キャラ崩壊、独自設定含みます。
○○鎮守府、一七三〇ーー
執務室ーー
本日も穏やかな時が過ぎていった鎮守府。定時前に仕事も終え、各任務も提督の采配と艦隊の練度、連携により早めに終えることが出来た。
更に今日は秘書艦が白雪であり、同じ吹雪型姉妹の吹雪、初雪の二人が手伝いに来たので、今出来る明日の仕事の書類までも終えてしまった。
そして仕事を終えた執務室では、
初雪「上がり」キリッ
吹雪「負けた〜!」
トランプゲームが繰り広げられていた。
仕事は終えても定時までは執務室にいるのが提督の考え。しかし特にやることもないため、吹雪達とトランプをしつつ暇を潰しているのだ。
因みに今回は七並べをしており、今のゲームは吹雪の最下位で終えた。
此度の七並べは『ジョーカー無し』・『キングを出してもエースへは飛べない』・『パス二回』というシビアなルールである。
初雪「ビリ吹雪さん、早くカードをシャッフルして配りたまえ」フォッフォッフォッ
吹雪「う〜……長女の威厳が〜」
嘆く吹雪をよそにふんぞり返る初雪。一方で提督や白雪はそんな二人のやり取りに苦笑いを浮かべつつ、吹雪を励ます。
今日の吹雪は同情してしまうくらい運が悪く、一六〇〇から始めた七並べで、まだ一度としてビリを脱出出来ていない。
トホホな吹雪がみんなへトランプを配ろうとしたその時、執務室のドアがノックされた。
提督「入りなさい」
提督がそう言うと、開いたドアから五十鈴、由良、深雪、叢雲、磯波、浦波が入ってきた。この面々は本日、遠征任務に就いた者達で、その手にはそれぞれ報告書を持っている。五十鈴達が一番最後に任務を終えたので、報告書が今になったようだ
五十鈴「報告書持ってきたわよ、提督♡」ノシ
由良「お待たせしました♡」ニッコリ
五十鈴、由良がそう言って提督に報告書を渡すと、みんなも五十鈴達と同じく報告書を提出する。
提督は笑顔で受け取り、それぞれに「お疲れ様」と声をかけて頭を撫でた。
五十鈴「ふふ、これくらいどうってことないわよ♡」デレデレ
由良「頑張った甲斐があるわ〜♡」ニコニコ
深雪「また頑張るよ♪」
叢雲「な、撫でられたって嬉しくなんてなんだからね!♡////」フンッ
磯波「また頑張ります////」ハニカミ
浦波「明日も頑張ります♪」フンス
みんなそれぞれ提督に応える。
そして提督はみんなの報告書を確認するため、吹雪達に言ってからソファーテーブルを離れた。白雪もその補佐のため席を離れる。
吹雪「二人抜けっちゃったけど、どうしよっか?」
深雪「トランプで何してたんだ?」
初雪「七並べ。深雪達もやる?」
深雪「やるやる〜♪」
磯波「七並べならやろうかな♪」
浦波「浦波もやりたい♪」
叢雲「ここで私だけやらないなんて言えないわね……いいわよ、やっても」ニコッ
吹雪「五十鈴さん達もどうですか?」
五十鈴「いいわね♪」
由良「ならお邪魔しちゃおうかな」ニコッ
吹雪の誘いに五十鈴と由良も乗った。吹雪としては人数を増やすことで、少しでも最下位記録を阻止したい。この誘いが吉となるか凶となるか……。
人数が増えたので、手札を配ったあとにじゃんけんをし、勝った順に手札の山を取っていくことになった。
改めてルールを確認した後、一人、二人と手札を取り、全員に渡ったところで一斉に手札を確認する。
五十鈴「人数が人数だから少ないわね」ニガワライ
由良「でも少ない分、運が大きく左右するわね」フフフ
深雪「ダイヤの七あった〜!」
初雪「んじゃ、深雪から時計回りね」
吹雪(ビリは嫌ビリは嫌ビリは嫌ビリは嫌!)
磯・浦『』ニガワライ
叢雲「」ヤレヤレ
こうして提督、白雪を除いた八名の七並べが始まった。
一巡目ーー
深雪「ダイヤの六〜♪」
初雪「ダイヤの八」
吹雪「……パス(一回目)」トホホ...
叢雲「スペードの六」
磯波「ハートの八」
浦波「クラブの八♪」
五十鈴「クラブの六」
由良「ダイヤの……五♪」
二巡目ーー
深雪「ん〜……ハートの九!」
初雪「…………クラブの九」
吹雪「ハートの十!」
叢雲「クラブの五」
磯波「クラブの四」
浦波「クラブの三」
五十鈴「…………パスね♪(一回目)」
由良「由良もパス〜♪(一回目)」
三巡目、四巡目と進む中、もう既に激しい攻防が繰り広げられており、中でも五十鈴はスペードの八、由良はハートの六を所持していてそこを止め、意図的にパスをして徐々に攻勢に出ている。
因みに四巡目までのパスの回数は以下の通り
吹雪1 初雪1 深雪1 叢雲1
磯波0 浦波1 五十鈴1 由良1
そして五巡目になる頃には報告書の確認を終えた提督と白雪もテーブルに戻り、みんなのゲームを観戦することに。
提督(吹雪が少し苦戦しているが、他のみんながどう出すかで一位となるな)
白雪(五十鈴さんいい手札だけど、少し決め手にかけてるわね……どうなるのかしら?)
そして五巡目へと突入する。
五巡目ーー
深雪「パス(二回目)!」
(くそ〜、ハートの六止めてるの誰だよ〜!)
所持・♡五、三 ◇二
初雪「…………ダイヤのジャック」
(スペード止められてるから詰んだ)
所持・♤J、K
吹雪「ダイヤのクイーン!」
(スペード止めてる人、早く出して!)
所持・♤九、十
叢雲「ん〜……パス(二回目)」
(ダイヤの三が出せるから、ここはパスして勝負に出ましょう)
所持・♤Q、♡A、◇三
磯波「パスします(一回目)」
(あと一回のパスで間に合うかな〜?)ウーン
所持・♡K、A
浦波「ハートのクイーン出します♪」
(あとは他の人次第だな〜)
所持・♤二、◇A
五十鈴「パス(二回目)」
(さぁ、どう来るかしら♪)
所持・♤八、A、♡四
由良「スペードの三♪」
(これは勝っちゃうかも♪)
所持・♡六、◇K
六巡目ーー
深雪「オワタ……」ビリ
初雪「パス(二回目)」
吹雪「ビリじゃなかった!」カンキ 七位
叢雲「ダイヤの三」
磯波「ハートのキング♪」
浦波「スペードの二!」
五十鈴「スペードのエース」
由良「ハートのキング♪」
(もらったわ!)
七巡目ーー
初雪「……負けた」六位
叢雲「負けたわ」ニガワライ 五位
磯波「パスです(二回目)」
浦波「負けました〜」ムゥ 四位
五十鈴「スペードの八……吹雪、ごめんね」テヘペロ
由良「ハートの六♪ そしてあ〜がり♪」ピース
こうして白熱した七並べ勝負は由良が一位となり、二位が五十鈴、三位が磯波という結果で幕を閉じた。
由良「提督さん、由良勝った〜♡ 褒めて褒めて♡」ニコニコ
提督「あぁ、おめでとう」ナデナデ
由良「ん〜♡」デヘヘ
五十鈴「順番と手札に救われたわ」ニガワライ
磯波「私もです」エヘヘ
深雪「この深雪様がビリとは……」グヌヌ
初雪「吹雪に負けなかったからいいや」フフ
吹雪「やっとビリじゃなくなった!」コロンビア
浦波「ずっとビリだっtーー」
白雪「今は喜ばせてあげて」ニガワライ
その後は提督や白雪も加わり、夕飯の時間まで七並べ大会となるのだったーー。
今日は由良さんの竣工日、白雪ちゃんの進水日なので、二人を登場させたほのぼの回にしました!
二人共おめでとう♪
読んで頂き本当にありがとうございました☆