やはり俺が死後の世界で過ごすのは間違っている   作:璃羅

15 / 19
お久しぶりです!
一体何ヶ月ぶりなのだろうか。

皆さん覚えててくれましたか?
就活中ですが、コツコツ書いたことでようやく投稿できました!

今回はついにあのピンクが出ます。



14話 ピンクの後輩

悪魔が降臨したピクニックから幾ばくかの時が経った。悲しい事件でしたね…。結論から言うと、関根が便器と友達になっていました。企むもんじゃないね。ロクなことにならん。

 

朝飯も食べ終わり、腹ごなしの散歩でもしてみることにする。手持ち無沙汰感がヤバイな…。ぶっちゃけると暇なのだ。本は夜更かししたおかげですべて読んでしまった。そんなこんなで暇な俺は、まだ行ったことない所へ行くことにした。今、冒険は始まった!

 

〜駐車場〜

 

日もだいぶ高くなった頃、俺は駐車場に着いた。なんで、駐車場があるんだ?車もあるってことか?と、キョロキョロ周りを見てみるも車なんてものは一台もない。なんだここ?ただの空きスペースかよ。

 

帰ろうと踵を返す寸前、何処からか音が聞こえる。耳をすませてみると向こうの方から聞こえた。どっかで聞いたことあるような曲調であるが…。えーと、あ、思い…出した!ガルデモの『crow song』か。話変わるけど、都合のいいタイミングで思い出して、『思い…だした!』とか完全にネタになってたような気がするわ。

 

暇を持て余した俺はせっかくなんで、音のする方へ行ってみることにした。誰が弾いてるのか興味あるしな。

 

音の出所へ近づくとようやく見えた。うーむ。ピンクだ。髪がな。この世界にいる人間って髪の色派手だよな〜。青やらピンクやら。遠巻きから見ていたら視線を感じたのか、ピンクがこちらを向く。あ、目があった。

 

「ひっ!ゾンビ…⁉︎」

 

初対面の人にゾンビって言われたよー。ていうか服は戦線の着てんだから、人間ってわかんだろ…。こっち見てませんね。

 

「おい」

「やめてー!私は食べても美味しくないよー!ゾンビさん!」

「誰がゾンビだ。人間だわ」

「悪霊退散!…へ?」

「人間だっての。ほら」

 

戦線の制服を見せると、ピンクはビクビクしながらも確認し、納得したようだった。気づけよ…。傷つくわ。あと、悪霊退散ではゾンビは死なない。

 

「すいません。戦線の人だったんですね。目が腐ってたんでゾンビかと思っちゃいました」

 

ストレートに言うなこいつ。まあ、影でひそひそ言われるよりはマシだな。……帰るか。

 

「んじゃな」

「ちょっとぉ!なんで帰ろうとするんですか!なんか用があったんじゃないんですか⁉︎」

「べつにないけど?」

「じゃあ、なんでこんなところまで来たんですか?先輩はストーカー?」

「人の名誉を貶めるようなことを言うんじゃない。そもそも、お前が誰だか知らねぇし、被害妄想甚だしいわ」

 

幼児体型および平原には興味な「なんか失礼なこと考えてる?」なんで考えてることわかるの?この世界の人のパッシブスキルなの?

 

「んなわけないだろ」

「それじゃあ、先輩の名前は?」

「唐突に話が変わるな…相手に名前を尋ねる時は自分が先に言うもんだ」

「えー。めんどくさいひとですね…。私はユイにゃんでっす」

 

え?なんて?

 

「なんて?」

「だからぁ、ユイにゃん☆」

 

うわぁ(ドン引き)。やっべ、超痛々しいよ、こいつ。やっぱり、戦線のメンバーだったか…。こいつも野田とかとベクトルが違うがアホだな。どうしよう…関わりたくない。よっし、帰ろう。比企谷八幡はクールにs…

 

「無視すんなや!ごらぁ!」

 

グハァ!こいつ今思いっきり後ろから蹴り入れてきたぞ!おかげでケツが痛いわ!ケツが2つに割れたらどうしてくれるんだ!

 

「なにすんだ!」

 

振り向くと幼児体型のピンクは踏ん反り返っていた。出るとこなにも出てないね。そこまで平地だと涙が出るレベル。

 

「人の自己紹介をお前が無視するからだろうが!」

 

事故紹介(誤字にあらず)ですね、わかります。しっかし、戦線の女子メンバーって手を出すのが早すぎない?仲村とか仲村とかコイツとか…あとは仲村とか?仲村しかいねぇな。やっぱり仲村は凶暴。はっきりわかんだね。わーい!すごーい!

そして八幡は学んだよ…女子を怒らせてはいけないのだね。

 

「で、先輩の名前は?」

「…比企谷だ」

「おお〜、先輩が噂のひきぎゃやさんでしたか!」

「比企谷、だ。噛んでるぞ」

「ひきぎゃっ。……ひきゃっ。…………先輩が噂の人でしたか」

 

諦めんなよ!言えないからって先輩の文字に逃げんなよ!どーしてそこで諦めるんだ!

 

まあ、それはともかく噂の内容とか聞きたくない。そういえば…

 

「なんで先輩なんだ?お前の方がこの世界にいる時間は長いだろ?」

「なんとなく!」

 

なんじゃそりゃ。

 

「なんとなく先輩っぽいな〜って思ったから先輩ってつけてるだけだよ」

 

なるほど。理解した。だが、こいつの場合ほとんど先輩扱いになるんじゃないのか?体の成長的に。まあ、どうでもいいか。しっかし、テンションの上げ下げが激しいな。さっきまでの暴言・暴力が嘘のようだ。

 

「それで、先輩はどうして私のところに来たの?」

「ギターの音が聞こえたからだが?誰が弾いてんのか気になって見に来たらお前がいたってわけだ。だからストーカーでは断じてない」

「へぇ、音楽に興味あるの?」

「いや別に。ただ、知ってる曲が流れてきたからな」

「!先輩もガルデモのファン?」

 

どうなんだろうな?聞いたのは一回だけだが確かに引き込まれた。

 

「まあ、一回しか聴いてないけどファン、だと思う」

「なに聴いたの!」

「『crow song』だな」

「そうなんだ!そにしてもガルデモってやっぱり凄いっすよね!岩沢さんはもちろん、ひさ子先輩の殺人的な指使い!あったまおかしいですよね!」

 

マシンガントークが始まった。なんなの?ひさ子のこと嫌いなのか?こいつは。止まらないよ〜。

 

——————————————————————

 

あれから20分も話し続けられ、俺は疲弊しきっていた。…長い。

 

「〜だから、〜というわけなんですよ!聞いてますか、先輩?」

「もう聞き疲れたわ。本気で帰らせて」

「むぅ。まだ話し足りないんですが…」

 

20分も話したのにまだ話せるの⁉︎こいつはファンという言葉には収まりきらないものを感じる。すいませんね、完全ににわかです。

 

「仕方ありませんね…。その代わりまた話しましょうね!先輩!」

 

笑顔をこちらへ向けてくる。うーん、なんというか俺って年下に甘いんじゃないだろうか。小町しかり、入江しかり。

 

「気が向いたらな」

「それは気が向くことがないですよね⁉︎また話しましょうよ〜」

 

話し?そんなものした覚えはありませんが?一方的にガルデモについて話されてただけなんだが…

 

「…俺なんかと話しても面白くはないだろ?」

「そんなことないですよ?めんどくさそうな顔してくれてますけど、なんだかんだで先輩はちゃんと聞いてくれてるじゃないですか。だから楽しいですよ?」

 

……はっ!頭がショートしてたわ。勘違いはしないが、少し、ほんの少しだけだがうれしいと思う俺ガイル。まぁ、ここの連中にそういう陰謀を考えるのは無理だろうしな。話をするぐらいならいいのではないだろうか…。

 

「……たまになら」

「!はいっ!よろしくお願いしますね!先輩!」

「とりあえず今日は戻るわ。じゃな」

 

俺は足早にその場から離れる。蔑みの目線とかには慣れている俺でもユイの純真な目で見られるのは慣れていない。眩しすぎるよ!直視できない!

 

この日は部屋に帰るとベッドへと上がり込みのこりの時間を悶えて過ごした。

 

——————————————————————

 

戦線には定例会議があり、俺が布団の中で悶えているとその定例会議の時間が迫っていることに気付いた。

 

やっべ…。今から行ったとしても多分遅刻するな。ならいっそのこと体調不良を理由にこのまま寝るか?それがいいそれがいいと言いました。脳内会議閉廷。これから寝ます。おやすみ。

 

「比企谷さん」

「おっほぉう!」

 

とんでもない悲鳴がでたわ!ビックリしすぎていっしゅん身体が浮いたわ!心臓に悪すぎんだろ!

 

「定例会議が始まりますので集合をお願いします」

 

おかしい。何がおかしいってここは俺の部屋だ。もう一度言おう、俺の部屋だ。いつの間に入って来た?ちゃんと鍵はかけたはず…かけたよね?

 

「遊佐、どうやって入って来た?」

 

これを聞かないと夜も眠れないぞ。

 

「鍵なら空いていましたよ?ノックして何度か呼びかけましたけども来られないので、入りましたが」

 

なにか?みたいな顔でこっちを見てくる。

 

「一応、男の部屋なんだが…」

「?そうですね。比企谷さんは男の方ですが」

 

あ、別に女性と見られてるわけではないのね。そして、なんでそんな澄ました顔してるのん?おかしいのは俺だけなのだろうか?

 

「男の部屋に勝手に入って来て襲われるかもしれないぞ?」

「襲うのですか?」

「そんなわけないだろ!」

「なら、大丈夫ですね」

 

ええー。いいの?それでいいの?勘違いしちゃうよ?しないけど。

 

「今日の会議はアレがアレだから行けないわ」

「そろそろ行きませんと、ゆりっぺさんに比企谷さんがサボろうとしてるといい付けますよ」

「すいませんでした!」

 

すかさず土下座を敢行する。アレを怒らせてはとてもまずい。

 

「では、行きましょう」

 

遊佐の後ろをドナドナを口ずさみながらついて行こう。せめてもの反抗であった。一般生徒からの怪しいやつを見る目で見られてやめました。

 

 

〜校長室〜

 

俺が中に入ると既に戦線の幹部たちは集まっていた。ま、そりゃそうだよな。だって少し時間過ぎてるもん。

 

「わり、少し遅れた」

「はぁ、今回は良いけど次から気をつけるように。次またやったら屋上から紐なしバンジーよ」

 

アイキャンフラーイ!ってやつですかそれは嫌です。

 

「それじゃ、高松くん今日の報告を」

「特にありません」

 

このやり取り必要か?いつも特にないじゃん。

 

「ちょっといいか?」

「岩沢さん?珍しいわね。あなたがなにかあるなんて」

「新曲が出来たからちょっと聞いて欲しいんだけど」

「新曲?それは楽しみね。それじゃあ、聞かせてもらおうかしら」

 

岩沢はアコギっていうのか?を持って歌いだす。バラードか?へー。俺が聞いた奴とはまた違う趣き?的なものを感じる。多分。

 

歌い終わった岩沢は仲村に意見を求めるも、却下をくらっていた。なんでも、ガルデモらしくないらしい。そんなもんなのかね?そして、今日の会議は終わった。なんか音無が足早に出ていったけどなんかあったのだろうか?

 

あと、今回は岩沢の用があったけど特にすることがない会議とか意味はあるのだろうか?

 




内容がないですね…。

ー近況ー
ストレスで胃腸炎になりました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。