私の名前   作:たまてん

22 / 63
微熱の痕

……熱い。

 

切り融かされる肌。

滲み流れる血液。

黒ずんでいく全身を、暴力的なまでの熱さだけが支配する。

 

……次に来るのは、痛み。

 

指が、足が、徐々に崩れてく。

脳髄を痺れさせる感覚に、少女は歯を食い縛る。

 

でもこれぐらいなら、まだ耐えられる。

身体が壊れていくことぐらい、まだ笑っていられる。

 

……けれど、こっちはきつい。

 

鼓膜を震わせる音。

燃え盛る炎の向こうから響く、無数の声。

 

――私を魔女と呼ぶ、怨嗟の呪いたち。

 

焼かれて、焼かれて、焼かれて。

 

身体は炭になって、もう跡形もないけど。

このココロとも呼ぶべきものの表面には。

……あのとき焦がされた焼傷が、今でも燻り続けている。

 

■ ■ ■

 

 

――そこで、彼女は目を覚ます。

 

視界に入る無機質な白い天井。

なんの変鉄もない自室の天井を見て彼女は、今のが夢だったことを再認識する。

むくりと、体を起こすと、ねっとりと不快な感覚を全身から感じとる。

 

……気づけば、身に付けていた寝間着はびっしょりと汗で濡れていた。

まるで全力マラソンをしたあとのように、繰り返す呼吸が苦しい。

その荒い息づかいを整えつつ、少女は洗面所へと足を運ぶ。

 

流石にこのまま寝る気にはなれない。

シャワーを浴びてリフレッシュでもしてからまた寝ようと、彼女は衣服を脱ぎ始める。

……同時に、脱ごうとした衣服が擦れた肌に、痺れるような痛みを覚える。

 

「……またか」

 

忌々しい、という声で彼女は風呂場の鏡を見る。

――鏡を映ったのは、プラチナブロンドの髪。

次に光るのは睨むような黄金色の瞳。

最後に見えるは、一糸纏わぬこの肉の手足。

毎日毎日、いやでも見る己の顔と身体。

けれど今は、その万雪ような白さを誇る肌に、普段は目にしない色が混ざる。

 

……赤。

 

鮮やかな、かつ痛ましく腫れ上がった赤色たち。

水玉模様のように、手や足、胸や背中に跡を成すそれら。

 

まるで、全身を丸焼きにされた見たいな熱傷に、少女は嘆息する。

しかしそれはひりひりと焦げるような痛みに対しての嘆きではない。

 

そんな繊細な感性は、とうの昔に捨ててしまった。

 

「……かっこわる」

 

斑模様に色づく己の身体。

その姿に、自らの弱さを浮き彫りにされたようだったから、少女はため息を吐いたのだ。

 

――ジャンヌ・オルタという、一人の魔女の、心の弱さを。

 

 

■ ■ ■

 

……かつんかつんと、廊下を歩く。

 

寝間着の上に肩掛け一つを揺らしながら。

誰もいない深夜のカルデアは物音一つしないから、ジャンヌの足音は異様なまでに響く。

まるで、ドールハウスにでも放り込まれたような静けさ。

けれど、いまはこの静寂が心地よい。

焦げるような痛みを紛らわしたい今なんて、特にそう。

 

……召喚されてから、もう一年近くは経つ。

 

交わした契約のため、奔走する日々。

忙しくも、面倒くさくもあるが……悪くはない毎日。

そしてそんな生活の最中、時折悪夢共に現れるこの焼傷。

 

……まぁ、悩むほどのことはない。

原因なら、もう十分にわかっているのだから。

 

――聖痕。

 

原理で言えば、それに近い。

主から与えられるもの、という解釈もあるが、もう一つとして要因として人の強い感情によって身体に現れる『傷つかずにつく傷跡』。

一種の催眠暗示、思い込みによる自傷痕。

ジャンヌの場合、あの夢がその原因だろう。

 

……魔女として全身を焼かれた、あのときの追憶がトリガー。

特にサーヴァントなんて霊体的な存在は自身の感情に左右されやすい。

自分の思う、自分らしい姿が形成されてゆくのが常。

腕がないと思えば腕のない身体が出来上がり、それを 治すのだって、自分の気の持ち方次第。

だから実体化してる彼女の肢体に現れるこの傷跡たちは、まさにジャンヌの悪夢の体現に他ならない。

 

――つまり、これはまごうことなき『トラウマ』というわけだ。

 

「……ま、忘れないって意味じゃあ便利よね」

 

曲がらない指。

引きずる両足。

この不自由さと苦痛が、思い返させてくれる。

 

『ジャンヌ・オルタ』の根源となる感情――尽きることのない『憎悪』を。

 

時々忘れそうになってしまうから、思い出す分には丁度いい。

 

……忘れそうに、なる。

 

その言葉に、自分自身が一番驚いてる。

こんなにも痛い思いをして、あんなにも憎んでいたのに。

それらの全てが、ずるりと零れ落ちてさまいそうな時がある。

 

……『彼』といる、あのひとときに。

 

何も考えずに、ふと頬を綻ばせる私がいる。

 

「……あんなのの、何がいいんだって言うんだ」

 

思わず、そう声に出てしまう。

 

……思い出すは、あの能天気な声。

 

屈託のない笑みで、ジャンヌの手を引こうとするアイツ。

 

しかし、彼はまだこの指を知らない。

無惨に溶けた醜いこの身体を、あの少年はまだ知らない。

 

――もし仮に、彼が今の私の姿を見たとしてだ。

 

それでも、私の手を引けたのだろうか?

少しも顔をひきつらせず、いつもみたいな笑顔で。

 

なんの嫌悪もなく、手をつないでくれただろうか。

 

 

「……まぁアイツに見せるつもりなんて、まったくないけどね」

 

同情なんてまっぴら。

そんなもの、犬にでも食わせてしまえ。

自分には、永遠に不要な施しだから。

意味のない思考をした自身を嘲笑いながらジャンヌはつぶやく。

誰もいない廊下なのだから、答えはなくて当然。

言葉は孤独な世界に反響するだけで終わる……はずだった。

 

「――それは残念。ま、何を見せてもらえるかわかってないから、残念かどうかなんてわからないけどね」

 

……恐らくは。

 

それは今一番耳にしたくない音。

幻聴であれ、と願ってはみたが生憎そこまで少女は気が触れちゃいない。

ゆっくりと、彼女は振り返る。

 

そこには予想通り、黒い髪と青い瞳を輝かす一人の少年の姿。

 

「やぁ。夜の散歩とは、お互い奇遇だね」

 

そう、彼は朗らかに笑う。

 

……ほんと、どうしてこいつは。

こうゆう微妙なタイミングのときに顔を出すんだろう。

疫病神か何かなの?と、少女は本日何度目かわからないため息をついた。

 

 

■ ■ ■

 

……ガチャンと、大きめの音が響いて落ちる。

 

「はい。どうぞ」

 

言ってマスターは自販機から手にとった二つの缶のうち、黒色をした片方を少女に差し出す。

珈琲と記されたその一本を、ありがとうとジャンヌは受けとる。

 

「本当に珈琲でよかったの?しかも冷たいやつだし。寝れなくならない?」

「別に。そうゆう貴方も、寝しなにオレンジジュースなんて飲んでると虫歯になるわよ」

 

ちゃんと歯みがきするから大丈夫です、とマスターは笑いながら、パチンと蓋を開く。

 

……正直、味とかどうでもいい。

 

ただそれが、握りしめると楽になるものなら何でもよかった。

滲むような痛みにアルミ缶の冷たさが染み込んでゆく。

気休め程度の和らぎだが、ないよりはましだった。

 

「……飲まないの?」

 

少年が不思議そうに顔を寄せてくる。

好きにさせなさいよ、と少女は不機嫌そうな声を出しながら、肩に掛かっていた布地を再度整える。

 

……今が夜で助かった。

 

明かりとなり得るのは足元の非常灯と自動販売機の光ぐらい。

でなければこの首もとから覗きでていた焼傷なんて、すぐにバレてしまっていただろう。

 

「――貴方っていつも人の顔色を伺ってるわね。もう少しびしっとしたら?マスターとして、弱気なのはどうかと思うわよ」

 

そうやって話題を反らすために、ジャンヌはマスターの態度を咎める。

少年は「そういうつもりじゃないんだけどなぁ……」と首を捻る。

 

「でもまぁ自然とそうなっちゃうんだよなぁ。英霊なんて人たちと会話するとなると、堂々とした態度って難しいよ。ギルさんとかオジマンさんとか特に」

「……そのわりには私に対しては異様に気安い気がするけど気のせいかしら?」

「いや、気のせいじゃないよ。だってジャンヌだもん」

「あっさり肯定するじゃないわよ。あと私だからって何?」

 

じろりと睨み付けてやったが、少年は「ごめんごめん」と笑うだけ。

 

……本当に、調子が狂う。

 

「――でも貴方、最近私に近づき過ぎよ。少し距離を置いときなさい」

「どうして?」

 

間髪入れずにそう訊いてくる彼に、ジャンヌは「あのねぇ……」と息を吐く。

 

「……こんな私といっしょにいるなんてことが、良いことなわけないじゃない。魔女なのよ?だから今すぐ帰って寝なさい」

「流石に雑過ぎる追い返し方だなぁ。とゆうか、地獄まで連れてくって行ったの君だろう?」

 

……コイツ、普段はあんなにふにゃふにゃしてるのになんでそうゆうのだけはきっちり覚えてるんだ。

 

若干顔を赤らめながら「うるさいわね」とジャンヌは突っぱねるように言った。

 

「……軽々しくそんなこと言わないことね。堕ちてから後悔しても遅いのだから」

 

……らしくもない台詞を語っているものだ。

竜の魔女とは思えない、気遣うような言葉。

けれど、仕方がない。

 

どうしても気にくわないから。

自分といっしょに、この少年が地獄の炎に焼かれる。

あの笑顔が、苦悩に歪むそのイメージ。

 

……そんな未来を想像するだけで、何故かひどい目眩を覚えてしまうから。

 

しかし、そんな少女の悩みを馬鹿にするかのようにマスターは「まさか」と肩を竦める。

 

「……覚悟ならとうに出来てるさ。君といっしょにいられるなら、地獄に堕ちたって構わないよ」

 

少年は語る。

何事もなく、当たり前のように。

ジャンヌの気がかりなど全く知らずに。

平然と、簡単なことみたいに彼は語った。

 

……そのあんまりな態度に、カチンときた。

 

なにも知らない、痛みもわからないような貴方の言葉に苛立ち過ぎてしまって。

 

――ふざけるな、と彼女は叫んでいた。

 

からんからんと、握っていた缶が落ちる。

 

「――貴方に、何がわかるのよ!?なんにも知らないくせに、偉そうなことばかり言って!殺されたことも弾劾されたことも、焼かれたことも貴方にはないっ!!偽物だと迫られたことも、作り物だと嘲笑れたことない!!……そんな貴方に、私の何が分かるのよ!?」

 

言葉は、滝のように流れ出した。

壊れた水瓶のように。

ひび割れた器から、こらえてきた感情が溢れ出す。

呆然とする少年の前で、ジャンヌは袖を破れる勢いでまくりあげる。

それからしっかりと、マスターが目をそらせないように近づけて、自らの腕を見せつけた。

 

……焼けただれた腕を。

 

見せたくないと隠してきた、自身の醜い闇を。

 

「……ほら、見なさいよ。これが私よ。一ヶ月に一回は必ずこうなる。焼き殺された時の記憶が、私じゃない私の記憶を思い出す度に身体までこうなるの。痛くて痛くてどうにかなりそう。ここまでされてアイツらを憎まずにいられるんだから、ほんと女神様よねあの白い私はっ!反吐が出るぐらい尊敬するわ!けど、私は許さない。妥協も、忘れもしない。だってそうゆう存在だもの!そう望まれたんだもの!ジャンヌ・オルタであるかぎり、この痛みはずっと付きまとう……泣いたって、それは変わらないんだから」

 

……憎むだけでよかった。

 

それしか知らなければ、この痛みも割りきれた。

でも……私は、それ以上を知ってしまった。

楽しいこと、優しくされること、笑い合えること。

余分なことを、貴方は私に教えていった。

『憎む』ことよりいいことを、教えてくれた。

そのせいで、板挟みにされた。

貴方に会いさえしなければ……こんな辛くはなかった。

 

――憎い。

 

こんな光を教えてくれた、貴方が憎い。

いっしょに笑ってくれた、貴方が憎い。

ずっと手を握ってくれた、貴方が憎い。

憎い、憎い、憎い、殺したいほど、憎いのに。

 

……嫌いにだけは、なれなかった。

 

「……ねぇ、マスター。教えなさいよ」

 

涙に声を枯らしながら、ジャンヌは絞り出すように問いかける。

 

……いっしょにいようとなんて、しなくていい。

 

どう足掻いても、災厄の魔女としての在り方を変えること出来ない。

私は貴方を不幸にしかできない。

 

だから、お願い。

 

「……こんな姿の私と、まだ手を繋いでくれるの?」

 

……もう、近づかないで。

 

そう、少女は懇願する。

この言葉に、決して頷かないでと。

私一人ならまだ耐えられるから。

だけど、こんな光をくれた貴方が苦しむ姿だけは。

 

……耐えられそうに、ないから。

 

 

 

――沈黙が続く。

 

ジャンヌの荒い呼吸音だけが響く。

対面してるマスターの表情は、恐ろしいほど何もない。

つき出された少女の指先を、じっと見つめている。

 

やがて、その唇が「……そうだね」と言葉を紡ぐ。

 

「……確かに。これじゃあ手を繋げないかな」

 

その言葉にジャンヌはほっと胸を撫で下ろして、同時に、どうしようもなく落胆する。

でもこれでいいんだ、と少女は言い聞かせる。

 

これが、一番いいことなんだと。

 

……けれど。

 

「……だってさ。今のオレの手は、君以上に醜すぎるから。君を汚したくは、ない」

 

「……え?」

 

――何を、言っているの?

 

マスターはすっと手を差し出す。

暗がりの中、僅かな光に照らされる彼の右手。

目を凝らして見てみると……その手のひらはぐるぐると白い包帯が巻かれていた。

 

「……痛い、か。確かにそうだね。内側から焼かれるみたいで、息をするだけで肺が千切られるみたいだった。でも一番辛かったのは……責め立ててくる、みんなの声かな」

 

驚愕するジャンヌに、マスターは思い返すように語る。

……闇に目が慣れてきて、ようやく認識できた。

その包帯は、彼の腕だけでなく。

彼の全身に、巻かれているものだと。

――ジャンヌの焼傷と同じ場所を、隠しているのだと。

 

「……マスターってさ。実はサーヴァントと同じ夢を見たりするだよね……同様に、君に出る影響と似たようなことも、体感できるみたいだ」

 

……聞いたことは、ある。

実際に、ジャンヌもマスターの過去を夢に見たこともあった。

だけど……こんなことに、なってるなんて。

なら、私が焼傷を負ったときは。

 

彼は、いつも……?

 

「……どうして、言わなかったの?」

 

震える声で、ジャンヌは問いかける。

すると少年は「だって君、怒るじゃない」と口を尖らせる。

 

「当たり前でしょ!黙っているわけないじゃない!」

「ほらやっぱり。でも言ったところで

解決策なんてないじゃないか。だから内緒にしてたの」

「なら私との契約を切りなさい!そうすれば、もう痛まなくてすむわ!」

「やだ」

「どうしてよ!?」

 

悲痛な声で、彼女は叫ぶ。

 

そんな痛みを耐える理由、どこにあるのかと。

するとマスターは、やれやれと肩を竦めた。

まるで聞き分けの悪い娘を相手にしてるかのように。

 

「……ならこの際、はっきり言うよジャンヌ」

 

そう告げると、マスターはジャンヌの身体を引き寄せる。

焼傷だらけの身体を、包帯まみれの手が抱き止める。

 

……吐息がかかるほど近く。

 

海色の眼差しが、黄金水晶を見つめる。

決して、少女が聞き漏らすことがないようにと、その耳元に口を寄せて。

 

マスターは、少女に告げた。

 

 

「……いくらでも不幸にしてくれて構わないから、君の傍にいさせてくれ」

 

……抱き締めてくる。

私の身体を、彼の指が包んでくる。

痛くないわけがないのに、力強く、優しく。

決して離さないと、確たる決意を持って。

 

――本気なんだと、嫌でもわかってしまう。

 

「……ばか」

 

――さんざん悩んでいたのが、ばかみたい。

あっさりと、彼は簡単なことみたいに言い切ってしまう。

 

……でも。

 

それが堪らなく嬉しくて。

 

抱き締め返す私がいるから。

 

……本当のばかは、きっと私なんだ。

 

「……迷惑、かけるわよ」

 

少女は尋ねる。

いつものことだ、と少年は答える。

 

「……いいことなんて、何もないわよ」

 

君がいるのに?と彼は笑う。

 

「……もう離さないわよ」

 

喜んで、と貴方は頷く。

 

……負けだ。

 

私の、負け。

 

止めはした、何度も警告した。

それでもやめない言うなら……私だって、もう我慢しない。

 

「……なら、もう止めないわ」

 

好きにしなさいと、ジャンヌはより一層抱き締める。

我慢してたぶん、強く、強く。

 

……きりきり焼傷が痛いけど、構いはしない。

 

その痛みこそ、たしかな証だから。

 

――これが現実だっていう、証拠なのだから。

 

「……子供だな、君は」

 

意地っ張りな少女の行為に、少年は微笑む。

可愛らしくていじらしいその独占欲に。

……でも確かに、『形ある』証みたいなものはほしい。

 

二度離さないわと、君が抱き締めるように。

 

――君はオレのだと、自慢できる何かが。

 

「――なら。痛くない焼傷、教えてあげるよ」

 

マスターはそうキザったらしく語る。

顔を上げると、目と鼻と先に彼が見える。

それからすっと、その顔が近づいてくる。

 

……ああ。

 

なんて、ベタなことを。

使い古され過ぎて、そんなのにときめきなんてないわ。

テレビの観すぎ、夢みすぎ。

やり直し、と言ってやりたい。

 

だけど、まぁ。

 

……私と同じように、耳まで真っ赤になってみたいだから。

今回だけは、特別に許してあげるわ。

 

――そして、少女は知る。

 

痛む以外の焼傷を。

 

……唇の先から始まる。

 

口づけという、微熱の跡を。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。