては私から報告しよう・・・短い一時だったが身体を共有し、暴れ回ったからな・・・エリスに使えるクルセイダーとしてこんな事を言ってはならないと思うが、まぁ嫌いな奴では無かった・・・」

「そうか・・・」

 

バニルの憑依によりダクネスは自分を犠牲にしようとしていたがゆんゆんと俺の魔法でそれは逃れる事が出来た。

だがバニルに関しては個人的に、少しばかり憤りを感じていたのは事実だ。

ダクネスがドアノブに手を掛け、ドアを開いた。

 

「ウィズ!話したい事が!」

「へいらっしゃい!店の前で何やら恥ずかしいセリフを吐いて遠い目をしていた娘よ。汝に1つ言いたい事がある。『まぁ嫌いな奴では無かったよ』との事だが、我々悪魔には性別が無いのでそのような恥ずかしい告白を受けてもどうにも出来ないのだ」

 

・・・目の前には死んだ筈のバニルがエプロンを着けていた・・・って・・・え?

何で生きてんの!?

横ではダクネスが恥ずかしさの余りに顔を手で隠し、しゃがみ込んでしまった。

和真はそれを優しく慰めていた。

奥からウィズがやってきてバニルを倒した事とスパイ疑惑が晴れた事を祝福してくれた。

 

「てか何でこいつ生きてんの?ゆんゆんの【グロウ・オブ・ストライカー】で仮面が砕けて死んだはずだけど?」

 

俺の質問にバニルが近づいてきて仮面を見せる。

額の部分には【Ⅱ】と書かれていた。

どうもこれは残機らしい・・・

残機って・・・ゲームかよ・・・

俺のツッコミは心の中で散るだけだった・・・

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

ウィズの話によるとバニルは魔王軍幹部を辞めたがっていたらしく、結界の管理もしていないのだとか・・・

てか辞めたがってるって・・・魔王さん、信頼ないのな・・・

そんなバニルがこっちに来る。

 

「遠い地からここに来た者達よ。己が商売に協力するが吉と出た。いい話があるのでお一つどうか?」

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

バニルの言う儲け話とは俺達のいた世界の商品をこちらで作って売り出すという事だ。

俺と和真で開発して、量産体制と販売ルートはバニルが確保するとの事。

和真が工業関係に携わっていた俺に協力してくれと頼まれ、俺も製作する事になったのだ。

その手始めがこのコタツだ。

そして最初の冒頭に至るという訳だ。

 

「にしてもさすがは工業高校出身なだけありますね・・・足回りとか色々としっかりしてますし」

「まぁ木製品だから余り苦じゃねぇよ?」

 

因みに熱した炭を置く所に使ってるのは金属製で網型のチリトリじみた形をしてる為、横から出し入れ出来るようになっている。

その真上にも金属板を使い、真上に当たる木製の台の部分も中を凹ませて空間を作っているから直接の引火は防いでいる。

 

「竜弥、そしたら他にも作って欲しいのがあるんだけど」

「・・・物によるぞ?」

「まぁ手動のマッサージ製品とかだな」

「それならいけるな。デザインとかはそっちに任せていいか?」

「分かった」

 

そう言ってお互いにまた温り始める。

あ~ここは天国デス♪

 

「お2人が作ったコタツという暖房器具が優秀なのは確かに理解しました。でもそろそろ活動を再開しましょう?」

「そうだぞカズマ。ほら出て「【フリーズ】!」ひゃぁぁああ!!!!」

 

ダクネスが和真を出そうとこたつ布団を捲ると和真がダクネスの首筋に【フリーズ】を使い、ダクネスは悶えた。

まぁ確かにそろそろ動こうかな・・・

そう思って俺は立ち上がる。

 

「めぐみん、爆裂魔法撃ちに行くか?」

「!はいっ!行きましょう!ほらカズマもそろそろ出てきましょう?」

 

和真はめぐみんの腕を掴み返して【ドレインタッチ】をした。

急に【ドレインタッチ】をされためぐみんは魔力を少し奪われて倒れる。

 

「ヌハハハハ!今の俺は誰が相手でも負ける気が・・・あ・・・」

 

ん?どうした?

 

「き・・・緊急事態だ。虫がいいとは思うが少しの間だけ休戦しよう。悪いんだが、2人ともコタツの下にあるマットを持ったままトイレまで連れて行ってくれ」

 

あ・・・それね・・・

ダクネスとめぐみんは立ち上がって和真マットを持つ。

嫌な予感しかしないからフィーリィ、ゆんゆん、シノアは避難させた。

めぐみんとダクネスはマットを持った。

ってあれ?意外と素直・・・

 

「この男はこのまま外に捨てましょう」

「そうだな。レイシャ、窓際にいるのなら丁度いい。窓を開けてくれ」

「ちょっと待て!?お前らには人の心が無いのか!?待て・・・本当にま「「せーのっ!」」いやああぁぁぁああ!!!!」

 

では無かったな・・・

俺の予想は的中し、和真はコタツごと外へ飛び立った・・・

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「うぅっ・・・寒い・・・」

「暖炉・・・ソファー・・・」

 

和真とアクアが何かブツブツ言ってる。

 

「なぁカズマ、何故この通りへ?」

「ギルドはこっちじゃありませんよ?」

 

俺達は今、武器屋に向かっている。

ある物を依頼して作って貰ってるわけだ。

 

「チーッス!おっさん!刀!俺達の刀出来てる!?」

「おっ!アンタらか!出来てるぞ。一応黒髪の兄ちゃんに教えられた通りにしてみた」

 

そう言っておっさんは2本の刀を持ってきた。

1本は和真に、もう1本は俺が受け取る。

へぇ・・・ちゃんと鍛えられてるな・・・まぁ玉鋼使ってないから日本刀とは言えないけどね・・・

 

「いや~そっちの兄ちゃんには助かったよ。〔焼入れ〕とか全く分かんなかったけどアンタが説明してくれたお陰でかなりよく出来てるはずだ」

 

はぁ・・・こちとら説明で疲れましたよ・・・こういう時に説明力の無さを実感できるよね・・・

 

「お2人はいつの間にそんな剣を?」

「前にこのおっさんに【鍛冶スキル】を習得させてもらったことがあってな」

「あぁ、例の儲け話で必要だという話だったな」

「そのついでに俺の装備も纏めて新しくしようと思って依頼しておいたんだよ」

 

そう説明した和真と横にいた俺に1枚づつ、長い紙が渡される。

この紙でこの武器の名前が決まるんだとか・・・

まぁ俺のこの刀の名前は既に決まってる。

それと、と言っておっさんが奥から別の装備を持ってきた。

和真が頼んだ緑と紺がベースの鎧だ。

へぇ、結構いいじゃん。

因みに俺が頼んだのは刀だけ。

パーティメンバーもそれぞれで鎧をした和真を眺める。

和真が動こうとした。

 

「ふんっ!」

 

ガコンガコン・・・

・・・え?

 

「あいっ!」

 

ガコンガコン・・・

・・・・・・まさか・・・?

 

「重くて動けないのか・・・?」

「はい・・・」

 

結局おっさんに協力してもらって外してもらった。

 

「まぁ・・・武器が新調出来ただけで良しとするか・・・」

「だな・・・あっ早速名前つけるか」

 

俺は紙に名前を書いて柄に貼り付けるとその紙は焼け消えて柄に名前が残った。

 

「どんな名前にしたんだ?」

 

和真に聞かれ、柄を見せる。

その柄には

 

昴雀(すざく)

 

と書かれていた。

前世の剣術クラブで俺が使っていた刀の名だ。

 

「【昴雀】か・・・いいな・・・まぁ俺は後のお楽しみって事で!」

 

和真が早速刀を腰に提げる。

ふーん・・・結構様になってるじゃん。

宜しく頼むぜ!相棒!と和真が歩き出した。

カァン!

ガシャンガシャシャーン!!!!!!!!

・・・刀の鞘が他の武器に当たって倒れた。

和真が謝って再び歩き出す。

 

ガッ!

 

ドアの淵に刀がぶつかったよ・・・

和真は即刻小さくしてもらった・・・

まぁ和真は出れました・・・

 

「竜弥も短くしてもらわないと出られないぞ?」

「いや・・・ただ単に・・・」

 

ヒョイッ─────

 

刀を縦にしてドアを通り過ぎる。

 

「立てればいいじゃん」

「この野郎おおおぉぉぉぉおおおお!!!!!!!!」

 

理不尽な切れ方されました・・・

え~・・・

 

俺達は次に衣類店に来ていた。

用があるのは俺だ。

 

「なんか頼んでたのか?」

「まぁな・・・さてと」

 

ドアを開けて入る。

 

「いらっしゃいませ~!あっ!お客様!例のもの出来てますよ!」

 

店員がそう言ってマネキンに着飾られた服を持ってきた。

それは全体的に黒に近い紺で下はプリーツスカートのようになっている・・・言わば【袴】だ。

その上には背中に個人的に自分の好きなマークである、GOD EATERの【フェンリル】のマークが付いた白い羽織が1枚被さっていた。

早速試着室に入って試着してみる。

サイズは丁度いいな・・・

皆に見てもらおうと外に出た。

 

「「「「「「「「おお~!」」」」」」」」

 

これぞ、ザ・サムライだな・・・いや将軍か?まぁどっちでもいいか。

ヤバ・・・袴を履いたからかどうか分からないけど刀を振りたくなってきた・・・(サイコパスではない)

動いてもさほど違和感は無いからこのまま生活も出来るな。

そしてこの羽織、俺が例に漏れずにこの後ちゃんと身を守る魔法も付与しておく。

さてと・・・ではギルドに向かいますか。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

ギルドで腹拵えをしている。

和真の横にはかなり短くなった日本刀。

これは正しく小太刀だな・・・

めぐみんが随分小さくなりましたね。と言うと和真が「うるせぇ!」と切れてせめて名前はカッコよくしようと色々と考えている。

・・・俺の刀の名前はパクるなよ?

めぐみんはリスみたいにアスパラガス(のようなもの)をガジガジと食べていた。

アクア、ダクネス、フィーリィ、ゆんゆんの4人が呼んでいる。

なんでも、いいクエストがあるらしい。

話を聞くとリザードランナーというモンスターは繁殖期に入っていて姫様ランナーを取り合う為に群れを形成し、色んなものを巻き込みながらひたすら走り、1番早いリザードランナーが王様ランナーとして姫様ランナーと番になるのだとか・・・

若干傍迷惑な奴らだな・・・

今回は俺達にそいつらの討伐を頼みたいとのこと・・・

受付嬢は若干心配そうだったが和真がその口を自らの指で塞ぐ。

 

「心配いりませんよ・・・俺とこいつでそいつらを倒して見せます・・・この・・・」

 

そういえば和真の奴・・・まだ名前決めてなかったんだな?

 

「チュンチュン丸」

 

俺の横でめぐみんが急にそんな事を言った。

 

「・・・今なんて?」

「チュンチュン丸と言いました。この剣はこれからはチュンチュン丸です」

 

すっげぇ奇天烈な名前だな・・・

和真もそう思っていたようでそれは却下と言っている・・・・・・って・・・ん?

 

「和真、その柄にあるのって何だ?」

「え?」

 

和真が確認しようと柄を見る。

・・・それって・・・名前を付ける札じゃん・・・しかもそこには【チュンチュン丸】と書いてある。

その札は燃え消えて柄には【チュンチュン丸】という名前が焼き付いた。

そして和真の悲鳴がギルドに木霊した・・・

和真・・・南無三・・・

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

草原で俺達は準備をしていた。

結局和真の刀の名は【チュンチュン丸】になった。

これで魔王を討伐したら魔王を倒した聖剣【チュンチュン丸】で博物館とかに保存されるんだろうな・・・

まぁ小さな(?)イザコザはあったがクエスト開始だ!

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

木の上には和真とレイシャ。

前衛は俺とシノアとダクネス。

中衛にはゆんゆん。

後衛はアクアとフィーリィとめぐみん。

和真の作戦ではまず、和真とレイシャで王様ランナーと姫様ランナーを狙撃。

それに失敗したらアクアとフィーリィの支援魔法が掛かったダクネス、俺、シノアでリザードランナーを迎え撃つ。

それも失敗したらめぐみんの爆裂魔法やゆんゆんの魔法で王様ランナーと姫様ランナーを討伐するという流れだ。

まぁ幸運値が高い和真だから討ち漏らすなんて無いと思うけどな・・・

 

「よし!行くぞ!」

 

向こうからリザードランナー達が砂埃を巻き上げながら走ってきている。

・・・見た感じ昭和に流行ったエリマキトカゲじゃね?見たことないけど・・・

でもまぁ数が多い・・・

う~ん・・・姫様ランナーは赤いから分かるけど・・・

王様ランナーは・・・どれだ?

和真も分からないらしくアクアに聞いてみたがまともな答えは来なかった・・・

 

「そうだわ!王様ランナーなんだから1番スピードが早いのよね!?なら魔物を呼び寄せる魔法でここに早くきたリザードランナーが王様って事でしょ!?」

 

まぁ・・・そう・・・え゛!?

こいつ・・・今なんて!?

 

「【トルスファイヤー】!」

 

空に掲げたアクアの手から発煙筒のような光を発した玉が天に登っていく。

ヤバ・・・リザードランナー達が目標を変えやがった・・・

アクアは本当に何がしたいんですか!?

 

「お前は馬鹿か!?王様と姫様さえこっそり討ち取ればそのまま終わるのに何でこっちに呼び寄せるんだ!!!!」

「な・・・何よ!私だって役に立とうとしてんのに怒らないでよ!どうせこの後の展開だって分かってるわよ!あのランナー達に酷い事されて泣かされるんでしょ!分かってるわよ!いつもの事よ!さぁ!殺しゅんなら殺しぇ【PAUSE】オン─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【PAUSE】オフ────ぇぇええ!!!!」

 

女神がご乱心です・・・

ってかヤバ・・・リザードランナーが近付いてる・・・

 

「【狙撃】!!!!」

 

和真の放った矢が先頭にいた王様ランナーの額に直撃する。

よく当たるな・・・さすがは幸運値チーターなだけはある。

だがリザードランナー達の勢いは止まらない。

何故・・・ってそうか!

 

「和真!王様ランナーだけをやっても他のリザードランナーが王様ランナーになるだけだ!狙うなら姫様ランナーを狙った方がいい!」

「!そういう事か!」

 

そこに1人の少女が立ち塞がる。

めぐみんだ。

よし!爆裂魔法で一掃だ!

 

「【エクスプロージョン】!!!!」

 

シーン・・・

 

・・・・・・・・・・・・あれれぇ?おかしいぞぉ~?

なんで爆裂魔法が撃てないんだ~?

 

「カズマぁ!魔力が!爆裂魔法を撃つ魔力が足りません!」

 

何でよ!?今日は爆裂魔法撃ってないから魔力はまだ・・・・・・って・・・あ・・・

 

「和真・・・お前、コタツでめぐみんに【ドレインタッチ】やったよな・・・?」

「俺のせいかああああぁぁぁぁああああ!!!!!!!!」

 

ダクネスがリザードランナーに下敷きにされた。

俺はめぐみんとフィーリィを抱えて【フライ】で飛び上がる。

シノアも人型を使って自分とアクアとゆんゆんを抱え、飛び上がった。

ダクネスは・・・後で回収するか・・・

 

「和真!そっちはどうだ!?」

「俺達は無事だ!・・・くそっ!どうすれば・・・そうだ!ゆんゆん!範囲系の攻撃魔法はあるか!?」

「は・・・はいっ!」

 

和真が撃つ準備をしてくれと言って和真は姫様ランナーを狙う。

姫様ランナーは飛び上がって和真に向かってライダーキックの姿勢を取る。

 

「【狙撃】!」

 

和真の放った矢が姫様ランナーの額に直撃した。

ふぅ・・・終わった・・・ん?

姫様ランナーはそのまま和真とレイシャのいる木に不時着した。

2人が振動でバランスを崩し、木から落ちる。

ヤバい・・・!

俺はシノアにもう1体、人型を出させてそいつにフィーリィとめぐみんを任せ、和真達に接近する。

 

「【ショートカット:でっかい水槽】!!!!!!!!」

 

魔法【言霊】

俺の作った魔法で俺の言った物が実際に出現する魔法だ。

和真とレイシャの真下に巨大な水入りの水槽が現れ、バッシャァァァァァアアアン!!!!!!!!と水しぶきが舞った。

 

「リュウヤさん!準備が出来ちゃったんですけど!?」

「そのまま撃て!2人は俺がどうにかする!」

 

俺は水槽に入った2人に近付いて、先に人を引き寄せる【旅の鏡】を使ってダクネスをこっちに持ってきてから【フィルターフィールド】を展開する。

ゆんゆんは動揺していたが俺の言葉を信じて魔法を使った。

 

「【侵食する黒き翼】」

 

ゆんゆんが地面に降り立って魔法を使うと万華鏡のような様々な模様が映る黒い翼を背中から出て、周囲数百メートルの範囲内全てを消し去り、砂埃が舞った。

 

「リュウヤさん!?カズマさん!?レイシャさん!?ダクネスさん!?どこですか!?」

 

ゆんゆんが心配になって辺りを見回す。

姿が見えない。

 

「嘘・・・そんな・・・!」

 

自分の魔法で仲間が亡くなった・・・

ジワ・・・と涙が溢れる・・・・・・

 

「お~いこっちこっち~!」

 

俺達はギリギリの所で【フィルターフィールド】ごと転移してゆんゆんの魔法の範囲外に出ていた。

てかゆんゆんの魔法でここまでなるって・・・ゆんゆんの魔法怖いよ・・・

まぁ一瞬はヒヤッとしたけど全員が無事で良かったのはなによりだ。

俺達はその後、ギルドで報酬を貰い、家に帰った。




今vitaで進撃の巨人のゲームしてんだけど真・進撃モードの巨人が硬いこと・・・
璧外モードで武器作るっきゃねぇな・・・
さぁ!約束通り誕生秘話(裏話)やりますよ!
※こちらでは現在公開出来る範囲の裏話を紹介します。

☆~第1回この素晴らしい世界にイレギュラーを!誕生秘話~☆

実は元々、武装をベースにする予定だった。

元々この素晴らしい世界にイレギュラーを!は魔法生成ではなく、インフィニット・ストラトスや最弱無敗のバハムートといった武装関連をベースにしようとしていました。
ですが、途中で「ここではこの異能を使ってみたいな・・・」や「ここでこの魔法を使ったら面白そう」といったイメージが途中で湧いて、だったら異能や魔法のそれらを全て魔法一括りにしてしまおうと考え、魔法を作る【魔法生成機】という設定を使って魔法として作る事にしました。
そして初投稿日も小説の全とっかえに時間が掛かり、12月1日に投稿予定が12月後半となったということです。

以上☆~第1回この素晴らしい世界にイレギュラーを!誕生秘話~☆でした!
※この誕生秘話は不定期で行います。

感想、誤字脱字報告お待ちしております!
今回はこの回ともう2本、以前消したfuture of romanceを前編後編を共に投稿します。
投稿予定は両方共に21:00を予定してます。

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