キャラ崩壊含みます。
○○鎮守府、一三〇〇ーー
食堂ーー
阿武隈「ふぇ〜、やっとお昼御飯だ〜」ノビー
名取「ふふ、でもお仕事のあとだから、美味しく食べれるね♪」
先程遠征から帰ってきた名取達は、精密検査と補給を済ませたあとで遅めの昼食となった。
夕雲「おしぼり持ってきました♪」
巻雲「お冷も持ってきましたよ〜♪」
高波「ありがとうございます」ニコッ
藤波「サンキュー♪」ノシ
一緒に遠征任務に就いていた夕雲型姉妹の面々も、名取達と同じテーブルについている。
おしぼりとお冷を持ってきてくれた夕雲と巻雲にみんなしてお礼を言い、みんな座ったところできちんと手を合わせてから「頂きます」をした。
阿武隈「今日のお昼はヒラメ尽くしだね♪」
名取「旬がそろそろ終わっちゃうから、多分そのこともあるのかな?」
夕雲「なんでも山口県に住む提督のご友人が送ってくれたそうです」ニコッ
藤波「へぇ〜、山口県ってヒラメも有名なんだ。フグってイメージだった」
高波「まるゆちゃんから聞いたんですけど、アマダイとかノドグロも有名らしいです」ニコッ
巻雲「まるゆちゃんは山口出身ですから、流石ですね♪」
みんなヒラメの話題から山口県の話題と、遅めのお昼を堪能しながら談笑している。
因みに今日のお昼の献立は以下の通り
Aヒラメの煮付け定食
Bヒラメの照り焼き定食
Cヒラメのムニエルセット
阿武隈、夕雲がA定食、名取、藤波がB定食、巻雲、高波がCセットと、上手い具合に分かれた食卓となった。
みんなでそれぞれ箸をすすめていると、
名取「巻雲ちゃんが袖を捲くってるのって新鮮だよね」クスッ
名取が巻雲の袖を見て小さく笑う。
もう何度も見ている光景だが、食事の時は袖を捲くって手を出している巻雲はやはりどこか珍しく見えてしまうのだ。
名取の言葉につられてか、他のみんなもなんだか面白くて笑みを浮かべる。
巻雲「巻雲としては袖を詰めてもらいたいです。制服だから普段はああですけど」ニガワライ
高波「でもお袖がぶらぶらしてない巻雲姉様って想像出来ない、かも」ニガワライ
藤波「寧ろその袖が巻雲姉の代名詞だからね〜。メガネを外した巻雲姉も、袖が無い巻雲姉もなんか物足りないよね」
巻雲「そうですかね〜?」ムムム
ここの巻雲の性格としては袖をちゃんと詰めて、手を出したいところ。しかしもうこの制服には慣れてしまっている部分もあるため、巻雲は複雑な表情を浮かべた。
阿武隈「でも手が袖で隠れてると可愛いよね」
藤波「そうかな〜。藤波的にはぶりっ子なイメージがあるんだよね〜」ニガワライ
巻雲「巻雲、ぶりっ子じゃありませんよ!?」
藤波「分かってるって……ただそう見えるってだけ」
高波「でもこの鎮守府にはぶりっ子な方っていませんよね?」
名取「那珂ちゃんがそれっぽいけど、那珂ちゃんはなんだかんだで根は勇敢な娘だからね〜」フフ
夕雲「戦っていると、どうしてもそうなってしまうのかもしれませんね」
洋上練習場ーー
那珂「へっぷちっ」←くしゃみ
由良「あら、風邪かしら? 大丈夫、那珂ちゃん?」
那珂「大丈夫大丈夫♪」フキフキ
夕立「誰か那珂ちゃんの噂してるっぽい?」
那珂「那珂ちゃんはアイドルだから〜、みんなに噂されちゃうんだよね〜♪ 困っちゃう☆」キャハッ
村雨「那珂ちゃ〜ん、目標の浮輪設置しました〜!」ノシ
那珂「は〜い♪ それじゃあみんな! あの的に向かって砲撃訓練開始〜♪ 那珂ちゃんや由良ちゃんがビシバシ見てあげるからね♪」←四水戦旗艦オーラ
五月雨「が、頑張ります!」フンス
春雨「よ、よく狙います!」フンス
夕立(やっぱり那珂ちゃんってアイドルより武人が似合うっぽい♪)ニシシ
村雨(これが那珂ちゃんの強さよね♪)フフフ
由良「訓練開始〜!」ノシ
全員『はいっ!』
ところ戻り、食堂ーー
提督「相席してもいいかな?」ニコッ
摩耶「オッス、みんな♪」
食堂では丁度提督と本日秘書艦の摩耶が名取達と同じように遅めの昼食に訪れた。
みんなは提督と摩耶に笑顔で頷き、提督達はそれぞれ相席させてもらう。
阿武隈「提督達も今からなんですね♡」ニコニコ
提督「あぁ、摩耶の可愛い仲間達に挨拶をしていたからな」フフフ
摩耶「……♡////」モジモジ
名取「そうだったんですか♪」フフ
夕雲「今度はどんな子が加わったんですか?」ニコッ
摩耶「……シロナガスクジラのシロナちゃん////」
高波「あとで会いに行ってもいい、ですか?」キラキラ
摩耶「おう……休憩になったら連絡する////」ハニカミ
巻雲「他のみんなは元気ですか?」
摩耶「みんな元気にしてるぜ////」エヘヘ
摩耶は艦隊の中でもかなりのぬいぐるみ好き。なのでみんな摩耶のそういうところが好きで、駆逐艦の中ではよく摩耶の元へ遊びに行く者が多い。
この中では摩耶と交流が一番浅い藤波だが、摩耶のそういうところはやはり好きなので、自然と会話に参加出来ている。
藤波「摩耶さんってさ〜、かなりぬいぐるみ持ってるけど、どれくらいあるの?」
摩耶「どれくらい……そういや数えたことないな〜。えっとーー」
摩耶そう言うと一つ一つ名前を上げて数えていく。その数は優に十を超え、指が何度も上げ下げされた。
摩耶「ーー二十五だな。みんなで♪」ニコニコ
藤波「ふぇ〜、そんなに? よく集めたね〜」
摩耶「ピンと来るとつい、な……なんか『連れてって!』って言われてるみたいでよ////」エヘヘ
提督「摩耶は着任当初から可愛いものが好きだったからな。私があげたライオンのぬいぐるみも今も大切にしてくれているよな」ナデナデ
摩耶「がおくんな♡ みんなもだけど、がおくんもめっちゃ可愛がってるぜ♡」デヘヘ
藤波「あげた甲斐があるね〜、司令」イッヒヒッ
提督「そうだな」フフ
巻雲「巻雲も司令官さまから頂いたメガネケース、今も使ってますよ♪」
夕雲「私も提督から頂いた櫛、大切にしてます♡」
高波「高波もハンカチ、大切にしてますよ♪」
名取「提督から頂いた物はどれも大切に保管してます♡」
阿武隈「あ、あたしも……提督がプレゼントしてくれた物は大切にしてます♡////」
提督「そうか……それは嬉しいな」ニコッ
みんなの言葉に提督は思わず顔をほころばせる。
しかし、
藤波「司令〜、藤波貰ってない系なんだけど〜?」
まだ提督から贈り物をされていない藤波はみんなの話題に入れず、提督の手をツンツンした。
提督「おぉ、それは悪かった。もう贈り物は用意してある。食事が終わったら渡そう」ナデナデ
藤波「おぉ〜! それマジ!? やっぱ司令ってタラシだね♪」コノコノ
提督「人聞きの悪いことを言わないでくれ。私が個人的に何か贈りたいだけだ」ニガワライ
藤波「分かってるって♪ 楽しみにしてる♪」
こうしてみんなして笑顔の食卓を過ごし、藤波はそのあとで提督から白いレースのリボンを貰ったとさーー。
今日は阿武隈さん、夕雲ちゃん、高波ちゃんの進水日なので、三人を登場させたほのぼのなお話にしました♪
みんなおめでとう!
読んで頂き本当にありがとうございました☆