キャラ崩壊、独自設定、シュガーポット含みます。
※今回は前作の『艦これSS二百五十四話』が関わっている回です。ご了承お願い致します。
○○鎮守府、一四〇〇ーー
執務室ーー
いつも通り平穏な時が流れる鎮守府。
しかし執務室で提督は、とある人物からの電話対応にいささか手を焼いていた。
提督「あぁ……うむ、分かっている」
??『本当だろうな!? お前、俺がいないからって口説くんじゃねぇぞ!?』
提督「分かっている……そもそも私は略奪愛という趣味は持ち合わせていない」
??『ああん? それじゃあ、お前にとってあいつは魅力的じゃねぇってか!?』
提督「そうとは言ってないだろう」ニガワライ
??『ったく、女ばっかの職場でいい気してんじゃねぇぞ!?』
提督「そのようなつもりは……」
??『いいよなぁ、お前は。こっちなんか男ばっかだってのによ……』
提督「その紅一点をものにしたのは誰だったかな?」
??『揚げ足取んじゃねぇ!//// とにかくあいつには手を出すなよ!? しても挨拶……いや、会釈だからな!!』
そう言い残すと、電話の相手は電話を切った。
受話器を置いた提督は思わず苦笑いを浮かべ、一息吐いてしまう。
長波(本日秘書艦)「随分と長い苦情だったな〜。大丈夫か、提督?」
提督「ん、あぁ、苦情ではない。強いて言えば過保護なだけだ」ニガワライ
長波「ん〜?」クビカシゲ
提督「今の電話は陸軍の司令官殿からだ」
長波「陸軍が提督に何だってのさ?」
提督「ほら、今日はあきつ丸さんが我が鎮守府に来ているだろう? 司令官殿とあきつ丸さんは恋仲なんだ。それでどういう訳か、私に口説くんじゃないぞと忠告してきてね」
長波「あ〜、そういう……」ニガワライ
提督「まぁ、そういう訳だ。何とも微笑ましいよな」
長波「そうだな〜……」
(うちの提督が女の人を口説いたら血の雨が降るな……いや、それならマシなレベルか)
そんな他愛もない話をしつつ、提督は長波と共に執務を再開するのだった。
食堂ーー
本日の食堂には提督が言ったようにあきつ丸が訪れている。
いつも通り荷卸にきたのもあるが、今回はこの鎮守府に荷を卸せば今日のお役目は御免なので、いつもよりゆっくりしていく予定……なのだが、
間宮「それで、司令官さんとはどうです?」ニコニコ
伊良湖「お、お手て繋ぎましたか!?////」
速吸「ちゅちゅ、ちゅうもしました!?////」
あきつ丸「…………////」オロオロ
鳳翔「無言ということは肯定ということでいいでしょうか?」ニコニコ
あきつ丸はみんなから質問攻めにあっていた。
何故なら、あきつ丸は季節の春ではなく、青春という春が訪れているから。
あきつ丸「わ、我々は今戦時中のため、お付き合いはしていても、浮ついたことはしておりません!////」
間宮「あら……こういう時だからこそ、今を謳歌しないといけませんよ?」
鳳翔「そうですよ。やれるうちにやれることはしておいた方がいいです。軍人である以上、いつどうなるのか分からないんですから」
あきつ丸「こ、子をこさえろということですありますか!?////」
伊・速『はわわ〜////』
鳳翔「そこまでは言ってませんよ……」ニガワライ
間宮「何考えてるんですかぁ、あきつ丸さん?」ニヤニヤ
あきつ丸「あ……うぅ〜////」
つい口走ってしまったことを言及され、あきつ丸は唸り声のようなものをあげて俯いてしまう。しかもあの色白のあきつ丸の顔がほんのりと桜色になっているので、かなり恥ずかしがっていることが分かる。
鳳翔「好いた殿方とせっかく恋仲になれたんですから、せめて
間宮「いくらお二人が奥手でも、逢引くらいはもうしたでしょう?」
あきつ丸「そ、それはまぁ……この前にも致しましたが……////」カァー
伊良湖「ど、どんなデートだったんですか?////」
速吸「……////」コクコク
あきつ丸「えっとですね……////」
◇回想◇
〜とある商店街にて〜
司令官『き、来ちゃったな、初のショッピングデート……////』
あきつ丸『は、はい……来ちゃったのであります////』
司令官『ど、どう回ろうか?////』
あきつ丸『あ、貴方様が行きたい場所へ……////』
司令官『あ、あきつ丸が行きたい場所の方が……////』
あきつ丸『じ、自分は貴方様とご一緒であれば、どこでも楽しいであります故……♡////』ポッ
司令官『あ、あきつ丸……////』
あきつ丸『(*>ω<*)』モジモジ
司令官『じゃ、じゃあ、とにかく回ろうか……俺もあきつ丸とならどこでも楽しいから////』ハニカミ
あきつ丸『はい♡////』ヒダリウデギュッ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
あきつ丸「それで、一緒にソフトクリームを食べたり、服を選んだりと……素敵な思い出を沢山作りました……♡////」ニヘヘ
間宮「あらあら♪」
鳳翔「まあまあ♪」
伊良湖「ラブラブですね……////」
速吸「……////」コクコクコクコク
あきつ丸の惚気話に間宮と鳳翔はニコニコしているが、伊良湖と速吸は顔を赤くしていた。
あきつ丸「そんなにしょっちゅう逢引は出来ませんが、駐屯地内でお互いに時間を合わせて昼食をとるようにするなど、二人の時間を作る努力はしておりますです、はい♡////」エヘヘ
間宮「とても良いことだと思います♪ その調子で頑張ってください♪」
伊良湖「そうしたことで愛が育まれていくんですね////」
あきつ丸「ここに訪れる前も、一緒に昼食をとったのですが……あの方からお手製のお弁当をご馳走になりまして♡////」
鳳翔「あらまあ♪ では、今度はお返しにあきつ丸さんが作って差し上げる番ですね♪」
速吸「帰ってから甘味を作ってあげるのもありかもです////」
するとあきつ丸は「あの、それが……////」と口ごもり、更にはモジモジしてしまう。
ここまで意味深なことをされては間宮達も黙ってない。
あきつ丸にどうしたのかと訊ねると、
あきつ丸「お返しは接吻がいいと言われて、唇を奪われてしまいまして……♡////」
かなりの爆弾発言がされた。
これには余裕があった間宮も鳳翔もつい頬が紅潮してしまい、何とも言えない空気が漂った。
あきつ丸「あの方はいつもやることが急なのです……初めての時だっていきなり押し倒してきて……♡////」
あきつ丸「でも、とても優しくしてくれて……自分はこんなにも愛されているのだと、実感した瞬間でした♡////」デレデレ
鳳・間・伊・速『おうふ……////』
その後、あきつ丸は照れながらも満面の笑みで鎮守府を去ったが、間宮達はにっがい抹茶を一気飲みしたそうなーー。
今回はあきつ丸さんと陸軍の司令官さんの進展具合を控えめな甘さで書きました!
読んで頂き本当にありがとうございました☆