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今回もアニメ回ですね。
オリジナル展開になっていますよ、一応。
「さて、この時期がやってきたわね…」
日差しがだんだんと暑くなってきたこの頃。この世界には四季があるので、そろそろ夏頃だろうか?今日も作戦会議があるらしく、校長室には人がぎっしりと詰まっている。暑くなってるつってんのに…。人口密度でさらに暑いわ。というか、今日は何の集まり?
「一週間後に球技大会があるのでそのお話かと」
「おおう。球技大会と言ってもあんまり関係なくないか?参加するのか?」
いつものように変わらない顔で隣に立っている遊佐が話してくる。暑さとか感じてますよね?結構暑いと思うんだけど…。
「暑さはしっかり感じてますよ。それと、質問の答えはゆりっぺさんがこれから話すと思われます」
心が読まれてる…。なんか久しぶりな気がするな、このやり取りは。
「球技大会よ!」
「参加するのか?」
「そんなの突然乱入するに決まってるじゃない。正式に参加なんてしたら、消えちゃうわよ?」
常識人の音無が質問をするものの、一蹴されてしまっていた。傍若無人という言葉は仲村のためにある言葉だと思う。
「今年は野球ね。各自でチームを組んで、メンバーの報告をしてね。目指すは優勝よ!…あ、ちなみに情けなく負けたら罰ゲームだから。負けるなよー」
「鬼だな」「仕方ないよ。ゆりっぺだもん」「あさはかなり…」
負けたら罰ゲームとか鬼っすね笑。大変だな〜実働部隊の人は。あっはっは。俺?だって関係ないし〜♩運動とかしたくないし。
「今回の作戦は、陽動部隊であるガルデモ、通信班の遊佐さん、比企谷くんも参加ね」
………はっ?いま、なんつった?参加?誰が?俺が?what?おかしい、いま何か時空が曲がってしまい、聞き間違えたのかもしれない。
「なんだって?」
「あら、聞こえなかった?あなたと遊佐さんとガルデモも参加」
聞き間違えていて欲しかった…。恨みがましく仲村を睨む。むむむ…!
「あなた達も運動くらいした方がいいでしょう?運動不足解消のためのリーダーであるわたしの計らいよ。感謝しなさい?」
か み は 死 ん だ !なんでそんないらないことに気を回すんだ!もっと他に回すところがあるでしょう⁉︎やーだー!働きたくないー!
なんとか抵抗しようと頭を働かせていると肩をポンと叩かれる。
あ?後ろに振り向くと日向が俺の方を叩いたらしい。日向を含めたそのほかの戦線の幹部連中が無駄にいい笑顔でこちらを見ている。
「なんだよ?」
「お前がどんなに策を弄しようったってゆりっぺは一度決めたことはそうそう変えないんだぜ?だから、言えることは1つだ」
「?」
『諦めろ』
笑顔でサムズアップしてくるんじゃねぇ!俺は最後の希望を託して遊佐を見る。なんとかしてくれるはず…!
目があうと遊佐は静かに首を振った。…ちくしょー。あ、そうなると
「仲村はどうするんだ?」
「私?ここであなた達の活躍を見てるわよ?」
後ろの方で「おい、まさか…!」「なんて度胸があるんだ!」「奴は命知らずか…!」「頑張ってください」「〜♩」
とかなんとか聞こえてくる。タダではやられんぞ…!
「リーダーは参加しないのか?」
「ええ。あなた達が頑張ってくれればそれでいいのよ。だって、めんど…んんっ。あなた達の力を見せつけるためのものだもの」
「そうか。なら、仲村も参加した方がいいだろうな」
「?なんでよ?」
よしっ!話に乗ってきた!やらないとつっぱられたらそれまでの話だがのってきたというならば如何様にもやれることがあるのだ。そのためには、遊佐の協力が必要ではあるんだが…
「これは、俺と遊佐しか知らない情報なんだが…」
「なによ?もったいぶらないで教えなさいよ」
「どうやら、野球大会には生徒会チームとして、天使も出場するらしい」
『!!』
「それがなんだというの?」
「お前がさっき言ったんだろ?『力を見せつける』と。相手のリーダーが出てるんだ。こっちもリーダーの力を見せつけるべきではないのか?ここで出ないと下っ端に任せることしかできない実力がないリーダーだとナメられるぞ?」
「……その情報はほんと?遊佐さん」
さて、ここが要である。これで遊佐が本当のことを言ってしまったらどうしようもないしな。もちろん、今の話はでまかせだからな。本当に立華が出てくるかは知らん。頼む…遊佐…!
「…そうですね。その情報は私にもあります」
「そう。なら、私も出るしかないようね!あんた達!相手チームはもれなくボッコボコにするわよ!」
『おう!』
「各自で当日に向けて準備しなさい。では、解散!」
その一言をきっかけとしてぞろぞろと出ていく。ふぅ…疲れた。
「お疲れ様です」
「…遊佐か。いや、マジでさっきは助かったわ。失敗してたら殺されてたな。マジで」
「ふふっ。貸し一つですよ?私も先程のゆりっぺさんには思うところがありましたし」
珍しく遊佐の笑った顔が見れた。ちょっと気恥ずかしいな…。
「ああ。なんかあったら言ってくれ。なるべく力になる」
「はい。機会があれば」
俺も遊佐もあまり話す方ではないがこの会話は心地が良く感じるな。まあ、勘違いはしないが。
「遊佐さん、比企谷くん。ちょっといいかしら?」
「はい、ゆりっぺさん」「どうした?」
「あなた達、私のチームに入りなさいよ」
「まあ、それは構わないが…。遊佐はどうだ?」
「私も構いません」
「これで、3人ね。あと8人か…」
「?9人だからあと6人だろ?」
「え?11人じゃなかった?」
「それはサッカーですよ。ゆりっぺさん」
大丈夫なのだろうか?このチームは…。
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side音無
現在、俺は非常に困惑している。いつものようにゆりからの無茶なオーダーに答えるために今回は日向と野球チームのメンバーを集めることにしたものの……。
「なあ、日向」
「なんだ?音無さんよ」
「おまえ、本当に人望あるのか?」
「おまっ!今一番そのことに対する疑問を持ってる俺に聞いちゃいますか⁉︎」
「ひなっち先輩は人望ゼロですね!」
「あさはかなり…」
「どうすんだ?人数足りないなら、俺は降りるぞ」
そう。日向は『俺、人望あるから』とか爽やかな感じでのたまっていたが、話しかける奴がことごとく買収されていたり、既に他のチーム入っていたりと本当にこいつに人望なんてあるのか?という状態である。
そして、集まった連中はなんとまあ尖っている奴らしか集まらない。新しくガルデモに入ったというユイ、体育倉庫で箒を指にのせてバランスを取っている椎名(今も乗っけている)、あと野田である。俺と日向を入れてまだ5人だ。あと4人も集まるのか?
「くっそ!あいつら〜!仕方がない…。とりあえずゆりっぺのところに行くか…」
「いいのか?」
「ああ、どうせこんな時間になったらもうほとんど優秀な人材もいねーよ」
「あ、でもでも!ゆりっぺさんとか先輩とかもでるんだよね?なら、誘えないかな?」
「そうか!その手があったぜ!よくやった!その発想に免じてさっきの俺への暴言は目を瞑ってやろう!」
「?暴言じゃないよ?真実言っただけじゃん」
「それが傷つくからやめろって話だよぉぉぉぉ!!」
「いだだだ!モゲルぅ〜!」
なんでこいつらはプロレス技を始めるのだろう。野田でさえ呆れた顔をして見てるというのに…。それにしても…。
「なあ、ユイ。先輩って比企谷のことか?」
「いたたた…。ひなっち先輩!こっちは女の子ですよ!もっと大事に扱ってください!で、音無先輩、それであってます」
「なんで先輩だけ?音無みたいに名前の後ろに先輩つければいいだろ」
「あ〜それはですね、ひきぎゃやって言いづらいじゃないですか?だから、先輩だけで呼んでるの」
「そうなのか。ま、確かに呼びづらくはあるな」
「お前がバカだから名前を覚えてないだけだろ?」
なあ日向、お前、なんで喧嘩売るんだ?
「お前にはバカって言われたくねぇわ!」
ドガァ!
ユイのハイキックが日向をの腰を穿った。椎名が「ほう…。いい蹴りだ」と褒め、野田が「なかなかやるではないか」と褒めて⁉︎いた。珍しいこともあるもんだ。
「なあ、そろそろ行かないか?ここで時間潰しても仕方ないんだが…」
「ちっ、お前のせいで時間かかっちまったじゃねぇか」
「あ゛あ゛?お前のせいだろがい!」
「いいから!行くぞ!」
またも喧嘩が勃発しそうな雰囲気のなか、移動を促す。大丈夫なのか?このチーム?
side out
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side八幡
さて、会議が終わってからずっと作戦室にいるが、殆どの人達の登録(といってもメモ程度だが)が終わった。
チーム竹山メンバー 竹山、松下、高松、TK、その他SSSモブメンバー(ギルドから引っ張ってきた)
チームガルデモ 岩沢、ひさ子、入江、関根、藤巻、大山、野球が得意なNPCの方々(兼ガルデモのファンの方々)
といった具合に別れている。ちなみに、
チームSSS 仲村、遊佐、俺
である。人数の時点で試合終了まであるな。安西せんせー!野球が…したい…訳でもないのでこのままの人数でお願いします!
え?なんで岩沢がいるのかって?なに、哲学的な話?作戦会議の時からいたじゃん。
そういうことじゃない?理由としては、あの放送が教師によって止められた後に音無が駆け込んできて岩沢を止めたらしい。
らしいというのは遊佐から聞いたことだから。音無はあんな理由で抜けたからなにしてんのかと思いきや、ライブ会場へと走っていったのだ。
後ほど、怒り狂った仲村からの尋問の際に理由を聞かれ、音無は『嫌な予感がしたんだ』と供述している。今回は岩沢が消えてしまう可能性があったため、食い止めたことによってお咎めはなし。
次からはカップ麺とかの嘘は言わないでしっかり話してから、ということになったのだった。以上、前回の事の顛末である。
ま、岩沢がいるがガルデモにも新しい風を取り入れようという事で、以前に駐車場で出会ったユイが新ボーカルとして参入している。メンバーともうまく付き合っていけているようだ。
現在は、ひさ子に扱かれているようだ。あいつ、ちゃんとやればうまいのになぁ。調子乗るからな〜。あと、未だに比企谷と言えないらしく先輩呼びであった。
さて、話を戻そう。あと、チームの報告に来ていないのは日向、音無、野田、椎名、ユイの5名である。日向はホモの気があるからなー。音無と一緒にいそう(偏見)。お、誰か来たようだ。
「ゆりっぺ〜。チームのメンバー決まったか?」
「あら、日向くん。残りはあなた達だけよ。私のチームは遊佐さんと、比企谷くんよ」
「三人だけなら丁度いいな。俺らのチームと合併しようぜ!」
「別にいいけど…。私がリーダーだからね!」
「うぉおおおお!やる気が出て来たぞ!負けないからな!音無!」
「その調子で頑張ってくれよ…野田」
「あさはかなり…」
「私たちの他にチームに誰をいれるつもりだったのでしょうか。まさか、考えていなかった…?」
「いや、流石にないだろ?ないよね?」
「やっぱりあほばかり集まりますね!」
チームSSSメンバー 仲村、日向、音無、椎名、ユイ、遊佐、俺
これでメンバーは全員決まったようだ。
…ネーミングセンス安直だなぁ。
というわけで、ゆりと遊佐の参加です!
ゲームをやってた人は岩沢が残るということは予想出来たかな?
閲覧ありがとうございます!