君のいる町 if   作:中矢

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21回目の投稿です!


律人の過去(前編)

海に行った後日、早速青大から呼び出されることになった。

 

「まったく、人使い荒いんだから...」

 

青大に呼び出された理由は一つ。

青大いわく、最凶の妹とお兄さんがこっちに遊びに来ているらしい。

 

『つーわけで、頼む!至急俺んちに来てくれ!あの子は俺の手には負えんのじゃ!律人ならなんとかなるじゃろ!』

 

大体なんで俺ならなんとか出来るって思ってるんだよ...

それに、青大の話を聞いている限りでは、ひねくれてるんじゃなくて、素直じゃないだけだと思うんだよな...

そんな子が前、いたな...

 

そんな風に考えていると、いつの間にか青大の家についていた。

 

「まぁ...なるようになるか...」

 

俺はドアを開けて、青大を呼ぶ。

 

「こんにちはー!青大ー!来たよー!」

 

すると、たまたま、玄関から見えていた女の子と目が合う。

 

え...?あの子って...

 

あちらも気付いたようで、こちらに歩いてくる。

 

髪の色は前より明るいような気がするが、左目の下の涙ぼくろには見覚えがある。

 

「もしかして...律人兄ちゃん...?」

 

その子は驚いたようにそう呟く。

 

「君...懍...だよな?」

 

「うん...そうだよ。やっぱり、律人兄ちゃんだ...ここにいたんだ...」

 

奥の方から、青大も出てくる。

 

「おー!来たか!律人...ってどうしたんじゃ?」

 

青大は俺達の様子に少し戸惑っている。

 

「会いたかった!ずっと...ずっと!」

 

そう言って、懍は俺に抱きついてくる。

青大はさらに驚き、目が点になっていた。

 

「一体どういうことじゃ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は再会のよろこびに涙を流している懍を慰め、とりあえず青大の家に上がらせてもらうことにした。

懍は俺にくっつき、服の端を握りしめ、ついてくる。

 

奥の方に行くともう一人懐かしい人と再会することになる。

 

「樹さん...お久しぶりです。」

 

「!律人じゃないか!広島に転校したと聞いていたが、ここにいたとはな!」

 

俺は樹さんの前に腰を下ろす。その横に懍も座る。

そんな中、事情を把握しきれていない青大、葵さん、柚希ちゃんが説明しろという視線を送ってくる。

 

「俺達は、東京にいた頃の幼なじみみたいなものなんだ。」

 

「東京にいた頃ってことは俺らに出会う前ってことか...」

 

樹さんがおれの曖昧な言葉を指摘してくる。

 

「みたい...てなんだよ。正真正銘幼なじみじゃないか!懍がこんなにべったりなのは律人にだけだからね!」

 

懍は俯いて、俺の服を握りしめる。

そんなに握ったらシワになっちゃうよ...

 

「懍も相変わらず、変わってないな...」

 

俺は懍の頭を優しく撫でる。

 

懍は目を細め、気持ちよさそうに俺を見てくる。

 

「懍は律人がいなくなってから、ずっと寂しがってたからね...」

 

青大は懍の変わりように度肝を抜かれており、柚希ちゃんは今まで見たことない義妹に驚いていた。

 

「ごめんな...寂しい想いさせちゃって...」

 

懍は笑顔を見せて

 

「いいの!また律人兄ちゃんに会えたから...許してあげる!」

 

「ありがとな...」

 

そんな光景に葵さんが口を開く。

 

「そんな可愛い子に懐かれちゃって...でも、興味あるな...律人と涼子さんの東京にいた頃の話。」

 

俺はゆっくりと昔のことを話し出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達が出会ったのは、俺が小学1年で、懍が幼稚園生、樹さんが三年生の時だった。

 

その頃、ちょうど父親が出ていってしまい、母さんも父さんが出ていったのに比例して、夜中まで仕事をする事も珍しくなくなっていた。

 

俺が帰り道を一人で歩いていると、公園のブランコで1人で泣いている女の子を見つけたんだ。

俺は気になり、その子の近くまで駆け寄り、声をかけた。

 

「どうして泣いてるの?お母さんとお父さんは?」

 

そう言うと、その女の子は余計に泣き出してしまった。

どうしたらいいか分からないで困っていた俺は何も言わずにその子の頭を撫でて、泣き止むまでそばにいてあげた。

 

 

しばらくすると、その子は泣き止んで俺の方をじっと見つめてきた。

 

「あ、おれ、律人って言うんだ。君のお名前は?」

 

「...りん。お兄ちゃんのおめめ海の色だ。」

 

「懍ちゃんか...これは生まれつきなんだよ。」

 

「きれーい」

 

「ありがとう。ところで、懍ちゃんはどうしてひとりでいるの?」

 

すると、懍ちゃんはぽつりぽつりと話し出した。

 

「あのね、パパがね、ママと喧嘩してね、お家からいなくなっちゃったの...ママに聞いたら、もう帰ってこないんだって...」

 

いわゆる、離婚というやつだ。

それを聞いた俺は懍ちゃんに自分の家の事も話すことにした。

 

「そうなんだ...俺の家もね、ついこの間、父さんがでていっちゃったんだ。」

 

「そうなの...?」

 

「うん。でも、寂しくないよ。母さんがいるから。それにきっと母さんだって寂しいんだ。だから、俺が母さんとずっと一緒にいてあげるって決めたの。懍ちゃんのお母さんもきっと寂しいと思うよ。だから、懍ちゃんが急にいなくなったらきっとすごく心配する。」

 

「...そうだよね。私、お家に帰る!」

 

そう言ってブランコから降りた懍ちゃんだったが、すぐそこで派手に転んでしまった。

 

「うっ...ひっく...うえーん!!」

 

「大丈夫!?」

 

慌てて駆けつけて懍ちゃんを起こすと膝小僧を擦りむいてしまっており、血が出ている。

俺はランドセルの中から、母さんに持たされていた絆創膏を取り出す。

近くに冷水機を見つけ、懍ちゃんをそこまでおぶっていき、膝を軽く洗い、絆創膏を貼る。

 

「ほらっ!これで大丈夫!歩ける?」

 

懍ちゃんはまだ泣き止まず、ひっく、ひっくとえづいている。

 

「仕方ないな...お家どこ?お兄ちゃんがおぶっていってあげる。」

 

「ひっく...いいの...?」

 

「大丈夫だよ。お兄ちゃん身体大っきいから懍ちゃんくらいおぶっていけるよ。」

 

俺はその時から周りの子達より頭一つ分以上大きかったので小さな懍ちゃんを背負うのは簡単だった。

 

「ほら、乗りな。」

 

俺はランドセルを前にからい、屈んで懍ちゃんが乗れるようにする。

 

懍ちゃんは素直に俺の背中に身体を預けた。

背中に懍ちゃんが乗ったのを確認して立ち上がる。

 

「よし、行くよ。お家どっち?」

 

「あっち。」

 

懍ちゃんの指さす方に歩いていく。

 

「ねぇ...」

 

「どしたの?足痛い?」

 

「足はちょっとだけ痛い...律人兄ちゃんって呼んでもいい?」

 

俺は、兄妹がいなかったので、お兄ちゃんと呼ばれることに少し違和感を感じながら了承する。

 

「いいよ。懍ちゃんのことはなんて呼べばいいかな?」

 

「懍は懍でいいよ!お兄ちゃんなら呼びすてにされても許してあげる!」

 

なんだか可愛らしい子だな...これがテレビで言ってたツンデレってやつなのかな?

 

「ふふっ分かったよ。懍。」

 

「えへへ!律人兄ちゃん!」

 

「なーに?」

 

「なんでもない!呼んでみただけ!」

 

「そっか。」

 

「うん!」

 

そう言って懍は俺にギュッとくっついてくる。

ほんと、可愛い子だな。妹がいたらこんな感じなのかな?

 

「ねぇ律人兄ちゃんは、何年生なの?」

 

「1年生だよ。懍はその格好見ると幼稚園生かな?」

 

「1年生なの!?お兄ちゃんより大っきいから4年生くらいかと思った!懍は幼稚園の年長さんだよ!」

 

年長...てことは一つ下か。

 

「お兄ちゃんがいるの?」

 

「うん!3年生!」

 

「そっか...きっとそのお兄ちゃんも懍ちゃんのこと心配してるよ。」

 

「...そうだよね。怒られちゃうかな...?」

 

「懍がちゃんとごめんなさいしたらきっと許してくれるよ。」

 

「律人兄ちゃんも一緒に言ってくれる...?」

 

うーん...俺もあんまり遅くなると母さんが心配するんだけどな...まぁ可哀想だし、少しくらいなら大丈夫かな。

 

「わかったよ。一緒にごめんなさいしようね。」

 

すると懍は無垢な笑顔を見せる。

 

「うん!ありがとう!律人兄ちゃん!」

 

「どういたしまして。次はどっち?」

 

「こっち!」

 

懍の指さす方に進んできたが、俺の家にも確実に近づいている。

案外家が近いのかな?

 

そんな時、背中からくしゅん!と聞こえる。

 

「寒い?」

 

「ちょっとだけ。」

 

まだ、春先で陽が落ちると寒いからな...

俺はランドセルの中から学校で脱いだ上着を取り出し、懍に渡す。

 

「ほら、羽織ってなよ。」

 

「律人兄ちゃん寒くないの?」

 

「懍が温かいから俺は寒くないよ。風邪ひくといけないから懍が着てな。」

 

「律人兄ちゃんは優しい男の子なんだね。」

 

懍は俺の上着を羽織ると俺にも掛かるようにぴったりとくっついてきた。

 

「これで、律人兄ちゃんも温かいでしょ?」

 

「うん。ありがとう。懍も優しいね。」

 

懍は照れたように、嬉しそうに笑う。

 

「幼稚園の男の子は乱暴な子ばっかりだから...懍に優しい男の子はお兄ちゃんと律人兄ちゃんだけ!...パパはお家からいなくなっちゃったから優しくない...」

 

懍は寂しそうにそう呟く。

 

「パパにもきっと事情があるんだよ。許してあげようね...」

 

俺は自分にも言い聞かせるようにそう返す。

 

「律人兄ちゃんはパパのこと許すの...?」

 

「うーん...やっぱり出てったのは寂しいけど、きっと大人も子供も同じなんだよ。」

 

辛いことや悲しいことがあれば時には逃げ出すし、他の温もりを知れば自然とそっちに行ってしまう。

いくら大人だからといって、完璧な人間なんていないんだ...。

 

「むー...よく分かんないけど、律人兄ちゃんが許すなら懍もパパのこと許す!」

 

「懍はいい子だね。」

 

「えへへ!あっ!ここだよ!懍のお家!」

 

まさかとは思ったけど、やっぱりここか。

俺達がついたのは、12階建てのマンションだ。

ここは俺と母さんが住んでる場所でもある。

 

「懍ちゃんもここに住んでるんだ。」

 

「えっ!律人兄ちゃんも!?」

 

「うん。俺は6階だよ。」

 

「懍のお家は5階だよ!すごい偶然だね!」

 

ほんと、すごい偶然だ。ここらにはいくつもの高層マンションや、アパートが立ち並んでいるので、知り合った子が同じマンションということは珍しい。

 

「懍!」

 

マンションの前で女性と小学生の男の子が待っていた。

懍に気付くと、2人とも駆け寄ってきた。

 

「お母さん!お兄ちゃん!」

 

俺は懍を背中から降ろす。

 

「あなた、今までどこ行ってたの!?」

 

「心配したんだぞ!」

 

懍は怒られて俯き、俺の方を見る。

 

「懍、ごめんなさいしなきゃね。」

 

懍は頷くと、母親と兄の方を向いてしっかりと謝る。

 

「ママ、お兄ちゃん。心配かけてごめんなさい。」

 

「ほんとに...心配したんだから...」

 

「勝手にいなくなっちゃだめだろ...懍...」

 

2人ともすごく心配していたようで、娘と妹の姿を見て、安心しているようだった。

 

「あの...あなたは?」

 

懍の母親が俺に向かって聞いてくる。

 

「あ、一ノ瀬律人です。公園で懍ちゃんが1人でいるのを見て、心配だったので連れてきました。」

 

「懍、転んじゃって足ケガしちゃったけど、律人兄ちゃんがおぶってくれたの!」

 

「まぁ...わざわざここまでずっと...?」

 

「そうだよ!」

 

懍が嬉しそうに俺にくっつく。

 

「あらあら、こんなに懐いちゃって。律人くん本当にありがとうね。」

 

「妹が迷惑かけてすいません。」

 

「いえ、大丈夫です。それと、お兄さん。俺、小学一年生なんで敬語はいらないです。」

 

すると、2人ともええっ!と驚いていた。

 

「一年生...?大人びてたし、身体も大きいから高学年の子かと思ってたわ...」

 

「僕より大きい...どうしたらそんな背伸びるの?」

 

2人が驚いているのをみて、何故か懍が誇らしそうにしていた。

 

「えへへ!すごいんだよ!律人兄ちゃん!一年生なのに公園から懍のことずっとおぶってくれて、上着まで着せてくれたの!」

 

「ほんとに何から何までありがとうね。1年生なら、そろそろ帰らないと、親御さんが心配するんじゃない?お家はどこ?送っていくわ。」

 

「あっ、大丈夫です。俺の家もここの6階なんで。」

 

「そうなの!?すごい偶然ね!!なら尚更挨拶に行かせてちょうだい。お礼言わなきゃ。」

 

うーん...

 

俺は腕時計を見る。6時57分。

 

「多分、まだ帰ってないと思います。」

 

「お仕事?お母さんは?」

 

「はい。家は母子家庭なので、母しかいません。」

 

すると、懍のお母さんはそう...あなたも...と悲しそうに俯く。

 

「ご飯はどうしてるの?」

 

「お母さんが帰ってきてから僕が作ります。」

 

「えらいわね...じゃあお母さんが帰ってきたら教えてくれる?私たちは5階の508号室だから!」

 

「わかりました。」

 

俺達はエレベーターに乗り、懍達は5階で降りる。

 

「また後でね!律人兄ちゃん!」

 

「お母さんが帰ってきたら、教えてね!」

 

「待ってるから!」

 

3人はそれぞれ一旦別れの挨拶をする。

 

「はい。また後で!」

 

俺も挨拶をして、6階に上がる。

 

いつものように、首から下げた鍵を使い、ドアを開ける。

 

やっぱりまだ帰ってないか...

俺は冷蔵庫の中にある、夕方に食べるはずだったケーキを食べながら母さんの帰りを待った。

 

 

しばらく待つと、母さんが帰ってきた。

 

「ただいまー!律人くん!」

 

「あっ!母さん!おかえりなさい!」

 

母さんは玄関から歩いてくると俺の頭を優しく撫でてくれた。

 

「いい子にしてた?お腹すいたよね?今日はお母さんが作ってあげる!」

 

「うん!あ、そうだ...」

 

俺は今日の出来事を母さんに話す。

 

「じゃあ、知らせてくるね!」

 

「わかったわ!」

 

俺は玄関から出て、一つ下の階に降りる。

 

確か、508だったよな...

 

508と書かれた部屋の呼び鈴を押す。

 

ピーンポーン。

 

しばらくして、懍のお兄さんが応答する。

 

「はい。」

 

「あ、こんばんは!一ノ瀬です!」

 

「律人くんね!少し待ってて!」

 

そう言って、玄関の鍵が開く音が聞こえる。

 

「律人兄ちゃん!」

 

「こんばんは!」

 

出てきたのは懍と懍のお兄さんだった。

 

「こんばんは。懍。母さんが帰ってきたから知らせに来たよ。」

 

「うん!もうすぐお母さんがくるよ!」

 

「悪いけど、もう少しだけ待っててくれるかな?あ、そうだ僕の名前言ってなかったよね。僕の名前は樹。小学3年生だよ。」

 

樹さんは律儀に自己紹介をしてくれる。

思えば、樹さんも小学3年生にしては落ち着いていたし、何より境遇が俺と似ていることもあり、しっかりしていた。

同じ年代で初めて出会うタイプの人で妙に大人びていたのが印象に残っている。

 

「樹さん...ですね!わかりました。」

 

「よろしくね。律人くん。」

 

「君はつけなくて大丈夫です。2つも年上なんだから気軽に呼んでください。」

 

「そうかい?それなら、律人。改めてよろしくね。」

 

「こちらこそ。」

 

俺達は軽く握手を交わす。

すると、懍がぷくっと頬を膨らまして怒ってくる。

 

「あーずるい!お兄ちゃんばっかり!懍も律人兄ちゃんと手繋ぐ!」

 

懍は俺の手を小さな両手で握ってくる。

 

「えらく懐かれたみたいだね。少し妬けるな...」

 

樹さんは冗談交じりでそう言ってふふっと笑う。

そうこうしているうちに懍のお母さんが出てくる。

 

「ごめんなさいね!待たせちゃって。揚げ物してたから、手が離せなくって...」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

「お母さんに挨拶に行っても大丈夫かしら?」

 

「はい。母さんには伝えておいたので大丈夫です!」

 

「そう!それじゃあ行きましょうか。」

 

俺は懍の手を引いて6階に上がる。

 

家に着き母さんを呼ぶ。

 

「母さん!懍のお母さん連れてきたよ!」

 

はーい!声がして、母さんが出てくる。

 

「こんばんは!初めまして!綾瀬と言います!この度はうちの懍がお世話になったみたいで、ありがとうございました。」

 

「こんばんは!一ノ瀬です。初めまして!いえいえ、律人がしたことですから!」

 

そこから母さん達は意気投合して、しばらく話していた。

 

「あらあら、もうこんな時間だわ。そろそろ失礼します!これからは、仲良くしてくださいね。」

 

「こちらこそ!今度は子供たちみんなでご飯でも食べましょ!」

 

「そうですね!それじゃあまた。失礼します!」

 

「じゃあね!律人兄ちゃん!」

 

「またね。律人!」

 

「うん、おやすみ、懍、樹さん。」

 

こうして、俺達は出会った。

 

 

それからというもの、毎日のように3人で遊んだり、お互いの家にお泊まりしたり、時には親同士を交えて、食事などをしたりした。

懍は日に日に俺に懐いていき、なにをするにもべったりだった。

口癖のように「律人兄ちゃんと結婚する!」と言ってきては俺に抱きついてきた。

樹さんも、俺のことを弟のように可愛がってくれて、初めて兄という存在を意識したのだ。

毎日が楽しくて、父さんがいなくなった寂しさを埋めてくれるように、懍と樹さんは心の支えになっていった。

 

 

そんなある日、俺が引っ越すきっかけとなる日は突然やってくる...。

 

 

 

 

 

 

 




今回は完全にオリジナル展開ということもあり、読みづらいかも知れませんが楽しんでいただけたら幸いです!

※懍達の旧姓は原作には無かったので綾瀬にさせていただきました!


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