キャラ崩壊、独自設定含みます。
○○鎮守府、一二〇〇過ぎーー
中庭ーー
サラトガ「は〜い、皆さ〜ん♪ 手はちゃんと洗いましたか〜?♪」
提督「大丈夫だ」キリッ
グラーフ「キレイに洗ったぞ」キリリッ
アクィラ「洗ったわ♪」
島風「洗った〜♪」ノシ
秋月「洗いました!」
照月「洗ったよ〜♪」
初月「洗ったぞ」ニコッ
アイオワ「それじゃハンバーガーパーティを始めるわよ〜♪」
みんな『お〜♪』
晴天に恵まれた鎮守府。提督達は中庭でサラトガとアイオワ特製のハンバーガーを食べるところ。
今日の秘書艦はサラトガ。そして昼食はサラトガが『サラにお任せ♪』と言って、今に至る。
同じアメリカ艦のアイオワがいるのは勿論だが、アイオワと仲の良い秋月姉妹と島風も一緒で、サラトガと仲良しのグラーフとアクィラも一緒だ。
サラトガ「挟む具は沢山あるから、好きな物をバンズに挟んで食べてね♪」
みんなの目の前に広げられたお皿の上にはパティ(ハンバーグ)は勿論、照焼きチキン、厚切りベーコン、目玉焼きといった主菜が並べられており、その横にある皿の上にはスライストマト、スライスオニオン、レタス、ピクルス、スライスチーズが並んでいて、更にその横には様々な調味料が並ぶ。
アイオワ「ミーのオススメがいい人はミーに言ってね♪」
島風「なら私はアイオワお姉ちゃんのオススメにする〜♪」
初月「なら僕もお願いしようかな♪」
島風と初月がお願いすると、アイオワはバチコーンとウィンクしてバンズへマーガリンを塗り、トッピングしていった。
アクィラ「アクィラは〜、トマトとレタスに〜、厚切りベーコン♪ そしてマヨネーズ♪」ルンルン
グラーフ「レタス、照焼きチキン、チーズ、目玉焼きが最高だな」ウンウン
グラーフ達は独自の具を挟み、思い通りのハンバーガーを作っていく。
その一方で、
秋月「ど、どれも大きい……」ドキドキ
具のすべてがアメリカクオリティなので驚きを隠せない秋月。
そんな秋月を見て、照月は「また始まった」と言わんばかりに苦笑いを浮かべている。
提督「大き過ぎるなら丁度良い大きさに切ってもらってはどうかな?」
秋月「そ、そうですね! とりあえず照焼きチキンの皮だけをーー」
照月「いやいや、確かに皮の方がカロリーは多いけど、お肉本体を食べようよ!」
秋月「だ、だってこんな大きさ食堂でも出ないのよ!?」
食に対してまだズレが直っていない秋月に照月は「貸して!」と言って、秋月のバンズを取り上げてしまう。
照月「もうあの時とは違うんだから、変な遠慮しなくていいの!」
照月はそう言ってあれもこれもとバンズへ挟んでいく。
それに対し秋月は「あぁ!」、「そんな!」、「駄目よ!」などと、声をあげつつも照月にされるがままのハンバーガーを受け取った。
照月「どうよ♪ 照月特製、テリたまバーガー♪」ニシシ
秋月「お、おぉ〜////」ワナワナ
照月はレタス、照焼きチキン、目玉焼き、マヨネーズを挟んだハンバーガーを作り上げると、秋月はそれが乗ったお皿を受け取り、色んな角度からそのハンバーガーを眺める。
アメリカクオリティなのでその大きさは秋月の掌二つ分にも及び、秋月からすればかなり神々しいハンバーガーなのだ。
秋月「い、頂きま〜す……はむっ////」モキュモキュ
照月「どう?」
口いっぱいにハンバーガーを頬張った秋月に照月がそう訊ねると、
秋月「ウマァ(´∀`*)」ホッ
満面の笑みを秋月は浮かべた。
サラトガ「お口に合って良かったわ♪」
アクィラ「幸せそうな表情♪」
グラーフ「見ているこっちも幸せになるな♪」
秋月「うぅ〜……恥ずかしいですぅ////」モキュモキュ
提督「恥ずかしがることはない。みんな秋月の食べる表情を褒めているんだからな」ニコッ
秋月「はい〜////」モキュモキュ
恥ずかしがっていても美味しいので食べる手を休めない秋月。
そんな秋月に癒やされつつ、サラトガ達も自分達オリジナルのハンバーガーを頬張るのだった。
アイオワ「出来たわ!」
すると今まで静かだったアイオワ達のグループがざわつき始める。
秋月「うわぁ……」
照月「すっご〜い……」
アクィラ「これは……」
グラーフ「なんと言うか……」
提督「まさにアメリカクオリティ、だな」
みんなは驚いた。それもそのはず、アイオワのオススメハンバーガーはまさかというか、当然というか……ある具材全種類乗せだったからだ。
それ故にハンバーガーよりタワーと言っても差し支えない高さと大きさ。
でもレタスやスライストマトがバランス良く配置されているので、胸焼けはしなさそうなのが流石だ。
島風「お、おぉう……」
初月「大きいというより、高い……」
アイオワ「Nonnon. これでもまだまだなのよ?」
島風「まだ高くなるの!?」
初月「これだけでも口に入らないのに!?」
アイオワの言葉に驚愕する二人。更には提督やアクィラ達も驚きの色を隠せない。
サラトガ「でも世界一背が高いハンバーガーはイギリスにあるのよ? それも高さは一.六メートルで、全部食べると三万キロカロリーになるんだから♪」
アイオワ「アメリカは高さより大きさね♪ 直径が約三メートル、重さは九一四キロで約一トン、ギネス認定のハンバーガー♪」
提督達『( ゚д゚)』ポカーン
サラトガ「まぁそれはイベントで作っただけで買えないんだけどね♪ でもオレゴン州には三五二キロのハンバーガーが売られてるのよ♪ これも購入出来るハンバーガーの中ではギネスに認定されてるの♪」
アイオワ「この他にも一個が日本円にして約三万円するハンバーガーもあって、これは世界一高価なハンバーガーとしてギネス認定されてるわ♪」
アクィラ「どれだけハンバーガーが好きなのか分かるわね……」ニガワライ
グラーフ「ここまでいくとクレイジーも通り越している気がするな」ニガワライ
提督「これもお国柄なのだろうな……」ウンウン
アイオワ達の自国のハンバーガー文化に驚嘆された提督達。
その一方、
秋月「これ、どうやって食べるの?」
初月「上から少しずつ食べるしかないと思う……こんなに口開かないし」ニガワライ
照月「カロリー凄そうだよね〜」
島風「が、頑張って食べるよ……」
アイオワ特製ハンバーガーをどう食すか思案する初月達だった。
結局、島風と初月は上から食べれるだけを食べ、余った分はアイオワがペロリと平らげた。
残してしまった島風と初月だったが、味は本当に美味しかったので今度は食べ切れる分を自分で作ろうと心に決めたそうなーー。
今日はほのぼの回とアメリカのハンバーガー知識を踏まえた回にしました♪
読んで頂き本当にありがとうございました!