ラブライブ! 〜ヒトツノコトバ〜   作:こうのとり

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。
こうのとりです。今回からようやくアニメの本編に入ります。
前回言った通り、3年生と1年生も登場します。
それではどうぞ


4話 プロジェクト始動!

 翌日

 

 

「う、うそぉー......」

「廃校って......」

「つまり......学校が無くなる..ということですね......」

 

 

 3人の幼なじみの少女達は廊下に貼り出された廃校(・・)についての貼り紙を見て言う。

 

 

 その紙を見ると穂乃果は倒れる。

 倒れる穂乃果を隣に居たことりと海未がなんとか受け止める。

 

「穂乃果!?」

「穂乃果ちゃん!?」

 

 穂乃果の顔を見ると涙目になっている。

 

「わ、私の......」

 

「穂乃果っ!」

「穂乃果ちゃんっ!」

 

 

「私の輝かしい、高校生活が......」

 

 

 そう言いながら気絶した。

 

 

(..................)

 

 その場に居るものの、隼はずっと無言でいた。

 

 

「とりあえず、穂乃果を保健室に運ぼう。」

「えぇ、そうしましょう。」

 

 

 隼とことりと海未は穂乃果を保健室に運び教室に戻る。

 

 

 

 

「ゆ、夢!?」

 

 それを言うと同時に保健室のベッドで寝ていた穂乃果は起きる。

 

「なーんだ。」

 

 

 

 そう言って穂乃果はさっきまでの出来事を夢と勘違いして楽しそうにステップを踏んで保健室を出ていく。

 

「ラン、ララン、ララーン♪おっはよー!」

 

 歌まで歌っている。そんな様子の穂乃果を見て廊下にいる生徒は若干引き気味の視線を向けている。

 

「ヒデコ、フミコ、ミカ。おっはよー!今日もいい天気〜♪」

 

 

 そう言われると、ヒデコとフミコとミカの3人は呆れた表情をした。

 

「遂におかしくなっちゃったのかな?」

「穂乃果ちゃん、元気一杯なのは良いけど。」

「なんか勘違いしてるよね。」

 

「そりゃそうだよね。いきなり廃校なんて、いくらなんでもそんな急に決まる訳がーーーああああああ!!!!!!」

 

 

 現実はそんなに甘くないのである。

 

 

 やや、むくれた表情で穂乃果は教室に入る。

 

「「ぁぁ......」」

 

 そんな穂乃果を見てことりと海未はいかにも心配している声を出す。

 

「ほ、穂乃果ちゃん。大丈夫?」

「ぅん....」

 

 その声音からかなり落ち込んでいるのが3人にも伝わる。

 

「学校が無くなる...学校が無くなる...ぅぅぅぅぅぅ.....」

 

「穂乃果ちゃんすごい落ち込んでる。そんなに学校好きだったなんて。」

「違います。」

「へ?」

「あれは多分勘違いしてるんです。」

「勘違い?」

 

 バンッ!と穂乃果が机を叩く。そうすると穂乃果はすぐにでも泣き出しそうな顔で

 

「どーしよー!全っ然勉強してないよーー!!!」

「えぇ?」

「だって学校無くなったら別の高校はいらなくちゃいけないでしょ!?受験勉強とか編入試験とか!!」

 

 あははとことりは苦笑いし、海未はやはりと呟き、隼は溜息をついていた。

「穂乃果ちゃん落ち着いて。」

「ことりちゃんと海未ちゃんと隼君はいいよー!!そこそこ成績いいし、隼君は学年1位だし!!でも私はーーー!!!」

 

 そう言いながら泣き出してしまった。

 

「いや、でも泣くなよ...」

「だから落ち着きなさい!私たちが卒業するまで学校は無くなりません!」

「へ?」

 

 

 

 ハムっと穂乃果がパンを頬張る。

 

 4人は学院の中庭にある大きな木の周りに作られたベンチに座っていた。

 

「学校が無くなるにしても、今いる生徒が卒業してからだから、早くても3年後だよ。」

「良かったー。いやー今日もパンが美味い!」

「太りますよ...」

 

 3人が平然と会話をしてる中隼は疑問に思っていた。

 

 なんでこの3人と一緒に弁当を食べているんだ....

 

 物凄く自然な形で幼なじみ3人に隼が一緒にいることを疑問に思っていた。ここまで来る時もことりに「隼くん、行こ?」などとあたかもいつも一緒に行動しているかのように誘われてしまったため隼も「あ。はい。」と言って付いてきてしまった。

 

 まぁどこで誰と弁当を食べようと変わらないからいいのだが

 

 

「でも、正式に決まったら次から1年生は入ってこなくなって、来年は2年と3年だけ...」

「今の1年生は後輩がずっといない事になるのですね.....」

「そっか.....」

 

 

 そう話している中1人の生徒が話しかけてきた。

 

「ねぇ。」

 

 綺麗な金髪。女子にしては高い身長。抜群のスタイル。整った顔立ちに、綺麗な瞳。リボンの色からして3年生だろうか、いや、この人見たことあるかと思ったら生徒会長か。隣に居る紫の髪の人は副会長かな。

 

「ちょっといい?」

「「「は、はい!」」」

 穂乃果とことりと海未は立ち上がる。隼も無言で立ち上がる。

 

(だ、誰?)

(生徒会長ですよ。)

 

「南さん。」

「はい!」

「あなた確か、理事長の娘よね?」

「は、はい...」

「理事長、何か言ってなかった?」

「いえ、私も今日知ったので。」

「そう。ありがとう。」

「ほなー。」

 

 

 そう言って生徒会長と副会長は去ろうとしたが、

 

「あの、本当に学校無くなっちゃうんですか?」

「...あなた達が気にする事じゃないわ。」

 

 

 そう言い放って2人は去った。

 

 

 すると丁度そこに予鈴が鳴った。

 

「チャイム鳴ったぞ。戻ろう。」

 

 

 

 4人は教室に戻る。

 

 

 

 

 放課後。4人は廃校を阻止するための策を教室で考えていた。最初は隼は若干嫌そうな顔で去ろうとしたが海未のが睨みつけた事で大人しく、教室に残った。学院のいい所を探そうと学院内を回ったが、これと言って目立ったものは無かった。

 

 

「入学希望者が定員を下回った場合、廃校にせざるを得ない、って発表にはあったでしょ?ってことは入学希望者が集まれば廃校にはならないってことでしょ。つまり、この学校のいい所をアピールして、生徒を集めればいいんだよ。」

「いい所って、例えば?」

「うーん。歴史がある!」

「ほぉ。他には?」

「他に?ええっと。伝統がある!」

「それは同じです...」

「えぇ!じゃあ、じゃあ、ええー!ことりちゃーん!」

「うーん。強いていえば古くからあるってことかなー?」

「「うぅ....」」

「ことり話聞いてましたか?」

「あぁでも。部活動では少しいいところ見つけたよ。」

「本当!?」

「と言ってもあんまり目立つようなのは無かったんだー。うちの高校の部活で最近目立った活動と言うと、珠算関東大会6位。」

「微妙すぎ。」

「合唱部地域予選奨励賞。」

「もう一声欲しいですね。」

「最後は、ロボット部書類審査で失格。」

「ダーメだー。」

「最後のは目立たったどころか、駄目なところじゃねーか。」

「考えてみれば目立つところがあるならもう少し生徒も集まっているはずですよね。」

「そうだね。家に戻ったら、お母さんに聞いてもう少し、調べてみるよ。」

 

 

 どうやら、廃校を無くす手立ては今のところ無いようだ。

 

「私、この学校好きなんだけどな....」

「私もだよ。」

「私も...」

 

 隼は俺は別にと言おうとしたがそれをここで言う必要は無いため、喉の奥にしまう。

 

 

 

 

「ただいま。」

「おかえり。」

 

 場所は学校から変わって隼の家。隼がただいまと言うと彩がすぐに出迎える。

 

 

 隼は部屋に行き。制服から部屋着に着替えベッドに横たわって、ボーッとしていた。

 

 しばらくすると彩からご飯が出来たと呼ばれる。下に降りてリビングに行くと、既に茜は帰ってきていた。

 

「茜さん。帰ってたんだ。おかえり。」

「ただいま隼君。少し前にね。」

 

 それぞれテーブルの席につく。

 

「「「いただきます。」」」

 

 

 食べ進めて少し経ったころ隼は2人に廃校のことを話す。

 

「お母さん、茜さん。」

「何?」

「どうしたの?」

「音ノ木坂.....,廃校になるかもしれない.....」

「「ッ!?」」

 

 やはりそうなるか。母校が廃校になると聞けば驚くのは当然だろう。やはり母校が無くなるというのは悲しいのだろうか。

 

「まだ決まりでは無いけど、入学希望者が定員を下回った場合廃校にせざるを得ないらしい。」

「まぁ千鶴(ちづる)も言ってたし、少子化も進んでるし、仕方ないのかもね。」

 

 そう言っても、彩の表情は悲しそうな顔をしていた。ちなみに千鶴と言うのは学院の理事長で、ことりのお母さん。彼女も学院の卒業生でお母さんと茜さんとは同級生で仲が良かったらしく、今も交友があるらしい。

 

「ごちそうさま。」

 食事を食べ終えると隼は食器を片付ける。

「お風呂洗っておく。沸いたら先に2人入って。2人が入った後俺も入るから。」

 

 風呂を洗って沸かし、隼は部屋に戻る。

 

 授業で出された宿題をやりながら隼は考えていた

 

 やっぱり。母校が無くなるのは寂しいのか。俺は興味無いが2人のためになんとか廃校は阻止したいな。

 

 隼は別に学院が好きな訳では無い。嫌いな訳でもない。ただあまり興味が無いのだ。隼自身は学院に進学したくてした訳では無い。そのため廃校に関してのことは興味が薄かったのだが、2人のために廃校を阻止したいそう思ったのだ。

 

 宿題が終わるとベッドに横たわりボーッしていた。

 

 

「隼ー?お風呂空いたから入りなさーい。」

 

 どうやら2人が風呂に入り終わったらしく。隼も入ることにした。

 

 

 

 

 風呂から上がると隼は明日の学校の準備をして寝た。

 

 

 

 

 一方穂乃果の家では

 

 

 

「ありがとうございました。」

 

 穂乃果の家は老舗、和菓子屋「穂むら」。地域でも有名な和菓子屋である。穂乃果の母佳穂(かほ)は接客していた。

 

「すみません。遅くなっちゃてー。」

「いえいえ。」

 

 

「おかえりー。」

「ただいま。」

 

 居間でファッション誌を読んでいた穂乃果の妹雪穂。

 

「はぁ。」

「チョコ食べる?」

「いる。」

「あんこ入だけど。」

「ありがと。」

 

 

 雪穂からあんこ入りのチョコを貰った穂乃果は包み紙を剥がし、食べる。すると。

 

「ん?これあんこ入ってんじゃん!」

「言ったよー!?」

「あんこもう飽きたー!」

「白餡もあるよー?」

「もっと飽きたー!!」

 

 穂乃果が飽きた飽きたとごねているときに。

 

「穂乃果。和菓子屋の娘があんこ飽きたとか言わないの。お店に聞こえるじゃない!」

「ごめんなさーい。」

 

 そう言われて穂乃果は大人しくなった。すると穂乃果の目にUTXと言う文字が目に入った。

 

「雪穂。それ。」

「あぁ。UTX?私来年受けるんだー。」

「ふーん。」

 

 穂乃果はUTX高校のパンフレットを手に取って読んだ。

 

「へー。こんなことやってるんだ。」

「知らないの?今一番人気のある高校でどんどん生徒集めてるんだよ。」

「はあすごいなぁ。ん?って!雪穂!あんた音ノ木坂受けないの!?」

「時間差過ぎだよ!」

「お母さん!お母さーん!」

「何?」

「雪穂!音ノ木坂受けないって言ってるよー!」

「聞いてる。」

「そんなぁ。うちお婆ちゃんもお母さんもみんな音ノ木坂でしょ!」

「て言うかさ、音ノ木坂、無くなっちゃうんでしょ。」

「え!?もう噂が?」

「みんな言ってるよ。そんな学校受けてもしょうが無いって。」

「しょうが無いってーー」

「だってそうでしょ。お姉ちゃんの学年なんて2クラスしかないんだよ?」

「でも3年生は3クラスあるし。」

「1年生は?」

「...1クラス。」

「ほら。来年は0ってことじゃない。」

「そんなことない!ことりちゃんと海未ちゃんと隼君で無くならように考えてるもん!だから無くならない!」

「頑固なんだから...でもどう考えてもお姉ちゃんがどうにか出来る問題じゃないよ!」

 

 雪穂からきつく言い放れた。その会話を聞いて佳穂は。

 

「隼...君?」

 

 隼の事について気になっていた。

 

 

「ことりちゃんも?」

『お母さんもかなり落ち込んでいるのかと思ったけど、むしろ明るいくらいで、どこに旅行行こうかなーとか言ってて。』

「そんなもんなのかなー。」

『でも、やっぱり寂しいよ。』

 

 部屋からでてお風呂に入ろうと思った穂乃果は居間でアルバムを見ていた佳穂を見つけた。

 

「お母さん?」

 

 佳穂がアルバムを見る目は少し赤くなっていた。

 

「お母ーさん。」

「え?何よ急に。」

「さっきから居たよ。お風呂先入っていい?」

「いいわよ。先入っちゃいなさい。」

 

 佳穂は立ち去った。テーブルの上には佳穂の高校の卒業アルバムがあった。

 

 

 アルバムにはクラスの写真。部活動。体育祭。合唱祭の写真など様々な写真があった。そして佳穂が生徒会長として全校生徒の前で演説している写真も。

 

 やっぱり学校は無くなって欲しくない。

 

 

 改めて穂乃果はそう思った。

 

 

 

 翌朝

 

 

 穂乃果は朝早く起きて制服に着替えてUTXに向かっていた。

 

 

 

 

 UTXに着くと穂乃果は単純に驚いていた。

 

 学校に入るために駅の自動改札のような機械に携帯を当てて、通っている。穂乃果の学校、いや、普通の学校にあんなハイテクなものは無い。それだけじゃない。UTXには大きなスクリーンが外にある。そこに何が映っているのか、「キャー!」っとが湧く。何かと気になって穂乃果もスクリーンを見る。するとそこには芸能人のようなアイドルのような3人組が映っていた。UTXのパンフレットにも載っている。

 

 

 すると穂乃果の隣にもう春なのにコートとマフラーを着た穂乃果と同い年か年下か、の女子高生が着た。音ノ木坂のスカートを履いているので女子高生だということは分かる。

 

「あ、あのー。」

「何?今忙しいんだけど。」

「あの、質問なんですけど、あの人たちって芸能人なんですか?」

「はぁ?あんたそんなことも知らないの?そのパンフレットに書いてあるわよ。どこ見てんのよ。」

「ス、スミマセーン。」

「A-RISEよA-RISE。」

「あらいず?」

「そ。スクールアイドル。」

「すくーるあいどる。」

「そ、学校で結成されたアイドル。聞いたことないの?」

「へぇー。」

 

 

「かよちん。遅刻しちゃうよ。」

「ちょっとだけ待って。」

 

 2人の女子高生が走ってきた。音ノ木坂の制服を来ていて、リボンの色を見る限り、1年生だろう。それほどこのグループは人気なのだろうか。学校に投稿する前に学生がUTXのスクリーンの前に集まっている。

 

 

 穂乃果もスクリーンを見ていると雷に撃たれた様な衝撃が走った。

 

 

 

 

 放課後

 

 

「見て見て見てー!隼君も!」

 

 穂乃果は机に一気に雑記を何冊か出した。

 

「アイドルだよ!アイドル!こっちは大阪の高校で、こっちは福岡のスクールアイドルなんだって!スクールアイドルって最近どんどん増えてるらしくて人気の子がいる学校は入学希望者が増えてるんだってー!それで私考えたんだー!ってあれ?海未ちゃん!まだ話終わってないよー!いい方法思いついたんだから聞いてよ!」

「どうせ私達でスクールアイドルやるとか言い出すつもりでしょう?」

「海未ちゃん、エスパー!?」

「誰だって想像つきます!」

「そこまで来たらそれしか無いだろ...」

「じゃあ話は早いね。早速先生のところに行ってアイドル部を!」

「お断りします。」

「え!?何で!?だってこんなに可愛いんだよ!?こーんなにキラキラしてるんだよ!?こんな衣装普通じゃ絶対着られないよ!?」

「そんなので生徒が集まると思いますか?」

「うぅ、人気が出れば..」

「その雑誌に出ている人たちはプロと同じように努力してきた人たちです。穂乃果みたいに好奇心だけで始めても上手くいくはずがないでしょう!はっきり言って、アイドルは無しです!私は弓道部に行ってきます!」

 

 

「あぁ...いい考えだと思ったんだけどなー......」

 

 そう言って穂乃果はどこか言ってしまった。

 教室には隼とことりが残っていた。

 

「隼くんはどう思う?」

「俺か?スクールアイドルについてか?」

「うん。私はいいと思ったけどなー。可愛い衣装も着られるし!」

「まぁ、やってみるなら良いんじゃないのか。俺は図書室に行って勉強してくる。」

「あ、うん。じゃーね。」

「おう。じゃーな。」

 

 

 隼も図書室に向かった。

 

 

 

 屋上

 

 穂乃果は1人で考えていた。いい考えだと思っていたが、海未に否定されてしまった。

 

 するとピアノの音と歌声が聞こえる。音楽室からだろうか。

 

 

 穂乃果が音楽室に向かうと赤毛の少女がピアノを弾きながら歌っていた。

 リボンの色的に1年生だ。

 

 

 演奏が終わると穂乃果は拍手していた。

 それを見ると赤毛の少女は

「ヴェエ!?」

「すごいすごいすごい!感動しちゃったよ!」

「別に...」

「歌上手だねー!ピアノも上手だねー!それに!アイドルみたいに可愛い!」

 そう言われると赤毛の少女は赤面しその場から立ち去ろうとした。

「あの!いきなりなんだけど...アイドル、やってみない?」

「...ナニソレ。イミワカンナイ!」

「だよね...」

 そう言うのも無理ない。穂乃果が言ってるのはRPGの主人公に世界を征服しようとしている魔王を一緒に倒して、世界を救おうと言ってのと一緒である。そんなことをゲームでもないこの世界でいきなり言われてはいと答える人なんていないだろう。

 

 

 

 場所は変わって弓道場

 

 海未が弓道の練習をしていた。

 そんな時だった

 

『みんなのハート撃ち抜くぞー!バーン!』

 

 そんなことが海未の頭の中で響いた。そのせいで海未が放った矢は的から外れた。

 

 なにを考えているのです私は...

 

 気を取り直してもう1発。

 

『ラブアローシュート!』

 

 またもそんな事が頭で響いた。そしてまた矢が的から外れた。

 

「いけません。余計なことを考えては。」

 

 するとそこへことりがきた。

 

「海未ちゃーん。ちょっと来てー。」

 

 海未ことりと一緒に歩いていた

「穂乃果のせいです。全然練習に身が入りません。」

「ってことはちょっとアイドルに興味があるってこと?」

「ッ!?やっぱり上手くいくとは思いません。」

「でもこういうことっていつも穂乃果ちゃんが言い出してたよね?」

「そのせいでいつも散々な目にあったじゃないですか。」

「そうだったね。」

「穂乃果はいつも強引すぎます。」

「でも海未ちゃん。後悔したことある?」

 

 そう言われて海未は幼少期ことりと穂乃果と3人で木登りした時のことを思い出した。登ったは言いものの3人の小学生が乗っていたらさすがに木の枝も耐えられないだろう。海未達が乗っている木の枝が折れてしまった。海未とことりは怖くて泣いていたが、その時に見た景色。あの景色は忘れられなかった。

 

 

 するとことりに連れてこられた所に穂乃果ががむしゃらにダンスの練習をしていた。するとことりが。

「ねぇ。私はやってみようかな。スクールアイドル。海未ちゃんはどうする?」

 

 

 

 

 

 海未の答えは決まっていた。

 

 

 

 転んでいる穂乃果に手を差し伸べる。

「海未ちゃん?」

「1人で練習しても意味がありませんよ。やるなら3人でやらないと。」

「海未ちゃん!」

 

 

 こうして3人の夢を叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)が始まった。

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?
アニメの本編に入ったらタイピングがかなり早くなりました。
後のμ'sのメンバーは全員登場しましたが、ほとんどが出番少なくてすみませんでした。
穂乃果とことりの母親の名前に関しては自分が考えました。嫌いな方がいましたらすみません。
※いくつか誤字脱字を見つけたので内容変更しました。読者の方で誤字脱字を見つけた場合報告お願いします。
お気に入りを押してくださった、セイさん、クールサイドさん、住史さん、緋炉さん、ありがとうございます!

次回もお楽しみに!

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