由比ヶ浜結衣の消失   作:ぼつちやん

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後に本文にも書いてありますが、いきなりあのまま進めても疑問だらけだと思います。
何故彼女はいなくなったのか?
彼はどのようにしてこの世界へとやってきたのか?(この二つはほぼ同じ疑問な気がする)
彼女無くしてあのイベントはどうだったのか?そもそも成立しないイベントもあるし、というわけでプロローグから進むお話と過去のお話と気まぐれに進めていこうと思います。
では、どうぞ!


始まりの日へ

いきなりこのまま進めるのもアレだからとりあえず、アレだ…今まで何があったのかも織り交ぜつつ語っていこうと思う。

そんなわけでまずは、俺がどういう経緯でこの世界、由比ヶ浜結衣のいなくなった世界にやってきたのかというところから語ろう。

俺がいなくなった元の世界ってどうなってんだろうな…僕だけがいない街、なんてことになってたりして。てへっ♪

「…バカなの」

ひぃっ!?こ、小町…!?にしてはなんだか暗い声が聞こえてきた、ような気がした。

 

***

 

海浜高校との合同クリスマスイベントを終えた数日後の事だった、と思う。何度か寝て起きてを繰り返しもう何回か寝るとお正月〜♪なんて頃に目覚めた時、突然それは起こった。

「うわ…何これ?青春真っ只中にいるはずのセブンティーンにもなってオネショかよ…ってくらいの寝汗だな。まあ俺は青春とは縁がないから構わんが。なんなら人との縁もないし」

悲しくなってきたから途中で口を閉じた。

今は自分で自分の首を絞めてる場合ではないな。うん。

そう、暑かった。その日は冬のはずなのにまるで春の陽気だった。

春に羽毛ぶとんプラス毛布の組み合わせしてるような奴はいないだろう。ところがいたんだ。ったく誰だよそんなやつ俺か。

考えてみる。昨夜は羽毛ぶとんプラ((ryで丁度いいくらいの寒さだったはずで、ところが目覚めると春の陽気で。

春の陽気のせいか、部屋の物が、特に制服とかすんげぇピカピカにみえる。春ってすごいなと思いました。まる。

異常気象に違いないな。うん。ったくよ、最近お天気お姉さんも嘘吐きすぎなんじゃないの?いくら人間嘘だらけといっても天気予報くらい本当のこと言えよ!

「とりあえず、歯磨くか」

そういって自室をあとにし、制服はピカピカだったし、俺の目も輝いてたりしないだろうかとか考えながら洗面所へ向かった。

 

***

 

いつも通り平常運転で腐っていた俺の目を鏡で眺めながら歯を磨き顔を洗った後、リビングへと向かった。

両親もいつも通り平常運転で早朝から会社という飼い主の元へと餌(※給料です)をもらうために出勤なさっていた。朝昼晩社畜生活ご苦労様です。何それ休みないじゃん。働かないぞ!働いたら負けだ!

改めて決意を胸にし、リビングのドアを開けると

「およ?お兄ちゃん、おはよっ!」

なんだいつもよりも眩しいしキラキラしてる割に鬱陶しくないな可愛いなこんな朝日は…ほぼ毎日見てるわ、と思ったら小町だった。

「おう、おはよーさん」

「お兄ちゃん…そこはもうちょっと元気よく言わないと…友達できないぞっ!お兄ちゃん目は腐ってるけど顔はいいんだから。あ、今の小町的にポイント高い☆」

「顔はいいのくだりに余計なひとことでサンドイッチみたいにするのやめてね?何?今日の朝食を遠まわしに伝えたかったの?」

「今日はご飯と味噌汁と梅干とサラダだけど?」

「全然関係ねぇじゃねぇか…」

「お兄ちゃん今朝はよく喋るね。何かいいことでもあったのかい?」

小町が自分の両目を交互に指差しながら、若干ウザめのドヤ顔で問うてきた。

なるほど、目と目でメメですねわかります。

「それこそもっと関係ねぇタイミングでぶっ込んできたなオイ。関係もねぇしいいことも何もねぇよ」

とはいえ少しアニメのお勉強をしたようだから褒めてやることにしよう。

「偉いぞ小町立派だ。だがお前はもう受験生だ。受験ももうすぐだ。あと二ヶ月もすれば受験だ。そんな勉強よりも受験勉強なさってくださいお兄ちゃん応援してるから」

淡々とした口調になってしまったが言ったことは本心だ。伝わるといいな…

と、それは余計な懸念だったらしい。

「お兄ちゃん、二ヶ月って…二年の間違いじゃないの?小町はまだ中学二年生で受験生じゃないよ〜」

「そうか。あと2年か。それならまだ大丈…は?」

思わずひっくり返った声で問い直してしまった。

「いやいや小町ちゃん。もう世はクリスマス

も過ぎ年の瀬ムードじゃないですか。確かになんか今日はいつものこの時期よりかは暑いけどさ、現実逃避はよくないよ?お兄ちゃん、なんだかんだで応援してるからさ。妹との高校生活楽しみにしてるからさ」

思わず早口で捲し立ててしまった。そういや雪ノ下にこんなクセがあったな〜とか考えていると小町が口をへの字にして、

「お兄ちゃんこそ何言ってるの?いくら高校生活が友達も彼女も出来なさそうなぼっち高校生活になりそうで不安だからって現実逃避は小町的にポイント低いよ〜…それに」

こう宣った。

「今日は4月〇日。入学式の日でしょ?」

暖かい春の陽気の中で、俺の世界が、俺だけが凍りついた。




不定期とかいいながら話が浮かんだので忘れないうちにアップしました。以降もポンポン浮かんでくれるといいのですが…(^^;
はい、というわけでとんじゃいましたね八幡。入学式ということはこのあとアレがアレでアレになるということで…
今回はこの辺りで。
誤字などございましたら感想の方にお願いします。
それではまた次回!
ありがとうございました!
P.S.☆9初めてつけていただいてとても嬉しかったです!アレって消せたりするんですかね…まあ1回ついただけでテンション上がりまくリングでした(笑)

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