お気に入りが160件超えてたんだよね・・・
確か休載した時に130件前後だから3ヶ月経って30人も増えたって事だよな・・・
え゛!?って思ったよ。
・・・200とかいったらなんかやろうかな?(明らかな宣伝
とはいえ皆さん・・・本当にお気に入り登録ありがとうございます!
デストロイヤーが破壊された翌日。
俺はブレスレットを探していた。
「あっれ~!?どこに置いたっけ~!?」
絶賛捜索中です・・・ハイ・・・
「お~い竜弥~・・・って何してんだ?」
「おぉ和真・・・ブレスレットをどっかにやった・・・」
和真が俺の部屋に入ってくる。
「お前な・・・」
「んでお前は何の用なんだ?」
「ん?あぁ、竜弥はこれからどうするのかな?って思ってな」
「?これから?」
「まぁな、デストロイヤーを破壊したから、かなりの報酬金が期待される。だから俺は冒険者を止めて商人になろうかなってな。んでお前がどうすんのか気になったんだよ」
あ~・・・そういえばデストロイヤーって数十億とかのかなりの報酬金が掛けられてたんだっけ・・・?
でもはっきり言ってしまうと俺は商人になる気はない・・・
「俺はこのまま冒険者を続けようと思う」
「そっか・・・」
下でフィーリィが和真を呼ぶ。
どうやら皆は先に行ったらしい・・・
「今行くー!んじゃ先に行ってるわ、お前も早く来いよ?」
「おう」
そして俺はブレスレットの捜索を再開した。
◇◆◇◆◇◆
「あ~も~!なんで風呂場に置きっぱなしを忘れたかなぁ~!」
俺は今、走ってギルドに向かっている。
にしてもさ・・・ブレスレット・・・風呂場の脱衣室に置いたままって・・・
「早く気付けよ俺のアホ・・・」
そう自虐しながら走る。
向かいから馬車が来た。
長い黒髪で眼鏡をした制服姿の女性が馬車を操作している。
何処かのお偉いさんだろうか・・・?
俺と馬車がすれ違う。
「・・・!?」
今、一瞬だけ緑色の服を着た男性が見えた。
「気の所為・・・だよな・・・?」
俺は気にせずにギルドへ向かった。
◇◆◇◆◇◆
ギルドのドアを開ける。
「あっ!リュウヤ!大変なの!」
アクアが俺に近付く・・・って和真は何処だ?
俺がアクアに和真は何処行った?と聞くもアクアは目を反らす。
「リュウヤ・・・」
ダクネスが表情を曇らせて俺に近付く。
「ダクネス・・・何があった?」
「カズマが・・・・・・国家転覆罪の罪で捕まった」
・・・・・・・・・・・・え?
一瞬、思考が停止した。
和真が・・・捕まった?
「ちょっと待て!?何で和真が捕まったんだ!?」
「リュウヤさん、私が【ランダムテレポート】を使ったのは覚えてますね・・・?」
ウィズの言葉に俺はあの時の光景が頭に浮かぶ。
「あ・・・あぁ・・・」
「その・・・ランダムテレポートの先が・・・領主の家だったんです・・・」
・・・・・・マジっすか・・・
・・・ん?てことは・・・
「俺・・・ここに来る途中、馬車の中に緑色の服を着た奴を見たんだが・・・」
「恐らく・・・カズマさんです・・・」
・・・マジかよ・・・
俺は人だかりを掻き分けてギルド長室に向かう。
ノックもせずに入ってしまった。
「リュウヤ君・・・」
レイモンドギルド長は少し動揺していた。
それを関係なしに俺はレイモンドギルド長の机に手をバン!と叩き付ける。
「どうなってんだよ!何で和真が捕まった!?国家転覆罪って何だよ!?」
「リュウヤ君・・・1回落ち着い」
「俺達のリーダーが無実の罪で捕まったんだぞ!?落ち着いてなんか・・・!」
「リュウヤ」
後ろから声を掛けられる。
振り向くとレイシャが立っていた。
「私もありえないと思ってるの・・・でも今回のこの件は領主が直々に訴えたのよ」
領主が直々にって・・・
「まさか・・・裁判沙汰には・・・」
「いやいきなりはない・・・3日間程牢獄に入れられた後、尋問が行われる。その際に疑わしい言動が無かったら無事釈放・・・もし疑わしい言動が見付かったら裁判の可能性は高い・・・」
マジかよ・・・何でだよ・・・!
命掛けてアクセルの街を護ったのに何で疑われるんだよ・・・!!!!
いや・・・落ち着け・・・一先ず裁判になった際、こっちが有利になる情報を集めよう・・・
「なら一旦情報収集するか・・・レイシャ、誰か情報収集に長けてる知り合いっているか?」
「そう言うと思って既に手紙を送って呼んでおいたわ。昔、よく一緒にいた人でね、かなりの情報網を持ってるの」
よし・・・さすがレイシャだ、手回しが早い。
俺は少しだけ安心して「じゃあここでその人待ってるか」と言い、ソファーに座ろうとした時に1本の矢文が俺の顔スレスレを横切っ・・・・・・って危なっ!?
矢文はビイィィィイン・・・と揺れながらギルド長室のドアに突き刺さっていた。
・・・なんかグリフォンの時とデジャヴを感じるんだが!?
レイシャが矢文から紙を取って読んでいくにつれ、あちゃぁ・・・と言いたげに顔を手で覆った。
・・・?何かあったのだろうか?
レイシャがレイモンドギルド長にも手紙を見せる。
見せられた本人もあぁ・・・と顔を手で覆う。
「どした?何て書いてあった?」
「あぁ・・・うん・・・来る人変わるみたい・・・」
あぁ~・・・用事があるから代理って事かな?
まぁ変わるのは問題ない・・・
でも厄介な人ならちょっとね・・・
「何か性格に難があるとか?」
「う~ん・・・ちょっとね?・・・待って・・・今ギルド内にパーティメンバーいる?」
「ちょっと見てくる」
俺は一旦ギルド長室を出て、広間に向かう。
あいつらは・・・・・・いないか・・・
俺はギルド長室に戻り、いなかった事を伝えた。
2人は手遅れだったか・・・と言いたげにまた顔を手で覆った。
「ちょっと持ってくる物があるから先に帰ってていいわ」
レイシャはそう言って手紙をテーブルの置いて、出ていった。
俺は手紙の内容が気になり、拾って読んでみた。
《ハロハロ~?
お2人が大好きなリルムさんで~す!
情報がほしいみたいでクラムちゃんを呼んだんでしょ?
酷い!酷すぎるよぉ~!折角の再会なのに何で私じゃないの!?
ということでクラムちゃんにはこの手紙は見せないで遠い場所に島なが・・・もとい、遠征に行ってもらいました~!
という訳で私が行くので盛大な歓迎を待ってるよぉ~!
因みに情報網を駆使して住んでる所は把握済みなので現地からその家に直行しま~す!
んじゃバイバ~イ!
2人の大好きなリルムさんより♪》
・・・何だろう・・・スッゲェ面倒くさい人が来るように感じるんですけど!?
クラムさんを島流しって何!?
てか情報網駆使して住んでる所割り出すって怖過ぎだろ!?
俺はレイモンドギルド長に帰ることを伝え、走って帰った。
◇◆◇◆◇◆
家の前に着いた。
もう居るのかな・・・?
そう思って中に入ろうとした時に誰かに肩を叩かれて振り向いた。
そこには・・・ハリセンを持ったレイシャがいた。
「レイシャか・・・って何でハリセン?」
「まぁ暴走するから防止にね・・・」
暴走?
キレやすいのか?
いや手紙の文書的には面倒臭い系に見えたけど・・・?
すると中から悲鳴が聞こえる。
何だ!?
そう思って勢いよくドアを開けた。
「ちょっ!?何なんですか貴女は!?何で私に抱き着いているんですか!?」
「固いことは言わないの!あ~女の子の柔肌・・・癒される~!」
・・・なんか・・・めぐみんが知らない長く赤い髪の女性に抱き着かれているんですけど・・・?
俺は無言でドアを閉め、レイシャを見る。
レイシャも遅かったか・・・と言うようにはぁ・・・とため息をついた。
・・・え?まさか・・・?
あの人がその手紙の人?
「ご想像の通り・・・あの人がその情報屋って訳・・・」
「・・・」
うん・・・何も言えねぇ・・・つか、アンタらが言いにくそうだったのってその人が
俺は再びドアを開ける。
「あっ!リュウヤ!助けて下さい!さっきから抱き着いてきて面倒なんです!」
「!?リュウヤ!?あのイチジョウリュウヤ!?」
女性は驚いて俺を見ると高速で俺に近付き、ジロジロと色んな方向から俺を見てくる。
「フムフム・・・ほうほう・・・」
「何すか・・・?」
「なるほどなるほど・・・」
粗方見終えて俺の真正面に立つ。
「イチジョウリュウヤ君」
「はい?」
「これは個人的な質問だが・・・この中で君は何人の子と付き合」
全てを言い切る前にレイシャのハリセンが脳天にクリーンヒットし、スパァン!と鮮やかな音を立てた。
「くう~~~~~っ!!!!!!!!酷いじゃないレイシャ!!!!何て事するんだ!?」
「何じゃ無いわよ・・・何でここいるのよ・・・お母さん・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?
お・・・お母さん?
もういいやと思ったのか、レイシャが女性の紹介を始めた。
「この人は元冒険者で今は情報屋をしてる・・・百合っ子の・・・・・・母です」
俺は何で2人がギルド長室であんな表情になったのかよく分かった・・・・・・
◇◆◇◆◇◆
「んじゃ改めて・・・私はリルム・ベルクタス!レイシャは私の娘で夫はギルド長を務めてるよ~!ヨロシクゥ!」
リルムさんは俺達の目の前でウインク+ピースサインを目に付けた・・・
キラッ☆っていう擬音がすっごい似合う・・・
「まぁここまで来て助かります・・・んで聞きたいんすけど・・・」
「分かってる分かってる!君達のリーダーのサトウカズマが国家転覆罪と魔王軍関係者の疑いで捕まってるんでしょ?んで裁判になってしまった際に有利になる情報がほしいと」
名前や罪状の事まで筒抜けか・・・
まぁ情報屋なら当然か・・・
「とは言ってもいい情報はあんまり・・・と言うかほぼゼロなんだよねぇ~・・・」
マジか・・・まぁ
「あぁでも、裁判で有利になる条件は増やせると思うよ?」
俺はその言葉を聞き逃さなかった。
あるのか・・・?逆転出来る方法が?
「ならそれを聞か「ただでは教えられない」・・・」
はぁ・・・そりゃそうですよね・・・何を要求される?金か?はたまた情報か?
「ん~レイシャはまず当然として・・・君」
リルムさんが俺を指差す。
ん?俺?
「君・・・口は固い?」
「まぁ固いと思うけど・・・」
リルムさんが確認の為にレイシャを見る。
レイシャは無言で頷いた。
「なら君とレイシャだけ、同行を許そう。んで君の部屋でその情報と要求を言おう、それでいいなら話すよ?」
何か後ろめたいものでもあるのだろうと思い、俺は承諾して自室に招き入れた。
◇◆◇◆◇◆
「おお~!ここがリュウヤ君の部屋か~!」
リルムさんはいきなり俺のベッドにダイブする。
「すぅ・・・うん・・・リュウヤ君のにお」
スパァン!と再びレイシャのハリセンが炸裂する。
「酷いよぉ~レイシャ~頭割れちゃうよぉ~」
「もう・・・何で私がこの人の娘なの・・・?」
レイシャが顔を手で覆って呆れてる。
俺は早く裁判で有利に立てる方法を知りたいのでリルムさんを俺と対面するように、レイシャをその間に挟むようにしてテーブルを囲み、2人を椅子に座らせた。
「んじゃあ先にサトウカズマに関する情報を公開するね~!」
リルムさんはそう言って瞳を閉じ、言葉を発した。
「【データ】」
リルムさんが目を見開くと黒目だった両瞳が金色に染まり、俺とリルムさんの間に透明で金色のウィンドウが現れる。
「『サトウカズマ』、『過去に盗賊の娘から【スティール】でパンツを剥いだ過去あり』、『同様に御剣響夜から【魔剣グラム】を強奪も』『周りからは《クズマ》《ゲスマ》等のあだ名を持つ』、《職業は最低レベルの冒険者》、《幸運値は驚く程に高い》、《デストロイヤー侵攻の際に的確な指示で侵攻を食い止めた》・・・っと、今の所はこの位かな・・・」
情報からしてデストロイヤー以外、救いようもねぇなぁ!?
否定はしないよ!?しないけどさ!?
俺は情報の駄目さにため息が出た。
「いや~救いようもないダメ人間だね~?」
ねぇニコニコ笑顔で言うの止めてもらえません?
こんなんじゃ裁判絶望的だぞ・・・?
「んでどうやって有利になる条件を増やすんだ?」
「おお~そうだったそうだった!んじゃ、質問形式で行くぜ!?」
もういいからはよして・・・疲れてきた・・・
「じゃあまず・・・今の所有利になるカードを言ってみて?」
「う~ん・・・『サトウカズマは冒険者である』・・・『デストロイヤー戦でアクセルの街を救ったのは確か』・・・『救ったのならなぜ、魔王軍関係者と疑われるのか』・・・今思い付くのはこれ位だな・・・」
「フムフム・・・それで間違いないね。ならもっといい情報を持たせてしんぜよう!ただし!」
リルムさんがピン!と右手の人差し指を立てる。
「ある情報を教えてくれるのなら・・・ね」
「ある程度なら答える・・・」
「うんうんいいね!じゃあ早速────君の魔法はこの世界にある魔法かい?」
「まぁこの世界にある魔「嘘はよくないよ?君の使っている魔法は魔導書には書かれていないからね」・・・」
はぁ・・・そう来ましたか・・・
まぁレイシャからも聞かれたからな・・・さすがは親子・・・しょうがない・・・部分的に伏せて・・・
「予め言っておくけど曖昧な答えなら教える事は出来ない。私も情報屋だから真相を聞く必要があるからね」
リルムさんは笑顔だったがその目は『包み隠さずに答えろ』と訴えていた。
まぁ・・・ここにはレイシャしかいないし・・・言うしかないか・・・
「・・・じゃあこちらも条件を出させてもらう・・・その質問に答える内容に関して、他言無用を条件にするなら答えます」
「分かった・・・他言無用にする事を誓おう」
その目に偽りは無かった。
俺はポケットから【魔法生成機】を出してテーブルに置いた。
「これは・・・黒い・・・板?」
リルムさんは興味津々で【魔法生成機】を見る。
「これは【魔法生成機】・・・まぁこれで魔法を作れるって感じだ」
リルムさんとレイシャは「嘘でしょ・・・!?」と言いたげに目を見開く。
「触っても?」
壊さないのを約束させ、リルムさんに持たせた。
「かなり軽い・・・それに手に収まる大きさで持ち運びも容易だ・・・これは面白い・・・」
俺はもう隠すのは止めだと思って起動する為に一旦返してもらい、起動した。
「【新規魔法生成】、【魔法リスト】・・・なるほど・・・ここで編集が出来るのか・・・」
「すごい・・・こんなの初めて見た・・・」
2人の目がキラキラと輝いている。
リルムさんにもういいよと言われ、【魔法生成機】を停止し、ポケットにしまう。
「かなりすごい技術だ・・・いい情報を貰ったよ・・・かなりお釣りが来るほどにね。よし!ならこちらも喜んで情報を提供しよう!」
リルムさんが再びピン!と人差し指を立てる。
「とは言ってもよくよく考えればサトウカズマが魔王軍関係者ではないのは明白なんだけどね」
「?どういう事だ?」
「簡単さ・・・何で最強とも謳われる魔王がわざわざ冒険者の基本も知らない初心者の街に自分の部下を寄越す必要があるんだい?」
「・・・あ・・・」
そう言われるとそうだな・・・
初心者にビビる魔王軍って・・・
「それに先程の窃盗や強奪は治安の悪い地域であれば頻繁だと思うんだ。デストロイヤーのコロナタイト転移に関してはウィズという人物が【ランダムテレポート】を使ったみたいだね?【ランダムテレポート】は文字通りテレポート先を決める事は出来ない。裁判になった際はそこを突けば有利にはなると思うよ?」
た・・・確かに・・・
「そして魔王軍関係者の事も、私がもし魔王軍の者であれば、部下により強い者の集まる街に行って情報を集めてくるか、その場で倒せば自分の安全はより確定されたも同然だ」
確かにそうだ・・・初心者を倒すよりは実力を持った人物を消せば安全性は確かに高まる・・・
「そして最後に、もし領主を殺そうとするなら何かしらの恨みがある筈だ。君達がもし会っていなければ、それすら湧かないと思うよ?」
「なるほどな・・・それらがその条件って訳か・・・」
「そう、情報がダメ人間でもこれなら幾分か有利性は高まる。まぁ駄目ならアウトだけどね?」
リルムさんがじゃあ終わるけど君は残ってもらいたいと言われ、レイシャだけを退出させた。
それと同時に先程の天真爛漫とした雰囲気が消える。
「単刀直入に君に聞こう────
────────君は転生者かい?」
ちょっと2期の方では1期では使わなかったルビとかを活用したいと思ってます。
情報屋を出した理由としては・・・
裁判にはその人の情報が必要→様々な情報を持ってる人を出したいな→情報屋出してみるか
それと情報屋って響き、なんか良くない?
って訳で出してみましたw
リルムの言った事は個人的見解ですのでご了承を・・・
それと皆さん、この小説が始まったということは・・・魔法募集も再開するということです!
魔法募集に関しましては新たに枠を活動報告に付けたいと思います。
その際にお願いがあります。
以前も募集をしてたんですが、その時に様々な種類の魔法が混ざってしまい、探すのが一苦労だったので攻撃魔法は攻撃魔法の活動報告のページに、防御魔法は防御魔法のページにと分けてページを作るのでそこに記入をお願いします!
魔法募集は22:00に再開です
感想等お待ちしておりま〜す