今年は忙しくなりそうな予感しかしないですが、頑張って書いていきます!
前回からアニメの第2話にはいっているのですが、既存の話に人加えるのって大変だということを知りました。
では、どうぞ!
「なぜ、こんなことに…」
俺は現在、1人だ。いつも1人だって?知ってるわ。1人が好きだから別に構わんのだよ。今の状況ははっきり言ってヤバイ。こんなトラップが大量にあるようなヤバイところで1人はヤバイだろ。何が一番ヤバイかってヤヴァイしか言ってない自分がヤバイ。
俺はギルドへ向かうための地下通路で迷子になっていた。なぜ、こうなったのだろう。思い返してみよう(ヤケクソ)
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野田がトラップに吹っ飛ばされたあと、地下通路を俺たちは歩いていた。
「なあ、あんなトラップがこの後もあるのか?」
「ああ、そうだぜ。色んなのがあるから楽しみにしてろよ」
音無と日向がなんか話してる。この後もあるのか〜。トラップの中身は覚えてないのか?
「トラップの内容とかは?」
「さあ?忘れた」
「チッ」
「え、なんか今舌打ち誰かしましたよね⁉︎」
おっと、いけない。心の声が漏れてしまった。なんだよ日向!少しくらいは覚えておけよ!忘れたってことは知ってたんだろ⁉︎そのくらい覚えておけよ!だからお前にホモ疑惑があるんだよ!
「今なんか寒気した」
「?こんな時に風邪か?日向」
「いや、なんつーかこう、風邪とは関係ない何かおぞましいものがよぎったような…」
雑談を聞きながら(自分は話さない)歩いていると、
「来るぞ!走れ!」
ここまで一切喋ってなかった椎名が突然声をあげ、前に走り出した。え、来るって何が?後ろを見るとでかい丸い岩が転がってきているではありませんか!…えぇっ⁉︎
「ゆり!こっちだ!」
前方の方で椎名が横道に入ったようだ。とりあえず、走って逃げてるもののこのままだと追いつかれてペチャンコ必至だ。生き返るとはいえ、痛みを味わいたくない。くそっ!インディーの映画のワンシーンをこんなところでやる羽目になるとは!ちょっと嬉しいじゃねーか!
ん?まてよ?この通路は断面的に考えると正方形に近い。んで、転がって来る岩は丸い。つまり、通路の隅に横になっておけば大丈夫だな。ここまで考えついた俺は、体を通路の隅に滑り込ませる。
「うわあぁぁぁーーーー………」
誰かの声が遠くなっていく。1人だけってことは他のやつは避難したのか、おれのように避けたのか。
…………ドォン!!
ナイシュー(白目)。普通に即死レベルじゃないですか、やだー。こんなのが続くのか。マジで帰りたい。あ、なんか日向と音無が抱き合ってるのか?キマシタワー。やっぱホモなのかね。
「高松くんは残念だったわね…」
「大丈夫なのか、あれ?」
「大丈夫、大丈夫。あとで生き返るから」
スゲー死ぬのが軽く扱われるな…。大丈夫とはいえ、やっぱ死ぬのは痛いし、怖い。とはいえ、戻れないなら進むしかない。しゃーなし、か。
日向のホモ疑惑と高松を残して進むことになった。小町、お兄ちゃん頑張るよ…。
〜ギルド連絡通路B2〜
ぞろぞろと道を進む。俺?もちろん最後尾ですよ?話さなくていいしな。しっかし、この連中あんま緊張感ないな〜。遠足かよ。
「そういえば比企谷君はさっきの大岩はよく避けれたね。凄いよ」
「ああ、よく気がついたものだ。良い機転を持っている」
俺の前を歩いていた大山と松下が振り返って声をかけてきた。松下ってなんか風格があるよね。自分から話しかけるのは怖く感じる。それは松下に対してだけじゃなかったね、全ての人に対してだったね。てへっ。
「あ、ああ。たまたま気づいただけだぞ?」
「それでもだよ。僕たちだったら多分気づかなかったんじゃないかな〜」
「そうだな。その発想と実行力は実働部隊に欲しいものだな」
「流石にな…。銃を撃つのはちょっと」
「あはは。僕も最初はそうだったけどもう慣れちゃったよ」
「実働部隊に移りたかったらいつでも言うといい。歓迎しよう」
「気が向いたらな…」
なんかフレンドリーに話して来るから友達かと勘違いしちゃうじゃない。こんな褒められるのは経験がほとんどない。あれ、悲しい気持ちに…。
「比企谷君⁉︎なんで泣いてるの⁉︎」
「大丈夫か!」
「だ、大丈夫だ。ただ、目から水が出ただけだ」
心配をかけてしまったようだ。優しいやつらなのだろう。ただ、この戦線には正直なところ気に入らないところがある。銃器を持つことが普通だと思いたくない。なにより、人に銃なんてものを向けたくはないし、それに慣れを感じてしまったら……。しかし、この戦線に入った割に決意も何もないどっちつかずの俺が最も気に入らない…。
「いっ⁉︎」
そんな考え事をしていたからか、足元の注意がおろそかになっていた。足場が悪い岩肌の道だったために、足をひねり、バランスを崩さないように手を壁につけたところ…
カチッ
あん?何今のお…うわっ!
突然目の前が真っ暗になった!
あああぁぁぁーーーーー!!!!!
なにこれ!!滑ってるーー!!!
〜side 生存者〜
生存している戦線メンバーは、比企谷の短い悲鳴のような声に振り向くと、その場には既に比企谷の姿はなかった!
「ああっ!忘れたよ!ここは壁に手をついてスイッチを押すと壁が回転するトラップだったよ!」
「えぇっ!こんなところで⁉︎」
「忘れるなよ…」
「oh…crazy…」
「ならもう一回押せばいるんじゃね?」
「それは無理ね。その壁の裏はスライダーみたいになってていろんな道に繋がってるわ」
「てことは、比企谷は1人で進むことになるのか⁉︎」
「それは大丈夫なのか?」
「まあ、大丈夫でしょ。死んでも生き返るし、あなたたちと比べるのもアホらしいほど知力があるもの」
「それは俺たちがアホってことか!」
「そうでしょ?違う?」
「「「「まあ、そうだが(だけど)」」」」
「おいぃ!!否定しろよ!あとTKが今、日本語話してませんでしたか⁉︎」
「what?」
「いや〜、本当のことだしね。TKのはきっと空耳だよ。日向君」
「でも、ゆり。比企谷は道がどこに繋がってるか知ってるのか?」
「え……?」
「いや、だから知らないならずっとさまようことになるんじゃないのか?」
「あ…。だ、ダイジョーブよ!ギルドの件が終わったら探すし!」
「今、『あ…』っていったぞ。完全に忘れてたな」
「しっ、駄目だよ。日向君、みんなそう思ってるんだから」
「通信班を1人にするとかマズくね…?」
「うっさいわね!見つかんなかったら全員で探すだけよ!あと、比企谷くんが生存してあんた達が死んでたら罰ゲームだからね!!」
「それは理不尽だぜ、ゆりっぺぇ〜!」
「あさはかなり…」
「久しぶりに話したな…椎名」
ーside outー
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真っ暗になったと思ったら右へ左へ滑り、やっとゴールらしきところへたどり着いた。おぇっ。
はい!回想終わり!
とりあえず帰ったら絶対に文句言ってやる。あ、そもそも帰れんのか?道わかんないじゃん。ヤヴァイよ、ヤヴァイよー。ふざけてるんじゃないよ?こうでもしないと心を保てないんだよー。でも、1人というこの事態。エリートぼっちの俺ならば、切り抜けるな。オーケー。落ち着いた。
ここで立ち止まってても仕方ないし、とりあえず進んでみるか。よくよく考えたら、ずっとここにいることになると餓死の可能性があるのか。それで、また生き返って餓死?このスパイラルに陥るのは本当にまずい。絶対に帰ろう。
さて、行こうか。
しばらく歩いて曲がり角を曲がると誰かとぶつかった。こうして、少女漫画のような熱いラブロマンスが始まるのね〜。NPCの制服を着ているようだ。
「すまん。大丈夫か?」
「ええ」
なにも考えずに手を出した俺の時間が止まる。待て、なんでこんなところにNPCがいる?NPCは学校の生活圏内から出てくることはないんじゃないのか?てことは、つまりここにいる奴は…。
俺は、アホ毛センサーを頼りに即座にこの場から立ち去ろうと試みる。こんところに居られるかぁ!俺は帰るぞ!
「待って」
踏み出そうとした足が止まる。ギギギッと声の方へ振り向くとNPCの服を身に纏った白い少女が立っていた…。
「こんなところでなにしているの?」
生徒会長さんですね!本当にありがとうございました。
なにこれ、めっちゃついてねぇ…。小町、お兄ちゃんは心が折れそうです。
割と話への組み込み方が難しく、難産でしたが楽しんで読んでもらえたら幸いです!
お気に入り登録などありがとうござい!