ざ~んね~んでしたぁ~!(ウザっ・・・
まぁ新年度1発目ということで今日のバイト中に思い付いたストーリーを21:00にバーッ!と書いて載せてみました。(完成したのが23:00というね・・・もう疲れたよパトラッシュ・・・)
これも時系列は無視でお願いします。
Is it original life?
ピピピピピピピピ・・・
「う~ん・・・」
なんか目覚まし時計が鳴ってんだけど?
休みくらいゆっくりさせてよ・・・
俺は目覚まし時計を止めて再び眠りにつく。
あ~・・・布団の中は天国じゃあ~・・・
「兄さーん!早く起きないと遅刻するよー!」
パタパタとリズムよく床を踏む音が聞こえる。
バタン!と俺の部屋のドアが開いた。
「兄さん!朝ごはん冷めちゃうよ!」
「ん~あと5分・・・」
彩香よ・・・今日は休みなんだぞ?
クエストは明日って言ったはずだ・・・
さて・・・もう少し寝よう・・・
zzz・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
ちょい待て?
何で彩香の声が聞こえ・・・・・・!?
俺の頭は一気に覚醒して起き上がる。
「!?」
「ひゃっ!?ってもぅ・・・起きてるんなら早くリビングに来てよ・・・皆もう起きてるよ」
「え・・・皆?」
「そうだよ・・・ほら、起きたなら早く着替えて来てね」
彩香は呆れた顔でそう言って部屋を出て行った。
・・・って待てって!
なんで俺、この家にいるんだ!?
そうだ!【魔法生成機】は!?
ポケットを探すが【魔法生成機】は無い。
どうなってる!?
日付つき電波時計を見ると俺が死んだ翌日になっていた。
試しに頬を抓ってみる・・・
・・・痛い・・・
「竜弥~!早く起きなさ~い!」
リビングから母親の声がした。
「お・・・おう!」
取り敢えず着替えてリビングに行くか・・・
俺は着替えを済ませてドアを開ける。
リビングでは家族全員が食卓を囲んでいた。
「やっと起きて来たか・・・早く食べないと遅刻するぞ」
父親にそう言われ、椅子に座り、朝食を食べ始める。
「秀、貴方そろそろバスが来る時間じゃないの?」
「え!?本当だ!ごっそさん!」
兄が急いで2階に戻り、通学バッグを持って玄関に走る。
「行ってきまーす!」
元気な声が響いた。
「なぁ、秀って大学に落ちたんじゃなかったっけ?」
「「「え?」」」
皆が何言ってるの?という目で見てきた。
「兄さんが大学に落ちた?」
「竜弥・・・貴方どうしたの?」
「まだ寝惚けてるのか?朝食が終わったらすぐに顔を洗って眠気を覚ませ」
三者三葉の意見が俺に向けられた。
え!?待って!?というか・・・
「なんで家族全員揃ってるの・・・?」
「なんでって・・・家族だから?」
「竜弥・・・お前受験生だからって現実逃避したら意味無いぞ?」
「竜弥、何か悩みでもあるの?」
酷い言われようだ・・・
でもこの数年間、こんな明るい家庭は想像もしていなかった・・・
「ってあっ!兄さん!そろそろ時間!」
「え?げっ!」
時計を見るともう家を出る時間になっていた。
俺は朝食を急いで食べて自室に戻り、バッグに教材を詰めてから玄関を出た。
◇◆◇◆◇◆
「何なんだ?一体・・・?」
「う~っす・・・ってどうした?」
「翔か・・・」
俺で悪かったなと言いながら翔は俺の前の席に座る。
「どうした?顔色悪いぞ?」
「いや・・・なんというか・・・変な感じ・・・」
「受験生だからってあまり煮詰めんなよ?」
翔はそう言いながらスマホでゲームを始める。
先生が来て、ホームルームが始まった。
◇◆◇◆◇◆
「兄に殺されて異世界に転生したぁ!?」
「ばっ・・・!声デケェよ・・・!」
只今の時間は昼休み。
俺達は食堂で昼飯を食べていた。
「お前・・・とうとう頭逝ったか・・・」
「うるせぇ、お前よりは全然マシだ」
言ってろと翔が悪態を付き、ラーメンを啜る。
「んでその話が本当だったとして、やっぱり転生先ってファンタジー系?」
「まぁな」
「澄玲に毒され過ぎだ。・・・因みにパーティメンバーは?」
「同じ転生者と、その特典として連れてこられた駄目な女神、1日1発限定で爆裂魔法の撃てる変な名前の魔法使いと攻撃の当たらないマゾな女騎士・・・後は科学者っぽいアーチャーに彩香とそっくりな魔法使い、あとは常識はあるけど名前がネックな魔法使いと別のパーティから鞍替えしてきた鎌使いの転生者」
「・・・後半は結構まともだったけど前半はどこから突っ込めと?」
仕方ねぇだろ・・・と言いつつもおかしい・・・昨日はめぐみんと爆裂魔法を撃ちに行った帰りにゆんゆんと魔法の稽古。
その後は和真やシノア、ダクネスと稽古をしてたはずだ・・・
そんでウィズの店に行って黄色い水晶を見付けたんだ・・・それで・・・どうしたんだっけ?
・・・水晶を起動したのは覚えてる・・・
・・・・・・もしもだ・・・
もしもあの水晶が未来を変える水晶なら・・・?
ここはその世界なんじゃないか?
いやそんな都合のいい魔法具なんかある訳ない・・・
だとしたら夢?
いや・・・夢だとしたら尚更おかしい・・・
それなら起きて頬を抓った時に痛みは感じないはずだ・・・
だとすると本当に・・・?
「お~い?竜弥?」
「ん?どうした?」
「いや・・・どうしたも何もそろそろ次の授業」
「え?あ゛!」
俺は急いで昼食を済ませ、教室に戻った。
◇◆◇◆◇◆
授業が終わり、帰り支度をしている。
「竜弥~今日何処か寄ってかない?」
「ん~悪ぃ、今日はちょっとな」
「そうか、んじゃまたな」
「おう、また明日」
俺は靴を履き替えて家へと帰った。
◇◆◇◆◇◆
「ただいま~」
「兄さんおかえり~」
「彩香、隙ありだ」
「えっ!?ちょっ!?まっ!」
2人はテレビゲームで【大乱闘スマッシュスターズ】をしていた。
・・・ってあれ?
このゲーム家にあったっけ?
「なぁ、このゲームいつ買った?」
「・・・お前朝からどうした?お前が高校受験に受かった時に入学祝で親父が買ったじゃねぇか」
「兄さん!もう一戦やろっ!」
「おう、あ、竜弥も夕飯終わったら3人でやろうぜ」
「お・・・おう、後でな」
俺はまだ頭の中が混乱しつつもこの光景を普通だと言い聞かせながら自室に入り、ベッドに仰向けに寝転びながら頭の中を整理していた。
◇◆◇◆◇◆
夕飯を終えて、彩香と秀に誘われ、ゲームを始めた。
やるゲームは勿論【大乱闘スマッシュスターズ】。
俺の得意なキャラはピンクの悪魔。
「おらよ」
「待て竜弥!話せば分かる!」
「ちょっ!兄さん!こっちに落とし穴投げないで!?」
俺達は和気藹々としながらゲームを進めていった。
◇◆◇◆◇◆
「3人とも、明日は休みだし、竜弥も息抜きがてら、どこかに出掛けようと思うんだけど何処か行きたい所はあるか?」
「私、水族館行きたい!」
「水族館て・・・また懐かしい・・・」
「いいじゃん!ね?兄さん」
「え・・・まぁいいんじゃないか?」
という訳で明日、水族館に行こうとなって皆、寝る事になった。
◇◆◇◆◇◆
「わぁー!ペンギン~♪」
目の前では彩香がはしゃいでいた。
「まだ子どもっぽいよな・・・彩香って・・・」
「竜弥もそんなだろ」
「いや・・・俺もそろそろ就職だから・・・」
「え!?お前就職なの!?てっきり進学かと・・・」
そりゃあアンタが引き篭もってたからなぁ?
でも・・・もしこの世界が本物なら進学もいいかもな・・・
「一応、進学も考えてるよ」
「まぁ、工業系の大学だろ?俺は反れたからなぁ」
「え?」
「あれ?言ってなかったっけ?俺、工業から外れて心理学の方の大学行ってんだけど・・・」
秀が心理学!?
俺は出来なさそう・・・という目で見てしまった・・・
「今、失礼な事考えたろ」
「いえ別に」
彩香が早く早く~!と手招きをして俺達を呼んでいた。
俺達は先に行く彩香を追って歩き、この時間を楽しんでいた。
◇◆◇◆◇◆
「あ~楽しかった~♪」
空は橙色に染まり、彩香の首にはサメの形をした襟巻、頭にはペンギンの被り物、両手にはクラゲと白熊のぬいぐるみが抱かれていた。
「ハッチャケてるな」
「そうだな」
俺は秀と並んで3人の後ろを歩いていた。
なんか・・・俺の求めてた暮らしが出来てる感じがする・・・
「竜弥も受験か・・・早いな・・・」
「そうか?」
家に近付いてきた。
もう家か・・・
俺が足を踏み入れた瞬間にそれは感じた。
なんというか・・・
“この家に入ってはいけない“
頭がそう訴え掛ける感じ。
「ん?どうした?」
「あ・・・いや・・・」
俺がまた歩こうと足を踏み出した時だった。
アクセルの街での暮らしが脳裏に映る。
─────元の世界へ帰らないと
自然とそう思っていた。
「竜弥、早く入れよ?」
「・・・秀」
「ん?」
「・・・ゴメン」
「・・・なんだよ急に?」
─────ここは帰るべき場所じゃない
俺の頭がそう訴え掛け、足を運びたくても進まない。
「・・・なんかあったか?」
「・・・ちょっとな」
「・・・」
家族が俺を見ている。
「戻らないと・・・」
「竜弥・・・?」
「兄さん?」
自然と俺の身体は家の塀の外に出ていた。
俺は家族の顔が見られなくなって俯いてしまう。
「・・・ゴメン・・・」
俯いたまま俺の口から自然と謝罪の言葉が出てきた。
「・・・竜弥」
秀に呼ばれて顔を上げる。
家族の顔は笑顔だった。
「何かあったかは聞かない・・・でもこれだけは言っておく・・・」
秀が歩いてきて俺の前で立ち止まった。
「竜弥」
「・・・?」
ドスッ─────
右胸に痛みが走る。
俺は秀に殴られていた。
「・・・秀?」
秀は俯いていたがバッ!と顔を上げて俺に告げた。
「─────行ってこい」
「・・・あぁ」
少しづつ視界が白く塗り潰される。
「─────じゃあな・・・皆」
俺の視界は完全に白く塗り潰された─────
「・・・・・・っ!!!!」
目が覚めた。
俺の視界には心配そうにして俺を見るパーティメンバーとウィズがいた。
「竜弥!」
「竜弥さん!」
「「「リュウヤ!」」」
「「「「リュウヤさん!」」」」
俺はゆっくりと起き上がる。
ここは・・・クエストの報酬で貰った家・・・?
よかった~!と皆の緊張が解けたのかヘタリと床に座り込む。
「俺・・・一体?」
「すみませんでしたああああぁぁぁぁああ!!!!」
ウィズがバッ!頭を下げる。
「えっと・・・まず状況を説明してもらえます?」
ウィズの説明によると俺がウィズの店で見た水晶は本人の五感を支配しながら、本人の望むもう一つの世界を見られる水晶で、使ってる間は昏睡状態になるのだとか・・・そして日没までに起きないと肉体が死ぬまで永遠とその世界を彷徨うらしい・・・ってえぇっ!?
「い・・・一応聞くけど日没まであとどれ位だった?」
「あと・・・5分」
マジでギリギリじゃねぇか!!!!
ウィズはすみません!すみません!よく確認せずに使わせてしまい本当にすみません!と何度も頭を下げ、謝罪していた。
◇◆◇◆◇◆
夕飯を終え、手すりに寄り掛かりながら星空を眺める。
ウィズは既に帰宅している。
「リュウ」
「おぉ、メグか」
めぐみんは自然な流れで俺の横で手すりに寄り掛かる。
「一時はどうなるかと思いましたよ・・・」
「わ・・・悪ぃ・・・」
「それで・・・」
「?」
「リュウはどんな世界を見てたんですか?」
まぁ気になるよね・・・そうだなぁ・・・
「俺の家族と生活してた」
「そうですか・・・」
「でも・・・」
「?」
俺はめぐみんの頭を撫でる。
「もう・・・このメンバーも家族みてぇなものだからあんまり寂しくなかったよ」
「そうですか」
きっとあれは俺を留める為の策だったのだろう・・・
でも甘かったな?
俺の家族みたいな奴らは・・・既にこっちでも出来てるんだよ・・・
俺は夜空に浮かぶ星達を眺めながらそんな事を考えていた─────
そして皆・・・お待たせしました!
4月4日からこの素晴らしい世界にイレギュラーを!
第2期分の小説を投稿します!
魔法募集はまだ行いませんが来たる4月4日をお楽しみに!